霧降高原から女峰山往復
- GPS
- 06:34
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,363m
- 下り
- 1,356m
コースタイム
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 6:27
天候 | 曇り時々晴れ、後霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
キスゲ平園地の木製の階段は、濡れていると滑るので注意。また、1400段以上あり、飛ばすとバテる。赤薙山まではハイカーもいたが、それ以降女峰山までは登山者は少ない。ルートは分かり易いが、今日は泥濘と湿気のため、滑り易かった。 |
写真
感想
梅雨の最中で、関東も雨の予報が出ていたが、午前中に下山すればなんとかなるだろうと思い、霧降高原から女峰山を往復してきた。全行程約6.5時間のうち4時間くらいはガスがなく見通しがあったので、まずまずだった。
キスゲ平園地の駐車場には3:21に到着。ここまでで標高をだいぶ上げているはずだが、外は風もなく蒸し暑い。下界に比べればましだが、あまり高原らしくはなかった。食事と準備を済ませて3:51に出発。まだ暗いがヘッドライトなしで歩き始める。霧降高原は以前通過したことはあったが歩くのは初めて。勝手が分からず園地にある見取り図をみながら進む。階段を登り始めると、暗くても両側にニッコウキスゲがたくさん咲いているのが分かる。暗くて写真には写らないから素通りだが、満開との事前の情報のとおりだった。しかしそれ以上に階段の登りがきつく、1400段以上あるとのこと。普段から山登りはしているとは言え、朝一でいきなり1400段はほぼ罰ゲームなみのつらさ。途中休憩を入れつつ登ったが、それでも最上部に到着する頃には既に汗だくに。元スキー場なので、その気になればリフトを残してそれで観光客に有料で利用してもらう手もあったと思うが、現在はとにかく木の階段を上るしかない。急な登りに汗をかき、さらに気分も何だか悪くなってきたが、園地の外に出たあたりでちょうど日の出の時間を迎えた。ガスがかかってはいたものの、赤く焼けたし日の出も見られた。ただ出た太陽はすぐに雲に隠れてしまった。今日は良くて曇り、雨も降る予報なので致し方ない。園地のすぐ上を歩いていると、雲海と日光市内や宇都宮市内と思われる夜景も見られた。夜に来たらもっときれいかもしれない。しばし樹木がなく快適な稜線歩きだったが、赤薙山に近付くと樹林帯に入り展望はなくなる。普通は標高を上げたら展望が得られるのだが、ここは最初が遮るものがなくよく見え、それ以降は山頂までほぼずっと樹林帯だった。しかも登りがかなりきつい。登山道が洗掘されて歩きづらく、降雨や朝露などで樹木の根も湿っていて、滑り易く歩きにくい。スリップに気を付けつつ先を急ぎ、5:10に赤薙山に到着。園地内の階段にはすっかりやられたが、それを除けばここまで順調だった。天候次第ではここで帰るつもりだったが、さすがに5時で帰るわけにもいかず、天気もまだ持ちそうなので先に進むことに。
赤薙山の標高は2010メートル。一方今日目指す女峰山は2483メートル。標高差は500メートルないので、普通に登ったら1.5時間くらいで楽勝で登れるはずだが、この先はアップダウンを繰り返すので、思ったほど進まない。しかも樹林帯で展望もないので、ただ黙々と進むのみ。所々ランドマークがあり自位置を知るのに役立つが、やはり案外進まない。途中奥社の跡で座って飲食をしていたが、虫にたかられて断念。この時期はまだトンボがいないので小さい虫が跋扈しているようだ。繰り返すアップダウンにいささかうんざりしながらも先に進む。一里ヶ曽根は樹林帯の外に出、山頂方向が見えるかと思ったが、見えたのは登って来るガスと、怪しい雲ばかり。よほど引き返そうかと思ったが、まだ時間も早いし、雨装備は折りたたみ傘以外は完備しているので進むことに。一里ヶ曽根を過ぎると比較的歩き易いルートがあらわれ、このあたりにはしゃくなげやいわかがみがあちこちで咲いていた。しゃくなげは6月のイメージがあるが、日光では7月でも咲いているようだ。真っ白なガスの中進み、7:18に無事女峰山山頂に到着。展望はゼロ。ガスしか見えない。ここまで来るまでに分かってはいたものの、やはり少し寂しい。山頂付近は風も吹いていないし、虫もいなかったが、この先いつ雨が落ちてくるとも分からなかったので、山頂滞在3分で下山開始。当然誰とも会わなかった。
下山を始めると登りの登山者やトレランの人とすれ違う。自分は雨に濡れたくないのであまり休まずに進む。途中、行きに確認しなかった水場を帰りに確認する。登山道から近くて利用価値はありそう。今日は梅雨の季節のせいかもしれないが、水はしっかり出ていた。帰りもアップダウンが続くので、中々進まない。下りのほうが滑るので、より慎重に歩く。行きに2時間超だった赤薙山と女峰山の間は、帰りも2時間弱かかってしまった。また、帰りの時間になると既に雲が湧いてきて、樹林帯の外も真っ白になっていた。雨が降りそうだったが降らずになんとか園地まで下り切る。ここまで来れば安全圏。その代わり人の数がすごい。朝はほぼ無人だったが、それから6時間ほど過ぎて観光地の賑わいになっていた。明るくなって見てみると、やはりニッコウキスゲがそこかしこに咲いていて、多くの観光客が階段で息を切らしながら登ってくるのも理解できる。見ていて面白かったのは、階段の上の方にはマスクをした人は皆無で、下の方はまだ階段地獄を知らないのか、マスク姿の人が多く見られたことだった。あの階段をマスクして登ったら酸欠になって、そのほうが余程体に悪いと思う。ニッコウキスゲだらけの斜面を見ながら下り、駐車場には10:22に到着。早朝はガラガラだったが、この時間は既に満車で、係員が空きを案内しているような状態だった。トイレ脇にある水道で泥だらけになったスパッツと登山靴を洗い、今日の行動を終了。結局最後まで雨には遭わず降りてこられた。やはり早出が奏功したと言えよう。
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