初冬の乳頭山〜今シーズン初の雪山歩き〜
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- GPS
- 06:09
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 704m
- 下り
- 696m
コースタイム
9:57 孫六温泉登山口
12:00 田代平山荘
軽食・休憩、アイゼン装着
12:35 田代平山荘発、山頂へ
13:20 乳頭山山頂
14:00 田代平山荘
軽食、アイゼン取り外し
14:45 山荘発下山開始
15:54 孫六温泉登山口
天候 | 曇りのちみぞれ、雪、雨 麓気温4〜5℃、山頂気温0℃以下。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
黒湯温泉近くのⓅは工事中で入れず。 大釜温泉の脇から林道に入り臨時Ⓟの看板がある。 4〜5台駐車可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
✿孫六温泉登山口からブナ林は落ち葉に覆われているのでぬかるんで湿っていると滑りやすい。 ✿階段、木道がある個所は滑りやすいので気をつけること。 ✿オオシラビソが見えてきて森林限界になると積雪量も増えてくる。 ✿湿原の木道はまだ境が見えているので踏みはずすことはない。 ✿田代平山荘〜山頂は木道、岩場などが雪に覆われており10僉20僂曚匹寮兩穃漫 まだ土が露出している、岩がごろごろ見えている個所もある。 念のためアイゼン装着したがキックステップでも歩けるかもしれない。 ✿山頂は強風状態でバランスを崩さないように。 雪質は固く締まってきている。 ✿トイレは乳頭温泉休暇村手前の広い駐車場・田代平山荘にあります。 ✿温泉:16日休暇村乳頭温泉郷宿泊 http://www.qkamura.or.jp/nyuto/index.asp 17日:妙の湯 日帰り温泉¥700 http://www.taenoyu.com/ 鶴の湯 日帰り温泉¥500 http://www.tsurunoyu.com/ |
写真
感想
10月の初めに二日間続けて紅葉を楽しんだ乳頭山。
次女が久しぶりに帰省し、山と温泉を楽しもうと思い立った行き先が乳頭山。
あれから紅葉期も終わり、寒波が襲来した後の山はどうなっているのだろう?
一応冬装備で軽アイゼンもザックに詰めた。
駐車場に行こうとすると休暇村の所で黒湯温泉近くの駐車場に通じる林道は通行止め。
工事の警備員の方に大釜温泉から入れるのでそちらに迂回してくださいと言われた。
「山に行くの〜!」とびっくりされたが、誰も登っていないのだろうか!と心配になってきた。
大釜温泉脇から林道に入り臨時駐車場に着き、準備していると
整備作業の方がいて、「上は雪だよ〜気をつけて」
とやっぱり半ばあきれたような顔された。(?_?)
山頂まで行かなくても田代平山荘まで行ければいいかな…と目標を下げる。
今はまだ青空が見えているが山の天気はわからない。
秋田駒も見えないので乳頭山も雲の中だと予想される。
折角来たので行ける所まで行ってみよう。
レインウェアもホッカイロも冬装備もOKだ。
アイゼンも入れたし簡易コンロもガスも飲み物もポットも食料も大丈夫。
温泉の臭いがする川のそばを歩き登山口に着く。
もうブナの森の葉っぱはすでに落ちてしまい、林も見通しが良くなって落ち葉の茂れる登山道を歩く。
だんだんと雪が疎らに見えてきて、
ブナ林から針葉樹林帯になってくると一気に雪の嵩が増えてきたように思える。
先行者が少なくとも一人は入っているようで、
新しい足跡がついているのが何よりの頼みの綱。
足跡の通りに辿り、木道を踏み外す事もなく無事に田代平分岐に着いた。
この周辺で後を振り返ると、田沢湖や秋田駒がガスの切れ間にちょっと見できた。
秋田駒の裾野はもはやゲレンデに変わりつつある。
田代平山荘で休憩しようと中に入ると間もなく男女二人のカップルが入ってきた。
聞けば蟹場温泉から登って来たという。
ここでアイゼン装着し、山頂まで行き孫六温泉に下りるらしい。
先に出発したので、我々もアイゼン装着し山頂へ行くことにした。
もはや草黄葉が美しく風に揺れていた湿原・草原はただの広〜い雪原。
オオシラビソもクリスマスツリーに変わり、
まるでここは北欧か!という世界が広がる。
針葉樹林の広がる山肌にパウダーシュガーが降りかけられたかのような霧氷の景色。
ありとあらゆるものが雪と氷に覆われ凍結され、白く深い眠りに入って行く。
先ほどのカップルが下りてきたので様子を聞くと山頂まで行けたらしい。
まだ凍ってはいないようだ。
しかし、こんな雪道歩き、スキー場で滑って以来何年振りだろうか?
