徳本峠から大滝山経由蝶ヶ岳 静寂と展望満喫!(でもテン泊は寒かった)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 1,607m
- 下り
- 1,602m
コースタイム
10/21(日)0630蝶ヶ岳→0705長塀山0710→0850徳沢0910→0950明神→1030上高地バス停<end>
天候 | 20日晴れ→夜は強風 21日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<明神〜徳本峠> 危険箇所なし。 <徳本峠〜大滝山> 危険箇所なし。大滝山への最後の登り以外は、なだらかな樹林帯歩きを楽しめる。 <大滝山〜蝶ヶ岳> 危険箇所なし。前半は、槍穂を眺めながら気持ちの良い稜線歩き。後半は蝶ヶ岳手前で一旦下り&登り返しがある。 <蝶ヶ岳〜徳沢> 危険箇所なし。なだらかな下りが続く。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
快晴予報の土日。先週、noborundaさん、yokoさんとたいへん楽しい山行をし、肋骨にも支障はでなかった。ようやく本復したか?ということで、秋深まる魅力ある山行がしたい。数ある中から妻が候補にあげたのが、快晴の霞沢岳に再訪するか、徳本峠から大滝経由蝶ヶ岳というもの。前者であれば徳本小屋が混んでそうなのでテン泊、後者は寒そうなので小屋泊かな。
でも日曜日は妻の母の誕生日会で皆集まるので妻はご馳走作りの手伝いに行く用事があるし、となると日曜日に徳本からすぐ下山できる霞にしよう、と妻に宣言して出発。
まだ夜明け前の沢渡からバスに乗り、早朝の上高地へ。秋色深まって実によい。明神から徳本峠に向かうと最初の沢のベンチのところで食材をボッカ中の小屋のおじさんが休憩されていた。「テント?上の水場は枯れてるし、小屋も水不足なのでテントならここで水汲んで登ってってくれるとありがたいんだけど。
とのこと。ご忠告に従い、ここで水を補給。6リットル持つとただでさえ重いザックがさらに重くなった。25kgはあるな。しかし、紅葉は綺麗だし、快晴無風の絶好のコンディションで、振り返れば明神岳は輝いてるし、単細胞なのでもうテンションはマックス!重さ苦にならず。
何だか霞往復で終わらせたくなくなってきた。もちろんK1や霞沢岳から360度絶景を望めることは間違いないが、徳本から大滝山経由で蝶までのルートを繋いでみたい。と、妻に言ったら一瞬唖然とされる。「徳本と蝶では標高500〜600m違うし、テントじゃ寒いよ。それに霞往復するので結構重めのサブザックとか持って来ちゃったし、そもそも蝶まで縦走するなら小屋泊ねって言ったじゃない。
仰せのとおりです・・。しかし行きたくなってしまった。「徳本峠で考えよう」と先送りにするも、あっというまに峠に着いてしまった。
ここで朝飯食べながら考える。
張りっぱなしのテント5張。この人たちは漏れなく霞往復だな。どうしよう?
小屋のおじさん交えて、霞もいいけど蝶へもいいよね、との話になる。おじさんに「今日霞往復して、明日蝶まで行ったらいいよ」と言われましたが、明日は早々に下山せねばならないんです・・。そして結論、「未踏の大滝経由で蝶まで繋ぐ」。妻も同意したのでいざ出発!
妻は「ここでテント張らないなら重いから水を少し減らして行けば?」と言っていたが、このルート水場無いし、大滝山荘は閉まってるし、蝶まで補給できないので背負ったままとする。しかし、実に気持ちのいい道。樹林帯だが、ところどころ見える穂高におおっ!まずは明神見晴台で眺望を満喫。槍の穂先だけが可愛らしくみえる。次に大滝槍見台をめざす。
櫓が見えた!エアリアマップには『崩壊の危険あり』と書いてあるし、実際に某所で木の櫓が腐っていて死亡事故も起きているので、ちょっと怖かったが案外しっかりとしていそうだったので、自己責任で登ってみる。櫓の上からの眺望は絶景!!木が朽ちて崩れる恐れにビビりながら登った甲斐あり!
