遥か遠くの平ヶ岳

2020年06月27日(土) [日帰り]

• GPS: 11:16
• 距離: 20.5km
• 登り: 1,744m
• 下り: 1,734m

コースタイム

日帰り

• 山行: 10:23
• 休憩: 0:53
• 合計: 11:16

4:31 鷹ノ巣登山口
6:38 6:44 下台倉山
7:36 7:38 台倉山
7:47 7:48 台倉清水
8:35 8:35 白沢清水
9:49 10:02 池ノ岳
10:29 10:30 平ヶ岳三角点
10:48 11:07 平ヶ岳
11:23 11:26 平ヶ岳三角点
11:48 11:49 池ノ岳
12:35 12:35 白沢清水
13:08 13:09 台倉清水
13:19 13:24 台倉山
14:14 14:15 下台倉山
15:46 15:46 鷹ノ巣登山口
15:47 ゴール地点

天候

前日　雨
深夜の奥只見湖沿いの国道352号は車幅1〜1.5のカーブの連続で緊張を強いられた。
　
午前　曇りのち晴れ
7時位から青空が覗き始め9時頃完全に晴れに。
直射日光下ではかなりの暑さ

午後　晴れのち曇り
13時頃から曇り空になり暑さは抑えられていた

アクセス

利用交通機関：

自家用車

小出インターより奥只見シルバーラインで30分程で銀山平、銀山平よりクネクネの山道国道352号を1時間、30キロ走ると平ヶ岳登山口駐車場へ着く。（インターより計1時間半）
駐車場は20台ほど駐車可能でバイオトイレもある。
コンビニなどは早めに寄らないとシルバーライン以降は一件も無い

※国道352号は大雨時は通行止めとなる。冬季も通行止

コース状況／危険箇所等

・平ヶ岳登山口〜前坂〜下台倉山
登山口より15分程平坦な道を歩くと登りが始まる。
そのまま樹林→岩の痩せ尾根と急登が続く。
前坂を過ぎるとトラロープがかかる木の根と岩の急斜面になり下台倉山まで二時間これが続く。標高差750m。
ロングコース序盤の洗礼

・下台倉山〜台倉山
等高線が緩くなり一息つけるかと思いきやアップダウンを繰り返す尾根が続く。
晴れていれば燧ヶ岳の眺めが力を与えてくれそうだが生憎ホワイトアウトだった。
難所は無いが左側は切れ落ちている箇所があるので注意。
約一時間の道のり。ここまででまだ全体の半分しか来ていない

・台倉山〜池ノ岳
これ以降斜度は緩やかになり泥濘と木道の中を進む事になる。
池ノ岳に近くまでは森の中の道。途中の水場である台倉清水と白沢清水はこの時期は期待しない方が良い。
台倉山より1時間45分程で樹林を抜け池ノ岳の取り付きへ。
それ程の斜度では無いが疲労した身体にはキツい最後の登り。
池ノ岳へ登り切れば池塘と高層湿原の楽園が広がる。

