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Yamareco

記録ID: 227431
全員に公開
沢登り
槍・穂高・乗鞍

横尾本谷右俣を詰めて天狗池

2012年09月21日(金) ~ 2012年09月23日(日)
 - 拍手
クマ その他2人
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
16:36
距離
35.0km
登り
1,458m
下り
1,511m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

※GPSの取付位置が悪かったみたいで、ログが屏風岩の影で何度も途切れた。恐るべし屏風岩!

●9/21(金)
12:50 上高地バスターミナル
15:30 横尾 幕営

●9/22(土)
04:30 横尾
05:30 本谷橋
06:20 涸沢出合
07:10 二股
09:00 黄金平カール尻の大岩
11:00 天狗原のコル
12:00 天狗池(昼食)
13:00 槍沢・天狗池分岐
14:10 ババ平
16:00 横尾
17:00 徳沢 幕営 (夜半から雨)

●9/23(日)
07:00 徳沢 ずっと雨・・・徳沢まで降りていて良かった!中姐に感謝!
08:30 上高地バスターミナル
-
天候 9/21 曇り
9/22 晴れ時々曇り
9/23 雨
過去天気図(気象庁) 2012年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
平湯温泉あかんだな駐車場からシャトルバスにて上高地へ
帰りはこの逆
コース状況/
危険箇所等
・このコースの核心部はバリエーションルートです。難しいルートではありませんが、経験者と入渓してください。

