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Yamareco

記録ID: 2230763
全員に公開
ハイキング
甲信越

金山鉱泉〜姥子山〜雁ヶ腹摺山往復(秀麗富嶽12景最終章:「フジサンの日」に…)

2020年02月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
08:01
距離
15.2km
登り
1,834m
下り
1,728m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:08
休憩
1:31
合計
8:39
6:29
28
6:57
6:57
44
尾根取付
7:41
7:42
8
大垈山分岐
7:50
7:51
4
大垈山
7:55
7:59
17
大垈山分岐
8:16
8:17
10
8:27
8:28
8
9:36
9:37
10
9:47
9:48
12
10:00
10:44
9
10:53
10:53
17
11:10
11:11
57
12:08
12:20
35
12:55
12:56
9
13:05
13:11
26
13:47
13:48
6
13:54
13:54
23
14:17
14:26
26
大垈山分岐
14:52
14:52
16
尾根下降点
15:08
金山鉱泉駐車スペース
天候 終日快晴(北西の季節風強し)
過去天気図(気象庁) 2020年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大月ICより甲州街道を猿橋方面へ少し戻り、浅利地区から県道へ。細い林道を約4km、金山鉱泉最奥・山口館(休業中)の先に駐車スペース(数台分)あり
コース状況/
危険箇所等
・金山鉱泉から金山峠への登路、林道(沢沿い)ルートは尾根への登りが砂地でザレており、歩行に支障ありとのこと(スライドした男性お二人からの情報)。大垈山分岐経由の尾根ルートの登降が無難(特に下り)。
・尾根に登り着く手前、一カ所ザレたトラバース区間あり、倒木で歩きにくい上、トラロープ等もなく、通行注意(特に疲れの出る帰路)。
・雁ヶ腹摺山方面からの帰路、金山峠手前の分岐には沢ルートが「金山鉱泉方面」、尾根ルートが「大垈山」とあり、ややミスリーディング。これだと多くの方が沢ルートへ誘導されると思われ、要注意。
・林道から雁ヶ腹摺山への登路、残雪はほとんどなし、気温の上がる日中は霜柱が解け、黒土のコースが泥濘んで滑りやすい区間も多く、通行注意。
・林道から姥子山への往復ルート、及び姥子山から雁ヶ腹摺山へのショートカット登路、落ち葉でルートが隠れ、やや分かりにくい区間あり。
その他周辺情報 金山鉱泉・山口館は2019年に閉業
本日の登山口は、休業中の金山鉱泉先の駐車スペース。車数台分のキャパあり、この日は一番乗り。
2020年02月23日 06:27撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
2/23 6:27
本日の登山口は、休業中の金山鉱泉先の駐車スペース。車数台分のキャパあり、この日は一番乗り。
入口にガッツリ熊注意のカンバン…。クマ鈴鳴らして行きましょう。
2020年02月23日 06:28撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
2/23 6:28
入口にガッツリ熊注意のカンバン…。クマ鈴鳴らして行きましょう。
いきなり、頼りなげで滑りそうな木橋渡ります…
2020年02月23日 06:29撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/23 6:29
いきなり、頼りなげで滑りそうな木橋渡ります…
だいぶ登ってきて、松林越しに富士山ドーン。まだ風が強いようで、叢雲がかかってます…
2020年02月23日 06:54撮影 by  F-04K, FUJITSU
2
2/23 6:54
だいぶ登ってきて、松林越しに富士山ドーン。まだ風が強いようで、叢雲がかかってます…
尾根の先端に登り着きました。ちょうど眩しい日の出…。
2020年02月23日 06:56撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 6:56
尾根の先端に登り着きました。ちょうど眩しい日の出…。
稜線分岐着。ザックをデポし、大垈山へ行ってみましょう!
2020年02月23日 07:41撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/23 7:41
稜線分岐着。ザックをデポし、大垈山へ行ってみましょう!
目指す雁ヶ腹摺山〜大菩薩主稜方面。南側はほとんど残雪もなさそう…
2020年02月23日 07:45撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 7:45
目指す雁ヶ腹摺山〜大菩薩主稜方面。南側はほとんど残雪もなさそう…
大垈山着。赤テープの山名案内のみの地味なピーク…
2020年02月23日 07:49撮影 by  F-04K, FUJITSU
4
2/23 7:49
大垈山着。赤テープの山名案内のみの地味なピーク…
金山峠の手前、一気に展望が開けます。富士山頂付近はまだまだ強風の様子…
2020年02月23日 08:10撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
2/23 8:10
金山峠の手前、一気に展望が開けます。富士山頂付近はまだまだ強風の様子…
金山峠分岐着。地図上では既に峠を過ぎてますが…。
2020年02月23日 08:17撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 8:17
