和賀山塊の低山を巡る(甲分岐〜中ノ沢岳〜風鞍)
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 1,006m
- 下り
- 1,016m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
甘露水〜甲分岐・・・古い林道跡をつづら折りに登っていく。尾根に上がると間もなく、すずみ長根への分岐が左手にある。すずみ長根は良い道。甲分岐(県境稜線)に上がる手前は灌木の中の細い道で、短いががんばりが必要。 甲分岐〜中ノ沢岳〜風鞍・・・笹藪が濃い所もある。道はあまり踏み込まれておらず、ほとんど草や落ち葉に覆われている。 風鞍〜黒森山〜七瀬沢林道・・・しっかりした道。 |
写真
感想
貴重な秋晴れの週末を、どこの山で満喫しようかと考えていた。秋に登りたいと考えていた山はたくさんあって、迷ってしまう。27日は夕方から用事があって、自ずと近場に限られるが、そうでなくとも和賀山塊を歩きたいという思いが募っていた。ブナを中心とした広葉樹の深い森、その豊かな山々の連なりに誘われて、真木林道に車を走らせた。
土曜日はなかなか早起きができない。休憩小屋前には、すでに5台の車が止まっていた。皆さん薬師・和賀岳へ向われたようだが、私は甘露水からもまっすぐ進む。すずみ長根は名前もきれいだが、ルートもブナ林のきれいな道。薬師岳から大甲〜甲分岐と歩いてこの尾根を下りる人も多いようだ。県境稜線上の甲分岐からは南へ、堂々とした姿の中ノ沢岳へ向かう。所々笹薮が濃い。中ノ沢岳を越えると和賀岳は見えなくなって、代わって真昼岳や女神山が光って見える。紅葉は終盤だが、眼前には豊かな樹海が広がっている。眺めのきかない樹林帯を抜ける度に見える景色が変化し、立ち止まって眺める。
やがて風鞍に登りつく。道標の立つ所は笹薮に囲まれているが、ほんの少し藪を進むと、展望が開ける。下山は北西に立つ黒森山を経て七瀬沢林道に至る道だが、このルートもブナ林がすばらしい。今年5月に、1時間歩いて引き返すつもりで入山したことがあるが、新緑のあまりの美しさと和賀岳の姿に感動して、結局風鞍山頂まで登ってしまったことがある。風鞍単独でも登る価値は十分にあると、私は思う。ただ道標などの整備は不十分なので、地図を読む必要があるが。
時間に余裕もあったので、山を下りるのがもったいなくて、黒森山からの下りで腰をおろしてゆっくり休んだ。笹の緑と樹幹のグレーに黄葉を通した光がふりそそぐ。風が梢を揺らす音だけが聞こえる。幸せを感じるひとときだ。
七瀬沢林道は整備されたようで、普通車でも問題なく通れる道になっていた。7月に歩いた時は膝や足裏を痛めて時間がかかった林道を、今回はぐんぐん下った。休憩小屋前には10台程の車が止まっていたが、山中では誰にも会わず、静かな秋の山だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いい名前ですね。丁山地の風のコルとか、そういう名前に憧れます。
和賀の秋田側、一度も歩いたことないけど、kamadamさんの紹介レコで、大分事情通になりました
でも、玄米ラーメンでござるって、どうしちゃったの ゴマ味噌味とかいいね、ご当地ものでしょうか?
「貴重な秋晴れの週末を、どこの山で満喫しようかと考えていた」って、kamadamさん、私は土日とも仕事してましたよ
お疲れ様でした
これからの季節は晴天が殊更貴重ですね。早起きできなかったのですが、出かけて良かったです
風鞍山頂で玄米ラーメン食べるのが目当てで、多少の藪にもめげずに歩きました 自然食品店で購入したものですよ。
風鞍の読み方ですが、阿部陽子さんの「岩手の山150」では「かざくら」と紹介されています。登る人の少ない、穴場ですが、いい山ですよ
和賀岳に向かう人はいてもこちらはいないでしょうね
僕も風鞍から青シカ山(たぶん藪漕ぎですね!)の辺りはいつか行ってみたい場所です。
今回はお天気がよい中、せっかくお誘い頂きましたが行けませんでした
雪降る前にkamadamさんと久しぶりにコラボさせて頂きたいです
kiyoshiさんも今週末は引きこもりだったみたいですね
冬囲い、お疲れ様でした。雪国に住む人々にとって、欠かせない作業ですね。
山でラーメンが美味しい季節になりました
昨年はtooleさんがこれに切り餅やキクを入れていたな・・なんて思い出してましたよ
和賀山塊、私は一般ルートだけですが、tooleさんはどんな歩きを見せてくれるでしょう。楽しみにしてますよ
kamadamさん、こんばんは。
和賀山塊のレポ、いつも楽しく拝見してます。興味はありますが、なかなか行く機会が訪れません。その時が来たら是非tooleさんと一緒にご案内頂きたいですね
これは良い展望の稜線ですね。動きたくなくなるのも頷けます。秋色もなかなか美しいです。
>笹の緑と樹幹のグレーに黄葉を通した光がふりそそぐ。風が梢を揺らす音だけが聞こえる。幸せを感じるひとときだ。
kamadamさん、相変わらず詩人ですね
ブナ林が恋しくなってきましたよ
皆さんお仕事お疲れ様です でもいつもすばらしいレコを見せてくれている皆さんだから、たまには私だけ載せるのもいいでしょう?
和賀岳は全国区になりつつあるようですが、自然がそのままの姿を見せてくれるのが和賀山塊の魅力、この風鞍周辺は穴場ですよ
詩人なんて言われるのは素直にうれしい です。
モッケさんの文才には追いつけないけど
kiyoshiさんに指摘されて、なんで「玄米ラーメンでござる」なんてコメントしたのか、考えて気づきました。
図書館から「藤沢周平を読む」というCDを借りて車中で聞いているのです。松平アナの語りが本当に素晴らしい。藤沢周平はモッケさんと同郷ですね?いつかゆっくり町めぐりもしてみたいな。
話がズレてすいません・・
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する