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Yamareco

記録ID: 2355467
全員に公開
ハイキング
甲信越

深沢林道から1803mと黒沢山

2020年05月22日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
15:52
距離
17.3km
登り
1,359m
下り
1,358m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
15:07
休憩
0:45
合計
15:52
距離 17.3km 登り 1,362m 下り 1,359m
4:30
422
スタート地点
11:32
11:54
189
15:03
15:26
296
20:22
ゴール地点
04:30 駐車場スタート(0.00km) 04:30 - 深沢林道稜線(3.87km) 07:08 - 休憩(km) 07:30 - 深沢林道【二又】(km) 07:07 - 休憩(km) 07:37 - 小屋跡(5.22km) 09:48 - 休憩10:08 - 1925m三角点10:38 - 1803m(6.45km) 11:32 - 休憩11:54小屋跡へ戻る(7.64km) 13:07 - 休憩13:33 - 黒沢稜線の肩(8.28km) 14:49 - 黒沢山(8.33km) 15:08 - 休憩15:25 - 町村境尾根下降ポイント15:55 - 町村境尾根鞍部16:30 - 1952m16:55 - 1850mコブ17:30 - 林道【二又】帰還(10.37km) 18:12 - 休憩18:39 - 深沢林道稜線(11.89km) 19:09 - 駐車場ゴール(14.42km) 20:22
天候 晴天
過去天気図(気象庁) 2020年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
全線、一般登山道では有りません。
道標や道の整備は期待しないでください。 

 地名について。
地図上に地名の無い箇所には、便宜上、仮の名称を付けました。
正式な地名ではない仮名称は【 】で囲ってあります。



  深沢林道〜林道【北又】
ゲート有り、一般車通行止め。 歩行が困難な崩落など無し。 整備されている。

 【北又】〜【小屋跡】
北東へ伸びる尾根を回り込む所までは、整備された林道。
尾根を回り込んでから先が笹藪の細道。 
もともとは林作業車が通れる位に拓かれたのかもしれないが、
土砂流出が進み、道幅狭く、車道の平坦さも損なわれている。
が水平に樹木が伐採されている為、ルートを迷うことは無い。

 【小屋跡】〜稜線北1925m〜1803m
1925mまでは一般登山道なみに道が良い。
以北、膝〜胸丈の笹。 トレースは有るが、笹被りで不明瞭になる。

 【小屋跡】〜黒沢山
急傾斜の2000mまで、笹刈り整備もされていて歩き良い。
が2か所、中段と上段に派手な倒木有り。
緩傾斜となる2000m以降、
トレースは有るが、胸丈の笹が被って、道を見失いやすい。

  黒沢山〜町村境尾根
箕輪町と南箕輪村の町村境となります。
2060m付近の下降ポイントには目印が無く、
見通し悪い樹林帯で目指す目標も見通せない中、
起伏曖昧な斜面を分け入ってゆきます。
よって、地図読みスキルやGPS機器が必要となります。
トレースも一切見当たらない、激しい笹藪。
1952mから下へは、林野管理の笹刈り道と、鬱陶しいくらいの間隔で目印テープ。
ただし、林道近くまで下ると、何故かルートが曖昧になる。
どのみちここまで下ったのなら林道にぶつかるのも後少し。
方向を定めて藪を進むのが手っ取り早い。


