大地山は藪雪山、初雪山は新雪山だった
- GPS
- 13:22
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 1,754m
- 下り
- 1,741m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
初雪山へはこれまで境川からの北斜面と犬ヶ岳からの縦走で到達し、いずれもスキーで境川に下りた。冬のルートとしては小川から大地山経由の西尾根がよりポピュラーだと思うが、途中小ピークが多いのでスキーには抜群とは思えなかった。寡雪の今シーズン、北斜面の最下部は藪が酷いと想像される。西尾根へは朝日小川ダムからだと夏道がないので、夢創塾前の大地山登山口から登ることにした。こちらから行くのは、大地山で富山百山登頂数を増やす目的もある。
標高200mの登山口には全く雪がなくシートラで登り始めたが、300mになったらちらほら雪が見え出して、400〜500mで雪の上を歩く方が多くなった。638pから先でスキーを履いた。ツボ足だった先行トレースもスノーシュートレースに代わった。
796pの鍋倉山の前後は稜線の地形がやや複雑で、道迷いのトレースに追随して引き返すこと1回、スノーシュートレースに乗っていけない傾斜が随所にあり、小藪を捌くのも煩わしい。この間にスノーシューのお姉さんに追いつかれ、抜かれた。さらに、大地山に近づいたところでスノーシューのお兄さん(masatan)に追いつかれたが、彼も写真を撮って立ち止まったりしていて、相前後して大地山に到達。目指す初雪山が樹間に見えて心躍る一時であった。
大地山からシールオンながら、1143pの手前のコルへと滑り降りる。そこで、一時は山頂まで追いつくことはないだろうと思ったお姉さんにあっさり追いついてしまった。大地山からはノートレースの新雪深雪ラッセルになってペースダウンしていたのだ。ここからはスキーが有利、先行させてもらう。1223p、1247p、1293pと小ピークが連なる区間で、調子よく進んでいたのだが、シールの雪団子が発生して僕もペースダウン。お兄さんも追いついてきて連隊となり、お兄さんには一度先頭を代わってもらう。しばらくで団子が取れ、再び僕が先頭に。1431pを越えてラストスパートと行きたいがまたまた団子発生。蹴飛ばし落としたりしながら必死に先頭を守って初雪山頂の鉄塔にたどりついた。かなりの強風で、急いで記念写真を撮って一段坂を下りて滑降準備した。
山頂直下から1293pの手前にある窪地までは幅広く、そしてパウダーの大変楽しい斜面を一気に降りて来た。楽しい一瞬であった。窪地も登りとは異なるトラバースルートで殆ど登り返さずに1293p手前のコルまで来て、補給休憩にした。この間にスノーシューの2人に一旦抜かれる。さて大変なのはこの後だった。
1293pから大地山手前のコルまでの連続小ピーク区間、帰りを考えた巻きが殆ど出来ていない。ピークを巻こうとしても、直ぐに藪斜面になって小規模な巻きしかできてなかった。登り返しをカニ歩きか、少し長いとツボ足にしてスノーシュートレースに乗るが、それでもゴボる。そして稜線でも藪で、下りでも、いや下りでこそ藪でスキーが難しい。たまらず下りでもツボにする。先日キラズ山で役立ったワカンを今日は持ってこなかったことを悔やんだ。当初はスノーシュー組に下りで追いつき、登り返しで抜き返されていたが、藪になったら下りも僕が遅く、追いつくことはなくなった。
大地山の登り返しはシール使用。大地山から838pまではスキー滑降になった部分とそうでないのが半々くらいか。838pから796p鍋倉山までがまた登り返しと藪捌きが続く。鍋倉から標高700mまでは相対的には辛くない区間だった。標高700mで一旦雪が切れ、スノーシュートレースもツボ足に戻っていたので、僕もシートラツボ足に。その後638pから登山口までヘッドランプ下山を坦々と続け、真っ暗な登山口に戻った。
今日もやれやれ、大地山は富山百山92座目。
コメント
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1143のピークからの先頭 お疲れ様でした。
後々から歩く者としては 非常に助かりました。もし 一人だと あの長い尾根とあの雪質 途中 撤退だったでしょう。ありがとうございました。
Nishidenさんに追いついた時は 初雪山山頂 一番乗りの欲が出ましたが 途中で力尽きちゃいました(笑)
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写真を撮ってる後ろ姿を カッコよく撮って頂き ありがとうございます。非常に喜んでます。
masatanさんもお疲れさまです。
大地山から先はスキー登行に有利な雪面になって、ぶっちぎりで行けるかと思いましたが、重い雪団子発生でスローダウンとなりました。シールのメンテ悪いですね。
帰りは、標高1600mから1300mまでは快適パウダーで10分、1300mから大地山手前の1100mまでは登り返しと藪で90分、これが山スキーの世界ですよ。
1時間以上遅れて下山でしたね。
1223ピークからの登り返しと藪漕ぎは 山スキーをする人には 大変だろうなと思ってました。この辺りで 前方にいた ねーさんに追いついて そのような話をしてました。
でも 上部のパウダーは 気持ちよさそうだな〜と羨ましく思ってました(笑)
鍋倉山からの急坂 スキーを担ぎながら夜道は 大変だったと思います。
お疲れ様でした。
暗くなっても下りて来られなかったので ねーさんが心配されてました。
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もし よろしかったら 大地山手前のピークで私が写真を撮っている写真を頂けたら嬉しいです。
ご心配おかけしました。
どこかで穴にでも落ちて出られなくなってしまうようなことも、あり得なくはないですからね。
天国から地獄へ、でしたよ。
藪スキーでは何回も転びましたが、スキー担いでからは転ばず下りてきました。ゆっくりじっくりですがね。
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