リョウシ・コザトから【霊仙山】そそり立つ壁🤣花あり🌼雪あり☃kameさんとの出逢いあり🐢


- GPS
- 07:24
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,164m
- 下り
- 1,147m
コースタイム
天候 | 快晴☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
霊仙山最高点〜霊仙山山頂、西南尾根〜笹峠 以外はバリエーションルートです。基本、道はありません。 |
写真
感想
福寿草を見ないことには春は始まらない。今年は何処の山で黄金色に輝くこの花を観ようか。そう思案しているとき、yamanekoさんが、霊仙山を河内風穴あたりからマイナールートで登る途中に群生地がありますよ。丁度見頃かも。と教えてくださる。
早速調べて、バリエーションルートではあるが挑戦してみることにした。
アケン原からは長い林道歩き。長い長いのだが、ここの権現谷は両側の絶壁が圧倒的で見応えがある。さらに道の傍にはネコノメソウやカタバミの花が咲いていて楽しかった。
白谷林道との出合いである白谷橋に着く。ここからリョウシへの尾根に取り付くのだが、登り口が何処なのか分からない。よくよく見ると、まさかこんな急な、しかも瓦礫のようなガレ場を本当に登れるのか?というような斜面下にピンクテープがある。
恐る恐るスタートしようとしたところで、後続の男性ハイカーさんがお見えになった。
行き先をお尋ねすると、私と同じルートをお考えだった。さらに「ヤマレコで見てきた情報によると、この急な斜面からでいいハズですよ。」と仰る。
「ヤマレコをされるのですか?失礼ですがユーザー名は?」とお聞きした。「kameです!」
たびたびレコを拝見したこともある亀のマークのkameさんである。
この斜面は大変急である上、今にも崩れ落ちそうな瓦礫のような岩がゴロゴロしている。実際、数歩進むごとに落石を発生させてしまうのだ。
危ないのでkameさんには待機していただくようお願いする。kameさんも勿論そのつもりのようだった。
ほどなく急登が終わり、やがてなだらかなカルンフェルトの尾根となる。歩みを進めていくと鞍部に差し掛かった辺りから、斜面に黄色く輝くものが見えてきた。お目当ての花だ。
最初の一輪を見つけて喜んでいるのも束の間、よく見ると辺り一面黄色い花だらけなのである。
追いついてこられたkameさんと一緒に写真撮影会の始まりだ。
この黄色い花祭りは、リョウシのピークへたどり着くまで断続的に続くのであった。なかなか前へ進めない。
リョウシを過ぎて10cm程度の積雪の尾根を歩いていると、南方に御池岳がその雄大な山容を見せつけるかのようにドーンと佇んでいる。
そして北側には目指す霊仙山。近江展望台から霊仙山最高点への長くて美しい尾根線を描いており、こちらへ向かって何者も寄せ付けない「壁」のような勇ましい姿を見せている。
霊仙をこの角度から観るのは初めてだ。なんとも新鮮な風景である。
コザトに着いた。コザトからは霊仙山の壁に向かっての、今から歩く稜線の全貌が望めた。
コザトから歩みを進め、薄く雪の残る広々とした尾根を軽快に歩いたかと思うと、やがて尾根は痩せてきて低木のブッシュに悩まされるようになる。歩き易そうな側を行ったり来たりしながら、一旦林道へと降りる。
林道から直ぐにまた尾根に乗ると、そこには天を突き刺すかの如く、立ち枯れた植林の並木群があるのだ。なんとも不思議な光景で、これはこれで美しいと思う。
まもなくまた林道へ出る。この林道を暫く進むと、やがて霊仙山最高点へと繋がる「壁」の直登ルートの取り付き点にやってくる。
壁はいきなり始まる。かなり急だ。中途半端な積雪が気温の上昇で解けてきている。土の部分はズルズル、ドロドロだ。カルンフェルトの石は浮き石も多い。
歩き難いし体力も消耗する。いわゆる必死のパッチで登る。息が上がって立ち止まって振り返ってみた。後続のkameさんも岩や立木に捕まりながら必死に登ってこられる。
だが背後の眺望が素晴らしい。御池岳を中心とした鈴鹿山脈の峰々の景色は圧巻だ。
頑張って壁の上へたどり着くと、さらに感動的な光景に出会う。北側の風景が目に飛び込んできた。伊吹山、白山、そして荒島岳か能郷白山か。
なんとも美しい。
そしていよいよ霊仙山最高点へのビクトリーロードだ。自然が描いた雪の風紋を横目に最高点に登頂する。
たくさんのハイカーさんで賑わっていた。この中にどうやらJunNaoTさん、Naojunさんのファミリーもいらしたようだ。少しのタイムラグ。超ニアミスだった。お目にかかりたかったが、いずれまた何処かで!