・池ノ岳〜平ヶ岳山頂
木道の整備された緩やかな登り
ビクトリーロード。難所無し

その他周辺情報

銀山平温泉白銀の湯
大人650円　夜8時まで
※新型コロナ対策で名前住所電話番号記入を求められる

写真

6/27 4:15

登山口駐車場で朝四時起床
4時半に登山開始の予定の為さっさと準備を進める。
深夜到着の為気づかなかったが10代以上の車が停まっていた。

6/27 4:31

登山口。
自分のほかにも登山者が結構いた

6/27 4:42

静かな平坦な道を15分ほど進む。
熊出没注意の看板にビビッてザックから熊鈴を取り出す

6/27 4:46

いきなり結構急な登りが始まる

6/27 5:04

ふぅふぅ…起きてすぐにこの坂はキツイっス

それにしても上の方はもくもくで真っ白だな

6/27 5:14

痩せ尾根は晴天ならば眺めが良さそう（この時はそんな余裕無いかったが）

6/27 5:32

何も見えない！急な登りがキツイ

6/27 6:20

登山開始からもうすぐ2時間
ここら辺が疲労で限界寸前だった

6/27 6:26

6/27 6:43

下台倉山到着
ここまで2時間10分。
息も絶え絶えだがまだ全体の3分の一しか進んでいない

6/27 6:44

7時前頃一瞬青空が。
これ以降徐々に天気は上向いていく

6/27 6:46

雲が薄れ景色が見えるだけでちょっと元気出るな

6/27 7:02

下台倉山から台倉山までは1時間ほどかかる。
高さが低めの明るい樹林の中を進む

6/27 7:09

イワカガミかな？

6/27 7:10

意外にアップダウンがある。
帰り道を考えると憂鬱だ

6/27 7:12

木道登場。
これがあるってことは泥濘の登山道が先にあるってことだよな

6/27 7:19

度々青空がのぞくがまだまだ雲は多くしばらくすると太陽を隠してしまう。すっきりと晴れにはならないな。

6/27 7:28

木々の隙間からはるか遠くに見えるピークは池ノ岳！？
遠すぎる…ウソでしょ？

6/27 7:33

6/27 7:36

下台倉山から約1時間、台倉山へ到着。
ここまででやっと半分来た。
登山開始から3時間。先を急がねば…

6/27 7:42

ここから木道率が高くなる。
今までよりは斜度の緩やかな湿った登山道が続く

6/27 7:45

6/27 7:45

また曇ってきたな

6/27 7:47

倒木で道がふさがれている。
この先5か所ほど倒木があったが基本回避する道がつけられていたので通行に支障なし

6/27 7:49

台倉清水の標識だが、水なんてどこにもないぞ？

6/27 8:12

暫く下りが続いた。帰りに登る事を考えると憂鬱

6/27 8:22

ここから登り返す

6/27 8:34

またまた倒木。
これは乗り越えればいいので楽

6/27 8:34

白沢清水の標識。
水はどこだ…？（キョロキョロ

6/27 8:34

これが白沢清水らしい。
これは飲めないな〜

6/27 8:34

道は結構整備されているので安心。道迷いの心配もないだろう

6/27 8:41

なんのキノコだろ

6/27 8:58

ドロドロエリアが続く

6/27 9:02

もう9時だが空は真っ白なまま。
本当にちゃんと晴れるんだろうか…

6/27 9:12

お、雲が薄れてきたかな

6/27 9:14

登山道が削られ過ぎてV字谷状態。歩きにくい！

6/27 9:15

おぉ！これはもう晴れるな

6/27 9:19

あれが池ノ岳か！？やっと見えた〜（偽ピークでした）

6/27 9:26

こっちが本当の池ノ岳の雄姿ね。
くそ、まだまだ遠いぜ…
しかしここまで来たらもう登るしかない。
ゴールは見えてるし頑張ろう

6/27 9:29

平が岳本体遂に見えたな（もしかして今日初？）

6/27 9:29

雲がどんどん薄くなってきてる。
山頂着くころには快晴だな

6/27 9:29

他の登山者の皆様もお疲れの様で皆速度が上がらずじわじわと登っていく

6/27 9:36

一人の登山者に道を譲られ先へ進んだが、こっちもヘロヘロなんじゃーい

6/27 9:36

あぁ、雪渓に冷やされた風が気持ち良い
雪解け水の勢い良い水音も心地よい
やっと天国へ来た気分。
最初からここを歩きたいわ

6/27 9:41

下台倉山と台倉山の間位で抜いていったトレランの夫婦が下山して来てすれ違った。さすがに早いなぁ

6/27 9:47

山頂手前の眺めの良い岩場。

6/27 9:47

6/27 9:48

登りが終わり池ノ岳山頂への木道を歩く

6/27 9:49

着いたー！！
池ノ岳。山頂にある池は姫池というらしい
っていうかここが平が岳山頂で良いんじゃない？（錯乱）

6/27 9:50

青ーい！！

6/27 9:50

池塘群

6/27 9:51

平ヶ岳と高層湿原

6/27 10:01

其処らじゅうからカエルの鳴き声の大合唱

6/27 10:01

6/27 10:01

6/27 10:03

小休止を終えいよいよ平ヶ岳山頂へ向かう。
とても30分で着けるとは思えない距離感を感じるんだが大丈夫かな…

6/27 10:07

ドンドン気温が上昇しているが風もあるし斜度もきつくないので気持ちよく歩ける

6/27 10:09

台倉清水辺りで抜いていったトレラン4人組の人たちが下ってきた

6/27 10:10

玉子石方面への分岐