暫し櫓の上で貸し切りの大展望を満喫。(しかし、どちらかがちょっとでも動くと櫓全体が揺れて怖かった。)櫓から下り、大滝山へ向かう。道の感じと人気の無さは蝙蝠尾根の徳右衛門岳から中電までの雰囲気と似ている。熊鈴を盛大に鳴らして妻と取りとめないお喋りをしながら進む。
結局、徳本峠以降大滝山に至る長い尾根で誰にも出会わなかった!静かな樹林帯からやや北へ折れる南斜面に出たら陽射しが暑い大滝山への登りとなった!(妻はここを『第二さわがに山もどき』と名付けてました。栂海で最も直射日光が暑かったところ)
飛び出た大滝山南峰はハイマツの丈が高くてジャンプしないと眺望は効かない。「蝶ヶ岳からピストン」というおじさんが一名いらして、「徳本から!?」とビックリされました。鞍部に下り、池の縁を回って閉鎖されてる大滝山荘へ。ぽかぽかとした陽射しが気持ちよく、小屋前のテーブルとベンチでお湯を沸かして昼飯にする。
その先の大滝山北峰からは槍穂の素晴らしい大展望が!そして右手に常念岳が!この角度からはなかなか見ないので新鮮!
最高に気持ち良くハイテンションで進む。しかし、前方をみると蝶ヶ岳まで一旦かなり下ってまた登る感じ。地図ではそんなようにみえないけど。かなり下ってしまったので登り返しを考えて「え〜」と思う。でも登りにかかれば懐かしの三股分岐点にほどなく着く。ここから蝶ヶ岳までは確かすぐだったな。これで未踏だった渋いルートが繋がった!
蝶のテン場に張るのは久しぶり。夏は槍穂を眺めながらの生ビールが最高であるが、今日は寒い。テントを張って温かい飲み物で暖まってから、最高地点まで散歩。南には霞からずっと歩いてきた大滝山への稜線がみえる。
槍にはガスがかかったり切れたりし始めた。
しばらく景色を眺めていたが冷えてきたのでテントへ戻る。
激務で慢性的に睡眠不足の妻が昼寝している間に晩飯を用意。(って、お湯沸かすだけ!)明神上の沢で汲んで背負ってきた水が大量にあるので、水を買わずにすんだ。妻を起こして晩飯を食べ、寒いので早々に寝ることに。
寒がりの妻は頭から爪先まで万全の防寒具に身を包みダウンシュラフに潜り込む。
さて、明日朝は何時に出ようか?いつもは朝、早立ちするが、蝶に泊まったら朝の眺望がいいので見たい。しかし、日が短くなっているので今の日の出は6時頃。帰りの帰宅時間とパーティー手伝いに要する時間を考えて6時出発とし、4時半起きとする。
が、一晩中強風であり、こんな強風で真っ暗な中テント撤収したくない、とぐずぐずとしてしまい、5時半に起き出す。外は満天の星。そして地平線がオレンジ色に染まり、槍穂が素晴らしい佇まいをクッキリ浮かび上がらせた!今日は最高の天気だ!
朝飯を食べ、パリパリに凍っているテントを撤収。因みに2リットルの水を入れたプラティパスの水は下山するだけだから捨ててこうと思ったのに、プラティごとカチカチに凍ってしまっていたので、そのまま持って下山しました。
素晴らしい眺望を満喫しながら長塀尾根の下山にかかる。この尾根は登りで使ったことがある好きな尾根。予定より出発時間が大幅に遅くなってしまったが、この大展望を前になかなか下りられず。晴れたときに何度もここからこの景色を見ているのに。でも素晴らしいものは、いつ見ても何度見ても素晴らしい。
ようやっと下山開始。こんなに快晴なので、さぞかし登りの人とすれ違うかと思ったらたった三組しか遭わず。
本当は徳沢園でラーメンでも頼みたいところであったが、妻に「そんなん頼んでたら遅くなるでしょ。パンがたくさん余っているからパンとコーヒーにして。」と言われ、ベンチでパンとコーヒーにする。これはこれで美味しい。
徳沢はまさに紅葉が綺麗でたいへん気持ちがよい。
ここから上高地まではものすごい数の観光客とすれ違った。特に明神から先は夏より多いような人数。昨日から全く人にあわなかっただけにギャップにとまどう。
10時半のバスに飛び乗り、温泉に入って帰宅。渋滞もほぼ回避。
何とか誕生日会の準備に間に合い、ケーキやプレゼントを買って、妻は料理作りに励み、盛大なパーティーを行って週末終了。
大展望と静かな尾根歩きを満喫して大満足!
