吾妻連峰 2022年 秘境 中吾妻山を目指す
- GPS
- 80:00
- 距離
- 27.5km
- 登り
- 1,681m
- 下り
- 1,730m
コースタイム
- 山行
- 6:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:00
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:50
- 山行
- 8:55
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 9:05
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 8:15
天候 | 1日目 晴れ 2日目 晴れときどき雪 3日目 ガス雪のち晴れ 4日目 晴れのち雪強風 (全日通して風強かった) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
タクシー 千貫〜猪苗代駅 5630円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●高湯温泉の登山口に登山ポストがある。 何と今回は雪に埋まっていた。 ●稜線は波打つ雪面と樹林の迷路で時間がかかった ●27日はJRも強風で磐越西線が20分ほど遅延していた ●秋元湖の結氷状態はHPの情報がなくワカサギ釣りのレポを参考にした。 |
写真
感想
2020年に県境縦走経由で中吾妻山を目指す計画を立てていましたが、谷地平経由の中吾妻山となってしまった。
ついに再挑戦する機会が巡って来た。前回と変わったのは装備。モコモコさんはスキー靴、山人はスキー板とスキー靴を新調。板、靴と以前のものより大分軽くなった。懸念は二人とも靴がいまいちフィットせず足が痛くなることだ。
シェル出しをしてもらったのだが再度調整が必要な状態。
■1日目
高湯温泉〜山鳥山〜家形山避難小屋
約1ヶ月ぶりの吾妻連峰。入山口の登山ポストが雪で埋まっていた。やはり今シーズンは雪が多いようだ。
前日のトレースが慶応吾妻山荘分岐まで続いていた。お陰で日没前に家形山山避難小屋に到着することができた。
小屋は全面の一部を残すのみでほぼ埋まっていた。ここまで多いのは、久しぶりだ。入口を掘り出すのに時間が掛かった。
■2日目
家形山避難小屋〜五色沼コル〜家形山〜烏帽子山〜昭元山(手前幕営)
朝扉を開けると一面雪で覆われていて除雪の一仕事。降り積もってはいないが、風に吹かれて積もり溜まった。
天気は晴れで風も強くない。これなら県境縦走できそうだ。
お世話になった小屋の掃除をしたりしていたら、出発が遅くなった。
最短ルートのガンちゃん落としを登る。無事に五色沼コルに到着。家形山への登りは、スキーでも登られる雪質で助かった。以前は氷化していてツボ足で登るしかなく、苦労した覚えがある。
家形山は密集樹氷の大迷路と波打つ雪面となって、行く手を阻む。波打つ雪面と密集樹氷で進むべきルートに進めない。そうこうしているうちに方向感覚が狂うことが多い。
家形山をスムーズに突破できると幸先が良い。
今回は無事突破することが出来た。
家形山を越えてからも、波打つ雪面に苦労する。大波小波がやって来る。スキーを履いてサーフィンをしている感覚。そこにザックの重さも加わって楽しみというより修業という言葉が似合う。
特徴的な、真っ白な兵子をスルーするとニセ烏帽子山。ここの登りには体力を吸い取られた。
烏帽子山は以前ガリガリの雪面にコテンパンやられたので、巻いてトラバースして行く。
モコモコさんは先頭に立ってラッセルはしない。常に2番手だ。口は出してくる。
何やら、烏帽子山のトラバースも終わりになろうという所。ガリガリの斜面に出てしまった。モコモコさんは「だから言ったじゃない。もっと下のほうをトラバースしないとガリガリになるって、もうーーー。」
鏡沼のコルから容赦ない北風が吹き付けてきて、モコモコさんの怒りのように思えた。結局、ここで散々怒られて、スキー板を脱いで20mほどガリガリの斜面を歩いて下った。モコモコさんのスキー板は山人が往復して回収した。
精神的にも肉体的にも疲れて、標高差わずか100mに満たない昭元山がとても大きく見えた。
時間がもう15:00を過ぎているので、風の弱そうな樹林の中にテントを張った。
出発が遅かったせいもあるが、距離を伸ばせず中吾妻山経由で無事下山、出来るだろうか不安になる。
■3日目
昭元山手前〜昭元山〜東大巓トラバース〜継森〜中吾妻山(手前幕営)
早くも3日目。クルクルマットがヘタレているので下からの寒さが堪えた。
