吹雪の木曽駒ヶ岳 過去レコ
- GPS
- --:--
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 527m
- 下り
- 525m
天候 | 吹雪時々ホワイトアウト |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
感想
過去レコです。
未踏だった中央アルプスエリアに行きたくて、その代表格である木曽駒へ
11月だからシーズン的には厳しいことは理解しながらも、冬山フル装備だしロープウェイでアプローチすれば行けるだろうと決行。
麓は天候的には問題なくロープウェイも動いていたのですが、千畳敷に着くと完全な冬山銀世界。
登山者はほとんどいなかったのですが、先行して登っている2人組が見えたので追いかける形で登山開始。
カール内はただ雪が降っているだけだったんですが、稜線に出た瞬間にもの凄い暴風。気付いたら2人組もいない。
(おそらくこの人達は山小屋関係者で登頂していないが、当時は気付かず)
ここまで来たら山頂はすぐということで覚悟を決めて山頂まで。
完全なホワイトアウトはせず、ルートを見失うこともなかったですが、とにかくそれまで経験したことのない暴風雪でした。
一度強烈な突風を受けた時は後ろに2m程飛ばされました。実際に手で突き飛ばされるのと同じ程度の衝撃でした。飛んだ先がたまたま地面のある場所でしたが、これが横からの突風だった場合、簡単に崖下に滑落していたと思います。
何とか山頂に辿り着き、下山を開始しましたが、ついさっき通った道の自分のトレースがなくなってる。みるみる雪が強くなっており、急いで下山しました。
時折「このまま足を止めたら死ぬな」という考えがよぎり、とにかく歩き続けました。幸いルートを外すことはなかったので、無事千畳敷まで下山。
今だったら間違いなく撤退していますが当時は何とかなるという考えでした。
結果無事下山できたから良かったものの、実際そういう行動で数えきれない位の事故は起っていると思います。雪山での遭難事故のニュースを見るたびにこの時のことを思い出します。
この山行は自分にとってのその後の良い教訓となりました。
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