【春山解禁】行きはよいよい…虎子山、ブンゲン周回縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,084m
- 下り
- 1,080m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥伊吹スキー場までは道あり 以降踏跡程度、東谷は全く道なし 危険で難路 |
写真
感想
寒いのが嫌いな軟ダラー(軟弱ワンダラー)だが、今年はありがたいことに暖冬。日も長くなり雪が少ない今年、早く行かないと雪がなくなちゃうと思い、今シーズン初の春山に出かけることにした。ではどこにしようかな?岐阜100山でまだ登ってない虎子山がいいかな。確か滋賀1トレイルがあってブンゲンまで行けるとのレコがあったな。ブンゲンからは昨年貝月山から周回で歩いた尾根を下って日越峠に降り、地形図上の点線を辿って東谷を下って千疋に行く周回にしようと決めた。大雑把な所要時間は8時間。7時出発なら15時着だ。日の入りも遅くなってきたしなんとか行けるんじゃないか。一番の心配は東谷の道の状態だ。昨年日越峠を通過したとき東谷への踏跡があったから、薄くてもあるんじゃないかと期待した。運が良ければ作業道があり、余裕で歩けるかななどと楽観的な考えも。しかし谷筋の道であり消えて無くなっていたら危険で時間がかかると、悲観論も頭をよぎる。結局は悲観論が正解で、行きはよいよい…難路に大苦戦(T_T)
○千疋地区~虎子山
千疋にはほぼ予定通りに到着。凍り付いて滑るロードを国見スキー場まで歩く。スキー場辺りから雪が現れ、国見岳登山口は積雪5儖漫駐車車両1台。5年前は大崩壊していたこの林道も完全に修復されて、どこが崩落ヶ所かわからないほどきれいになっていた。晴予報なのに虎子山には雲がかかっていた。高気圧が張り出してくるとのことであったので、山頂到着時には晴れることを期待して黙々と歩く。峠の積雪も大して変化なし。弘法様にお参りして登り始める。日なたは雪が解けて歩きにくい。稜線に出ると雪は少し増えたがくるぶし程度でワカンは不要。ウサギの足跡に導かれ山頂稜線に到着。南北に長い山頂稜線で山頂は一番北である。期待通り雲は取れ200°位の展望で、伊吹山から貝月山まで良く見える。どんな基準で選んだかわからないが、岐阜100山の中でも眺望が良い方だ。
○虎子山~ブンゲン
山頂西側に黄色テープがあり、ここがブンゲンまでの縦走路入口であった。縦走路は薄くなったりするものの、黄色テープが頻繁に付けてあり迷うことはなかった。笹もなく雪も少なく地肌が出ている所もあったくらいで歩き易かった。地形が複雑なので、現在地は確認しながら歩く必要がある。笹刈山に近づくにつれ雪と笹が深くなってゆく。1,187mピークや笹刈山は眺めがよい。雪原も現れ快適な雪歩きが楽しめた。ただ予定時間より1時間ほど遅れていることに内心焦っていた。笹と雪の登りを登りきるとブンゲンに飛び出した。
○ブンゲン~1,230m下降点
1年ぶりのブンゲン頂上だ、さすがにまだ覚えている。山頂標識や伊吹山の眺めは懐かしい。晴天無風で暖かなのでゆっくりしたいところであるが、時間が押しているので早々に出発する。ここからは昨年歩いているコースなので余裕で歩き始めた。が…最初の下りであれ〜ぇどっちだっけ???地形と地形図を照らし合わせて、そう確かにこっちだった。ホントいい加減<m(__)m>。奥伊吹スキー場最上部の小屋までは、景色がいい稜線歩きが楽しめる。さてここからが問題だった。三つ目のピークからの下りが胸高までの雑木藪。頼りないテープがあったが、ワカンでは引っかかって極めて歩きにくい。そこで南の少し薄い笹薮に逃げて下ったら、稜線から外れてしまった。登って戻り気味にトラバースしようと笹薮に突っ込んだら、笹藪にワカンやストックが捕まり身動きができなくなった。まるで蜘蛛の巣にかかった蝶のようだ。どうしようもなくワカンを外して強引に鞍部に出た。再びワカンをつけて歩き始めるが、またもや笹薮。泣けてくる(T_T)。ここは短く道に出られた。有るか無しかの道を辿り1,230mピークに着いた。