360°の絶景を楽しみつつ、霊仙山山頂へ向かう。山頂でも少し角度が変わった好展望が広がる。空は真っ青だ。比良も琵琶湖も見える。白山の白が一際輝いている。御嶽山も頭を覗かせる。
そんな山頂で、近くにいらっしゃった3人家族の仲良しグループのお一人に写真を撮って頂いた。
kameさんとのツーショット記念写真だ。
名残り惜しいが山頂を後にした。西南尾根の途中に出合うべく、緩やかな斜面を適当にトラバース気味に歩いて行く。雪山ならではの歩き方か。とは言っても雪は大したことない。どうやら2日前の雪が今シーズン最後の雪になりそうな予感がする。
西南尾根の福寿草は少ない残雪の下に隠れているのか、はたまた未だ生育していないのか、姿が無い。唯一ひと株だけ蕾みの福寿草が健気に春を待っていた。頑張れ!
近江展望台からはいやらしい急坂を下る。雪解けで土の部分は予想通りズルズルの泥濘だ。なるべく乾いている箇所や、雪がしっかり残っている場所を選んで歩く。しかしかなり疲れました。
笹峠を過ぎて登山道は今畑への廃村へと続くのであるが、登山道から左手へ分かれて南側の尾根をスタート地点のアケン原に直に下るべく進んでいく。
適度にピンクテープのリードがあるが、踏み跡は薄い。ラストはかなりの急坂下りで神経を使うのであるが、途中3株だけ見つける事ができた白く小さく可憐な春の花・ミスミソウがそっと私を勇気付けてくれ、長い山行の疲れを癒してくれたのであった。
本日、たまたま登山口でお逢いし、結局最後までご一緒してくださったkameさん。バリエーションルートなので不安を抱いていた山行でしたが、お陰さまで非常に心強く、気持ちよく山歩きを楽しむことが出来ました。ありがとうございました。
また何処かで再会できますことを楽しみにしております。
コメント
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おはようございます。
花レコ楽しみにしていました。
我が家、最高点では伊吹山を眺めながらのんびりランチでした。
ホント、ニアミスでしたね。
福寿草の群生スポットで最近よく見かけるルートですよね。
お花三昧🌼羨ましいです。
ハードそうで、我が家には厳しそうですが( ´Д`)
西南尾根の福寿草を見つけられずに残念。
立ち止まってお花探ししたり、写真撮ってると男性陣に置き去りにされてしまうのです(涙)
そのうちどこかでお会いできますように🤗
Naojunさん、こんにちは^ ^
我々が最高点にたどり着いた時はまだそこにいらっしゃったかもしれませんね。さらに山頂へは後を追うかのように7分後ぐらいに到着してます。
西南尾根の福寿草はまだまだこれからでしょう。昨年も3月末ごろが見頃でした。
男性陣もお花に関心が高まるとよろしいのですけどね。まあ私みたいにお花を見つけては、きゃわゆいねぇ〜、なんて独り言言うてるオヤジも気持ち悪いですけどね。
廃村好きのjun君も間も無く小学校卒業でしょうか?中学生になると一緒に山へ出かけてくれないかな。
それまでに例の廃村の山、企画しましょか?
ウリウリさん、こんにちは。
このルートって、妛原からキツ~イ上りがあるルートでしょ。
山猫さんのレコを見ていて、妛原から笹峠へのルートは上りに使ったら面白そうとプランしたことがありますが、最高点直下のガレ場は恐そうでしたもの。リョウシ、コザトの稜線歩きはいいな〜って思いますけどね。
さすがに踏み荒れていなくて福寿草も咲き誇っているようで綺麗です。
近江展望台からの下りも積雪が中途半端だと怖そうですね。ヌルヌル地獄もあるかと。
始めて笹峠へ下った時は、犬の鳴き声が聞こえたな?と思ったら人影発見。猟銃を持ったハンターでした。あの辺は禁猟区じゃないような。
ヤマレコユーザーさんとの出逢いはいいですよね。お顔を知った方はもちろんですが、お名前を聞いたことがある方だと嬉しさも倍増かと。
ののさん、こんにちは。
山猫さんからリョウシの黄色い花の件をお聞きしまして、去年のレコを参考にチャレンジしてきました。
しかしレコにも記載しましたように、登山口からいきなり壁のような斜面。そして最後、霊仙最高点へ向けてトドメを刺すかのごとき壁。ヘトヘトになり、翌日は久々に筋肉痛になりました。
でも、印象的だったのはリョウシ・コザト側から観る霊仙山の山容です。長い尾根と斜面の美しさが新鮮でしたよ。
確かに、発砲音を2発ぐらい耳にしました。ご一緒したkameさんが、派手な服を着ておいた方がいいかも、と仰いました。そう、私は黒い服装だったのです。慌てて青のアウターを羽織りました(^^;
kameさんへご挨拶代わりに、例の名刺をお渡しさせて頂きましたよ。ありがとうございます^ ^
uriuriさん、お疲れさまでした。
まさか、同じルートを歩く予定の方に、登山口でお会いできとは思っても
いませんでしたので、バリエーションを一緒に歩く方がいるのって、すごく
心強く感じました。また、一人の時は独り言をぶつぶつ言いながら、時には
歌を歌ったりして気分を紛らわせていますが、人と一緒に歩くのって会話も
あり、楽しく歩くことができました。
前週歩いた鍋尻の福寿草の多さに、感動しまくり、それ以上と評価されている
このリョウシの群生地は、まさに圧巻のひとことでしたね。どうやら、他にも
群生地があるようですので、こちらは来年の課題になるかな
遅い私に、終始お付き合いしていただき、本当にありがとうございました。
また、比良のほうに出没したいと思っていますので、どこかで再会できるのを
楽しみにしています
それと、kouファミリーとコラボされたことがあったんですね。家に帰って
から、uriuriさんのレコを見させていただき、2度目の驚き
kameさん!先日はありがとうございました。
ちっぽけな花束で申し訳ございません(^^;;感謝の気持ちは大きいんですよ 笑。
ほんとに偶然にも一緒になり、最後までお付き合いいただいた事で、素晴らしいルートがより楽しく充実したものになりました。
印象深い山行でしたので、レコも長い長い超大作になってしまいました。
また是非ともどこかでご一緒して下さいね!