金山峠分岐着。地図上では既に峠を過ぎてますが…。
百間干場通過。ここで一旦、奈良子に通じる林道に出ます。
2020年02月23日 08:26撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/23 8:26
百間干場通過。ここで一旦、奈良子に通じる林道に出ます。
林道歩きはここまで。標識に従い、再び尾根に取り付きます。
2020年02月23日 08:36撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/23 8:36
林道歩きはここまで。標識に従い、再び尾根に取り付きます。
林道出合通過。立派な舗装道で、ここまで車で来れそうです…。まずは林道を右へ、秀麗富嶽ゴールの姥子山を目指します。
2020年02月23日 09:35撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 9:35
林道出合通過。立派な舗装道で、ここまで車で来れそうです…。まずは林道を右へ、秀麗富嶽ゴールの姥子山を目指します。
ここで舗装道を離れ、姥子山へ向かいます。
2020年02月23日 09:42撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/23 9:42
ここで舗装道を離れ、姥子山へ向かいます。
姥子山東峰手前の展望地。これぞ秀麗富嶽!
2020年02月23日 09:54撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 9:54
姥子山東峰手前の展望地。これぞ秀麗富嶽!
山頂直下の岩場の急登。山頂も展望良さそうですが、爆風が心配…。
2020年02月23日 09:56撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 9:56
山頂直下の岩場の急登。山頂も展望良さそうですが、爆風が心配…。
姥子山東峰踏破。これで秀麗富嶽12景(ここが一番!)コンプリートです。バックはこれから攻める雁ヶ腹摺山。
2020年02月23日 09:59撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 9:59
姥子山東峰踏破。これで秀麗富嶽12景(ここが一番!)コンプリートです。バックはこれから攻める雁ヶ腹摺山。
山頂は遮る樹林もなく、眺望絶佳!富士の露払いは、右が少々雪の付いた三つ峠、左が杓子山に大きな御正体。
2020年02月23日 10:01撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 10:01
山頂は遮る樹林もなく、眺望絶佳!富士の露払いは、右が少々雪の付いた三つ峠、左が杓子山に大きな御正体。
昼食終えての帰路、富士子サマはまだ雪煙上げて荒れ模様…
2020年02月23日 10:47撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 10:47
昼食終えての帰路、富士子サマはまだ雪煙上げて荒れ模様…
山名標識はありませんが、この辺りが西峰ピークです。標高は東峰より高いはずなのですが…
2020年02月23日 10:53撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 10:53
山名標識はありませんが、この辺りが西峰ピークです。標高は東峰より高いはずなのですが…
林道を横切り、今度は雁ヶ腹摺山へ直登します。
2020年02月23日 10:58撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/23 10:58
林道を横切り、今度は雁ヶ腹摺山へ直登します。
金山峠からのルートと合流。ここにザック置いても良いのですが、背中が寒いので背負ったまま雁ヶ腹摺ピストンします。
2020年02月23日 11:08撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 11:08
金山峠からのルートと合流。ここにザック置いても良いのですが、背中が寒いので背負ったまま雁ヶ腹摺ピストンします。
落ち葉がしっかり積もってルートが見にくいですが、進むうちに何となく見えてきます…。
2020年02月23日 11:10撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 11:10
落ち葉がしっかり積もってルートが見にくいですが、進むうちに何となく見えてきます…。
標高1,700mを超え、東斜面に僅かな残雪出現。
2020年02月23日 11:45撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/23 11:45
標高1,700mを超え、東斜面に僅かな残雪出現。
間もなく山頂。標高1,900m近く、さすがに登山道にも僅かな残雪…
2020年02月23日 12:03撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/23 12:03
間もなく山頂。標高1,900m近く、さすがに登山道にも僅かな残雪…
雁ヶ腹摺山頂着。まさしく旧500円札のステキな構図!
2020年02月23日 12:09撮影 by  F-04K, FUJITSU
4
2/23 12:09
雁ヶ腹摺山頂着。まさしく旧500円札のステキな構図!
約35年ぶりの山頂。当時はなかった「秀麗富嶽」のカンバンで、一応記念にパチリ自撮り。
2020年02月23日 12:11撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 12:11
約35年ぶりの山頂。当時はなかった「秀麗富嶽」のカンバンで、一応記念にパチリ自撮り。