山の上に立って見下ろす雪景色を随分長い間忘れていたような気がする。
霧氷と着雪の芸術品が冬山の魅力の一つだった。
乳頭山山頂はものすごい風!
笊森山までのあの童話のような絵本の景色は今は何にも見えず。
雪あらしの中に閉ざされて視界がまったくきかない。
岩手側からはここまでは来れないんじゃないかな…。
あのスリル感ある断崖絶壁もホワイトアウト状態。
寒いし、雪は雹のようになって顔に当たって痛くて山頂でのんびりと言うわけにもいかず、下山。
向かい風に逆らって何とか田代平山荘まで戻ってきた。
山荘で温かいスープと残りのおにぎりをいただき
コーヒーブレークして温まり、下山に備えた。そろそろいい時間。
外は雪混じりのみぞれ?ときどき雨になる。
ガスが午前中より濃くなり、下るにつれて湿度の多い雪になったり、小雨になったりした。
ブナ林が広がるとだいぶ裾野に下りてきたな〜と安心していると
次女がずるっと滑って手を付き手袋が泥まみれになった。(笑)
温泉の臭いがし、工事の音や沢の流れの音が大きくなってくるともう里に下りてきたという安心感。
冬山のモノトーンの世界から、紅葉の終わりかけの暖色系の色彩の世界へ。
休暇村乳頭温泉郷に宿泊し、温泉につかり美味しい郷土料理もいただき満喫。
翌日も日帰り温泉で妙の湯、鶴の湯と巡り乳頭温泉を堪能した。
今シーズン初の雪山歩き、シビアではあったがなかなか楽しい山行になった。
コメント
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私、雪山は無理ですわ
アイゼンもないし〜。
根性もないし〜
でも、楽しそうですね…
雪、イイナイイナイイナ〜〜〜〜〜
やっぱり登ってみたいかも…
今日は、予想外の強風に雨で、活動は朝のみ。
お家でのんびり読書とネットです。
最近こういうことが多いです。
meikenさんこんばんは。
秋田の冬山と温泉満喫の旅ですね!
秋田の郷土料理勢揃いでしたか
あとはジュンサイとか、とんぶりとか、豆腐カステラとか、しょっつる鍋とか、納豆汁とか、きりたんぽ、稲庭饂飩、横手やきそば、バター餅なんかが有ります
僕もそろそろ秋田駒方面に行ってみようかなと考えていたところでした。
今週末は悪天すぎて、こたつの中で丸くなっていましたけどね〜
meikenさん、こんばんは。
生憎の天気だったようですが、娘さんと一緒で楽しそうですね。
ほんと、北欧みたい
サンタの家がありそうですね
なんかワクワクします〜
33枚目の「顔」っぽい写真、向こう側から見るとお化けっぽくて、
こっちから見ると・・・、何だろう?
〆は温泉と郷土料理
Springさん、こんばんは。
雪山に登ってしまいました。
雪解けの月山の雪渓用にアイゼン持っていました。
簡易アイゼンと軽アイゼン二つ持っていたのに使ったのは一度だけですよ。(笑)
それが乳頭山で本格的に使用とは!
