ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2317393
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

両神山(過去レコです)。

2008年11月09日(日) [日帰り]
 - 拍手
onisan その他15人
GPS
--:--
距離
9.0km
登り
1,310m
下り
1,304m
天候 曇り。
過去天気図(気象庁) 2008年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
 前泊地、両神山荘から登山開始です。
コース状況/
危険箇所等
 鎖あります。
両神山荘をまだ暗いうちに発ちます。
2008年11月09日 05:42撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 5:42
両神山荘をまだ暗いうちに発ちます。
ポチの先導で、
2008年11月09日 06:28撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/9 6:28
ポチの先導で、
登ります。
2008年11月09日 07:01撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 7:01
登ります。
清滝小屋です。
2008年11月09日 08:22撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/9 8:22
清滝小屋です。
2008年11月09日 08:26撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 8:26
両神神社。
2008年11月09日 09:36撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 9:36
両神神社。
2008年11月09日 09:38撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 9:38
尻尾だらり。
2008年11月09日 09:40撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/9 9:40
尻尾だらり。
とぼけた顔してババンバ〜ン。
2008年11月09日 09:42撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/9 9:42
とぼけた顔してババンバ〜ン。
こちらは尻尾くるっ。
2008年11月09日 09:45撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/9 9:45
こちらは尻尾くるっ。
2008年11月09日 09:55撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
11/9 9:55
山頂で
2008年11月09日 10:24撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
11/9 10:24
山頂で
記念に撮って頂きました。
2008年11月09日 10:48撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
11/9 10:48
記念に撮って頂きました。
2008年11月09日 12:58撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 12:58
2008年11月09日 14:23撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 14:23
撮影機器:

