早川尾根 (北沢峠→仙水峠→栗沢山→アサヨ峰→早川尾根小屋→白鳳峠→広河原)
- GPS
- 07:08
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,373m
- 下り
- 1,900m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り 稜線は微風〜弱風 樹林帯は無風〜微風 芦安駐車場到着時の気温は約19℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
・芦安駐車場から広河原、北沢峠まではバス利用。始発の広河原行きバスは6〜7台まで増発されていたが、それでも自分含めて多くの人が座れず。北沢峠行きのバスは補助椅子を使って全員座れたが、ピストン輸送していた。 ・広河原からの帰りは乗り合いタクシー利用。料金はバスと同額だが、所要時間は短い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースの手入れは必要十分になされていて、ルートを示す赤テープなどが見られた。危険な箇所は特にない。登山者は、このルートだと北沢峠→仙水峠までは非常に多いが、他の箇所は極めて少なく、ほとんど見掛けないと言ってもいいほど。水は北沢峠、仙水小屋、早川尾根小屋で入手可。ストックは全行程で利用した。 ・北沢峠→仙水峠:初めのうちは砂防堰堤?を左手に見ながら歩く。仙水小屋の水場はよく出ていた。小屋付近までは樹林帯で展望もない。ここを越すと視界が開けるが、岩のゴロゴロした斜面をしばらく登り仙水峠に到達する。 ・仙水峠→栗沢山→アサヨ峰:栗沢山への登りは急登。峠付近は見晴がよいが、すぐにまた樹林に入り、頂上付近で再度樹林がなくなり視界が開ける。栗沢山からアサヨ峰は岩とハイマツの尾根道。好天なら右手に仙丈ヶ岳、左手後ろに甲斐駒ヶ岳が見える。この間には、いくつかのピークがあるが、いずれも巻き道はほとんどなく、いずれも忠実に尾根をたどる道が付いていた。 ・アサヨ峰→早川尾根小屋:アサヨ峰を下り始めて早い段階で樹林に入るため、展望は期待できない。早川尾根小屋では給水可。 ・早川尾根小屋→広河原峠→白鳳峠:広河原峠まではゆるい下りの道だが、白鳳峠に到達するには再度150mほど登らなければならない。ピークに着き、50mほど下ると広河原峠に達する。 ・白鳳峠→広河原:峠からの降り始めは岩のゴロゴロした斜面。これを標高差で200mほど下ると樹林帯に入る。樹林帯から登山口までは急坂、木の根が多く滑りやすい。途中、梯子のかけてある箇所がいくつかあった。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
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写真
感想
祝日の土曜日のせいか、早朝の芦安のバスターミナルは大変な盛況ぶりで、増発バスは何台も出ていたのだが、それでも自分を含めて多くの人が広河原までの1時間以上を立ちっぱなしで移動することになった。1時間寝ていけるつもりだったのがいきなりの誤算。やはり祝日の時は早めの移動を心掛けるべきだったと思うと同時に、もう1台増発してくれれば、と恨み節も。しかも途中の道路工事やすれ違いのために1時間の所要時間よりも大幅にかかって広河原着。次へのバスに乗り換えるが、バス停はこちらも大混雑。マイクロバスをピストンして対応していた。
北沢峠に着き準備をするが、ほとんど夏山の格好だったためかなり寒く、白い息が出るくらい。下界はようやく涼しくなってきた程度だったが、山の上は確実に季節が進んでいるようだった。歩き出してすぐにテント場が見えてくるが、朝早い時間にも関わらず数が多いのでびっくり。既に50張りはあっただろうか。ここを起点に甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳を一度に狙うパターンだろう。3連休などの時はどうなってしまうのだろう。バスで来られるテント場なので、大きめのザックも必要なく、テントを張った後におもむろに準備運動を始めているパーティも見掛けられた。
仙水峠までの移動は人が多くて自分のペースで歩くのが難しいくらい。ウォームアップと考え諦めて歩く。仙水峠に着き一息入れ、栗沢山に向かうが、こちらには誰一人として登ってこない。それまでの喧噪が嘘のように静かな登山道になった。栗沢山の山頂で数人の登山者と会うが、皆一様にこのルートの静けさに驚いていたようだった。栗沢山に着いた頃はまだ甲斐駒ヶ岳も見えていたのだが、この日は雲が出るのが早く、その後は見えなくなってしまった。右手に見えていた仙丈ヶ岳も同様で、北岳は結局全然見えずじまいだった。
次のピークのアサヨ峰を目指すが、半袖のTシャツ一枚では場違いだったようで、風が吹いてきてかなり寒い状況に。やはり季節は進んでいるのだと納得した。が、樹林帯に入りペースを上げるとやはり暑くてTシャツ一枚で歩くことに。まだ若干夏っぽいところも残っているようだった。
早川尾根小屋を過ぎ緩い下りの道を歩くと広河原峠に着く。ここからも広河原まで下れるが、白鳳峠までの区間を未踏区間として残してしまうため、下らずに尾根道を進む。しかし、白鳳峠には最後の登りが待っていた。標高差にして150mほど、アップダウンは縦走路の宿命、と観念して歩く。ピークに着き少し下るとようやく最後の峠である白鳳峠に達する。ここで休憩して下りに取りかかる。始めは仙水峠付近に似た景色で、岩がゴロゴロした区間を歩く。違いは白鳳峠付近の方が岩の上を歩く時間が長いことか。200mほど下ると岩が終わり、樹林帯に入る。しかし今度は急坂が待っていて、これはこれでしんどかった。2009年秋にこの区間は登りで利用しているが、その時よりも整備はされている用に感じた。九十九折の登山道を下って舗装路(登山口)に出る。白鳳峠から登山口までは、休憩適所がなく一気に歩いてしまった。舗装路でしばし休み広河原を目指す。途中、北沢峠行きのバス4〜5台とすれ違う。朝の混雑はこの時間ではさすがにない。15分ほどで広河原着、やはり朝の喧噪はここでも見られなかった。
このルートは、一部を除き、歩けど歩けど人の姿は疎らで、混んでいる時期に空いているルートを狙う場合には勧められるかもしれない。展望は、雲が出なければ良く、南アルプス北部の主立った山々はほぼ見られる。
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