北岳 〜まさかの雪で縦走断念〜
- GPS
- 30:50
- 距離
- 10.7km
- 登り
- 1,805m
- 下り
- 1,788m
コースタイム
6:35 広河原バスターミナル
↓
6:40 広河原山荘 [1529m]
↓
8:45 白根御池小屋(休憩)
9:15 出発
↓
11:10 小太郎尾根分岐(休憩)
11:30 出発
↓
12:10 北岳肩ノ小屋
【10月7日(日)】
7:05 北岳肩ノ小屋 出発
↓
7:50 北岳 [3193m]
↓
8:20 吊尾根分岐
↓
8:30 八本歯コル
↓
10:50 大樺沢二俣
↓
11:25 白根御池小屋(昼食)
12:00 出発
↓
13:35 広河原山荘
↓
13:40 広河原バスターミナル
天候 | 10/6 晴れ→曇り 10/7 (深夜)雪 (朝)小雨 (2000m以下)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
登山口の広河原まではバスで移動しました(\1,100)。 マイカー規制 : http://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/50915161945.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山ポスト】 広河原山荘の入口左側 【登山道】 広河原 → 白根御池小屋 … 樹林帯。かなりの急登。 白根御池小屋 → 小太郎尾根分岐 … こちらも急登。振り返ると鳳凰三山。 小太郎尾根分岐 → 北岳肩ノ小屋 … 稜線歩き。甲斐駒、仙丈ヶ岳の展望良い。 北岳肩ノ小屋 → 北岳 … 岩の尾根。晴れていれば大展望だろう。 北岳 → 吊尾根分岐 … 岩の尾根。滑落に注意。 吊尾根分岐 → 八本歯コル … 大岩の上を歩く。濡れると滑りやすい。 八本歯コル → 大樺沢二俣 … 木の階段が続く。落石に注意。 大樺沢二俣 → 白根御池小屋 … 樹林帯をトラバース。 【山小屋】 ◆白根御池小屋 まるで新築物件のように綺麗。 カレー美味しかった。水場は小屋入口にあり。 妻曰く「今年一番の山小屋」。次回はここにテント張りたい。 ◆北岳肩ノ小屋 テント泊は500円。水は1リットル100円。 ビールはスーパードライ。ワインは赤白あり。 13時にはご飯がなくてカレー食べられなかった。 |
写真
感想
今年最後のテント泊となるであろう南アルプス、白峰三山縦走!の予定でしたが、深夜の雪による登山靴の浸水と、想像以上の寒さでカイロを使い果たしてしまったので、北岳のみの1泊となりました。
奈良田からのバスは3台でしたが、手前からの乗客が多くて座れず。50分の立ち乗りで酔ってしまいました。うーむ、スタートから不安ですね。。。
広河原は多くの登山客で賑わっていました。北岳に向かったり、北沢峠行きのバスに乗ったりと、行先はそれぞれ。天気も良いので楽しそう。
我々は北岳に向かって、まずは白根御池小屋へ。
樹林帯で急登、展望はほとんどありませんが、時折見える鳳凰三山が美しい。今年の6月に登った鳳凰三山から見た北岳に登っているわけで、感慨深いものがあります。
2時間ほど登ると急坂も終わり、小屋まではなだらかな登りとなります。
白根御池小屋は、まるで新築のような美しさ。食堂やトイレも綺麗に整備されていて、スタッフの方々を尊敬します。今度北岳に登るときはテント張りたいと思わせてくれました。
南アルプスの天然水を水筒に補給して、白根御池から草すべりを登ります。こちらも急登ですが、背の高い木々が少なくなって視界が開けています。
小太郎尾根分岐からは仙丈ヶ岳がどーんと見えます。あちらも紅葉してますね。甲斐駒ケ岳も見えますが、こちらは雲に隠れ気味。来年あたりに登りたいです。
ここからは本日の目的地、北岳肩ノ小屋まであと少し。
小屋に到着し、テント幕営の申し込みをして物件探し。なるべく水平な場所を探します。結局、稜線の東側の下のほうに張りました。朝日を一番に楽しめる場所だと思ったのですが…。
夜9時、強風で目が覚めました。気温も下がっています。カイロを背中に貼っていたので凍えるほどではありませんが寒い。
午前3時に起床。雪が降っていてテントに積もり、その重みで前室が凹んでしまい、登山靴に雪が!!乾かさないと歩けないのでバーナーで乾かしました。きちんと袋に入れておけばよかったと後悔…。秋のアルプスは初めてだったので、その難しさを知りました。
その後は雨が降ったり止んだりの天気。ガスが濃くて展望なし。積雪もあったので北岳に登頂してからの下山を決断。間ノ岳・農鳥岳まで行きたかった…。
あいにくの天候ですが、北岳の頂上は混雑していました。雪だるまも出迎えてくれます。我々も1つ作成。
山頂を抜けて吊尾根分岐から八本歯コルへ。そこから大樺沢二俣に下山です。木製階段が滑りやすくて疲れました。こちらも急勾配で大変です。登ってくる方々のほとんどは疲労困憊のご様子。こちらのルートは、この季節にも関わらず花が咲いていて楽しめます。もうすぐ雪に覆われてしまうのでしょうけど。キタダケソウの季節に歩きたいルートですね。
大樺沢二俣から白根御池に向かいます。
