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Yamareco

記録ID: 2266199
全員に公開
ハイキング
九州・沖縄

三方岳、丸笹山

2020年03月20日(金) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:36
距離
9.9km
登り
996m
下り
690m

コースタイム

日帰り
山行
7:32
休憩
0:59
合計
8:31
8:19
135
スタート地点
10:34
10:52
99
12:31
13:12
218
16:50
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2020年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大河内峠の長いクネクネ道をたどり、登山口へ。
誰もいないのである。まあ賑やかな山は少し苦手だからまったく気にもならない。それよりも思ったより寒い。
2020年03月20日 08:20撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 8:20
大河内峠の長いクネクネ道をたどり、登山口へ。
誰もいないのである。まあ賑やかな山は少し苦手だからまったく気にもならない。それよりも思ったより寒い。
尾根をひたすら真っ直ぐ上がる。スタートは体のアップから。もう息が切れる。まだ寒いまんまです。
2020年03月20日 08:27撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 8:27
尾根をひたすら真っ直ぐ上がる。スタートは体のアップから。もう息が切れる。まだ寒いまんまです。
木道が崩落した斜面を慎重に進みます。
2020年03月20日 08:35撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 8:35
木道が崩落した斜面を慎重に進みます。
最初のピークへ。おおまかに二つのピークを越えて山頂へいくのです。道は一本なれどアップダウンで折れないようにするのが大事ですね。
2020年03月20日 08:42撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 8:42
最初のピークへ。おおまかに二つのピークを越えて山頂へいくのです。道は一本なれどアップダウンで折れないようにするのが大事ですね。
さあ、山頂まではあと二時間。あくまでコースタイムです。
2020年03月20日 08:43撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 8:43
さあ、山頂まではあと二時間。あくまでコースタイムです。
とにかく真っすぐ一本道を登ります。ジグザグに切れ上がる道はほとんどありません。
2020年03月20日 08:49撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 8:49
とにかく真っすぐ一本道を登ります。ジグザグに切れ上がる道はほとんどありません。
山頂か? いえいえ二番目のピークでした。
2020年03月20日 08:50撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 8:50
山頂か? いえいえ二番目のピークでした。
登って、下りて、登って、下りてを繰り返しつつ、標高を上げていくのです。
2020年03月20日 08:59撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 8:59
登って、下りて、登って、下りてを繰り返しつつ、標高を上げていくのです。
風は冷たいままですが、太陽がコケのじゅうたんに跳ね返って、暖かな気分になれる道です。
2020年03月20日 09:02撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 9:02
風は冷たいままですが、太陽がコケのじゅうたんに跳ね返って、暖かな気分になれる道です。
大きく東側が開けて見晴らしのい道。登山口から山頂までの間で、一番すきな場所です。
2020年03月20日 09:06撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 9:06
大きく東側が開けて見晴らしのい道。登山口から山頂までの間で、一番すきな場所です。
今日の目標の丸笹山がしっかり見えます。こうして見るとコブ三つで山頂っぽいですが、じっさいは……。
2020年03月20日 09:18撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 9:18
今日の目標の丸笹山がしっかり見えます。こうして見るとコブ三つで山頂っぽいですが、じっさいは……。
まだ花には早い時期でした。終わりかけの馬酔木くらいでした。
2020年03月20日 09:23撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 9:23
まだ花には早い時期でした。終わりかけの馬酔木くらいでした。
ゆるやかに山頂へと続く道。この先からがキツクなるのだ。
2020年03月20日 09:37撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 9:37
ゆるやかに山頂へと続く道。この先からがキツクなるのだ。
でた。ひたすら真っすぐの一本の尾根。これはもうバカ尾根と親しみをこめて呼ぶしかないです。息が上がる。
2020年03月20日 10:02撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 10:02
でた。ひたすら真っすぐの一本の尾根。これはもうバカ尾根と親しみをこめて呼ぶしかないです。息が上がる。
長い登りの先に、ようやく青空が見えてきました。あそこまでいけば山頂へと伸びる尾根と合流です。
2020年03月20日 10:13撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 10:13
長い登りの先に、ようやく青空が見えてきました。あそこまでいけば山頂へと伸びる尾根と合流です。
ヒー。やっと着いたよ。汗がふきでます。
2020年03月20日 10:15撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 10:15
ヒー。やっと着いたよ。汗がふきでます。
ようやく山頂まで20分に到着。さえぎるものがなく、風が冷たい。汗がどんどん乾いて、また寒くなってきます。
2020年03月20日 10:15撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 10:15
