鬼面山(過去レコです)。


- GPS
- --:--
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 655m
- 下り
- 651m
天候 | 曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
「岳人」の「2011年秋山特集」に鬼面山が載っており、綺麗な紅葉の写真に惹かれて登ることにした。2011年11月3日、文化の日、朝5時過ぎ、出発した時は真っ暗やみであったが、東名高速道路を走る頃には白み始める。途中、屏風山SAで車をとめ、自宅隣りのコンビニで買ったサンドウイッチで腹ごしらえをする。松川ICで中央道を降り、主要地方道59号線を小渋川に沿って南下。大鹿村から国道152号線秋葉街道に入ると、3桁の国道だけあって運転には慎重を要す。ここは昔の塩の道、中央構造線を通るパワースポット。目的地の地蔵峠まで、行き交った車は2台だけ。峠に着くと国道152号線はここで途切れ、この先は蛇洞林道。数台の車が路肩にとめられていて、登山姿のグループが山に入って行く所を見ると、ここが登山口なんだろう。登山口をやり過ごすと2台分程のスペースがあり、そこに駐車。「日本で最も美しい村 大鹿村」、と書かれた看板の横に、「鬼面山方面登山道入口 鬼面山まで2.9km」の小さな案内板がある。
8時28分、登山道に入ってすぐ、赤い帽子を冠って赤いよだれかけをしたお地蔵さんが祀ってある。その横を通ると登山道となり、尾根道が続く。落ち葉がふんわり積もった道はやがて砂礫の滑りやすい道となり、小刻みに登る。虎ヒモロープを掴んで登ると、登山道は再び落ち葉ふんわりの尾根道となる。ゆっくり登っているのだが先を行くグループに追い付き、追い抜く。45分程でピークに登ると、「1585m 貴の峰 頂上まで約1.6km」、と記された木札が枝に付けられている。コースタイムは1時間、これはかなり速いペースだぞ。貴の峰からは下りとなり、鞍部に降り立つと、そこは明るいブナの林。白っぽい地衣の斑点を纏った太い幹、見上げれば黄色や赤に染まった葉。林の間からは黄褐色に彩られた山が見える、秋! 登りにかかると、もう下って来る人がいる。「早いですね」、「一番でした」。重いアップと軽いダウンがあり、「標高1700m 鬼面山1.1km→」の標識。何組もの人とすれ違って、かなりの急斜面をゼイゼイ云いながら登る。単独行の男、さらにもうひとグループを追い越す。「標高1800m 鬼面山0.5km→」の標識、もうちょっとだ。急坂を登ると道は緩やかとなり、櫓が見えて10時15分鬼面山頂上1889.3mに到着。登山口から1時間50分弱、途中1回休みを入れたが、コースタイムより20分以上早い事に満足。誰も居ない頂上に、丸太で組まれた高い櫓が立っている。間伐丸太が並べられた床、丸太一本の手摺、いささか物騒な櫓だが、そこに上がると抜群の眺望が待っていた。薄雲におおわれた伊那谷を挟んで、中央アルプス。木曾駒、空木は雲の中だが、越百、安平路、摺古木、恵那山と続く山並みが見渡せる。反対側には前衛峰に遮られて頭だけを出している南アルプス。鬼面山から連なる山々は、一面黄褐色。櫓を降り、朽ちかけた丸太に腰を下ろしてオムスビと味噌汁を食べていると、ポツリ。天気予報では今日一日曇りという事であったが、山の天気は女心。早々と頂上をあとにし、足早に下山。根っ子の這いまわる急坂、上から見ると登って来た時よりさらに急に見える。時々雨音がするが、木々の葉っぱに遮られ、下まで落ちて来ない。貴の峰との鞍部のブナ林、三角点に腰掛けてコーヒータイム。何もかも忘れて秋に浸る心やすまるひと時。黄色い葉っぱはカロテノイド、赤い葉っぱはアントシアニン、いずれも抗酸化作用を持った色素、気持ちも身体もリフレッシュ。貴の峰からの下り、木の枝を掴んだり、トラヒモロープに身をゆだねたり、急坂を下る。頂上jからコースタイム通りの1時間25分、無事地蔵峠に降り立った。
これで3度目だろうか、松川「清流荘」の温泉はぬめっとしたアルカリ温泉。美肌の湯でゆっくりと汗を流す。ぐっとビールを堪えて帰途に着いた。鬼面山、その名とは大違いの良い山だったのは、わたしと同じ。
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