焼岳(新中の湯からピストン)


- GPS
- 05:38
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 835m
- 下り
- 827m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
6時半過ぎで満車でした。それ以降は路上に縦列駐車になります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<下山後の温泉と食事> ひらゆの森 午前10:00~午後9:00、大人500円 http://www.hirayunomori.co.jp/spa_day.html |
写真
感想
<概要>
登り中盤2000mから頂上まで、周囲はガスに覆われ全く眺望がきかなかったが、
登頂後しばらくしてガスが晴れて、北アルプス核心部の雄大な眺めと、
山麓に広がる紅葉の絨毯を楽しめて大満足だった。
しかし、強い風のため寒く、ゆっくり眺めを味わう状況でなかったのは残念。
下りはガスが晴れて穏やかな陽気となり、快適に下山することができた。
頂上の寒さには参ったが、手軽に登れて抜群の眺めを堪能できるお得感の高い
山行であった。
<のぼり>
中の湯登山口1600m付近から1800mの樹林帯は、美しい紅葉の覆われていた。
登山口までの道中を振り返ると、松本から上高地方面の谷あいは、
だいたい1200mから1800までが紅葉の盛りのようだ。
6:50時点、登山口正面駐車場には10台ほどが駐車。我々の車で満車となった。
登山口から5分ほど登ったわき道には、潰れて朽ち果てた車が放置されている。
おそらく登山道の上方を走る道路から転落した車と思われる。
撤去する手段はなさそうなのでこのまま永遠に放置されることだろう。
潰れた車の場所を過ぎると、焼岳から伸びる尾根道に取り付く。
ここからの高度差150mの登りは勾配があって結構きつい。
傾斜の緩やかな助走区間があまりなくて始まる登りなので、
余計に厳しく感じるのかもしれない。
ただ、登山道はよく整備されて足場がよく、順調に高度を稼ぐことができる。
やや傾斜の緩やかな道を50mほど登ると、また傾斜のある約100mの登りがある。
ここでも随所に木道が用意されていて安心して通行できる。
登山道を整備されている方々には本当に感謝したい。
傾斜が緩やかになる登山道に入ると周囲はガスに覆われてしまった。
やがて焼岳を望めるはずのポイントに到着したのだが真っ白け状態。
天気予報ではあと1時間ほどで晴れ間が広がるとの予報だったので、
しばらくこの場に留まり十分に休養を取った。
太陽がうっすら見えて晴れそうな予感はあるが、一向に晴れないので出発する。
下堀出合から火口稜線まで高度差約400mの登りは木のない岩場が続く。
ガスに覆われて眺望がきかないので黙々と登る。気温は4度くらいだが、
勾配のある登りなので暑い。
約1時間ほどで火口稜線に着くが、火口内もガスに覆われて真っ白で残念。
稜線は風が強く一転してとても寒い。慌てて上着を着る。
<登頂>
登頂時も周囲はガスに覆われて真っ白。
頂上で1時間半待ったがガスったままだったと途中で会った下山者から聞き、
眺望は諦めていた。頂上での撮影を終えて腰を下ろす場所を探す。
0度近い気温と強風で頂上はとても寒い。
昼食の用意をしていると不意にガスが切れ、登山客から歓声があがった。
登頂時10人ほどだった登山客は30人ほどになっていた。
皆、ガスがすっかりなくなった火口側に一斉に移動して撮影を開始する。
そのうち北側のガスも切れ始め、待望の北アルプスの眺望が見え始めると
歓声は一段と大きくなった。
雪を冠した北アルプスは本当に素晴らしい。1時間ほど経過した頃には
麓の上高地や新穂高温泉郷も見え、紅葉の絨毯と、青々とした山肌と、
雪をまとった鋭い山頂とが織り成すグラデーションに圧倒された。
いつまで見ていても飽き足らない素晴らしい景色なのだが、むちゃむちゃ寒い!
特に指先が寒い!カップ麺で温まりたいと思い、お湯を沸かそうとするも、
沸騰する気配がしない。諦めてわずかに気泡が立つ程度のぬるま湯を注ぐが、
想像どおりの微妙な仕上がりだった。まだ景色を眺めていたいのだが、
寒さに勝てず下山することにした。
<下り>
10時半に頂上を下り始める。その頃頂上や頂上直下の鞍部付近は、
相当数の登山客でごった返していた。改めて焼岳の人気の高さを知った。
火口稜線付近は相変わらず風が強くとっても寒い。
ところが、こともあろうか半そでで登ってくる人もいて大変驚いたが、
稜線に着くと悲痛な声を出し慌てて上着を来ていた。
北峰と南峰の間の谷間を行く登山道は、南東側に開けた斜面で風もなく穏やか。
周囲は晴れ渡り、日差しが暖かく気持ちが良い。先ほどの寒さが嘘のよう。
あっという間に焼岳を望むポイントまで戻ってきた。
行きはガスに覆われていたが、帰りは青空を背景に雄大な焼岳を堪能できた。
その後快調なペースで降り、頂上出発後約2時間で登山口に到着した。
<アフター登山>
登山後の温泉として「ひらゆの森」をチョイス。
安房峠を越えて平湯に向かうつもりだったが、登山口を峠方面に少し進んだ
道端の看板によると、峠は工事中のため通行不能らしい。
仕方なく釜トンネル方面に下りて安房トンネル経由で行く。
「ひらゆの森」は大変繁盛していた。
駐車場は9割方満車だった割に浴場はあまり混雑していない。
それだけ露天風呂が広いということか。
ひらゆの森のレストランで遅い昼飯を食べて帰途に着いた。
<おまけ>
中の湯登山口に向かう道路上で、サルの群れに出くわした。
道路上がサルの居住地かと思うほど、一行は非常にまったりとした状況で、
中には道路上に寝そべって毛繕いをしているペアもいるほど。
車で近づくと何匹かは避難を始めたが、毛繕いのペアはお構いなし。
やがてボスと思わしき、ガタイの大きいサルに促されて漸く移動する始末。
ほのぼのとしたサル一行と出会えて、ちょっと得した気分を味わえた。
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