ようやく山頂まで20分に到着。さえぎるものがなく、風が冷たい。汗がどんどん乾いて、また寒くなってきます。
山頂に続く道のわきにある、自然の造形。
やれ、くぐると願いがかなうとか、ハート形してるとか、
そんな後付けのつまらないオブジェなんかにならないでね。
2020年03月20日 10:17撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 10:17
山頂に続く道のわきにある、自然の造形。
やれ、くぐると願いがかなうとか、ハート形してるとか、
そんな後付けのつまらないオブジェなんかにならないでね。
山頂が近い。ゴロゴロと足元はガレてきました。馬酔木の群が行く手をさえぎります。
2020年03月20日 10:22撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 10:22
山頂が近い。ゴロゴロと足元はガレてきました。馬酔木の群が行く手をさえぎります。
あ、見えた山頂のしるし。
2020年03月20日 10:33撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 10:33
あ、見えた山頂のしるし。
この広場。ここです。わかっているけど、私の他は誰もいません。
2020年03月20日 10:33撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 10:33
この広場。ここです。わかっているけど、私の他は誰もいません。
看板にタッチして、まずは三方岳を踏みました。
2020年03月20日 10:33撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 10:33
看板にタッチして、まずは三方岳を踏みました。
西に三分ほど歩くと、石堂山、市房山がドーンと鎮座する姿が。
2020年03月20日 10:38撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 10:38
西に三分ほど歩くと、石堂山、市房山がドーンと鎮座する姿が。
山頂にもどり、南へ進みます。丸笹山への縦走路です。
2020年03月20日 10:56撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 10:56
山頂にもどり、南へ進みます。丸笹山への縦走路です。
馬酔木が行くてをはばみますが、伐採されていて、道は明瞭です。ありがいです。赤テープを見逃さないように。
2020年03月20日 10:56撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 10:56
馬酔木が行くてをはばみますが、伐採されていて、道は明瞭です。ありがいです。赤テープを見逃さないように。
急斜面をグングン降りていきます。ここは慎重にいかないと、藪漕ぎしてると、体力がなくなってしまいます。
2020年03月20日 11:06撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 11:06
急斜面をグングン降りていきます。ここは慎重にいかないと、藪漕ぎしてると、体力がなくなってしまいます。
緊張しつつ、慎重に、時に大胆に。とにかくひたすらくだります。
2020年03月20日 11:06撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 11:06
緊張しつつ、慎重に、時に大胆に。とにかくひたすらくだります。
崩落地まで降りると、ようやく三方岳と丸笹山をつなぐ鞍部です。
2020年03月20日 11:21撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 11:21
崩落地まで降りると、ようやく三方岳と丸笹山をつなぐ鞍部です。
泣きそうになりながら、果てしなくアップダウンをくりかえし、ようやく山頂手前のピークの登り口へ。小さな作業小屋があります。
2020年03月20日 11:41撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 11:41
泣きそうになりながら、果てしなくアップダウンをくりかえし、ようやく山頂手前のピークの登り口へ。小さな作業小屋があります。
大木が道をふさいでいる下をくぐり、果てしない登りがはじまります。
2020年03月20日 11:42撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 11:42
大木が道をふさいでいる下をくぐり、果てしない登りがはじまります。
太ももがツリはじめた頃、やっと山頂が見えてきました。
2020年03月20日 11:54撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 11:54
太ももがツリはじめた頃、やっと山頂が見えてきました。
この登りもつらかった。一歩一歩の歩幅は20センチくらいしか出ません。そして見えました。山頂やあ。
2020年03月20日 12:33撮影 by  F-01K, FUJITSU
3/20 12:33
この登りもつらかった。一歩一歩の歩幅は20センチくらいしか出ません。そして見えました。山頂やあ。
やっと着いたぜ。またせたな。三方岳山頂から1時間30分です。
2020年03月20日 12:33撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 12:33
やっと着いたぜ。またせたな。三方岳山頂から1時間30分です。
ようやく念願の丸笹山のピークを踏めました。
2020年03月20日 12:33撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 12:33
ようやく念願の丸笹山のピークを踏めました。
もうガス欠です。うまかっちゃん最高。
2020年03月20日 12:47撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 12:47
もうガス欠です。うまかっちゃん最高。
ウインナーを炒めてちょっとだけ贅沢気分です。
ここでスマホのバッテリーは残り5%に。ああ残念。もう写真はとれません。
2020年03月20日 12:58撮影 by  F-01K, FUJITSU
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3/20 12:58
ウインナーを炒めてちょっとだけ贅沢気分です。
ここでスマホのバッテリーは残り5%に。ああ残念。もう写真はとれません。
撮影機器:

感想

三方岳に登ったのは数年前。
静かで柔らかく、懐の深い山という印象でした。
その時、稜線の途中でみた、ラクダのこぶのような
丸く連なった山が気になった。
後でしらべると、それは丸笹山。
稜線伝いに縦走してみたいなとずっと思っていた。
ようやく今回、重い腰をあげて歩いてみることにした。