そろそろ虫がブン回る季節。
特に町村境の尾根は、殆ど人が入ってない様子で、
多くの虫がまとわりついてきた。
ハット&防虫ネットで、不快感がかなり緩和されました。
林道ゲート。一般通行止め。
林道ゲート。一般通行止め。
深沢林道、稜線に乗る。
深沢林道、稜線に乗る。
稜線を行く林道を西へ。
黒沢山塊を南北で挟み込む形で、二又に分かれる。
画像右手が、今回進む【北又道】。
稜線を行く林道を西へ。
黒沢山塊を南北で挟み込む形で、二又に分かれる。
画像右手が、今回進む【北又道】。
画像の尾根突端(画像右手)までは、このように整備された林道。
21年前の記憶からは、かなり整備が進んだ印象。
画像の尾根突端(画像右手)までは、このように整備された林道。
21年前の記憶からは、かなり整備が進んだ印象。
尾根突端には、
御覧の、朽ちた小屋。
尾根突端には、
御覧の、朽ちた小屋。
そこから先は藪道。
笹が激しい。
そこから先は藪道。
笹が激しい。
トレースは有るが、笹被り。
また路面も土砂流出により、
水平を保っておらず斜めになってしまってる。
歩きづらい。
トレースは有るが、笹被り。
また路面も土砂流出により、
水平を保っておらず斜めになってしまってる。
歩きづらい。
路面と笹は荒れてはいる。
が、かつては車が通れる位の道だったのだろう、
御覧の感じなので、道に迷うことは無い。
路面と笹は荒れてはいる。
が、かつては車が通れる位の道だったのだろう、
御覧の感じなので、道に迷うことは無い。
小横川の源流に近付いてきた。
小虫と笹藪にウンザリだが、瀬音で一時の清涼感。
小横川の源流に近付いてきた。
小虫と笹藪にウンザリだが、瀬音で一時の清涼感。
【北又道】の詰め、
21年前はずっと左岸で進めたが、
この先、道が荒れてるので右岸に渡る。
【北又道】の詰め、
21年前はずっと左岸で進めたが、
この先、道が荒れてるので右岸に渡る。
詰めの小屋跡。現在は更地になっています。
で背後に見えるのが、長畑〜黒沢の稜線で、
右奥の高みが、1925mの山塊です。
詰めの小屋跡。現在は更地になっています。
で背後に見えるのが、長畑〜黒沢の稜線で、
右奥の高みが、1925mの山塊です。
参考添付。
21年前、1999年の同じ場所の写真です。
当時は、倒壊した小屋の屋根が残っていました。
参考添付。
21年前、1999年の同じ場所の写真です。
当時は、倒壊した小屋の屋根が残っていました。
長畑〜黒沢の稜線鞍部。
小屋跡から、こんなに目の前です。
長畑〜黒沢の稜線鞍部。
小屋跡から、こんなに目の前です。
稜線に乗ると、非対称な植生。
稜線に乗ると、非対称な植生。
鞍部の道標。
大洞林道からの道が、かなり整備されていそう。
ルートテープも見えます。
鞍部の道標。
大洞林道からの道が、かなり整備されていそう。
ルートテープも見えます。
1925m三角点。
苔の左端に、真新しい糞。
あいにく私は無知なのですが、
これは何の糞なのでしょう?
1925m三角点。
苔の左端に、真新しい糞。
あいにく私は無知なのですが、
これは何の糞なのでしょう?
1925m三角点の北に、コブが2つ。
むしろこのコブの方が高い。
道が良いのはコブまでで、以北は笹が激しくなる。
1925m三角点の北に、コブが2つ。
むしろこのコブの方が高い。
道が良いのはコブまでで、以北は笹が激しくなる。
1925mを以北、緩傾斜部分が特に笹丈が酷い。
トレースは有るが、笹被り。
1925mを以北、緩傾斜部分が特に笹丈が酷い。
トレースは有るが、笹被り。
1803m。
先月の長畑からの登山での到達地点。
これで、赤線つなぎ完了。
1803m。
先月の長畑からの登山での到達地点。
これで、赤線つなぎ完了。
1803mから、1925mへ戻る。
これから向かう黒沢山を望む。
1803mから、1925mへ戻る。
これから向かう黒沢山を望む。
持参の水に余裕は有るが、
今日は暑いので、小横川源流の水汲み。

地図を御覧になればお判り頂けると思います。
この位置関係でこれだけの流水が得られるのは、
凄く貴重ではないでしょうか。
また、それがあってこその小屋設置だったのでしょう。
持参の水に余裕は有るが、
今日は暑いので、小横川源流の水汲み。

