鹿島槍ヶ岳(柏原新道より冷池山荘にてテン泊)〜日本一の双耳峰へ〜の巻
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- GPS
- 31:22
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 2,367m
- 下り
- 2,358m
コースタイム
5:47 爺ヶ岳登山口
6:29 ケルン
8:33 種池山荘(-8:49)
9:41 爺ヶ岳中峰(-9:52)
10:32 冷乗越
10:41 冷池山荘
《10月7日》
5:21 冷池山荘
5:57 布引山
6:28 鹿島槍ヶ岳南峰(-6:30)
6:50 キレット分岐
6:56 鹿島槍ヶ岳北峰(-7:05)
7:27 鹿島槍ヶ岳南峰(-7:32)
7:57 布引山
8:29 冷池山荘(-9:42)
〜爺ヶ岳は巻く〜
11:12 種池山荘(-11:19)
12:30 ケルン
13:09 爺ヶ岳登山口
天候 | 10月6日 曇り(高曇り) 10月7日 曇り時々小雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
東松山IC→関越道→藤岡JCT→上信越道→更埴IC→長野道→豊科IC(安曇野IC)→北アルプスパノラマロード→大町アルペンライン→爺ヶ岳登山口駐車場 《復路》 往路の逆を行く。 ※豊科ICはつい最近安曇野ICに変わったようです。 安曇野ICから北上する道は何本かありますが、断然パノラマロードが良いと思います。信号が少なくノンストレスです。 アルペンラインに入ったらひたすら黒部ダムの案内板を頼りに向かいましょう。 私は普段から地図と案内板と直感を頼りに山へ向かいますが、今回疲れと眠さMAXで不覚にも爺ヶ岳スキー場に行ってしまうという凡ミス。爺ヶ岳というデカイ看板とずっと設置してある「鹿島槍」看板に惑わされてしまいました。同じような車が何台かいましたが、よくよく考えれば扇沢に向かうんですから…。 爺ヶ岳登山口駐車場は、扇沢の1キロほど手前にある橋の前後に数ヶ所あります。一番大きいところで40台駐車可ということです。案内板にある数字を足すと103台駐車可能みたいです。深夜2時に到着しましたが、おそらくほぼ100%の駐車率。その後駐車場を探す車がウロウロしてました。扇沢恐るべし。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
最終コンビニは、北アルプスパノラマロードを北上し、R147との交差点付近左側にあるセブンイレブンか、さらに進んだところにあるサークルKです。 登山ポストは、爺ヶ岳登山口の正面左側に設置されています。 全体的を通して危険箇所は特にありません。 柏原新道は北アルプス中トップクラスの歩きやすい道ですので、アルプス入門の方は1泊2日で爺ヶ岳ピストンなんてプランも良いと思います。 紅葉は見頃を迎えております。 毎度、写真はありませんがポイントだけでも伝われば幸いです。 ○爺ヶ岳登山口駐車場 橋の周辺に大小数ヶ所あります。少し先に行った扇沢の大駐車場(有料)に行かないとトイレはありません。 ○爺ヶ岳登山口 登山口の看板が渋い! ○登山口〜ケルン 道は整備されているので歩きやすいのですが、「もみじ坂」という割りと急な坂を登って行きます。スタートからしっかりした坂ですので、ハイペースに注意しましょう。 ○ケルン これから目指す種池山荘も確認することができます。 ○ケルン〜種池山荘 とても歩きやく、危険箇所は特にありません。ほとんど傾斜の変わらない緩やかな坂です。柏原新道は、代々の小屋のご主人によって整備されているということです。大変ありがたいです。途中、道がとても狭くなったガラ場がありますので、すれ違い時は注意です。 ○種池山荘 中には入っていませんが、とてもキレイな外観です。増築した跡が見られ、正面右側が山小屋らしくないとてもカワイイ感じで、私の個人的な第一印象は「リカちゃんハウス」です。一度泊まってみたい! ○種池山荘〜爺ヶ岳 種池山荘を少し進みますと右側に、端正な立山連峰と、強面な劔岳が姿を現します。今回目指す「双耳峰」も現れテンションアップ ![]() ○爺ヶ岳中峰 巻き道もあります。種池山荘から見える山は南峰で、中峰は南峰より9mほど高いので注意しましょう。山頂は360度の大展望で、槍・穂高連峰や裏銀座の山々も見渡せます。 ○爺ヶ岳〜冷池山荘 こちらも特に危険箇所はありません。岩などもゴロつく、極普通のアルプスの山道です。 ○冷池山荘 外見も中もキレイで快適です。