【比良】白滝山(1022m)森山岳(1080m)
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- GPS
- 07:43
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,109m
- 下り
- 1,097m
コースタイム
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 7:44
●道の駅『新本陣』にて車中泊。
●上記道の駅の目の前にローソンあり。
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
比良の主稜エリアを外れると、途端に人の姿もまばらになります。この日、明王院に集まった登山者の98%は武奈ヶ岳に向かったはずです(笑)。結局、僕が山中で出会ったのは、ワンちゃん連れの登山者さん1人だけ。
天気は雨。葛川市民センターPで、しばらく様子見です。天候の回復を期待しつつ、次々と登山者たちがスタートしていきます。しばらくヘタれていた僕も、小雨の中、ようやく行動開始。
明王院をベースに歩き出すのは二度目です。前回は奥ノ深谷の沢登りでした。うだるような盛夏の谷は天然のエアコンのよう。二段8mの直瀑、四段40mの連瀑帯・・・ナメも釜も美しく、ワクワクしながら納涼シャワー大会をエンジョイしました。
今回はまず、わさび谷につけられた伊藤新道から白滝山に上がります。ミソサザイの鳴き声に聞きほれるうち「わさび天井滝」です。滝の手前のトラロープで水線を離れて白滝山を狙うこともできます。しかし、そのルート上では、かつて遭難事故が起こっています。リスクは自分もち。安易なルート選択は禁物です。
しばらくして登山者さんが降りてきました。西日本の300名山完登を夢みる方。「白滝谷の渡渉に手間取って時間がかかってしまってね〜」と言ってみえましたが、この言葉をのちに自分でも実感することになります。
雪の敷いた林床に日が射すと、俄然まったりモード。振り返ると武奈ヶ岳のビクトリーロードが輝いて見えます。目の前には比良山と烏谷山(からとやま)が迫る好ロケーション。釈迦岳や蓬莱山も遠景に浮かび上がっています。
ここからが山行のハイライト。池めぐりしながら森山岳を目指します。このあたりには、古生層の地質の遺物とも言われる池が点在しています。有名池、無名池を巡ってお散歩です。とりわけ、音羽池は凍りついた水面に積もった雪模様が不思議にかわいかった。
さて、森山岳までをGPSなしで歩くのは結構ハードルが高い。回りの地形を地形図に落とし込む作業が切れ目なく続きました。等高線に表れない微妙な起伏を地図から読み解く必要があり、コースアウトも想定内。とにかく時間が稼げない。
苦労の末にたどり着いた森山岳はまさに奥比良エリアの秘峰。展望抜群というわけでもないのに、山のありようが自分の嗜好にマッチしてる。
目と鼻の先の蓬莱山から打見山にかけてのスカイラインが、おいでおいでしています。改めて振り返ると、武奈ヶ岳とコヤマノ岳は比良の盟主だということがよくわかります。
さあ、帰ろう。東尾根から白滝谷を目指しますが、斜度も緩くてランディングは比較的易しい。しかし、この後、牛コバまでたどり着くのが難関でした。谷沿いの下降はゴルジュのにおいがするので極力避けた方がいいと思う。
ここはもともと比叡山の創始者であり、明王院を開いた相応が、修行を行った谷です。対岸に渡り、プラ階段上ってからも泣きたくなるようなアップダウン。おまけに、雨後のたっぷり増水した渡渉があってハードルが高い。
その複数回の渡渉が一筋縄ではいかない。一つのミスが水没の悲劇に直結します。あの登山者さん、よくぞワンちゃん連れで渡渉できたものだと思う。あっぱれ。拍手喝采もの。
曙橋を渡って山行を締めくくります。さあて、風呂・風呂♫。
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