地図を御覧になればお判り頂けると思います。
この位置関係でこれだけの流水が得られるのは、
凄く貴重ではないでしょうか。
また、それがあってこその小屋設置だったのでしょう。
稜線鞍部から黒沢山への登り。
前半の急登部分は、笹刈り整備されていて歩き良い道。
ただし2か所、中段と上段に、派手な倒木が有る。
稜線鞍部から黒沢山への登り。
前半の急登部分は、笹刈り整備されていて歩き良い道。
ただし2か所、中段と上段に、派手な倒木が有る。
黒沢山登りの後半、緩傾斜部分。
一気に笹が蔓延る。
胸丈の笹が、トレースに被さる。
黒沢山登りの後半、緩傾斜部分。
一気に笹が蔓延る。
胸丈の笹が、トレースに被さる。
黒沢山頂。
その前後は笹が茂ってるのに、
ここだけが笹刈りされている異空間。
そんな山に、似つかわしくないほど立派な標柱。
黒沢山頂。
その前後は笹が茂ってるのに、
ここだけが笹刈りされている異空間。
そんな山に、似つかわしくないほど立派な標柱。
町村境尾根の下降ポイント。
起伏が曖昧な急斜面を降りねばならない。
テープ等が一切無い。
GPS機器と、樹林越し僅かに見える1952mの尾根を頼りに。
町村境尾根の下降ポイント。
起伏が曖昧な急斜面を降りねばならない。
テープ等が一切無い。
GPS機器と、樹林越し僅かに見える1952mの尾根を頼りに。
急傾斜の笹藪を振り返る。
トレース一切見当たらず。
下りを良い事に、強引に下った。
急傾斜の笹藪を振り返る。
トレース一切見当たらず。
下りを良い事に、強引に下った。
緩傾斜部分の笹藪。
急傾斜部分の笹藪も酷かったが、下りの勢いで割と楽に進める。
が、緩傾斜のトレース無し笹藪は、
笹が絡みあって、むしろ歩きづらい。
緩傾斜部分の笹藪。
急傾斜部分の笹藪も酷かったが、下りの勢いで割と楽に進める。
が、緩傾斜のトレース無し笹藪は、
笹が絡みあって、むしろ歩きづらい。
が、1952mからは、綺麗に笹刈りされていた。
鬱陶しいくらいに付けられたテープ。
が、1952mからは、綺麗に笹刈りされていた。
鬱陶しいくらいに付けられたテープ。
1952m。三角点と標柱。
「令和元年」と有る。去年も整備が入ったのか?
1952m。三角点と標柱。
「令和元年」と有る。去年も整備が入ったのか?
1952mから600mほどヤセ尾根を進み、1860mのコブ。
このコブから方向転換をせねばならないのだが、
うっかり流されたくない北東尾根方向へは、
上手い具合に灌木がバリケードしている。
1952mから600mほどヤセ尾根を進み、1860mのコブ。
このコブから方向転換をせねばならないのだが、
うっかり流されたくない北東尾根方向へは、
上手い具合に灌木がバリケードしている。
コブからの下り、灌木が目立つ様になる。
コブからの下り、灌木が目立つ様になる。
連続写真・左
黒沢山全貌。
連続写真・左
黒沢山全貌。
連続写真・右
黒沢山全貌
連続写真・右
黒沢山全貌
テープの付いた管理笹刈りは最下部では何故だか曖昧になり、
また、方向的に【南又道】方向へ向かってる様だ。
当初の予定通り、奥に見える町村境尾根に向って、
笹藪を強引にトラバースし、軌道修正。
テープの付いた管理笹刈りは最下部では何故だか曖昧になり、
また、方向的に【南又道】方向へ向かってる様だ。
当初の予定通り、奥に見える町村境尾根に向って、
笹藪を強引にトラバースし、軌道修正。
深沢林道【二又】に、無事帰還。
18:12です。
自分の計算通りではあるしビバーク用意もしてましたが、
セオリーからは、怒られそうな下山時間ですね。
深沢林道【二又】に、無事帰還。
18:12です。
自分の計算通りではあるしビバーク用意もしてましたが、
セオリーからは、怒られそうな下山時間ですね。
参考に添付。
2000年に黒沢山を単発で登った際のデータです。
「修正:平成元年」とある、当時使っていた地形図のスキャンです。
本画像のみ、縮小しておりませんので、
文字が小さい場合は、拡大画像でご覧いただけると思います。
参考に添付。
2000年に黒沢山を単発で登った際のデータです。
「修正:平成元年」とある、当時使っていた地形図のスキャンです。
本画像のみ、縮小しておりませんので、
文字が小さい場合は、拡大画像でご覧いただけると思います。