秀麗富嶽12景を巡る旅も、とうとう終わり。数は少ないものの、どれも印象に残る素晴らしい山々でした…。
2020年02月23日 12:14撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 12:14
秀麗富嶽12景を巡る旅も、とうとう終わり。数は少ないものの、どれも印象に残る素晴らしい山々でした…。
山頂から少し下った笹原からは、富士の右方に昨年末登った天子山塊、うっすら白い安倍奥の山々も…
2020年02月23日 12:20撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 12:20
山頂から少し下った笹原からは、富士の右方に昨年末登った天子山塊、うっすら白い安倍奥の山々も…
南ア主脈は厚い雪雲の中、手前右の双耳峰は笊でしょうか?
2020年02月23日 12:22撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 12:22
南ア主脈は厚い雪雲の中、手前右の双耳峰は笊でしょうか?
登りは先を急いでいて何気なく通り過ぎましたが、この辺り、日本庭園のようなシブい趣。
2020年02月23日 12:44撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 12:44
登りは先を急いでいて何気なく通り過ぎましたが、この辺り、日本庭園のようなシブい趣。
分岐まで戻ってきました。帰りは真っ直ぐ金山峠方面へ。(大月駅まで歩いたら、かなりのロングになりそう…)
2020年02月23日 12:55撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 12:55
分岐まで戻ってきました。帰りは真っ直ぐ金山峠方面へ。(大月駅まで歩いたら、かなりのロングになりそう…)
このコースには、ロボット雨量計あり。意外と新しい建造のようです…(看板によれば設置は古く、この辺りの水源を管理する神奈川県企業庁の管轄の由。)
2020年02月23日 12:59撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 12:59
このコースには、ロボット雨量計あり。意外と新しい建造のようです…(看板によれば設置は古く、この辺りの水源を管理する神奈川県企業庁の管轄の由。)
最後は階段で林道へ急降下。帰路は真っ直ぐ金山峠方面へ向かいます。
2020年02月23日 13:04撮影 by  F-04K, FUJITSU
2/23 13:04
最後は階段で林道へ急降下。帰路は真っ直ぐ金山峠方面へ向かいます。
往路は巻いてしまった、金山峠の送電鉄塔台地へ。真下ショットはGoodですが、周囲の展望は期待に反してほとんどナシ…〈涙〉
2020年02月23日 13:56撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 13:56
往路は巻いてしまった、金山峠の送電鉄塔台地へ。真下ショットはGoodですが、周囲の展望は期待に反してほとんどナシ…〈涙〉
朝に比べると、富士子サマのご機嫌(雪雲)はだいぶ収まりましたが、気温上昇で雪面がテカってます…
2020年02月23日 14:02撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 14:02
朝に比べると、富士子サマのご機嫌(雪雲)はだいぶ収まりましたが、気温上昇で雪面がテカってます…
午後の順光で見ると、左の雁ヶ腹摺山頂直下の笹原と原生林、右の姥子山(東)の岩峰がよく分かります。
2020年02月23日 14:09撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 14:09
午後の順光で見ると、左の雁ヶ腹摺山頂直下の笹原と原生林、右の姥子山(東)の岩峰がよく分かります。
振り返って。この区間のトラバース、倒木もあってちょっとゾワッとします(特に帰路は足が疲れているので要注意…)
2020年02月23日 14:40撮影 by  F-04K, FUJITSU
1
2/23 14:40
振り返って。この区間のトラバース、倒木もあってちょっとゾワッとします(特に帰路は足が疲れているので要注意…)
無事、金山鉱泉の駐車場へ帰着。朝は小生が一番乗りでしたが、車が増えてます…。途中でも5-6人とスライドしましたが、皆さん男性ソロなどツワモノ揃いでした…
2020年02月23日 15:05撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 15:05
無事、金山鉱泉の駐車場へ帰着。朝は小生が一番乗りでしたが、車が増えてます…。途中でも5-6人とスライドしましたが、皆さん男性ソロなどツワモノ揃いでした…
本日のお泊まりは、じゃらんで予約したこちら「漢方薬湯・ホテルスターらんど」。多少筋肉痛が残りそうですが、温泉でリフレッシュ、明日のおかわりツアーに備えます!
2020年02月23日 16:24撮影 by  F-04K, FUJITSU
3
2/23 16:24
本日のお泊まりは、じゃらんで予約したこちら「漢方薬湯・ホテルスターらんど」。多少筋肉痛が残りそうですが、温泉でリフレッシュ、明日のおかわりツアーに備えます!
薬草温泉風呂でサッパリし、眠気に襲われる前に肉野菜炒め定食で「秀麗富嶽コンプリート」の一人打ち上げです。。
2020年02月23日 18:40撮影 by  F-04K, FUJITSU
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2/23 18:40
薬草温泉風呂でサッパリし、眠気に襲われる前に肉野菜炒め定食で「秀麗富嶽コンプリート」の一人打ち上げです。。
撮影機器:

感想

海外出張を挟み、3連休の好天予報を逃さず約10日ぶりの山歩きへ。今回はソロにて、残り1座となった「秀麗富嶽12景」ラストの大菩薩前衛・姥子山へ向かいます。通常は雁ヶ腹摺山直下の大峠まで車でアクセス可能ながら、今冬は通常の冬季閉鎖に加え、深城ダムからのアクセス路も法面崩壊で大峠手前で通行止め。姥子山に車で最も接近できるのは金山鉱泉ということで、同地区最奥の山口館(昨年惜しまれつつ閉業)の先の駐車スペースへ早朝車で乗り入れます。先行者はナシ、夜来の雨は上がったものの、季節風が強く吹き付け、しっかり着込んで朝6時半前にスタート。
 クマ鈴をリンリン鳴らし、尾根へ上がると金山峠まで比較的歩きやすいルートが続きます。峠の手前から一旦下る途中で富士の好展望地があり、右手の樹間にはこれから向かう姥子山〜雁ヶ腹摺山のステキな稜線もバッチリ見えてきて、大いにテンションもアップ。百間干場で奈良子からの林道(こちらも冬季通行止め)に出た後、標識に従い再び尾根に取り付きます。所々出現する急登区間をクリアし、上部の林道へ向かって標高を上げていくうち、後方からクマ鈴を鳴らし男性お二人組が近づいてきて、息切れ気味の小生をアッサリ追い越していきます。聞けば彼らは林道(沢)コースを詰めてきたそうで、尾根へ上がる区間がザレた急斜面で大変歩きにくく、帰路は絶対通りたくない由。小生も同じルートのピストンは避けたいと思っていたのですが、お二人の情報も踏まえ、山と高原地図の「荒れており通行困難」のアドバイスを素直に受け入れて沢ルートは断念、帰路も同じコースを往復することに。
 そうこうするうち、大峠からの立派な舗装林道に出て、暫しこの舗装道を辿った後、案内標識に従って姥子山へのルートに進みます。どう見ても東峰より標高の高そうな西峰には山名標すらなく、呆気なく通過。一旦下った後、岩混じりの急登を乗り越えると、南側の展望絶佳の姥子山東峰到着、これでついに「秀麗富嶽12景」の山々もコンプリートです。北風も思ったより強くなく、雪煙を上げる眼前の富士と御坂・天子山塊などこれを取り巻く馴染み深い甲州の山々を眺めながら、お湯を沸かしゆっくりと弁当昼食。東の樹間越しには、意外と近くに特徴的山容の大岳山はじめ、奥多摩の山々も望めます。身体が冷えてきたところで周囲の山々のパノラマを撮り、山頂を後にして本日のラスボス、雁ヶ腹摺山へと足を延ばします。懸念された残雪もほとんどなく、霜柱が解けてやや滑りやすい黒土の斜面を喘ぎながら登っていくと、小1時間弱で学生時代以来およそ35年ぶりの雁ヶ腹摺山到着です。今はすっかりご無沙汰となった500円札裏のデザインそのものの素晴らしい富士が仰げるここも「秀麗富嶽」1番山頂。しばし絶景を堪能の後、山頂から大峠方面へ若干下ってみると、広濶な笹原の向こうに南アルプス前衛〜安倍奥の山々が出現。主稜の3,000m超の山々はさすがに強い季節風で湧き出した雪雲の下でしたが、特徴ある双耳峰(恐らく笊ヶ岳…)はじめまだまだ冬山の様相の南アの峰々も眺められて大いに満足。昼食もこなれて快調に滑りやすい南斜面を下っていきます。
 午後になっても相変わらず季節風は強く、雪面がテカリ出した富士の雄大なお姿に励まされるように尾根道を進んで、約1,000m余の標高差をクリア、午後3時過ぎにはスタート地点の駐車スペースに帰り着きました。朝は小生の車1台だったのが、登山口には路肩駐車を含めて数台のマイカーが入り、かなり地味でアクセスもイマイチのこの山域の意外な人気ぶりに感心。大月市内を経て都留市へ移動、翌日の食料を仕入れ、この日の泊り先・ホテルスターらんどへ午後4時過ぎにチェックインです。こちらは「漢方薬草風呂」も備えた温泉宿で、夕食のみ・早朝出発で格安の宿泊プランも魅力です。過去何度か予約を入れたものの、天候不順でいずれも直前にキャンセル、今回が初のお泊りです。早速一風呂浴びて山の汗を流し、迫り来る眠気を堪えながら食堂で肉野菜炒めの夕食+ビールで「秀麗富嶽」完登のプチ打上げ&カロリー補給。無料のマッサージ機で全身のコリを解きほぐした後、更に追加の「部屋呑み」でバタンキューです。これで心身の疲れもしっかり回復、翌日の梨百おかわり山行×2ラウンドにも何とかチャレンジできそうです。
 都会では新型肺炎がとうとう「市中感染」疑いのレベルに拡がりを見せ、大規模イベントは次々中止、繁華街や公共交通機関でもマスクが手放せぬ疑心暗鬼の状況です。こちら山梨県は今月初め頃、ドライバーの感染が判明した中国からのバスツアーの立ち寄り先として「風評被害」に苦しんだものの、未だに感染報告はゼロ。お隣の長野県(※こちらは残念ながら2/25に感染者第1号が判明)とともにスキー場など屋外ウィンタースポーツのスポットも大賑わいのようです。当方、いずれも甲乙つけ難い山岳展望が楽しめる「秀麗富嶽」の山々を巡る旅は、残念ながら今回で一応完結となりましたが、本日踏破した大菩薩前衛をはじめ、山梨のマイナーな山々は行き交うハイカーもほとんどなく、ウィルス密度も限りなくゼロに近く安心です。山を下りて温泉に浸かれば心身もすっかりリフレッシュ、免疫力もアップして良いことづくめのように思えますので、こういう時期だからこそ、家族や職場の同僚にも山歩き・キャンプなど感染の心配のないアウトドア活動をお勧めしたく思います!(調子に乗って年甲斐もなく歩き過ぎると、数日後になって筋肉痛のしっぺ返しに遭う上、花粉症の方にはそろそろ乱れ舞いの始まったスギ花粉が心配かとは思いますが…。)

