世界自然遺産 知床 羅臼岳 〜ヒグマに慄きながら
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- GPS
- 11:23
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,438m
- 下り
- 1,420m
コースタイム
5:35 オホーツク展望台
6:20 650m岩峰
6:40 弥三吉水
6:50 極楽平
7:50 銀冷水
8:10 大沢入口
9:00 羅臼平 9:20
9:45 岩清水
10:55 羅臼岳山頂 11:15
11:55 岩清水
12:30 羅臼平
13:25 銀冷水
14:15 弥三吉水 14:30
14:50 650m岩峰
15:15 オホーツク展望台
16:00 岩尾別温泉登山口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
宿泊施設:ホテル「地の涯」、木下小屋 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況(危険箇所など) 道標も良く整備され、道もしっかりしています 危険といえばやはりヒグマでしょう 登山ポスト:木下小屋前に有 岩尾別温泉:ホテル地の涯 http://www6.ocn.ne.jp/~iwaobetu/ その他、無料混浴露天あり |
写真
感想
知床 羅臼岳
ネットで調べると、ヒグマに注意との情報ばかりで不安を抱えつつも登山計画を立てて岩尾別温泉に宿をとることにする。
登山前日の夕方、自然遺産センターにて念のためクマスプレーをレンタル。その時のレクチャーでさらに脅された後、車で宿に向かう途中、道路脇を悠然と歩く大きなヒグマに遭遇! 不安な気持ちはマックスに… 果たして無事に帰ってこれるだろうか?
翌朝、予定を少し過ぎて4時45分に出発。
木下小屋前の登山ポストで届けを出すがこの日一番の入山のようだ。と言っても、ほかに何人か準備をしている人もいて少しは安心して登り始める。
鈴を鳴らし、手を叩き、時には奇声をあげながらゆっくりと登って行くが、すぐにクマのデンジャラスゾーンの看板に到達。そこからしばらくは確かにアリがたくさんいて、時折漂ってくる獣臭がリアルに不安を掻き立てる。しかし、先は長く焦っても仕方ないので一歩一歩、他の登山者に追い越されながら登って行く。
弥三吉水、銀冷水と水場を過ぎ、大沢の入口に到着したのが8時。
ここでやっとスタートに立ったという感じ。
沢は、この時期はもう雪渓の面影もなく、朝日が三ッ峰の稜線から顔を出し始め、気温が一気に上り出した。日陰を歩く時は快適であるが、日差しを浴びると結構応える。
大沢を過ぎ羅臼平に立つと、目の前に始めて見る国後島が横たわっている。意外と近い。
小休止の後、頂上を目指してハイマツの中を登って行くと岩清水の上の斜面にヒグマがいたが、距離が離れているので大丈夫なようだ。
頂上が近づくにつれ岩の折り重なり勾配も急になり、また日差しも強く気温もぐっと上がりペースが落ちる。しかし、ほぼ予定の時刻で山頂に立つことができ、眺めをおかずにしばしのランチタイム。
羅臼平までは天気は最高に良かったのだが、昼どきになると雲も湧き始め、帰途も長い同じ道のりを辿るため、11時15分には下山を始める。先ほどのクマがどこに行ったのか気になるところだが、とりあえず見当たらないので順調に下って行く。
大沢の途中で休むでいる時、ふと横を見ると何かの糞。しかも新鮮‼ こんな大きな糞をする獣ってクマしかいないでしょ?ということで、そそくさと荷物を背負いその場を立ち去る。
やっぱりいるんだねー、と恐怖に慄きながら、時に獣臭を感じつつ長い長い道のりを下りきって16時過ぎに無事に生還。
その後、混浴露天風呂にて至福の時を過ごし、今宵の宿に向かう。
翌日も終日最高の天気。知床五湖から眺めた羅臼岳から硫黄山に連なる峰々の美しいこと。クマがそこにいるとしても、いつかは歩いてみたいと強く思った。
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