感想

  今日は両神山(りょうかみさん)のピストン、下山したら名古屋まで長時間かかって帰らなければいけない。4時半に起床し朝食もしっかり食べる。登山に必要の無い荷物は全てバスに預けて、軽くなったザックを背負う。果たしてポチはわれわれを案内してくれるか? 皆さん気になるところであるが、玄関を開けると喜んで跳び回り何処かに行ってしまう。5時45分、真っ暗な中、ヘッドランプを照らして登山道に入ると、ポチが跳んで来て皆さん大喜び。ポチを先頭にして、狭い登山道にヘッドランプの列が続く。今日のガイドは中祖さん、杉浦さんは最後尾、わたしは後から3人目。暗い中、看板があり、何が書いてあるのかとランプで照らすと、「熊に注意!」。誰も鈴などぶら下げず静かな隊列であるが、16人もいればクマも出てこないだろう。たとえ出たとしてもポチが戦ってわれわれを守ってくれるだろう。間もなく白み始めヘッドランプも必要がなくなる。軽いアップダウンを繰り返し、40分ほどで七滝沢コースへの道を分ける「会所」に降りる。ここでひと休みしていると、昨晩宿で一緒だったオバサン4人組がやってきて、ポチを見つけて大喜び。4人組は休まず先に進むがポチは付いていかない。七滝沢を渡ってトラバース気味になだらかな登りを進むと、薄(すすき)川の沢に出る。隊列はあまりにゆっくり、ポチは一人で先に行ってしまう。しばらくすると先の4人組が休んでいて、ポチも一緒に座っている。何か貰っているようで、われわれが追い越してもポチは付いて来ない。沢の左岸から右岸に移り、そしてまた左岸に移り登っていくと、だんだん沢が下になり、せせらぎの音も小さくなって行く。産泰尾根の斜面をトラバース気味に登っていくのだがこれが結構急坂である。昨日の疲れもあるのに、誰一人遅れる事も無く頑張って登って行く。再びポチが現れ、わたし達を追い越して先頭に立つ。でもちょっとポチも疲れ気味。時々現れる石碑や石仏が、いにしえから続いている修験者の道であることを窺がわせる。会所からは登り一辺倒、2時間かかって清滝小屋に到着。立派な小屋が2棟並んでいるが、入り口は閉ざされ人の気配はない。小屋の前の広場に座ってひと休み。ポチも色んな人からお菓子を貰って食べている。小屋の後から登山道に入り少し登ると、ポチは引き返して一人で帰って行ってしまった。ここからは九十九折れの急坂、鎖場が現れる。鎖にたよる程の岩場ではないが、ここをさっさと登れるオバサンは少ない。オジサンも同様で渋滞が発生する。急坂を登りきり尾根上に達すると赤茶けた柱の鳥居が現れ、社が建っている。両神神社の本社であるが、新建材などが使ってあって荘厳さのかけらもない。鳥居の両側に狛犬が相対している。頭でっかちのうえ、おでこに地衣類がついて余計にとぼけた顔つきとなっている。ではあるが口は大きく裂け、山犬(オオカミ)と云われればそうかなと思う事も出来る。秩父山中の神社はオオカミを眷属(けんぞく)とするところが多く、その代表は昨日雲取山から下りてきた所の三峰神社である。眷属とは神と人との間を取り持つ存在、神の使いであり、人が神に願い事をすると、その願いが叶うように働いてくれるという。本来、姿や形のない神が目に見える形で動物などを遣わすもので、その正体は自然霊や動物霊とされている。お稲荷さんのキツネ、伊勢神宮のニワトリ、春日大社のシカ、出雲大社のヘビ、熊野大社のカラスなどで、両神山の大口真神(おおくちのまがみ)は日本狼が神格化したものとの事である。神社正面の壁に板に彫って歌が書かれている。「當山古歌 讀人不知」、 「東路に八日見山の露こゑて 麓ハ久良き谷川の音」、両神山は八日見山とも呼ばれている。ヤマトタケルノミコトが東征したおり、筑波山より八日の間当山を望みながら当地に着き、神犬の導きによって登山して当社を建立し、伊弉諾命、伊弉冉命の二神を祀ったことが開創とされている。タケルが読んだ「筑波嶺を遙か隔てて八日見し妻恋ひかぬる小 鹿の野原」の碑が麓にあるという。イヌに導かれたタケルに我が身を重ね合わせ、ポチの先導で両神山に登るなんて、そりゃ人気も出るだろうしテレビ局も来るだろう。両神神社の奥には隣接して両神大神社(御嶽神社)があり、こちらの方がまだ奥ゆかしい建物である。この二つの神社は、いずれも修験者のためものであるが、宗派が異なる神社である。ここにもやはり一対の山犬の石像が並んでいる。両神神社の山犬のシッポはピンと立っているが、こちらのシッポはクルリとひと回りしている。秩父の神社には多くのオオカミ狛犬があるが、全て異なった個性があるようだ。神社をあとにし再び登り始める。どうってことも無い場所だが、尾根の東面に付けられた細い登山道には10mほど水平に真新しい鎖が付けられた場所がある。伊達に鎖は付けられていない、転落事故でもあったのだろう、舐めちゃいけないと鎖を辿りながら進む。急な登山道を登り尾根道に出ると、木々の間から頂上らしき峰がチラホラ見え始める。鎖のついた岩場が次々と現れ、これを登ると正面に両神山の山頂が現れる。左手にいくつものピークが鋸の刃のように連なっている。昨日霧藻ヶ峰から見た両神山が間近かにある。山頂直下の鎖場を登りきると剣が峰頂上1723mに到着。頂上は狭く、岩が盛り上がってフラットな場所は無いが、ここで昼食となる。まだ10時25分、昼食には少々早いが、朝食から5時間経っているので、両神山荘が作ってくれたオムスビ2個をペロリと平らげる。曇り空が広がり遠望は無く、昨日登った雲取山さえも見えない。休んでいると寒いし、人も一杯、30分もしないうちに下山にかかる。登りはそれ程とも思わなかったが、鎖場を過ぎても結構急坂。砂利道でズリっと滑って尻餅をつく。1000m以上の下りであるので、膝に来て遅れがちな人も出てくる。途中何度か休憩し、無事両神山荘に帰り着いたらポチが出迎えてくれた。およそ8時間の山行であった。
 この奥深い秩父の山、深田が百名山に選ばなければ登る人は少なく、ましてや岐阜あたりからやってくる人は誰もいないだろう。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:250人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

ハイキング 奥秩父 [日帰り]
両神山(日向大谷から往復)
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら