貝月山〜ヒフミ新道〜 初冬の山の陽だまりハイキング
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- GPS
- 03:26
- 距離
- 7.0km
- 登り
- 509m
- 下り
- 524m
コースタイム
第1リフト分岐 9:17
長者の里ルート分岐 10:15
小貝月山 10:28
貝月山山頂 着 10:45
貝月山山頂 発 11:35
小貝月山 11:51
長者の里ルート分岐 11:55
第1リフト分岐 12:25
登山口 12:31
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・揖斐高原スキー場内の林道を登り、車で第2リフト終点(登山口)まで入れる ・第2リフト終点付近に5、6台の駐車スペース |
コース状況/ 危険箇所等 |
・コースはよく整備されていて、道も明瞭で迷う箇所も無し ・危険個所無し。初心者でも安心。 ・マムシが多いのか注意喚起の看板が目立つ ・登山ポスト:揖斐高原スキー場のスキーハウス 栃の実荘に有り ・トイレ:揖斐高原スキー場駐車場に有り 山頂にはトイレ無し ・温泉:久瀬温泉白龍の湯:スキー場からすぐ 入浴料400円 火曜定休 ・コンビニ:303号線 揖斐川町上南方交差点のサークルKが最終 |
写真
感想
雪山になってしまう前に奥美濃の山に登っておこうということで、貝月山に出かけてきました。
貝月山は奥美濃の山の中ではポピュラーな山(しかしなぜか山と渓谷社の『岐阜県の山』ガイドからは漏れている)。
登山ルートは3つあるようで、その中でも登山道がよく整備されている揖斐高原スキー場からのルートで登ることにしました。
なんといってもまだまだ登山初心者。登山道が明瞭でないルートや藪こぎをするルートは、いずれは挑戦してみたいものの、まだちょっと荷が重いのです…。
朝の勤務もつつがなく終わり、空を見ると雲一つない快晴。揖斐谷方面の山もくっきり見えていて絶好の登山日和です。
7時半、自宅を出発し、まずは揖斐高原スキー場を目指します。
今日は行楽日和で揖斐谷の紅葉も見ごろなためか、国道は少々混雑気味。
45分ほどで到達できるところ、今日は1時間かかってスキー場下端の栃の実荘に到着しました。
ガイドブック『岐阜の山旅100コース(上)』によると、ここからゲレンデを登って登山口に至るとのことでしたが、どこを歩いていいのか判然としないため、栃の実荘でルートを尋ねてみることに。
すると第2リフト終点にある登山口まで、ゲレンデ内に舗装された林道があって車で行けるとのこと。今回は楽をして車で登山口まで行くことにしました。
なおスキー場の営業が始まるとこの林道は林間コースになるので通行止になるようです。
ゲレンデ内の舗装路を通って10分程で第2リフト終点に着きました。第2リフト沿いのコースは揖斐高原スキー場でも一番の急傾斜・コブ斜面で、以前滑りに来たときは涙目だったことを思い出します。
リフト終点付近は広場になっていて、一角に立派な避難小屋もあり、中をのぞいてみると綺麗に整頓されています。
辺りには他に2台の車が停まっているのみで、人影は無し。日曜日なのに意外と登山者は少ないようで、少々心細いですが、準備を整えて山頂へ向かって登り始めます。
準備を整えていると、あれ、ストックが無い…。どうやら道を尋ねたとき栃の実荘に忘れてきたようです。取りに戻ろうかと思いましたが、往復するのが面倒だったので今日はストック無しで登ることに。装備品はちゃんと確認しないとなぁ…。
9時5分、登山開始。
登山道は山頂までほどんど稜線上を進む道で、道幅も広くて歩きやすく、登山道というよりはハイキングコースです。
序盤は杉の造林地と雑木林の間を進みます。
紅葉はすでに終わってしまい、冬枯れした木々の間から日の光が差し込みます。足元は落ち葉でいっぱいで、落ち葉が絨毯のようです。
10分ほどで第1リフト終点から登ってくる道と合流し、さらに登ります。このルート、ヒフミ新道というようですが、名前のルーツは人名ではなく、貝月山標高の1234mにあるとか。
足元の地肌が見えている部分は霜柱でバリバリの状態。中には数センチに発達した立派な霜柱も見られます。
木々の間からは奥美濃の山の展望。まずは進行方向左手、東側に鍋倉山が見え始めます。鍋倉山から左の方に眼を向けると山並みのかなたに白銀の峰々。白山でした。その手前、山頂が少し白いのは能郷白山。
さらに登っていくと、北アルプス、乗鞍、御嶽山も雪化粧した姿を現します。
今日は遥かかなたまで青空が続き、展望はバッチリ。大パノラマに登りの苦しさも忘れる道のりです。
途中、路肩が決壊しているポイントがありますが、元々道幅が広いので歩くには全く問題なし。その気になればジムニーくらいなら乗り入れられそうな道が続きます。
樹林帯の中に入ると落ち葉の絨毯が一層分厚くなり、踏みしめるというよりかき分けて進むような場所も。窪みに落ち葉が溜まっているところでは足を取られたり、滑ったりと、見た目はきれいでも足元にはやや注意を要する状況です。ストックを置いてきたことが悔やまれました。
登山道脇にはイワウチワ群生地。今は葉っぱだけの状態でしたが、イワウチワの葉っぱは覚えました。
春日村方面、長者の里から登ってくるルートの分岐手前から東側の展望も開けてきて、中央アルプスから南アルプス、恵那山、濃尾平野まで一望できる大パノラマが展開します。
