冠山(過去レコです)。


- GPS
- --:--
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 381m
- 下り
- 380m
天候 | 雨のち晴れ。 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂直下はほどほど注意が必要です。 |
写真
感想
以前、冠峠を通って福井まで行ったことがあり、峠に車が沢山とめてあったことを覚えている。先週日曜日に舟伏山に登って、翌日はどうもなかったが翌々日から両下肢が痛くなった。土曜日にやっと痛みもとれた所なので、今日は軽めの山という感じで冠山を選んだ。
平成13年5月27日、朝7時に家を出る時は小雨が降っており、揖斐川町の辺りで本格的な雨となった。横山ダムを真直ぐ進んで藤橋村も過ぎ、国道が林道になる頃、雨は小降りとなった。林道は鋪装されているものの所々に大穴があいており、壊れかけではあるが四輪駆動車で来たことは正解であった。9時半を過ぎたころ峠に着くと、すでに10台以上が駐車していた。身支度を整えていたら、今迄止んでいた雨が再び降り出し、先日購入したばかりのレインウェアを着た。こうしている間にも、車のエンジンルームからは、ブチュブチュと水が流れるような異音が発生、帰りは大丈夫かなと心配になる。峠から見る冠山は、その名の通り冠状に頂上が盛り上がり、いかにも急峻という感じであった。9時50分に出発した時はすでに雨は止んでおり、冠山峠と記された大きな石碑の裏側に、登山道入り口はすぐに見つかった。右手にそそり立つ冠山を見ながらゆるやかな道を歩くと階段の登りとなった。今日は単独行なので若干足早で行くと心臓がバクバクになったが、20分程で最初のピークに出た。そこの名前は案内本により異なり、「越前峠」とか「田代尾根ノ頭」と記されている。僅かの登りであったが汗が吹き出てきたのでレインウェアのうわっぱりを脱ぎ、ザックにおさめた。冠山に向かって稜線を歩くと、小さなコブを登ったり下りたりの繰り返しとなった。登山道の脇には所々雪の固まりが残っており、また雨の影響もあってか鞍部はぬかるみで、倒木や木の枝が敷かれてあった。靴はどろどろになってしまったがロングスパッツを着けていて正解だった。いくつかのアップダウンを繰り返した後、登山道は左へ曲がり、程なく目の前に冠平が開けた。数組のパーテイが草原の中で休んでいる眺めは、さながらサウンドオブミュージックの画面を思わせる。それを眺めながらレインウェアのズボンも脱ぎ、ついでに水分を補給。前にいた2人組は登山道の入り口にザックを置いて登っていった。小生は手袋をはめザックをかついで登り始めた。笹のトンネルをくぐり抜けると岩壁が立ちはだかっており、トラ紐ロープを握りしめよじ登った。すぐに二つ目の岩壁となり、同じくトラ紐ロープにしがみつき、ちょっと出張った所を見つけて爪先を引っ掛け、必死で登った。これを過ぎるとあとは楽、目の前が開けると頂上直下の尾根道で、その先は下を見るのが怖い程の断崖絶壁だった。登り始めてから1時間10分で冠山頂上に到着した。山頂は狭く、すでに5〜6人が休んでいたが場所を見つけてリュックを下ろした。大抵の山頂にはある、山名を書いた立て札がこの山には無い。いつもはこの立て札をバックに記念写真を撮るのだが、しかたなく周囲の山をバックに撮った。雨は止み快晴、展望は抜群、眼下に冠平からきれいに伸びた尾根が続き、その向こうに雪の残った能郷白山が見える。反対側に見える山は金糞岳だろうと勝手に決めて眺めていた。何となく落ち着かないのでコンロを取り出すのは止め、オムスビ1個を食べただけで下りにかかった。岩壁を降りるのは登る時より怖く、何度も尻餅をつきながらヘッピリ腰でロープにしがみつき、やっとこさ降りることが出来た時は本当にホッとした。冠平のすぐ下の所にはまだカタクリの花が咲いていた。下りとは云えアップダウンがあり、変化があって山登りの気分も味わえた。少し下るとカタクリの花は枯れ、山菜を採りながら歩いている人を見かけた。12時10分に駐車場に着いた。冠山峠は標高1051m、冠山までの高度差はたかだか206mで金華山より少ないのであるが、格段に楽しい山であった。心配していた車もちゃんと動いてくれて、家に戻ったのは3時前、ビールを飲みながらダービーをテレビで観戦し、枠連5ー8が入るのを見届けて昼寝した。
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