三方岳からの縦走路は、地理院の地形図ではわからなかったが、
色々調べてみると、どうやら行けそうに思えた。
大河内越の登山口から、南に向かって登り進むと三方岳。
そこから東へつながる鞍部を伝って、稜線を外れないようにすれば大丈夫そうだ。

西米良村、椎葉村と車をすすめ、
八時ちょうどに登山口へ。
九州大学の演習林の看板が目印。
車を降りると、風がつよくて冷たい。霜柱がザクザクしている。
いきなりの尾根は、ひたすらに直登。道は一本道。
寒さの中、吐く息が荒く響く。鳥の声と鹿の声だけで静かな道だ。
ようやく尾根の肩に立ち、息をととのえる。
崩落した木道の残骸の斜面を越え、最初のピークへ。
アップダウンの多いこの山は、山頂までに大きなピークが
二つ。左は植林地、右は手付かずの自然林。九大の演習林。
まず迷うことのないしっかりした道なのだ。
二つ目のピークを越えると、いよいよ山頂に続く、長い長い尾根。
右は谷になっており、沢の水音を聞きつつ、ただただひたすらに
真っすぐ登りつづける。
もう勘弁して…、と折れそうになる頃にようやく山頂手前の肩にのる。
ここからは上を向いて山頂をにらみつつ、一歩ずつ足を運べば
到着だ。約二時間というところ。
ああそうだった、こんな山頂だったなと記憶がよみがえる。
山頂から少し西側へ進むと、馬酔木群が切れている箇所があり、
ここから米良三山の石堂山と市房山の勇壮な姿が見える。
一息入れて、いよいよ目的の丸笹山へ。
山頂の広場の南側に、赤ペンキ印の道がある。
藪漕ぎしなくても、ちゃんと木が刈られており、道は明瞭だ。

三方岳の山頂から、丸笹山へとつながる鞍部まで、一気に下る。
急降下だが、馬酔木が行くてを塞ぎ、伐採された跡を慎重に探しながら進まないと、あっというまに体力を絞られてしまうだろう。道をつけてくれた方に感謝だ。
赤テープはほとんどないと思ったほうがよい。鞍部から谷筋へ下らないように注意すれば、なんとかいけるだろうが、とにかく下るのだ。
下って下って、不安になるくらい。
帰りの事を考えると、ゾッとするが…。
崩落地までくだり、ようやく鞍部へ。

ここからコブをふたつ越えると、三つ目が山頂と思っていた。
遠くから見るとそう見えるのだ。がしかし、コブの数はそんなものではなかった。
まずなにより、稜線沿いにあるけない。稜線は馬酔木に占められている。
進行方向の左、つまり北側の斜面を、トラバースするようにしてアップダウンをくりかえす道でした。
道といっても、うっすらとみえる踏み跡と、たまに出てくる赤テープ。
ちょっとでも外れると、ズルズルと谷側に足をとられて、疲労感がはんぱない。
ああ、登りでも下りでも、平らな道は素晴らしい…、足首の負担が全然ちがうのだと、いまさらながら気づかされる。何気ない登山道が平らに均されているのって、とってもすばらしいのだなあ。
たまに広い道にでると、また元気がでてくるが、そう長くは続かない。
折れそうだ。引っ返そうか。まいったな。
逡巡をくりかえしつつ、それでも少しずつでも進んでいく。
よし、これを登りきれば山頂だ!と何度思って裏切られたろうか。
一時間あれば丸笹山に着くと思っていたが、結局は一時間半かかった。
気持ち的には三時間は歩いたようだった。
ようやく山頂に着いた時は、ほんとにうれしかったなあ。
ああもう登らなくてもいいのだと…。直後、
いや待て。帰らないといけないのだ。まだ登りは続くのだ…。どひゃ。
スマホがブルっと鳴って、バッテリー切れをつたえる。
もう写真もとれないのだ。GPSログも片道しか残せないのか。

やだなあ、と思いつつも山頂で袋ラーメンを煮て食べたら、まあおいしいこと。
コーヒーを淹れて、アンパンをほおばれば、よし充電完了。
さて帰るべえ。家に着くまでが遠足だ。
疲労で傷む足をかばいつつ、ヨタヨタと三時間半かけて下山です。
八時にスタートして五時に下山。仕事か!タイムカードはないけどね。
登山口の車にたどりついた時は、
ひさしぶりに、ALLOUT。出し切った感覚でした。
安心感、充実感を抱きつつ、また来るねと
三方岳と丸笹山にサヨナラして帰路へとつきました。

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