・本来はもっと苦労するはずの沢が、水量が少なくて、沢靴を使用せず登山靴のままで突破できました。

・渡渉は5〜6回しましたが、一度も登山靴を脱がないで済みました。ヌメリのある岩は登山靴では少し注意が必要です。

・二股すぐにある滝は右側の大岩を登りますが、フィックスロープがあるので登り易いです。

・カール上部は写真の赤線ルートをとって、天狗原コルの少し上部(西側)で一般路と合流するのが正解です。

・カールの直登ルートは、コル直下でかなり急になっていてガレており、バリエーション上級者向きです。

・帰りの温泉は平湯の森(\500)が良いですが、最近は人気があって、温泉もレストランも並ぶようです。

-
あかんだな駐車場から上高地行きのシャトルバス。荷物入れがあるバスと、ないバスがある。これは、あるバス。
2012年09月21日 11:37撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/21 11:37
あかんだな駐車場から上高地行きのシャトルバス。荷物入れがあるバスと、ないバスがある。これは、あるバス。
河童橋を出発する
2012年09月24日 21:50撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 21:50
河童橋を出発する
徳沢の気持ちの良いテン場。まさか、明日ここまで戻ってくるとは・・・
2012年09月21日 14:30撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/21 14:30
徳沢の気持ちの良いテン場。まさか、明日ここまで戻ってくるとは・・・
横尾にて幕営
2012年09月21日 16:02撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/21 16:02
横尾にて幕営
早朝の本谷橋を振り返る。橋を渡らずに直進して入渓した。
2012年09月22日 05:40撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 5:40
早朝の本谷橋を振り返る。橋を渡らずに直進して入渓した。
おおむねこんな感じで遡行する。
2012年09月22日 05:50撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 5:50
おおむねこんな感じで遡行する。
渇水期の水量はこんな感じだが、岩は十分すべる。
2012年09月24日 21:54撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 21:54
渇水期の水量はこんな感じだが、岩は十分すべる。
ミニ ギアナ高地と命名!
2012年09月22日 06:51撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 6:51
ミニ ギアナ高地と命名!
二股の景色
2012年09月22日 07:12撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 7:12
二股の景色
左股はこんな感じ。上部がザレザレでいやらしそう・・・
2012年09月24日 21:58撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 21:58
左股はこんな感じ。上部がザレザレでいやらしそう・・・
ふりかえって屏風の頭を望む
2012年09月22日 07:21撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 7:21
ふりかえって屏風の頭を望む
二股のすぐ先にある滝は、右側の大岩を登る
2012年09月22日 07:33撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 7:33
二股のすぐ先にある滝は、右側の大岩を登る
水量がさらに少なくなってきた。
2012年09月24日 21:58撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 21:58
水量がさらに少なくなってきた。
右股を詰めきった感じ・・・
2012年09月22日 08:17撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 8:17
右股を詰めきった感じ・・・
屏風の頭を眺めて、たそがれる・・・
2012年09月22日 08:26撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 8:26
屏風の頭を眺めて、たそがれる・・・
静かなカール。正面はモレーン丘の潅木帯。
2012年09月22日 08:27撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 8:27
静かなカール。正面はモレーン丘の潅木帯。
源頭は期待どうり、お花畑となる。
2012年09月22日 08:49撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 8:49
源頭は期待どうり、お花畑となる。
ミヤマリンドウはあちこちで
2012年09月22日 08:50撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 8:50
ミヤマリンドウはあちこちで
チングルマの綿毛が涼しげ
2012年09月22日 08:50撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 8:50
チングルマの綿毛が涼しげ
シナノキンバイとアオノツガザクラが満開
2012年09月22日 09:00撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 9:00
シナノキンバイとアオノツガザクラが満開
カルスト台地のよう
2012年09月22日 09:01撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 9:01
カルスト台地のよう
あらら、チングルマがまだ咲いている
2012年09月24日 22:02撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 22:02
あらら、チングルマがまだ咲いている
カール尻の大岩から黄金平カールを我々パーティだけで独占。最高の気分じゃ〜!
2012年09月22日 09:05撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 9:05
カール尻の大岩から黄金平カールを我々パーティだけで独占。最高の気分じゃ〜!
今回とったルートと直登ルート。直登ルートは、バリエーション上級者向き。
2012年09月22日 09:08撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 9:08
今回とったルートと直登ルート。直登ルートは、バリエーション上級者向き。
慎重にガレ場を登る。当然、浮き石だらけ。
2012年09月24日 22:04撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/24 22:04
慎重にガレ場を登る。当然、浮き石だらけ。
だいぶ登ってきた。正面には前穂北尾根が聳える
2012年09月22日 10:55撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 10:55
だいぶ登ってきた。正面には前穂北尾根が聳える
足を投げ出してヘロヘロじゃ〜
2012年09月22日 10:56撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 10:56
足を投げ出してヘロヘロじゃ〜
稜線直下の急斜面はトラバースして、天狗原コルの少し上部で一般路と合流する
2012年09月22日 10:56撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 10:56
稜線直下の急斜面はトラバースして、天狗原コルの少し上部で一般路と合流する
合流後、少し下って天狗原コルに達する
2012年09月22日 11:14撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 11:14
合流後、少し下って天狗原コルに達する
一般路の岩は浮き石が少なくて、ちゃんと印があるので安全。これまでとの違いを痛感する。
2012年09月22日 11:14撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 11:14
一般路の岩は浮き石が少なくて、ちゃんと印があるので安全。これまでとの違いを痛感する。
天狗原コルからいま登ってきたカールを見下ろしていると、軽装備の10人ほどのパーティがとりついていた。
2012年09月22日 11:20撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
2
9/22 11:20
天狗原コルからいま登ってきたカールを見下ろしていると、軽装備の10人ほどのパーティがとりついていた。
天狗原コルから一般路を下って天狗池に向かう
2012年09月22日 11:30撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 11:30
天狗原コルから一般路を下って天狗池に向かう
氷色のくすんだ雪渓
2012年09月22日 11:40撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 11:40
氷色のくすんだ雪渓
ナナカマドの紅葉。紅葉はまだほんの一部の木のみ。
2012年09月22日 11:46撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 11:46
ナナカマドの紅葉。紅葉はまだほんの一部の木のみ。
天狗池に映る”逆さ槍”
2012年09月24日 22:07撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/24 22:07
天狗池に映る”逆さ槍”
今日の槍は、めまぐるしい変化を見せる
2012年09月22日 12:12撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 12:12
今日の槍は、めまぐるしい変化を見せる
青空を映す天狗池
2012年09月22日 12:16撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
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9/22 12:16
青空を映す天狗池
槍沢の下り。予定ではババ平で幕営のハズだったが・・・中姐の足は速い。
2012年09月22日 12:51撮影 by  Canon EOS 40D, Canon
9/22 12:51
槍沢の下り。予定ではババ平で幕営のハズだったが・・・中姐の足は速い。
撮影機器:

感想

 会の大御所である大姐と中姐に、横尾本谷右俣という”ちょいバリルート”に連れて行ってもらった。横尾を早朝に出発して横尾本谷に架かる本谷橋を渡らずに直進して入渓した。そのあと涸沢出合をやりすごして、二股から右俣をとり、そのまま右俣を詰めて黄金平カール(右俣カール)に達し、景色を楽しんだ後、さらにガレ場を登って天狗原のコルを越えて一般路に合流した。その後は、天狗池まで下って昼食をとり、槍沢を下って徳沢まで降りた。ちょうど横尾尾根の周りを一周した感じである。

 もしも、天気の良い日に涸沢カールにやってきて、しかもそこで自分たちパーティだけだったら・・・ということを想像してみたら、この黄金平カールの別天地ぶりが理解できると思う。涸沢カールより規模はひと回り小さいかもしれないが、開放感は満点で、人だらけの観光地化した涸沢カールとは全く違った、本来の静謐な山行を楽しむことができる取り残された天国といっても過言ではない。こんな素敵な場所に連れてくれた大姐と中姐に感謝したい。

 そんな中でのひとコマ。以下は一部フィクションを含むノンフィクションです(何のこっちゃ)。
中姐『きれいなお花畑ね。クマさん写真ちゃんと撮っといてよ!』
クマ『はい!了解しました。』
  カシャカシャ写真を撮ったいたら、中姐は大姐とさっさと先に進んでいき、取り残される・・・
大姐『クマさん、どうしたの遅いわねぇ!』
クマ『全然パフォーマンスがあがらねぇで、ヘロヘロっす!』
大姐『じゃあ、ヘロ熊ね!』
クマ『えっ? エロ熊っすか?』
大姐『ばーか! エロ熊は許さん!』
中姐『あなたは、私たちがケガをしたら、おんぶしなければならないのよ。これぐらいでヘロ熊になってどうすんのよ!』
クマ『す、すんません!・・・テント本体だけで勘弁してください。』
中姐『だめよ。広々したテントにしたいって言ったのあなたじゃない!』
クマ『す、すんません!確かに言いました。背伸びしたいんで・・・』
中姐『じゃあ、今日は徳沢まで降りるわね!』
クマ『ヒエ〜。もともとババ平の予定が・・・。り、りょうかいっす(涙)』
 でも、これは大正解でした。天候の変化を読み切ったような中姐に驚愕っす。

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コメント

うっかり見過ごしてましたが
またまた魅力的な山行をされてたんですね。
さっそくお気に入りにポチコさせていただきます

しかし、あのクマさんがヘロくまとかエロくま呼ばわりされるとは
山の女傑はきびしいですね〜
文字通りババ平に幕営してたら、思わず口が滑ったコメントをしてしまいそうだったから、そういう意味でも横尾まで降りて正解だったかも
2012/10/1 23:26
そうなんです・・・ :-(
いえいえ、そうではありません
やさしい、お姐さまです。
実際、食事はおいしいし、いろいろ配慮してくれるし・・・

横尾本谷右俣、いいところですよ。
今はまったく沢登りではなく、河原登り+ガレ登りです。

クマ
2012/10/2 0:01
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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