あっ、kouくんファミリーは良くご存知なのですか?縁あって2度ご一緒したことがあります。ゆるゆるの仮面を被ったイケイケ親子登山隊です。面白い親子ですよね。
こんにちは😃行ったことがなくても頭に景色が浮かぶよう表現されている素晴らしいレコアップありがとうございます。
こちらのコースは経験豊かな方が選ばれるコースとお見受けしました。私なんかまだまだ花を見る余裕もなく😂
わからないワードもちらほら😂
厳しいコースを選ばれても素敵なお花達のご褒美があったのですね👏🏻
私たちは、鹿の群れ?猿?に出会えました。遠目だったので画像には残せませんでしたが。
まだまだ周りが見えていない登山初心者です💦
piromichanさん、こんばんは。
コメントいただき有難うございます。
私も初心者ハイカーですよ。ヤマレコの過去ログを頼りにしてしか歩けません。
山の登り方は人それぞれでいいと思っています。ピークハントするも良し、お花目当ても良し、ご来光目的でも良し、キャンプさえ出来たらいいねん!も良し・・・
安全だけは気を付けたいですね!無理は禁物ですね。
近くにお住まいですし、出向く山も似ているようです。また何処かでお会いできたら嬉しいですね^ ^
いいお天気でしたね〜☀メインルートを歩かれるんだと思っていたら( ゚Д゚)凄いバリルートですね。。。
昨年は登れなかったので今年は青空狙いで西南尾根を楽しみたいな〜
kouがお世話になったuriuriさんとkameさんの2ショット。
kouは「なんで?なんで?」とびっくりしてました\(^o^)/
(初めて行った猿投山の日に引率していただき、子供たちから大人気のkameさんでした。)
今日もポカポカ陽気、週末には登れるかな?
どこに登ろうかと考える時間も楽しいですね〜、また比良に鈴鹿ご一緒させて下さいね(^^♪
koumamaさん、こんばんは。
なるほど〜^ ^納得しました!
猿投山繋がりだったのですか。いやぁ不思議なご縁もあるものですね。
kouくんはじめ、子供さん達に大人気だったというkameさん、納得です。優しい方ですものね。
西南尾根の福寿草はまだまだでしたよ。月末ぐらいがいいかもしれませんね。この花はどうしても見ておきたいですよね!
お仕事お忙しそうですねぇ。例のウィルスの件で世間も殺伐としてますし、ストレス溜まりますね。
山へ行けるといいですね!kameさんもお誘いして鈴鹿のお山、行きましょか〜^ ^
遅レス失礼します。
やはりバッチリ見頃だったようですね。今年は少し花期が早いでしょうから、丁度今頃かなと思っておりました。
このリョウシへの尾根は最初のガレ場の登りが少し気を使いますが、そこを過ぎると独特のカレンフェルトがなんともいいですよね。さらに霊仙を前にした素晴らしい眺望もあり。
折しも5日の木曜日に降雪があり、雪が残っている状況だったのも良かったのではないでしょうか。前日は遠く大御影山から冠雪した霊仙が綺麗に見えておりました。
霊仙への周回では林道手前の細尾根や霊仙へのガレ場の登りなどが核心部だと思いますが、ご同行の方にも恵まれると心強いですね。最後の登りは下から見上げるとこんなところ登れるのか、と思いますが足がかりも多く、意外と登れてしまうんですよね。ののさんのコメントにもありますが、しかし逆周回はオススメでないようなきがします。
ヤマネコさん、
教えていただいたルートで黄色い花を存分に楽しめました。朝9時までの早い時間に群生地を通過してますので開き方が小さかったようですが、ちょうど見頃のタイミングでしたね!
リョウシ・ゴザト辺りからの霊仙山の山容は圧巻でした。その姿を「壁」と表現してしまっていますが、見る角度が違うとかなり新鮮ですね。稜線が横に長いですね。
霊仙への最後の急斜面は、気温が高くなったことで前日までの雪が解けだして、土の部分がニュルニュルでズルズルだった分、登るのに苦労しました。乾いた地盤でしたら、T字尾根から御池岳のテーブルランドへ上がる急斜面よりも登り易いかもしれませんね。
しかし仰るように、この斜面と最後に白谷橋への急斜面ガレ場を下る逆走は、考えただけでも冷や汗が出ます(^_^;)
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