飯縄山(過去レコです)。
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 836m
- 下り
- 822m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
写真
感想
高妻山に登ろうと計画していたが、先週登った羅臼・斜里・雌阿寒で足が脹れ、その脹れがやっと引いたばかりで疲れも取れていないので、同じ北信5岳のうち、ちょっと軽めの飯縄山に変更した。2010年7月17日、朝6時に東海環状道、中央道、長野道を経て、長野ICで高速道路を降りたのがまずかった。長野市内は渋滞で、信州中野ICから回った方が余程早く到着したのではないかと思われる。兎も角、登山口の「一の鳥居苑地」の駐車場に着き、支度を整える。一昨日までは各地で豪雨災害が起こり、岐阜でも可児市でトラックが流されたり、行方不明者が出たりしていた。昨日から梅雨明けのようで、今日は青空が広がり、陽が燦々とふりそそいでいる。駐車場の奥の林の中の道に入り、ふかふかのクリの落ち葉を踏みしめながら、しばらく進むと車道に出る。両側に別荘が並ぶ道を歩いて行くと、飯縄大明神の石の鳥居が現れ、その前に車が数台とまっている。ここが南登山道の登山口のようである。ここまでほんの20分程歩いただけだが、汗がしたたり、足もだるく、登攀意欲が湧いてこない。登山道に入り、少し登ると林道に出て、これを渡ると再び鳥居がある。これをくぐってカラマツ林の中を進むと、木と木の間に紙垂(しで)が掛けられていて、旧奥宮一の鳥居跡という柱が立っている。飯縄山は山岳信仰の霊場として登られてきた山で、神仏混合、途中に十三仏の石像があるというが、まだ一個も現れていない。と思っていると、一番目の石仏、不動明王が鎮座しているのを見つけ、まずはひと安心。仏前には、真新しい木札が供えられている。熊野から来た人が供えたもので、平成22年7月と書かれている。ひょっとするとたった今供えられたものかも知れない。2番目の石仏は見逃したのか、次に出て来たのは3番目の文殊菩薩。ザックからペットボトルを取り出して給水。4番目の普賢菩薩、5番目の地蔵菩薩、6番目の弥勒菩薩、7番目の薬師如来と順調に続く。次々と現れる石仏、次は何かな?と目を配りながら登っていると、左程の疲れも感じない。8番目の観音菩薩、9番目の勢至菩薩、そして10番目の阿弥陀如来でひと休み。コンビニで買ったオムスビとキツネ寿司、のり巻きを取り出し、昼飯とする。コンロで湯を沸かし熱い味噌汁を飲み、デザートを食べながらゆっくり休む。次に出て来た石仏は番号の無い馬頭観音で、木札も供えられていないエクストゥラの仏さん。そして「駒つなぎの場」に出る。昔はここまで馬で来たのだろうか、ちょっとした広場になっている。この先は急坂となり、馬では登れない。11番目は阿しゅく観音、12番目は大日如来。急勾配をジグザグに登り、「富士見の水場」へ。これは飲料には適さないとの事であり、やり過ごして先に進む。道はあちこちで分かれているが、いずれもすぐ先で合流する。大きな平っぺたい石があり、坐って休むに良さそう。「天狗の覗石」とある。この飯縄山には飯縄三郎富士太郎といわれる天狗が住んでおり、天狗名鑑のランクで日本第3位の偉い天狗だというが、ここから善光寺平を見下ろしていたに違いない。ここは休まず登り続けるが、一向に13番目の石仏は現れない。ダラダラと汗が流れ、首に巻いたタオルを絞れば汗がしたたり落ちる。13番目はまだかまだかと登り続け、いつしか林の中から出て笹原の道を登る。陽は差し込むが眺めもあり、風が頬を撫で気持ち良い。目の前にある山が目指す飯縄山、あと少しだと頑張る。ヤマオダマキ、マツムシソウ、ハクサンフウロ、シモツケソウなどが咲くお花畑の中をゆっくり登る。戸隠中社からの道を合わせ、再び急登となるが、鳥居が二本。飯縄大明神の祠があり、その前にはアヤメがすくっと咲き誇っている。この祠の中に13番目の石仏がいるんだろうが、それにしても12番目と13番目の距離は長かった。ぶつぶつ云いながら取り合えず頂上へ。小さな広場に柱が一本立っているが、そこには何も記されていない。ふ〜ん、これはニセピークだな、と思って見ると、まだ先に頂上らしき山があり、柱が立っているのも見える。一旦下ってまた登らねばならず、シンドそうなのでお地蔵さんの横に坐り込んでコーヒーを沸かす。すぐ下に赤い屋根があるが、これが飯縄神社の奥宮であろう。ここまで一杯汗をかいてすっかり疲れて、参拝する気にもならない。上空には青空が広がっているが、志賀高原方面の雲行きは怪しく、遠雷が聞こえる。振り返れば戸隠の山々も黒い雲に覆われている。天気予報では日本全国晴れマークだが、唯一長野県だけが午後から雨マークで、雷に注意との事。相頂上は断念し、下山にかかる。ゴロゴロさんはまだ遠いが、いつ近くにやってくるか判らない。遮るもののない急斜面を慎重に下り、林の中の道となるとまずはひと安心。天狗の覗石に座って休憩し、あとは石仏を数えながらの下山。登るときには気付かなかった2番目の釈迦如来もちゃんとあり、無事駐車場に帰り着いた。帰ってから調べて見ると13番目の虚空蔵菩薩は天狗の覗岩のすぐ上にあるそうで、行きも帰りも気がつかなかったのは、急斜面で下ばかり見て歩いていたせいだろう。
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