六甲山であった2つの事件


- GPS
- 10:18
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 1,855m
- 下り
- 1,848m
コースタイム
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 10:18
天候 | 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス | 自宅から全て徒歩 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山道は雨で濡れ滑り易く、泥濘む箇所がありました。崖崩れや倒木も散見されました。川は雨で増水していましたが、サワタビを試すにはちょうど良かったと思います。しかし2つの事件(小さな未遂事件と大きな事件)がありました。 |
その他周辺情報 | 自宅に帰って、速攻シャワー&洗濯 |
写真
装備
MYアイテム |
![]() 重量:2.32kg
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個人装備 |
コンプレッション長袖シャツ
コンプレッションタイツ
短パン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
登山靴
サワタビ(モンベル)
ザック
膝プロテクター
行動食
飲料
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
|
感想
今日は朝から予報通り雨。ところが買ったばかりのサワタビ(モンベル)を試して見たくて仕方がありません。そこで自宅からグルっと、芦屋地獄谷〜黒岩谷〜六甲山最高峰〜瑞宝寺谷〜有馬温泉〜白石谷〜高座谷を回ろうと計画しました。5つの谷のうち2つ(黒岩谷と白石谷)は初です。共に難ルートのようです。
まずは芦屋地獄谷に入り、登山靴からサワタビに履き替えます。ゴム底足袋なのですが足裏の凹凸が良く判り、濡れた岩場でもグリップが効きます。おまけに浅瀬なら水に入っても足が濡れません。長靴を初めて履いた子供のように川をジャブジャブ歩き、滝の流心付近を登りました。これは癖になる快感です!
【事件1〜プチ遭難未遂】
次は黒岩谷。序盤は比較的平坦で緩やかな渓流、気持ち良く歩けました。しかし険しい堰堤が次々と現れました。元々歩く人が少ないのか踏み跡が判りにくい所が多く、トゲ薮を掻き分けながら進みました。4つ目の堰堤を超えたところで、とうとう道を失いました。本来の道が雨で堰堤内部の水位が上がり、水没しているようでした。向かって右側(東側)の急斜面を登って高巻くしかありません。30mほど登ってみましたが、谷側はザレた急な岩場で降りる術が一向に見つかりません。戻ろうとしたら2mほどずり落ちました。そこで安全を確保するために足場の良さそうな所まで慎重に登り切りました。ここから無理をすれば遭難すると思いました。
しかし時間的にも早かったので比較的落ち着いていました。おにぎりを食べながらGPSで現在地を確認した所、谷に戻るには西へ50mですが、ザレた急な岩場を70m降りねばならず危険でした。一方、このまま登り続けると東側140m(60m登り)に芦屋の最高峰、蛇谷北山があります。ここには一度行ったことがあり、しっかりとした山道があるのを知っていました。そこで登りにかけました。道無き道を進むうちにトゲ薮は笹薮に変わり、ついに蛇谷北山(840m)の標識が目に飛び込みました。全く眺望がない山頂ですが、辿り着く事ができホッとしました。
六甲山最高峰でガスガスの眺望を確認した後、体力的には余裕があったので、予定通り瑞宝寺谷を下りました。序盤はザレた激下り箇所が何箇所かありましたが、基本的には良く整備された気持ちの良い山道でした。
【事件2〜死亡事故に遭遇】
瑞宝寺公園近くの太鼓滝を通過する際に、レスキュー隊と警察が大勢いました。話を聞くと、トレランの男性が滝壺に巻き込まれて浮かんでこないという事だったので、待機して様子を伺いました。最初に溺れた女性を助けに入った男性が滝壺に巻き込まれたそうです。滝壺は水深2m強ですが、激しい縦渦(リサーキュレーション)のためBodyが浮上してこないそうです。溺れた女性はまだ現場におりサバイバルシートに包まっていましたが、意識は清明でした。他にも仲間と思われる女性が2人、警察の方と話をされていました。私が到着した時は既に1時間経過していたそうです。40分ほどしてドクターカーが到着したとの事で、解放されました。帰宅後に知ったのですが、残念ながら男性は亡くなられたそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c20ec77bac101edea2caecea237480d8d1ac7457
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c36e2f827c098e7605b58f266ea33725b59885e
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200726/2000032863.html
その後、有馬温泉から白石谷を遡上し、最高峰に戻るつもりでしたが、どうも2つの事件が頭から離れません。ロープウェー駅から紅葉谷道を経て白石谷に向かおうとしたら、紅葉谷道が閉鎖になっていました。崖崩れのようでした。仕方なく諦めて、魚屋道を登って最高峰、そして黒岩谷西尾根を下り、最後は高座の谷を下り、芦屋の街に戻りました。
白石谷のルートを調べ直した所、ロープウェー駅から紅葉谷道に入る所は2018年末から通行止めでした。最近は魚屋道から筆屋道を経て白石谷に向かうそうです。下調べが不十分でした。しかし雨で増水した難ルートにあのまま突入していたら、今度は本当に自らが遭難し、あの警察やレスキューの方々のお世話になったかも知れません。今回は良い方に転びましたが、今日の2つの事件(プチ遭難未遂と死亡事件)と併せて、肝に銘じたいと思います。
今日は。いつもヤマレコ記事を楽しませて頂いています。
身近で遭難があると気になりますね、お気を付け下さい。
ところで、最高峰の画像のテントの件、今年は7/25−26に開催されたアマチュア無線のコンテスト(ペディションデーという移動運用主体のコンテスト)に参加するため、テント泊で運用されていたものだと思います。
今週末の8/1−2にも全国規模のコンテストがあり、更に賑やかになるかも知れません。
気になりましたのでコメントを記入させて頂きました。
jj3bhnさん、こんばんは!