白根御池小屋で昼食。カレーがすごくおいしい!それにしても綺麗な山小屋。
たくさん食べたので元気一杯。広河原までコースタイム2時間のところを1時間半で下山しました。
今回は色々と勉強させられました。
―の山では雪への備えが必要。ちょっとしたことでも油断大敵。
∧かっていたことだけど、地上の天気予報は山では通用しない。
9藩嫐榲ではなかったけど、紅葉は美しい。
で鯤三山の縦走は、3泊プランでのんびり楽しみたい。
6月に登った鳳凰三山から見た北岳。日本で二番目に高い山。
どうしても今年のうちに登りたくて、チャレンジしてみました。
真夏でも震えるほど寒かった、と会社の大先輩から聞いていたので
寒さ対策を万全にしての出発です。
(それでも寒かった・・・)
初日の行動は6:30より、大混雑の広河原よりスタート。約1500mの登り。
今回の行動着は、ファイントラックのアクティブスキン、アイベックスのウーリーズクルー、マウンテンハードウェアの山シャツのレイヤリング。マンハーはシャツもパンツもラインがきれいでお気に入りです。
鳳凰三山、甲斐駒、仙丈ケ岳を眺めながら、急登をぐんぐん登ります。
ところで最近私たちはゴールを決めてそれぞれ自分のペースで登っています。
お互いがお互いのペースで歩きたいからなのですが、当然私が遅れがちなので、女性ソロと間違われていろんな人に話しかけられます。
この日話しかけられた人から、「今晩は雪が降るかも」との情報をいただきました。
(このありがたい情報、もっとしっかりと受け止めていればよかった・・・)
目的地の北岳肩の小屋に到着、昼食をワインとともにいただきます。
私はおでん。ワインとおでんって微妙だけど。
肩の小屋のテン場の、朝日と富士山が見えるであろう場所にテントを張ります。
夕食はラーメン。フリーズドライの中華丼の素と高野豆腐をIN。
ガスで夕日は見えないので、さっさとテントに入り、シュラフにもぐります。
それにしても、寒い。
就寝時は行動着にプラスして、フリース、パタゴニアフーディニ、ダウン。ボトムはメリノウールのレギンス、ダウンパンツ、靴下は2枚重ね、さらにカイロを背中とおなかに貼ります。
それでも、地面の冷たさが伝わってきて寒かった・・・。
21時ごろ、強風とテントを叩く雪の音で目が覚めました。
テントが揺れる!張綱もしっかりしてるし、石で固定もしているから大丈夫と思っても、やはりこわい!!
寒さと強風でほとんど眠れませんでした。
ふと、前室が気になり夫に見に行かせると、夫の靴が悲惨な状況に・・・。登山靴を濡らすとは、致命的なミス。
雪情報をキャッチしておいたのに、油断していた自分が悔しいです。
幸いにも早い時間に気づいたので乾かして行動することができましたが、乾かなかったら・・・気づかなかったら・・・と思うとぞっとします。
落ち込んだけど、いい経験と勉強になりました。失敗から学んで次に活かそう。
気を取り直して北岳山頂に向けて、雪の中を歩きます。
山頂はガスのため展望なし。それでも3193mまで登ってきた達成感でうれしさいっぱいです。
雪が降ったのも、これはこれでよかった。雪の北岳なんで、私のレベルでは絶対に登れないから。
小さい雪ダルマをつくり、記念撮影をしてから下山します。
下山ルートも急で滑りやすく、階段、ガレ場など歩きにくい道が続きます。
疲れのせいか脚が思うように動かなくて、もどかしい。
水分を含んだ荷物もずっしりのしかかります。重い。
お花や紅葉を見ながらゆっくりゆっくり降ります。
夫はなぜか絶好調、御池小屋でカレーを食べてさらに加速、どんどん離されていきます。
悔しいとおもう反面、元気に下山できて本当によかったと思いました。
今年のテント泊はこれが最後かな?
少し心残りがある山行だったので、もう一回くらいチャレンジしたいな。
<今回の反省点>
・ゴミ袋(大)、新聞紙は必ず持つ!日帰りでも!
・外に出しておくものは防水対策をしておく
・ザックの荷物、もうちょっと軽量化できないか?やはり重いと動きが遅い。
<小屋情報>
白根御池小屋 トイレ◎ 内と外にあり。洋式でとても清潔。
北岳肩の小屋 トイレ○ 和式。広めで快適。においも少ない。
depor021さん tanyaさん こんばんは
本当に山の天候は分からないですね。
突然の雪で寒かったでしょう。
高山は予想外の出来事があるのですね。
manabuさんは夏場に単独で北岳に登った時、20mの
強風にあってしまい 肩ノ小屋へ避難しました。
ご主人に相談した結果、頂上へと向かい登頂。
無事下山できました。
その経験が頭から抜けないようで、日帰りなのに、
着替えは泊まれる位ザックに入っています。
白根御池小屋は、とても綺麗ですね。
スタッフの皆さんの志があらわれています。
鳳凰三山、甲斐駒、仙丈ケ岳を眺められて良かったですね。
縦走は又のお楽しみ!
山の天気は難しいですね。地上の予報はあてにならないので、装備に不備があると生命の危険にも繋がってしまいますし。
間ノ岳には行ってみたかったのですが、来年以降に持ち越しです。その時は、北岳・間ノ岳・塩見岳の縦走も検討します。
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