奥多摩トレイル:千足バス停・つづら岩・大岳神社・御嶽山・日の出山
- GPS
- 05:29
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,965m
- 下り
- 1,889m
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
奥多摩トレイル:千足バス停〜大岳神社〜御岳山〜日の出山〜つるつる温泉
10:18 Start
鏑木さんのトレイルコースガイドの本で紹介されたコースをトレース。生憎の冷たい雨の中無事下山。ハセツネの試走もかねていましたが、馬頭刈尾根、富士見台を過ぎたところで、3週間前にやった捻挫を、再度、今度はがばちょーーっと捻ってしまい、試走というより下見となりました。山は怖いなと改めて痛感。たかが捻挫、されど捻挫。気象条件によっては命を落としかねない。かなり大げさかもしれませんが、そんな経験をさせていただきました。
千足バス停から沢を登り始め、雨に濡れた美しい緑が雨粒を受け、葉っぱがダンスするように動いている静かな森。沢を横切りながら、小天狗滝、天狗滝(写真)、綾滝をちょっとだけ鑑賞し、先を急ぎます。苔むす沢を眺めていると、奥久慈行きたいという思いが自然と湧いてくる。つづら岩への急登を登りきり、馬頭刈尾根へ出る。尾根へ出たとたん、空気が冷気に変わり、体温を奪って行くのが分かる。一路、大岳山を目指す。富士見台からの富士山方面への眺めは真っ白。雲の中。霧の中。
富士見台を出て、なんでもないトレイルで捻挫。痛くて自ら転倒する。そして、動けず。しかし、どんどん体温を奪われていく気がする。体を動かさなくてはと思い、なんとか立ち上がり、足を踏み出すも痛みが左足首から全身に。新田次郎著「聖職の碑」という本が頭をよぎるたびに、動かなければ・・・と。なんとかびっこで歩けるまでに。引き返すには来た道は険しく感じた。大岳山を経て御岳山からケーブルカーで下山することを選択した。目の前に続く走りやすいトレイルが延びるのが何だか悔しい。捻挫してしまった自分が恥ずかしい。朽ち果てたベンチがあり、そこにザックをおろし、痛目止めの薬を投与。テーピングは伸縮性のあるやつなので使わなかったし、靴も脱げる状態でもなかったし、寒かったし。
薬が効いてきたのか、走れはしないが、歩行ペースを上げることができた。速く進みたいというより、体を温めたかった。12:17PM。大岳山下の分岐。ハセツネルートで大岳山山頂を越え大岳神社へ降りるルートではなく、直接大岳神社へ向かうルートを選択。10分弱で大岳神社鳥居に到着する。途中険しい道もなく、安堵した。廃止された山小屋付近のトイレで用を足し、再び鳥居に戻り、そして鳥居をくぐり、神社でお参りした。
時刻は12:30PM。御嶽駅からアプローチしているKuiさんとの合流時刻。一応、大体の合流時刻を大岳山、御嶽山売店街、ロープウェイと複数箇所を想定していた。合流できなければ無理にとどまることはせず、各自のペースで電波が届くところでメール連絡しようということにしていた。こういう雨の中だし、流石に女性はキツイだろうなぁ〜、御嶽の売店街でおしるこすすってるかもなと勝手に思い込み。神社で無事下山を祈願。両脇に可愛い狛犬二体。一方はなぜだかメガネをかけてる。心が和む。写真に収め、神社裏の大岳山への登り(レースでは下り)だけでも見て帰ろうと、神社の裏手へ回ろうとしたとき、神社の軒先で雨宿りしているひとりの女性に出会う。Kuiさんでした。この冷たい雨の中、一人で大岳山まで来て既に山頂踏破して降りて来たらしい。凄い。トレイルランに関しては僕より先輩なので、凄いと言ったら失礼だな。逞しいが適切かも。
状況を説明して一緒に下山してもらうことにした。御嶽山までのルートはKuiさん頼りに地図を見ることなく移動。じっとしていると冷える。歩いていても冷える。左足を引きずりながらジョグ。腕振りをしっかりすると幾分体も温まる。試走しているパーティにパスされる。この区間も走れるトレイルが続くのに後方から見守って僕のペースで追走していただた。大変申し訳なく思う。長尾平の茶屋であったかいコーヒーをご馳走になった。心底温まる。コーヒーを飲みながらも頭の中は無事下山すること。足をかばい無理せず少しでもハセツネDNSを回避するということは一切考えず、無事下山を最優先で考えていた。この調子で行けば下山は出来そうだが、足だけでなく、身体の冷えも心配だった。
下山ルートは自走距離の短いロープウェイ利用が妥当だったが、お風呂で温まりたかった。瀬音の湯を楽しみにされていたけど、距離の短いつるつる温泉へお付き合いいただくことにした。二つ返事でOKを頂いた。折角の山行をこういう形で終わらせてしまって大変申し訳ございませんでした。ありがとうございました。おかげで無事下山することができました。
ちょっと大げさに書いた部分もありますが、心境的にはそんな感じでした。以下、メモ。
・捻挫することを前提にファーストエイドキットを再度確認(非伸縮性の包帯→濡れるとダメなのでテープがベスト)
・動けなくなった時を考えた装備。
・天気図をきっちり見ておく。(雨量だけ確認していたのでは×。北からの風ということを見落としていた)
・山地図は必須(もちろん持参していた)だが、等高線の書いてある地形図も必要。
・十分な食料(今回は○)
・トラブル後の適切なルート選択(今回は引き返さずに正解だったと思う。最短ではあるが、人が少なく、途中で動けなくなった場合、単独では危険。って、人を頼りに単独で行くこと自体が間違えか?自問自答中)
一夜明けた左足はやっぱり腫れている。月曜日早朝からの武蔵五日市→浅間峠の試走は中止。今日の午後から明日まで府中でお仕事。いつでも行ける立川に宿をとったのに、部屋から山も見えるのに・・・・・
以上、反省的日記(合掌)
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する