コメントありがとうございます。
アマチュア無線のコンテストだったんですね。
確かに、大きな声で交信している様子でした。
今日はスポーツショップ主催のトレランの大会もあったようで、その出立ちの方が多かったです。六甲山はイベントが多いですね。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
お疲れ様でした
太鼓滝の事故現場にいらっしゃたのですねぇ
何とも残念な事故だったようで、私もネットニュースで知りました。
先日行ったばかりの場所だっただけに尚更です😢
改めて滝の釜の怖さを実感しました。
黒岩谷堰堤上、あんなに溜まってたんですね😖
先日私が通った際は泥濘んではいましたが普通に通れました。
水量が落ち着いてからまたチャレンジしてみて下さい🤗
imoniichanさん、おはようございます。
太鼓滝の事故は本当に痛ましい。
同行していた女性3人も未だ現場にいらっしゃいました。
トレラン後に滝の周辺で水浴びをしていたようです。
私も一歩間違ったら、滝壺に巻き込まれていたかも知れません。
そう思うと、身の引き締まる思いです。
黒岩谷へは、これに懲りず、再挑戦したいと思います。
コメントありがとうございました。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
お久しぶりです。ここ最近は雨が続き、六甲山でも沢の横断があるコースは浸水してる所もありますね...
土砂崩れや落石も多いですのでお気を付けてください
Astraさん、こんにちは。
いつもの山も雨が降るだけで全く違った様相を呈します。
今回の事件は、色々と考える材料になりました。
ところで、足の加減はすっかり良くなったようで何よりです。
これからのご活躍、楽しみにしていますね。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
荒天になると体力が奪われ、判断力も鈍くなるので一層気を引き締めないといけないですね。
おかげ様で脚の調子は随分良くなりました。お盆休みまでには完璧なパフォーマンスを引き出せそうです。
Kumainkobeさん、こんにちは
お疲れ様、途中痛ましい事故現場にも遭遇しながらもアグレッシブなコース取りに有馬往復の六甲横断往復ビンタ!、kickeyさんゆずりの六甲山中駆け回りがすっかり板についてきたようですね。
一切の公共交通機関を使わずに山を楽しむこのコロナ禍における登山、最前線ですね
chamchanさん、こんにちは。
いえいえ、まだまだkickey師匠の足元にも及びません。
夏は沢歩きが涼しく楽しいですね。本当は白石谷も回りたかったのですが、予習不足と時間切れにより断念、またの機会にチャレンジしたいと思います。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
Kumainkobeさん、
ご無事に下山されたようで、お疲れ様でした。
あの事故現場に遭遇されていたとは。
今朝の新聞で記事を知り、ネットで詳細を知りました。
亡くなった方と私の年齢も近いです。同じトレイルランナーでしたし。
川でも浅瀬と思ってたら、深い箇所に身を沈めるって事もありますので、
水量も関係なく、滝には近づかない方が身の安全だと思ってしまいました。
ktakatanさん、こんばんは。
現場には偶然通りがかかりました。
既に1時間程度経っていたので生存は厳しいと思いました。
待機中、警察やレンジャーのお話を伺い、いろいろ考えました。
川は水温も低いので、パニックになりやすいのかと思います。
そんな状況で服や靴を身につけたまま泳げるかどうか。。。
深いなと思ったら、無理は禁物ですね。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
ソロ歩き谷好き初心者 なので人に会わない里山で様子見
低山初心者おすすめコースでも、長雨で斜面のルートが軟らかく滑落もありえる。増水で普段のルートが水没で普段はない横を通る。低山バリエーションルートは人が通りません。
masnitさん、初めまして。
いろいろと御教示いただき、ありがとうございます。
黒岩谷を初めて歩きました。
しかも大雨の中。
仰る通りの状況でした。
プチ遭難と言ってもいいかも知れません。
高巻きのため登った急斜面が、掴んだ岩は脆く崩れるは、置いた足場の土は流れ落ちるはで、一歩間違えると一気に滑落という状況でした。下るのを諦め、手や足先を土の中に突き刺しつつ、崩れそうな岩を上から抑えるように、しっかりした木の根などを選び掴みながら、何とか足場のしっかりした場所に辿り着きました。
ただ終始、落ち着いていました。
ルートファインディングができたのも幸いしました。
結果的に、正しい判断の下、困難な状況に対処できたと思います。
運が良かっただけかも知れません。
その後に遭遇した死亡事故と併せると、複雑な心境です。
山はいろいろなことを教えてくれますね。
コメントありがとうございました。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
私、芦屋市打出生まれで、六甲山は庭やと思ってましたが、知りませんでした。蛇谷北山が芦屋市の最高峰だったとは。あんな奥まで芦屋市市域だったんですね。
太鼓滝で溺死も驚きです。そんなに深い滝壺でも無いのに。
それにしても健脚ですな! 全山縦走10時間以内も驚きですが!
因みにモンベルの沢足袋、去年同じ物を買いました。幌尻岳の為に。その時以来、使ってません。
akaonisanさん、初めまして!
打出のお生まれなんですね。
私も打出天神社の近くに住んでいます。
私も蛇谷北山が芦屋とは知りませんでした。
「じゃたに きたやま」と読むことも。
小さな街ですが、南北には意外と長いんですね。
モンベルの沢足袋、今日も使いましたよ。
芦屋地獄谷などで遊んで来ました。
楽しくて癖になりそうです。
コメントありがとうございました。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
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