まだ凍っているわけでもないので一応念のためです。
雪山はきれいですね〜お天気であればなおさらでしょう
スキー場のリフトに乗ってゲレンデの上から下りてくる景色思い出しましたよ。
雪山も悪くないです。
是非快晴の風の穏やかな日を選んで近くの山に登ってみてくださいね。ご一緒しますよ。
風邪は治ったみたいですね良かった良かった
強風の中、よく登られましたね〜
「針葉樹林の広がる山肌にパウダーシュガーが降りかけられたかのような霧氷の景色。
ありとあらゆるものが雪と氷に覆われ凍結され、白く深い眠りに入って行く。」meikenさんらしい、素敵な一節です
秋田の郷土料理は↑でtooleさんがいっぱい書いてくれました
妙の湯もなかなか
tooleさんのお膝元で雪山歩いてしまいました
山に登っていい汗かいて温泉入って美味しいもの食べて…というのが今回の旅の趣旨でしたので見事叶いました。
ハタハタの塩焼き、稲庭うどん、きりたんぽもいただきました。美味しいね〜!
吟醸酒も飲みたかったけど生ビールとごちそうでもうお腹いっぱいでした
雪のシーズンでも秋田駒〜乳頭山縦走できるのかな?
tooleさんなら軽く行くんでしょうね〜
mikiさん、こんばんは。
そうなんです、ここはフィンランドかノルウェーか!というぐらい
雪景色がもはや日本ではなかったんです。
山荘を電飾でライトアップしたら…なんて妄想もしてしまいました。
山荘前の池塘が地上絵のようにのっぺりおばけの顔になっていましたね。
北欧風にムーミンに出てくるキャラの一部でしょうかね。
温泉とっても良かったですよ
妙の湯は女性向けです。お宿の中や温泉もこじんまりして可愛いんです
鶴の湯は今回で4回目。相変わらず人気の温泉でした。
どこに泊まっても満足行く温泉郷ですよ
kamadamさん、こんばんは。
いつもなら冬山は避けて冬眠し、たまに晴天の里山歩きする私です。
もともと乳頭山は行く予定でした。
寒波到来の後だったので冬山準備しておいて良かったです。
先行者の足跡と山荘でカップルに出会わなければ途中敗退していたでしょうね〜
おかげさまで忘れていた雪山の魅力を思い出しました。
と言ってもこれで雪山継続して登るかどうかは別ですね(^^ゞ
霧氷の世界を言葉であらわすのはなかなか難しいのですが
気に入って下さってありがとうございます
次女は軽く泉ヶ岳を登って私を置いてけぼりにしてしまうほどのツワモノです。
秋田はやっぱりいいですね〜
でも秋田弁未だにわかりませ〜ん
しかもお嬢さん連れて乳頭山ですか。
お二人とも立派な「雪」山ガールですな
次回は12本爪のアイゼンやスノーシュー装備で、蔵王の樹氷見物なんてどうでしょう
夏にkiyoshiさんと見たあの山が、雪を纏うと別世界です。こういう時期も良いですね。・・・と思いつつ、こちらはへタレなので秋山をもう少し楽しみたいところです
お宿の夕飯はバイキングですか。どれも美味しそうで、私だったら何回お代わりするんだろう
mokkedanoさん、こんばんは。
紅葉と落ち葉の山を歩いて数日で雪山に行きました。
まだ、降りたての頃なので歩くのも難渋しませんでした。
雪山もなかなか良いものですね〜
蔵王の樹氷ですか〜テレビで見てすご〜い
テンションアップしないと冬眠モードに入ってしまいますので
ご馳走食べすぎて今、体が重い…
このバイキング…食べてみたい
休暇村2回くらい泊ったことあるけど、昔は露天もなかったです。冬休みに行ってみようかな。
雪山はこれからが本番。道がなくなったらどこでも歩けるし、それが雪山の醍醐味なんだけど、晴れた日に限ります。移動性高気圧が東北を通過する日が狙い目です。冬は自分の予定ではなく、天気に合わせて動いたほうがいいよ
GPSそろそろ購入ですね
国民休暇村と言われていたんですか!?
お料理の品数が多くてすべてお箸をつける事はできなかったですよ
それよりも吟醸酒が美味しそう〜
温泉はもちろんvery goodです
冬山歩き、ルートは自分で選べる、夏山では行けない山も行けますものね〜
今まで以上に天気予報チェック…了解しました
GPSですか…バッテリーの問題があって使用には気を使いますね〜。(予備バッテリーも高価です)
iphoneの地図アプリがかなり使えるらしいですが
私は進化中の便利モノに最早ついていけなくて…
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