朝起きるとテントの内側に霜がびっしり付いていた。霜とりが朝一番にした仕事だ。
出発が6:50。もう少し早く出発したいのだが、なぜかこの時間になってしまう。
昭元山の登りも時間が掛かってしまった。
鞍部まで下ると、長く大きな雪堤が見事だ。
東大巓には登らず、トラバースして東大巓と中吾妻山を繋ぐ尾根に向かって進む。この頃から視界が悪くなって来た。GPSで一度現在地を確認した。
継森の登りなると天候が回復し素晴らしい眺めとなった。
今日中に中吾妻山を越えたかったが、相変わらずのうねる雪面に歩が進まず、1977mの名無しのピークをを越えて、中吾妻山との鞍部手前の風の弱そうな場所で幕営。
今日もたいした距離を進めかった。
テン場からは中吾妻山が格好良く見える。
モコモコさんがスマホで天気を確認した。明日は朝の9:00頃まで晴れ、その後雪に変わる予報だ。
■4日目
中吾妻山〜唐松林道〜秋元湖横断〜千貫
3:30起床のはずが寝過ごして4:00になってしまった。6:45出発。天気予報通り素晴らしい天気だ。
前日は、「疲れたから中吾妻山には登らない」と宣言したのにも関わらず、余りにも天気が良く最後の締めくくりとして一人で登ることにした。その間、モコモコさんは服の調節をするため風の当たらないところまで先行して下ってもらうことにした。
山頂に着いて、この山旅にも一区切りつけることが出来た。山頂を後にしてモコモコさんの後を追う。
無事モコモコさんと合流。シールは付けたまま滑る。雪質も良くまだ午前中ということもあり、良く滑る。GPSでこまめにチェックしながら進む。
中吾妻山の下りは本当に楽しい。3日間頑張ってきたご褒美のようだ。
しかしながら、林道まで標高差あと300mというところまできて急に雪質悪化。
これに体力を大きく削られた。なんとか無事に唐松林道に到着。すると本格的に雪が降ってきた。山の上で降られなくて助かった。
隧道の中は風雪が入って来ないので大休憩した。
後は秋元湖横断を残すのみ。今年は全面凍結している。千貫まで楽勝かと思われたが、最後の試練が待っていた。正面から風雪が叩き付けてきた。二人とも足の痛みに耐えようやく千貫に到着した。
バス停まではさらに歩いて20分ほどかかる。
しかも、次のバスまで1時間30分ほど待つことになる。この風雪の中。寛ぐお店もない。
モコモコさんの鶴の一声でタクシーを呼ぶことした。猪苗代から来ると30分位ほどかかるとのこと。しかし、運のよいことに近くまで来ていたタクシーがすぐに到着。地獄に仏とはこのことだ。広げた荷物をザックに押し込んでタクシーに転がり込んだ。
やっと終わったという気持ちで一杯だったが、磐越西線に乗り山から遠ざかっていくと途端に寂しい気持ちになった。
長いようで短い4日間だった。
コメント
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こんにちは、ご無沙汰です。
無事リベンジできて良かったですね・・お疲れさまでした。
スカイラインの除雪が今日からのはずで、4月の再開通が待ち遠しいです。
小舎はどうなることやら?
御無沙汰しております。
ブーツが合わないで足が痛い、距離が伸びない、波打つ雪面に苛立ったり、行く手を阻む密集する樹林帯、時間ばかりが過ぎていき重荷で肩が痛い・・・。
まるで修行のようで、途中、何度も何かしら理由を付けてエスケープしようかと思っていました。
それでも、なんとか目的を達成できてうれしいです。
>スカイラインの除雪が今日からのはずで、4月の再開通が待ち遠しいです。
小舎はどうなることやら?
早いですね。冬は過ぎ去り、もう春なのですね。
吾妻小舎はなんとか再開してほしいのですが、経営の後継者が出てこない限り期待できないですね。
バスの運行状況も気になります。
吾妻連峰の良さを多くの人に知ってもらいたいです。
リベンジも叶って良かったですね🤗
山人劇場、堪能させていただきました😄
モコモコさんの腰の調子はいかがでしょうか😌
天候に恵まれ中吾妻山山頂に登頂することが出来ました。
山行中は大小様々、モコモコさんのお叱り、助言?いらだち・・・等。
を上手く処理して県境縦走となりました。(トラバースして割愛もありますが・・・)
モコモコさんの腰は良くなってきました。山行に問題ないくらいです。年のせいか、最近は右肩が痛い(右腕の神経痛)ようで今回の山行ではバンテリンをテン場で塗りました。
そんな感じですが、3泊4日の行程を無事完結できたので二人とも元気です。
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