トロワバレー(LES TROIS VALLÉES)(Val Thorens滞在)
- GPS
- 128:00
- 距離
- 267km
- 登り
- 32,973m
- 下り
- 32,979m
天候 | ☁ ☁ ☀ ⛇ ☀ ☀ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
(帰り)ヴァル・トランからムーティエまで貸切バス🚌(約1時間)。ムーティエからシャンベリーまでローカル鉄道🚞、シャンベリーからパリまでTGV🚝。パリ🛫→🛬成田。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■LES TROIS VALLÉES(トロワヴァレー)は、フランスのサヴォワ県のフレンチアルプス(ヴァノワーズ山塊)にある大規模スキー場群の一角を占め、クールシュベル、メリベル、レ・ムニュィル、ヴァル・トランのスキーエリアがドッキングしてできた、総滑走距離600kmのエリアです。離れていない一体型のスキーエリアとしては、世界最大規模になります。 ■名前のとおり、三つの谷に分かれており、滞在場所とは別の谷のスキーエリアまで遠征した時は、戻りのリフト、ゴンドラの終了時間に気をつける必要があります。間に合わなければ、一旦、谷の北の端にある麓のムーティエMoûtiersやブリッド・レ・バンの街に下りてから(メリベルからブリッド・レ・バンには6,700mの長いゴンドラで下りることができます。)、かなり遠回りをしてタクシーで戻ることになります。 ■リフト券購入時にもらえる地図には、リフト表が掲載されており、各リフトの標高差と終了時間が記載されています。乗ったリフトの標高差の合計が、滑走標高差になります。 ■2万5千の地形図は、フランスIGN 3534OT TOP25 LES TROIS VALLÉES |
その他周辺情報 | ■滞在した1995-96シーズンに、ヴァル・トランのすり鉢の山の向こう側(南側)にあるオレール(モーリエンヌ渓谷)までTROIS VALLÉESの区域が拡がりました。イタリアのトリノからフランスのシャンベリーに向かうA43高速道路沿いに南口ができ、ゴンドラでアクセスできるようになりました。 【当時と26年後の現在の状況を比較すると、以下のとおりです。】 ■リフト券の値段は、フランスのインフレや通貨の変更、為替レートの変動もあって2倍に上がっています。 TROIS VALLÉES共通の6日券(13歳から65歳)で比較すると、 1995〜1996シーズンが960FF(当時の為替レートで約20,000円)、 2021.12.18〜2022.4.15が330ユーロ(2021,12,29現在の為替レートで42,827円)です。 なお、2021/2022シーズンの北海道のニセコ全山共通リフト券6日券の値段が41,600円と、ほぼ同じで、日本の一部のスキー場もリフト券の値段が上がっています。また、カナダのウィスラー・ブラッコムやアメリカ・コロラドのヴェイルだと、この2〜3倍の値段になっているようです。このようにどんどん値上がりしていますが、スキー場の規模から言っても、ヨーロッパアルプスはコストパフォーマンスが良いです。 ■現在は、リフトやゴンドラの輸送力が増強されています。デタッチャブルリフトは6人乗りが主流に、ゴンドラは12人乗りが主流になっています。メリベルの空港の近くには、8人乗りのデタッチャブルリフトもあります。また、フニテル(複式単線自動循環式普通索道)と呼ばれている2本のケーブルに4点で吊るされた大型のキャビンのゴンドラ(日本でも箱根や谷川岳、蔵王にあります。)がヴァル・トランのエリアで4線に増えています。 参考URL: https://ja.snow-forecast.com/resorts/Val-Thorens/pistemap 今後6日間の降雪予報、ピステマップ、緑・青・赤・黒別の正確なコース図が見られます。最後の衛星写真は、拡大をして「リゾートスキー」を選択すると、リフト・ゴンドラが何人乗りかや、コース図が見られます。ハイキング、登山、マウンテンバイクなどの選択もできます。世界の他の地域も見られます。 【参考】 ■SETAM:SOCIETED'EXPLOITATION DES TELEPHERIQUES TARENTAISE-MAURIENNE ヴァル・トランのリフト・ゴンドラの整備・運営をしている会社。 ■Compagnie des Alpes(CDA) フランスの政策投資銀行「CDC(預金供託公庫)」の子会社。この会社は山岳地域の観光開発に携わっており、TROIS VALLÉESのレ・ムニュィル、メリベルをはじめ、近くにあるラ・プラーニュ、Les Arc(レ・ザルク)、ティーニュ、ヴァル・ディゼールなどのスキーエリアを、長期のコンセッション契約により運営しています。また、この会社は、ムジェーヴ、シャモニー・モンブラン、Avoriaz(アヴォリアツ)、ヴァル・モレルなどのエリアにも出資しています。 https://www.compagniedesalpes.com/en |
写真
感想
(2021年12月記載)
26年前に、年末年始を利用して、フランスのサボワ県 LES TROIS VALLÉESへのスキーツアーに参加しました。1992年のアルベールビル冬季オリンピックの競技会場にもなった所です。滞在したヴァル・トランは標高2300m(志賀高原の横手山山頂の標高と同じ)の高所にあり、暖冬の雪不足の年でも安心して滑れました。
LES TROIS VALLÉESは、3つの谷にある4つのスキー場がリフト・ゴンドラと滑走コースでつながっている集合体ですが、エリア共通のリフト券が発行されているため、総滑走距離600km(志賀高原の5〜6倍)の大規模エリアになっていました。
ヨーロッパアルプスは、スイス、フランス、イタリア、オーストリアにまたがり、各地域のスキーエリアが競争しています。隣のスキー場とコースやリフトをつなげて大規模化すること(国境をまたいでドッキングすることもあり)や、地域で共通のリフト券を発行することが、よく行われています。イタリアのドロミテのように広域で共通リフト券を発行しているケースもあります。
ヴァル・トランは人工的に造られた無国籍な町で、ヨーロッパに居る気がしませんでした。しかし、滞在者が食事や買い物で町中に出ているので、賑やかな町でした。
なお、ヴァル・トラン滞在6日間の行程は次の通りです。
【前日】
パリのシャルルドゴール空港の混雑でなかなか着陸できず、トランジットの時間が短くなり、最後に飛行機を降り立ったジュネーブの空港で、ウェアや靴の入った荷物が出て来ず、翌日にホテルに届けてもらうことになった。
深夜にヴァル・トランにツアーの貸切バスで到着。ジュネーブから、アネシー、アルベールビル、ムーティエ経由で約3時間かかった。
【1日目】
曇りの天気。午前中には荷物が届かず、ヴァル・トラン観光局とノボテル・ヴァル・トランの両方で仕事をされていたMs.加藤にヴァル・トランの町の中を案内してもらう。スキー板をレンタル。お昼過ぎに荷物が届き、午後2時から着替えて、スキー開始。ヴァル・トランのエリア内だけで滑る。滑走標高差2,479m。
【2日目】
朝、雪が積もる。曇りの天気。ツアーの参加者の方々と一緒に滑る。
ヴァル・トランとレ・ムニュィルで滑走。滑走標高差5,244m。
夜は、ホテルで年越しのパーティー。
【3日目】
朝から晴れ渡る。ツアー参加者の方々と一緒に、ヴァル・トランからメリベルを経てクールシュベルまで遠征。帰りはレ・ムニュィル、Mt.Vallonにも立ち寄ってから戻る。滑走標高差6,903m。
【4日目】
朝から雪。ツアーの参加者の方々と一緒にメリベルのレストランでゆったりと昼食。帰りにコケて胸を打つアクシデント。滑走標高差2,703m。
【5日目】
朝からヴァル・トランの診療所でレントゲン撮影。骨には問題なく、痛み止めの薬をもらう。晴れの天気で、11時から遅れて滑走開始。モーリエンヌ側に滑り込む。シムデキャロンの山頂でツアーの方々に合流。レ・ムニュィルのラ・マッセ側で滑る。滑走標高差4,944m。
【6日目】
最終日も晴れ、この日は単独ですべてのエリアを回る。メリベルにあるアルベールビル五輪の女子滑降コースを滑ることができた。滑走標高差8,036m。
【翌日】
早朝にヴァル・トランを出発。ムーティエからシャンベリー経由でパリまで鉄道で移動。
新たにオミクロン株が出てきて、新型コロナはまだまだ終息が見えない状況ですが、気長に待つことにしましょう。
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