今回はとても身体的精神的余裕がないので玉子石はパス

6/27 10:23

雲間に燧ケ岳

6/27 10:23

池ノ岳全景

6/27 10:24

ここら辺はもうビクトリーロードだな

6/27 10:29

三角点は少し入った場所にある

6/27 10:29

平ヶ岳登頂！
登山開始からちょうど6時間くらい。
長すぎでしょ！

6/27 10:30

足元も泥だらけになってしまった

6/27 10:30

この木道の先に平ヶ岳最高点がある。徒歩3分らしいので行ってみよう

6/27 10:31

6/27 10:32

あのアンテナみたいのが目的地か？

6/27 10:32

途中笹に木道が覆われてしまっていてちょっとびっくり。
木道の両脇にはチングルマやイワカガミが咲き誇る

6/27 10:33

池塘
だいぶ湿原は笹に侵食されている様だ。
乾いてしまっているのかな

6/27 10:33

チングルマ

6/27 10:33

ここが最高点か

6/27 10:34

広ーい！！！
平ヶ岳の名に恥じない平らな山頂
この先立入禁止とあるが…

6/27 10:34

踏み跡あるよな

6/27 10:34

最高点付近の湿原

6/27 10:39

最高点で昼飯タイム
これは贅沢だ

6/27 10:43

あの山はどこの山だろうか

6/27 10:43

6/27 10:48

今日はカップヌードルの味噌で

6/27 11:07

昼飯も食ったし三角点付近まで戻って休憩しようかな。
あれは荒沢岳？

6/27 11:22

三角点前の広場。
ここにテント張りたいなぁ

6/27 11:22

至仏山と武尊山

6/27 11:22

燧ケ岳とその奥には白根山？
会津駒ヶ岳も見えてる？

6/27 11:22

広場で30分ほど仮眠しようとしたが暑すぎて15分程で寝るのを諦めた

6/27 11:23

三角点付近で咲いていたシャクナゲ。
今回唯一のシャクナゲだ

6/27 11:26

じゃあ帰ります。あの長い長い道をまた…

6/27 11:27

チングルマ天国

6/27 11:27

6/27 11:28

6/27 11:40

結構体力余ってるし、山頂でのんびりし過ぎなければ玉子石行けたなぁ…（後の祭り）

6/27 11:40

これワタスゲかな
火打山でみたな

6/27 11:41

6/27 11:44

燧ケ岳は実は登山開始直後から見えてるんだけど、何せホワイトアウトだったので気づかなかった

6/27 11:45

池ノ岳への登り

6/27 11:48

姫池より
あれ巻機山かなぁ

6/27 11:49

登山者一名とすれ違う。
まだ上ってくる人いる時間か

6/27 11:50

バーン！燧ケ岳
（下山中ほぼずっと見えてた）

6/27 11:51

あの森の中を進むんだよな

6/27 11:51

丸っこい平ヶ岳

6/27 11:53

奥只見湖見えてる

6/27 11:53

結構遠いな

6/27 11:54

6/27 11:56

越後三山とかそっち方面

6/27 11:57

6/27 12:00

見える尾根沿いにずっと進むんだよな。先は長いわ

6/27 12:01

池ノ岳を降り切る

6/27 12:14

なんか雲沸いてきてるぞ
降らないだろうな

6/27 12:38

下山中は計6人とすれ違う
流石にあれ以降登りの登山者はいなかったが…

6/27 12:45

ここら辺までは晴れ間も覗いていたが…

6/27 13:16

13時頃からは曇り空に。
逆に暑くなくてよい感じだった。
息と違い眺めもあるし

6/27 13:16

こんな景色だったのか

6/27 13:16

尾瀬方面だが画面中央の整備された場所、あれなんだろう

6/27 13:19

下山開始から約2時間。台倉山到着。
ロングコースに心折れそう

6/27 13:19

朝は見えなかった台倉山からの燧ケ岳

6/27 13:29

6/27 13:37

なんだあれは
もう坂登りたくない…

6/27 14:14

下台倉山到着
やっぱり台倉山から1時間弱かかったな

6/27 14:18

ゴールは間近！
とは言えまだまだ1時間半ほどかかるが

6/27 14:50

ここで3人組登山者に道を譲られる。
しかしこっちもヘロヘロなんだよなぁ

6/27 15:11

元気だったら楽しめそうな道なんだが

6/27 15:12

只管続く尾根を振り返る

6/27 15:12

行きは雲に隠れ見えなかった谷の眺め

6/27 15:18

岩の痩せ尾根

6/27 15:34

や、やっと地上に降りて来たぞ…

6/27 15:47

登山口に帰り着く。
16時前に降りれたな
まぁここから日帰り温泉までまたあの国道を30キロ走らなきゃいけないんだが

6/27 18:13

銀山平温泉白銀の湯
気持ち良いお湯でした

撮影機器：

iPhone 7 Apple

装備

MYアイテム

kukaminn

重量：-kg

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 雨具 ゲイター 日よけ帽子 靴 予備靴ひも ザック ザックカバー 行動食 飲料 ガスカートリッジ コッヘル ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ポール 携帯トイレ