トイレは外と中にありますが、この日はたまたまだと思いますが外のトイレが汚く中のトイレを利用しました。 テント場→一人500円 水→1リットル150円 …の他に、 お湯→1リットル200円 お茶→1リットル250円 …という嬉しいサービスもあります。大変良心的な価格でありがたいです。 ○冷池山荘テント場 ペグは刺さりにくいです。 山荘からはけっこう離れています。ここだけしかテントを張らないならサンダルは要らないかも…。というのもテン場から山荘に行くのにサンダルだとちょっと危ないからです。 稜線上の開けた場所にあるので眺めは素晴らしいが、強風が恐ろしい。この日も風が強く、テントの中に避難するよりなかったです。目の前の劔・立山に目を奪われがちですが、何気に蓮華岳の左端に槍の穂先が見れます。 この日は三連休初日ということで、カラフルな50以上のテントが張られており大混雑でした。 ○冷池山荘〜布引山 緩やかな登りで、危険箇所もなく歩きやすい道です。 ○布引山 ガスで何も見えず…。 天気が良ければ、ここからの鹿島槍は迫力があるんでしょうね。ここまで歩きやすい道なので、ここでご来光を見るのも良いと思います。 ○鹿島槍ヶ岳南峰 布引山と同じく何も見えず…。山頂及び直下には降雪があったみたいで、多少積もっていました。ちなみに北よりこちら南の方が高いということです。 ○〜鹿島槍ヶ岳北峰 南峰直下はけっこう急な坂です。本コース唯一の危険箇所だと思います。ストックはたたむべしという情報がありましたが、私はストックがあった方が歩きやすかったかな。ちょっと心配でしたが、ちゃんとキレットと北峰の分岐指示板がありました。2泊3日なら間違いなくキレットに行ってますが、残念ながら明日はお仕事が待ってます。 ○鹿島槍ヶ岳北峰 当初は、ここからの五竜や八峰キレットの眺めが楽しみでしたが、ガスで何も見えず…。山頂には誰もいなく寂しさでいっぱい。 ○爺ヶ岳巻き道 この辺りは雷鳥が多いらしく、この日も雛鳥と遭遇。サービス精神旺盛の雷鳥さんで、私達の方に一段上がって来てくれて、さらにこっちに首だけ向いてくれましたW。 佳臘温泉 薬師の湯 日帰り入浴 600円 源泉風呂や露天風呂もありなかなかのお湯です。単純温泉。 山同様けっこう混んでいました。 |
写真
感想
上高地、新穂高と並び体育の日の三連休のようなハイシーズンに行ってはいけない場所ですが、今回は扇沢より、紅葉を楽しみながら「双耳峰」こと鹿島槍ヶ岳を目指すことに…
前日、仕事を終えダッシュで荷物を積み込み出発。今回は疲れと慢性的な寝不足がたたり、7月の白峰三山以来の体調の悪さで雲行きの怪しさを感じながら扇沢へ。…と、やっぱり道をあやまり爺ヶ岳スキー場へ行く間抜けっぷり。何とか駐車スペースをゲットし、眠りにつきました。
1日目、体調はあまり回復せず眠い目をこすりながらで、スタート直後の登りからヒーヒー状態。それと今回の山旅、何故だか最初から最後まであまり聞いたことがないのに「チャンカパーナ」が頭から離れない危険な状態(笑)。
しかし種池山荘を過ぎ、劔が見えて眠気がぶっ飛びテンションアップです。劔はいつ見ても登山道が本当にあるのか?という感じで、あまりに強面な山です。それとは対照的に、鹿島槍ヶ岳は北アルプスで一番「美しい」山ではないかと思う。動物の耳のような山容は愛らしい感じもしますね。1日目の爺ヶ岳からその姿を見られたことが、今回の旅のハイライトでした。
冷池山荘に到着したのは11時前。登ろうと思えば時間的に全然余裕はありましたが、気持ちも体も山には向かずテントの中に引きこもりです。
一体何をしに来たのか(笑)。
冷池山荘のテン場は、本当にナイスロケです。槍の穂先がチョロっと見えたのにはビックリしました。
また、最近気になる北信の山も眺められ最高ですが、いかんせん山荘までが遠い…。静かで良いと言えば良いですが、個人的にそれだけはちょっとマイナスだったです。
2日目、一日を通して曇り&小雨で展望ゼロ。体調はバッチリ回復しましたが、チャンカパーナは頭から離れず。一応双耳峰の山頂は踏んでおきましたが、天気のマシだった昨日何とか登っておけば良かったなあとちょっと後悔です。この日はとても人懐っこい雷鳥に出会い楽しい気持ちになったのが唯一の思い出です。全体的に紅葉は見頃を迎えておりました。
山頂からの展望は全くなかったですが、鹿島槍を名山だなあと改めて感じた山旅でした。次回はキレット越えをしたいところです。
ところで、チャンカパーナってどういう意味なんですかね(笑)。
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