○1,230m下降点〜日越峠
このピークは貝月山方向の眺めがよい。ここから県境尾根を離れて下降する。貝月山方向の小ピークが下山方向だ。小ピークで東の尾根方向に直進したくなるが、左に折れて北の尾根に乗る。この辺りにはピンクテープがある。そしてすぐに東の小尾根に乗るのだが、何となく記憶にあったので曲がれたが、初めてだったら直進してしまうだろうなと思った。この屈曲点にはテープがない。しばらく下るとテープが現れ、道が確認できた。多少迷ったが何とか行けそうと思ったのもつかの間、テープ頼りに行ったら谷に下ってしまった。これはまずいと南にある尾根に登り返して尾根伝いに歩いたが、ここも笹薮(T_T)。笹薮を抜けると道に出て、テープが現れる。再び下りに入ったところにザレ場がある。ここは眺めがよく、はっきりと覚えているので道は間違っていないと自信を深められた。雪も少なくなってきたのでワカンを外した。しかしやせ尾根なのに尾根の上だけ吹き溜まっている所がある。雪がないと切り株があって歩きにくい。峠が見下ろせる地点でまた迷う。強引に降りようかとも思ったが、ここは我慢だ。地形図で確認しながら下るとようやく峠に出た。この下山路は境界線のために切り開いた道と思われる。だから一ヶ所谷に降りてしまうのだろう。この間のコースタイムは昨年の登りと同じ45分であった。下りなので目論見としては30分だったのだが…。
○日越峠〜千疋地区
峠の北側には林道があり、貝月山への登山道もある。しかし南側つまり東谷には薄い踏跡のみだ。いよいよ問題の道に突入だ。この踏跡を辿ると窪地を下っていき、更に行くと右から来る沢に降りてしまう。昔からの峠道ならそんなことはあり得ない。どこかに道があるはずだと戻って、ウサギの足跡を追い左側を探すと道型を発見する。やっぱりあった。冴えてるね。と自惚れたのも束の間、5分もすると沢の合流地点に差し掛かって道が怪しくなる。ここも左側を探って踏跡らしきところを下って行く。しかしとうとう踏跡もなくなってしまう。仕方ないので右岸に渡り、道を探しながら適当に下る。どこかに道が必ずあるはずだと思って沢を下って行くがわからない。最初は沢も細いが次第に水量が多くなり渡渉が困難になってくる。どうにも行き詰って渡渉したら、とうとうハマってしまい右足が濡れてしまった(T_T)。このまま沢を下るのも危険なので、沢から離れた所を獣道を利用しながら高巻き気味に下って行った。足場が不安定なので踏ん張ったり、枝やら根っ子やらを掴んでの慎重な下りでしっかり体力を使った。お陰で二日ほど全身の筋肉痛、こんなのは久しぶりだ。体力も使ったが時間もかかった。まだ林道に出られないのに午後4時過ぎで、さすがに焦り始めた。薄暗くなりはじめまたもや行き詰った。渡渉できそうなところを探してウロウロしていると雪に足跡を発見した。こんな所に人が入っているんだと心強くなった。よく見ると長靴のようで、渓流釣りの人のようである。足跡は沢に消えている。釣屋の足跡では当てにできんなと力を落とした。左岸に渡り再び高巻き気味に歩いていると沢沿いに歩けそうな感じの所があった。さっそく降りると何となくみちのようである。また先ほどの長靴足跡も現れ、道と分かった。林道まであと少しの所で谷が狭くなり、もうちょっとで沢に落ちそうになりながらへつって無事通過した。その後数分で林道終点に出た。後は早足だが余裕のロード。疲れ切って千疋の駐車地に辿り着いた。
もし峡谷や滝があったら超危険で大変だった。もう二度と東谷は歩きたくない。皆様にもお薦めしません。
PS hanabana31のレコ参考にさせていただきました<m(__)m>。滋賀1はどこまで延びたのでしょうか。歩かれたらUPして下さい。
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