感想

kukaminn

どの山に登るかネタに尽きた時、思い出した様に日本百名山未登頂リストを引っ張り出して来てセルフ検討会が始まる。
関東在住の為近郊の百名山は大体登ったが、皇海山、高妻山、平ヶ岳はアクセスやコースタイム的にキツそうで保留していた。（基本日帰り登山な為）

今回たまたまヤマレコで平ヶ岳のレコを読んだのと、土曜日の晴れ予報、体調は悪くない等条件が重なり急遽前々日に登る事を決めたが、
退勤後高速で3時間、さらに小出インターから下道で1時間半かかるのは非常にキツかった。
登山口駐車場のある鷹ノ巣に着いたのは0時50分。ここで車中泊し翌日早朝4時半登山開始予定の為すぐ就寝した。

翌朝4時、無事寝れてホッと一息つきながら準備をする。
駐車場には12台の車があり、他の登山者も準備を始めていた。（この日は全部で20人程とすれ違った）
予報通り早朝はまだ曇り。涼しかった為ザックからペットボトルを一本抜いて多少なりとも軽量化。
（今回飲料は3.5リットル持っていったが、丁度良い量だった。比較的涼しくてコレだから朝から快晴の真夏などは更に水が必要になるだろう）

話には聞いていたが、登り始めてすぐ始まる急登が下台倉山までの間二時間続き、身体がまだ寝ているのもあり非常にキツかった。
下台倉山到着時は息も絶え絶え。
景色が真っ白なのも辛さを倍増させる。
（そのかわり思ったより暑くなかったが）

下台倉山までが今回の核心部と言えるくらいキツいがまだ三分の一しか進んでいない事に愕然とする。
以降もアップダウンは続き楽をさせてくれないが、多少斜度は緩やかになる。

長い、ひたすら長いのが平ヶ岳登山道の印象。

樹林を抜け池ノ岳の取り付きに至るまで4時間半、丁度雲が晴れて来て山体を捉えた時は感無量だった。

池ノ岳から平ヶ岳の晴天の高層湿原は耐えに耐えた甲斐があるご褒美で、これを見れただけで来てよかったと思えた。
山頂まで6時間で到着。まだ10時半な為1時間ほど山頂に滞在できた。

しかし…また同じ道戻るのか…



帰りは3時間20分で下山。
サポートタイツが効いたのか、ラスト30分まで膝や脚に痛みを感じずにいけたのは良かったが、まーとにかく長かった。

もう一度行く？と言われたら、いくらあの山頂の景色があっても即答出来ないな…

コメント

kennogu

行こうかな
同じく、関東の百名山は大体登ってしまい、平ヶ岳残ってます。週末行こうかなと計画してます。丁寧な記録大変参考になりました。ありがとうございます😊

kukaminn

Re: 行こうかな
参考にしていただけると励みになります！
平ヶ岳、奥地過ぎてやはり皆後回しにしてしまうんですね…
翌日も一日中疲労が抜けず、行って良かったと思い出に浸りながらぶっ倒れてました。

週末の平ヶ岳レコ、楽しみにしてます😄

こめ百俵@kome100pyou

平ヶ岳登山おつかれさまでした
kukaminnさんはじめまして
レコ拝見して、同じ時刻に平ヶ岳登山口に下山したものです。
やせ尾根の途中から熊鈴の音が聞こえてきて、次第に音が大きくなってゆくのを覚えています。当日は天気が良く、眺望は最高でしたが、暑かったですね。
レコありがとうございました。(*- -)(*_ _)ペコリ

kukaminn

Re: 平ヶ岳登山おつかれさまでした
お疲れ様でした😄
下山はもう長い道のりを無心で歩くのみ…という辛い状況でしたが、他の登山者の方を（勝手に）ペースメーカーにして根性で進みました。
そんな感じで米百俵さんにも力をいただきました。ありがとうございます。
（登りも大体そんな感じで他の登山者の方に力を分けて貰ってました）