感想

先月末の登山、
「長畑山〜黒沢山手前」
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2324649.html
の続き、赤線つなぎです。


1999年に、この深沢林道【北又】を詰め、小横川源流の小屋跡まで行きました。
当時は倒壊した屋根が残っていましたが、現在は綺麗に撤去されて更地となっていました。

また、【北又】の破線道。 前半の尾根突端まではむしろ整備が進みましたね。 
逆に、後半の、尾根を回り込んでからの部分。 これは荒廃が進んだように思います。 
当時も笹藪でしたが、辛うじて車幅程度の道幅も路面の平坦さもは保っておりました。
が現在は土砂の流出により、車幅以下となり、路面の平坦さも失せて傾斜になっています。
つまり、極端に歩きづらくなりました。 山腹をトラバースする時と同じ感じ。

詰めの小屋跡からは、穴倉・近江・長畑・黒沢の稜線が、
ほんとに間近です。
当時『こりゃあ簡単に行けそうだぞ』と思いつつ、
結局21年も放ったらかしにしてしまいましたが・・。
・・・そんなこんなで、
「21年後に叶えた念願」とも言えます。


2000年には林道【南又】を詰めて黒沢山へ直登しました。

林道の【南又】、当時はこちらの方が整備されていた記憶が有りますが、
現在は、入り口からすでに笹で覆われています。


参考までに、画像の末尾に、
当時使っていた地形図のスキャンを添付いたします。
「修正:平成元年」とあります。

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コメント

yamaikuzeさん こんばんは
興味満載のレコで、なんとコメントしようかと思いながら数日たってしまいました。
・小屋は無くなっていたのですね。
・ワタシの時は、1803mから黒沢山まで見事な刈り払い道がありましたが、今は結構ササがかぶっているんだ。
・森林整備局は何考えて道標立てているのかしら。
・黒沢山から1952mへは、ドキドキしながらササに突っ込んだのを思い出します。
・夜8時まで16時間 この意欲にイチバン驚きました
お疲れさまでした。
2020/5/25 22:48
丁寧なコメ、ありがとうございます
師と仰ぐyama-takeさんから興味満載とのお言葉、光栄です。

小屋跡はすっかり更地でしたね。
平坦・まだ笹は密生していない・すぐ横に水場・・・キャンプサイトに使えるくらいでした。
確認できてませんが、かつての三級の滝〜経ヶ岳コースの避難小屋も兼ねてたんじゃないでしょうかね。
そうであれば、長畑や1803黒沢周辺の、道標など妙な力の入れようにも納得がゆきます。
そういえば横川ダム下の整備はyama-takeさんも先日御覧になったと思いますが、
もしかしたら、横川の観光開発計画でも有ったりして。

町村境の尾根なのに、ほぼ手付かずなのは、意外ですよね。
最近GPSを導入したので、大胆なルート採りも出来るようになりましたが、
私の読図スキルだけでは躊躇したかも。
そして、それが件の「21年放置」の一因です。

なにしろ足の痛みでスローペース。
時間かけて距離を稼ぐしか、仕方なくなってしまいました。
歩き出しも04時半からなので、登山の日は03時起きとか、です。
2020/5/26 0:02
プロフィール画像
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