雪化粧して白く輝くアルプスの峰々。姿は美しくとも、登るとなればそれなりの装備と経験が必要な雪山。行きたい気持ちは募っても来年の雪解けまではお預けです。見て楽しむアルプス、それもまた山行の醍醐味でありましょう。
恵那山の左奥に見えた白い頂。
富士山が見える!、と思いましたが、北岳のようですが果たして…??(alpsdakeさんのご指摘によるとこれは北岳でもなく聖岳のようですね)
登り始めて1時間ほどで長者の里ルートとの分岐。長者の里方向はかなり藪が深かそうでした。自分のレベルを考えるとまだ難しいかも。
尾根道の進行方向が西寄りに変わっていくと間もなく小貝月山の直下を通過。
ここは南側に展望が開けて伊吹方面が良く見渡せます。手前の伊吹から続く稜線は国見岳、続いて虎子山。
伊吹山はスカイラインを行く車や山頂の建物も視認できます。
伊吹の奥には養老山、霊仙山。さらに奥にはわずかに伊勢湾が輝いています。
登山道から少し外れて小貝月山へ寄り道。山頂は灌木が生い茂って展望も今一つ。しかし西側に目をやると貝月山頂へ登る登山道がはっきり見えます。
小貝月山から登山道は少し下り、江美の池の脇を通って先ほど見た上り坂へ。江美の池は池というより大きな水たまりのような感じでした。水面には薄く氷が張って太陽が反射してキラキラ輝いています。
坂を上りきって、頂上に到達〜、と思いきやそこは山頂手前のピークで、ちょっと肩すかし。
そこから少しのアップダウンを経て、10時45分、貝月山山頂に到達しました。
登りでは3組のパーティと出会ったのみでしたが、山頂はなかなかの賑わい。どうやら逆方向のふれあいの森ルートから登ってくる人が多い様子です。
テーブルが空いていたので、少し早いですが昼ごはん。
今日は親父から借りたガスコンロを初投入し、お湯を沸かしてどん兵衛を食べようぞ。
しかし、アウトドア用の鍋が無いので家庭用ものを持参。これはなかなかかさばっていけません。早急にアウトドア用の鍋を調達せねば。
山で景色を見ながら食べるラーメン(どん兵衛はソバか…)はちょっとお湯が足りなくて固めだっだものの、ひときわ美味しいものでありました。
食後は山頂の展望台から景色を楽しみます。
北には10月に登った冠山。揖斐谷の紅葉もそろそろ見納め。
北東には能郷白山。その向こうには白山の威容。
さらに東には北アルプス。真っ白な穂高連峰。私は判別できないものの今日は槍ヶ岳も見えるようです。
いつか奥穂高の山頂に立ちたいと憧れが強まるものの、高所恐怖症では到達できる日は来るのやら…。
穂高連峰の北、山並みの向こうにかすかに頭を出しているのは水晶岳か鷲羽岳か…それとも立山か剣岳か??とにかく遠くまでよく見えます。
東には乗鞍と御嶽の雄姿。その南には中央アルプス。
さらには南アルプスの甲斐駒、仙丈、北岳(と思いきや荒川、赤石、聖とのこと)。
手前の恵那山はまだ冠雪していないようでした。
南には伊吹山。今日は伊吹からも素晴らしい展望が楽しめたことでしょう。
伊吹の西には琵琶湖も確認できます。
西にはブンゲン、金糞山など岐阜−滋賀県境の山々。
天候にも恵まれ、360度の大パノラマを楽しめました。
山頂で小一時間ほど過ごしてから下山。
気温は低いものの、風も穏やかで太陽もポカポカ。澄みきった青空を飛行機が雲を描いて飛んでいる。
なんとも気持ち良い稜線歩きです。
山頂から少し下るとシャクナゲ群生地。春になると美しい花が楽しめそうです。
道端の木に目を留めると、枝にはもう蕾が。まだ遠い春を待っているようでした。
御嶽、乗鞍、北アルプス、白山。名だたる名峰をはるかに見ながら快調に下り、約1時間で登山口に戻りました。
紅葉が終わり、冬枯れした山はすっかり冬の装い。
空気が澄んだ季節ならではの大パノラマを満喫でき、ヒルやヘビの心配もいらなくなるので、この季節の山行も楽しいものでした。
帰りは忘れずにストックを回収し、スキー場からすぐの久瀬温泉白龍の湯へ。
露天風呂と洗い場だけのシンプルな温泉ですが、渓流沿いでロケーションも良く、おすすめの温泉です。
露天風呂で疲れを癒して、帰途に着きました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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BlueTrainさん おはようございます
この日はいい天気でしたね。貝月山の北東にある花房山に登っていました。
・19枚目で、木曽駒ヶ岳は左端の最も高い山と思われます。
・36枚目は、左が薬師岳、中央が黒部五郎岳と水晶岳と思われます。
・41枚目は、荒川岳、赤石岳、聖岳と思われます。
alpsdakeさん、こんばんは
日曜日は本当にいい天気でしたね。花房山からの眺めも素晴らしかったことでしょう。
山名教えて下さってありがとうございます。
南アルプスは地図で確認したところ、恵那山越しに見えるのはご指摘どおり荒川・赤石・聖のようですね。甲斐駒方面は中央アルプスで隠れて見えない位置のようでした。
知ったかぶりして書いていて恥ずかしい限りです…
北アルプス方面は全くわからなかったので、こちらも参考になりました。
今度はコンパス持っていって遠望される山の方角を確認してみよう思います。
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