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コメント

祝*うばこさん♪
satonaoさん、おはようございます。「秀麗富獄12景」完登おめでとうございます🎉

最後は姥子山でしたか。お祝いの山頂ランチ美味しそうです。私も年末に登ったので嬉しくなりました。しかも同じルートですね。私は大垈山が大変で、ひいこらでした💦頂上踏めば良かったと、改めて思いました😄

2/23はフジサンの日でしたか。私も偶然同じ奥秩父から、秀麗の姿を見る事ができて。ありがたい事です。
私も今年には12景コンプリーしたいと密かに思っています😆

いつも参考にさせて頂いて、ありがとうございます。
miruru(^^)
2020/2/28 9:52
Re: 祝*うばこさん♪
miruruさま:早速の温かい祝意メッセージを頂き、有難うございます。今回の姥子山ツアーの計画に当たっては、年末の貴台ツアーの記録も大いに参考とさせて頂きました。本エリアも一時期はかなりの積雪があったようですが、このところの気温上昇ですっかり春山の様相にて、トラブルなく往復できてホッとしました。
 2/23が語呂合わせで「富士山の日」であることは、お恥ずかしながら小生も報道等を見て後付けで知った次第です。貴台のステキな奥秩父縦走のレコも拝見しましたが、同じフジサンの日に、貴女も比較的近い角度で富士の雄姿をご覧になっていたと知り、嬉しく感じました。レコにも書かれていた通り、一晩で麗らかな春山が冬に逆戻りするところがこの時期の山歩きの難しい点ですが、万全かつコンパクトな装備にて、3日間のコースをしっかり歩き切られたことに改めて敬意を表します。
 下界では新型コロナがいよいよ本格的市中感染の瀬戸際まで来ており、社会活動やアウトドアにも少なからず影響が生じていますが、こんな時期だからこそ、自宅に閉じこもって心身のストレスを溜め込むのでなく、未だウィルスフリーに見える山梨県はじめ、郊外の中低山に日帰りソロで出かけるのも悪くないと考えています。(山間地の観光経済もかなりのダメージを受けていますし…。)天候や社会情勢を見極めながらではありましょうが、貴台も早い時期の「秀麗富嶽」完登など、次なるターゲットを目指されることを期待しております。その際は、いつもの「快速レコ」とくまモン登場も楽しみにお待ちしています!
2020/2/28 13:48
プロフィール画像
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