(そして妻は休む暇なく三日間の関西出張へ飛んでいきました・・。)
あ〜、徳本峠から霞沢岳に行きたいなぁ〜
槍見台の櫓にも上がってみたい。
「さわがに山もどき」、笑ってしまいました。
あの時の暑さ、想い出すだけでゲンナリします。
蝶は寒かったようですね、奥様の随分と着込んだお姿!
テント内も翌朝の歩きも・・・
それにしてもあれだけの衣類を担がれてたんですね (汗)。
テントはやっぱりパリパリになりましたか、撤収が大変でしたね。
おまけに凍ったプラティパス、これは大きな声で笑わせていただきます!
でもこれからの時期、うっかりするとあるんですよね、こんな事が・・・
Penginさん、肋骨の方は完全復調宣言を出されてもいいかもしれませんね。
それにしても奥様の出張・・・、大変だぁ〜!
昨年の10月連休にここ歩きました。例の、涸沢にテント1200張りだったあの日ですが、ま〜〜人の居ないこと居ないこと。
ほとんど樹林帯の中でぬかるみがちょっと面倒でしたけど、時折ある展望スポットから見える秋色の槍穂と澄んだ青空が身に染みる、渋くてよいルートだと同感です。
霞沢もピストンしましたが、「わざわざ行く」感が個人的には気に入った山でした。
蝶〜上高地間はまだ歩いたこと無いので行ってみたいです。
noboさんに同じく、奥さん大変そう!
山で充電満タンにしてから出張に臨んだわけですね!
pengin22さん こんばんは
この週末は天候に恵まれどこもかしこも良い山行が出来たようで…
今回はこちらでしたか
蝶は私も考えていたのですが、もそっと近場に南アに出かけて来ました
「ドーン・ドーン・ドーン…」北アド真ん中は
いつ来ても素晴らしいですね
今シーズンは上高地に訪れていないので
何だか行きたくなりました
これからは凍てつく寒さとの戦いも始まりますが
まさにpengin22さんの季節でもありますね
次回のレコも楽しみにしております。
相変わらずのフットワークの良さと、健脚ぶりに乾杯
毎週遠くまでドライブ スゴイなと思います。
近場ばかり探す今日この頃・・・
寒い夜はホット柚子湯ですか〜〜
私はとあるところで、ホットワイン飲んでました
先日はお世話になりました
ほんと、凍ったプラティには参りました
まさか捨てていく訳にもいきませんし、氷の塊を背負って下山したのは悲しかったです!
妻のシュラフはもう羽が抜けまくってぺたんこになっているので、もう夏用に格下げして新しく買いなおさねばなりませんね。。。
櫓は崩壊の懸念さえなければ、という感じでした
もちろん、昨年からYokowvさんがここ歩いたときのレコは前々から拝見してました
今年海の日に霞ピストンしたとき、完全に「視界ゼロ」(悲)でしたので、Yokowvさんの絶景霞レコを羨ましく拝見し、晴れた秋の日に絶対再訪しなければと思い、今回そのつもりで霞往復用に結構しっかりしたサブザックを持参したのですが・・・・。なぜか?方針変更して中村新道を歩いていってしまいました
絶景の霞はまた次回の楽しみにします!
でも大滝ルート、静かでめちゃくちゃ気に入りました。
今度は島々から徳本も行ってみたいです
pengin22というネームにしてますが、
まったく寒さに弱い二人なんです
体型がぺんぎんなだけで
naotosasさんの南アも素晴らしかったようですね
本当にもう冬ですね〜。
標高の高いところは寒くなりましたね〜。
teku姐さんはどちらだったのでしょうか?
「ホットワイン」というと、私は真っ先に高見石小屋が思い浮かびます
私は本来フットワーク重いんです。妻に無理やりを出さされているだけで
やっぱり徳本峠はいいですね。
霞沢は前から目を付けている山ではあるんだけど、あそこまで行くと槍穂行っちゃうんです。
来年こそは行ってみよう。
今日は体力づくりに鳳凰日帰りです。
そうですよねぇ!
上高地に足を踏み入れるとウッカリ槍穂に向かってしまいますよね〜
我々も槍穂行きまくり期間を8年程経てから
ようやっと霞に目が向きました
鳳凰日帰りというと青木鉱泉周回ですね!
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