西別岳〜摩周岳
- GPS
- 08:53
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 986m
- 下り
- 988m
コースタイム
- 山行
- 7:21
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 8:54
天候 | ピーカン |
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過去天気図(気象庁) | 2020年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
明瞭な登山道ですが、根が出たところがあります。トラップ注意。 |
その他周辺情報 | 養老牛温泉「からまつの湯」へ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
新型コロナの緊急事態宣言が解除され、満を持して今期初(夏山)登山です。と言うか、4月3日に右足の指を2本骨折し、「全治4か月」が言い渡された時は軽く絶望しましたが、先週の通院時に「装具を外してみましょうか」(私の希望で、ギプスによる固定はしていませんでした)と言われたので、「もう普通に歩いていいんですね!」と勝手に自己診断。
新型コロナに関しては言いたいことが山ほどありますが、それを全部言えば不快に思う方もおられることでしょうし、ものすごい長文になりそうなので簡単にまとめます。
・新型コロナは(日本では)当初恐れられていたほど感染力が強くないことが分かってきた
・万が一感染しても、98〜99%は無症状であることが分かった(抗体検査の結果)
・症状が出ても重篤化する人は少ない。特に50歳未満の死者は日本では10名程度に過ぎない
得体の知れないウイルス感染症と言うことで、当初は様々なリスクの研究が行われ、「空気感染こそしないが、エアロゾルによる飛沫感染の可能性がある」「無症状感染者からも感染する可能性がある」などの成果が発表されました。しかしその後の統計データでは、いずれも感染例が認められていません。(その後、無症状感染者からの感染確率についてWHOから訂正がありましたが、それは恐らく「無症状感染者からの感染がなければ説明がつかないケースがある」と主張する人達からの攻撃を交わすもので、追跡調査の精度が高い韓国や日本では感染事例がありません)それでも、感染リスクは否定されない(証明が難しい)ので真面目な医療関係者の方々はゼロリスクを求めて慎重な対応を促します。それはそれで当然のことでしょう。
私の母方の祖父母も、父方の祖父も、父も母も持病の治療中に院内感染による風邪をこじらせ、最期は肺炎で死にました。つまりコロナもそう言うものだと私は考えています。
そうは言っても、世論に根付いてしまった恐怖心はなかなか払拭されません。
そこで、緊急事態宣言が解除されたら、出来るだけ出歩いて普通に行動することが当たり前の空気を少しでも作り出そうと考えていました。
そして、そんなことは全く考えていない一條君が今回の登山の発起人でした。彼は、「西別岳−摩周岳縦走」を企んでおり、そのためのトレーニングを続けていたのでした。
と言うか、昨年から「5月最終日曜日の西別岳山開きに一緒に行きましょう!」と仲間内に片っ端から声を掛け、「今回は8名ほどの参加人数になりそうです。」と報告を受けていたのですが、蓋を開けてみれば参加者は3名でした。ちなみに、行事としての「西別岳山開き」は中止となっていました。
しかし今日は絶好の好天に恵まれ、素晴らしい登山の予感がします。ところが、トレーニングを積んでいたはずの一條君が、「がまん坂」の標識に辿り着いた時点で標識にもたれかかって休みます。「一條君、休むにしても、足を止めずにペースを落として歩きながら休んだ方がいいよ。少なくとも、食事など大休止する時以外はドッカと座り込まずに立ったまま休もう!」とアドバイスします。
「分かりました」と返事を返した3分後に、一條君は四つん這いになって休みます。
「いえ、分かっているんですけどね。分かっているんですけど、身体が言うことを聞かないんです。」聞いてもいないのに言い訳します。(笑
四つん這いになって休む一條君に、次々と後続の登山者が追い抜かし越しに「頑張ってね!」と励ましてくれます。中には「なんだか楽しそうね」と言ってくれる女性もいました。休み休み登りながらも、やっとリスケ山に到着し、更に西別岳に向かっていると、山頂から引き返してきた登山者たちに再び声を掛けられます。
「あらぁ、頑張ってここまで来たんだね!もう少しですよ!頑張って!」
世間は一條君に優しいです。
もう少しで西別岳山頂と言うところで、su-sunから電話があります。「今、摩周第1展望台にいるんだけど、摩周岳まで縦走するんでしょ?今どこ?え?まだ西別岳の手前なの?こっちから登るから、摩周岳山頂で合流しようよ。」
「一條君、大丈夫かなぁ?」と思いながらも、「一條君、言い出しっぺなんだから摩周岳に向かうんだよね?」と聞くと、「もちろんです!」と力強い返答がありました。
ところが。
摩周岳に向かって歩き始め、1劼睚發ないヌーウシベツ岳まで進んだところで一條君が「縦走断念」を決断します。私も「厳しいんじゃないかな?」と思っていたので、それを伝えます。一條君は「西別岳まで戻って待っています」と言うことになり、私と今回初参加のK君だけが摩周岳を目指すことになりました。
それにしても暑かった!
西別岳山頂や摩周岳山頂は程よい風があって涼しかったのですが、縦走路はほとんど風がなく、むわっと暑い!それでも、ペースを落としながら摩周岳登頂!su-sunと合流します。
久しぶりの摩周岳は雲一つない快晴で、時折湖面が鏡のように静穏になります。「こんな摩周湖は珍しいよね」「今日登って本当に良かった!」
下山は、分岐まで3人で並んで下りましたが、ここでsu-sunとはお別れ。一條君が待つ西別岳に向かいます。一條君はタップリ休んで回復していました。
しかし、下山時にがまん坂に差し掛かった辺りで私の右足が痛み始めます。骨折した箇所です。下山は体重の何倍もの負荷がかかるので、それが原因かな?と思いましたが、手足がやたらと浮腫んでいることに気づきます。足の指も浮腫んでおり、そのために患部が痛むのだろうと予想。
この予想は恐らく当たりで、帰りに「からまつの湯」で入浴し、浮腫みが取れた時点で痛みが解消します。
次回は6月14日だね!白雲山なんてどう?
一応、大事を取って次回もビギナーコースに挑みます。(笑
コメント
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やはり、一條君には癒されますね。全ての人へ勇気と笑顔を届けてくれるような気がします。四つん這いで休憩するって...^^;
それにしても、西別岳〜摩周岳の縦走を計画するなんて、ずいぶんレベルアップして、目が離せなくなってきました。
kenyoさんもあまり無理せず、ゆっくりリハビリして下さいね。
dominonさん、こんにちは!
一條君からは人間らしさと言うか、人間としての弱さを隠そうともしない正直さが垣間見えて微笑ましいです。彼は「いやらしい」とは言われても、「いやされる」と言われたことがないので、きっと喜ぶと思います。今回同行したK君からも、「他の登山者から挨拶されることはあっても、励まされることなんてなかなかないですよ!」と感心されていました。
「縦走計画立てるなら、スクワットとかそれなりのトレーニングしておこうね!」とアドバイスしていたのですが、あまり変化がなくて、それも微笑ましく感じてしまいました。そして彼は年内に雄阿寒岳登頂も目論んでいます。「雄阿寒岳に登れたら、羅臼岳にも登れるよ」と発破かけています。彼に負けないように、ダイエットしながら少しずつ身体を慣らそうと思っています。ありがとうございます!
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