立山山スキー: 浄土山から雷鳥沢へ



- GPS
- 10:08
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,361m
- 下り
- 1,369m
コースタイム
25日 浄土山南峰7:43-8:38野営場の250m南東9:17-11:00雷鳥沢稜線2700m地点11:15-11:23休憩地点(2525m)11:48-12:00野営場の100m東12:12-13:20室堂山荘13:28-13:44室堂
天候 | 14日: 晴れ後吹雪、15日: 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
一の越山荘の北西斜面トラバース雪固く悪い、浄土山までの稜線雄山谷氷化あり 雷鳥沢冬道の最上部シールのみではやや苦しい |
写真
感想
11月の三連休、直前の天候予測では1日目気圧の谷通過で全国的に悪天、2日目冬型の気圧配置、3日目移動性高気圧の晴れ、ということで2日目から1泊でDちゃんと立山スキーとした。Dちゃんは今シーズン初スキー。
11月24日 ケーブル立山駅に8時前に到着、第一駐車場にまだ余裕で入れた。ケーブルカーは整備運休で高原バスが直交運転で始発は9:10だが沢山並ぶと早めに順次出発するようだ。切符売り場が開くのが8:30でここに並ぼうとしたときに、6月の薬師岳で一緒だったKさんに遭遇。Kさんはお仲間と山スキーだが都合により日帰りと言う。明日が最高の天気なのに勿体ない。一番バスは9時丁度位に出発した。
バスが室堂についてスキーを引き上げて建物に入ると10:15、トイレに並んだりして準備していると疾うに10時半を回ってしまった。大がここ以外ではできなく、携帯トイレの使用を強いられるので、男のトイレでも並んでいたのだ。
予想に反して立山は一面の晴れ、雄山も浄土山も輝いている。それでは今日は雄山まで登ってしまおうと、シール装着して勇んで出発。ところが一の越に着くとほぼ同時にガスがかかり、その後は強風吹き荒れる午後になってしまった。冬型になる予報は嘘ではなかった。それでも雄山までは行って見ようと僕が言うと、Dちゃんは「行かない、大体アイゼンも持って来なかった。」と言うので先に浄土山施設に向かってもらうことにして、単独で雄山に登った。スキーとザックは置いて、アイゼンとピッケルの姿で、ゴーグルも着けた。これは良い判断だった。空身なので団体さんなどを次々抜いて、ガスの中雄山に到着。神社の山頂で証拠写真を撮って、待っても何も見えて来そうにないので、殆ど休憩も取らずにさっさと下りて来た。
一の越から浄土山に向かうが、一の越山荘の北側に夏道が通っているのだが、堅雪斜面のトラバースになって割とヤバかった。稜線は風で締った雪で、途中でスキーアイゼンを付けて乗り切った。先に行ったDちゃんは、一度一の越から標高差50m位下りて、稜線を外して登るトレースに乗り、浄土山の北方側に上がったという。スキーアイゼンは要らなかったそうだ。
11月25日 夜中には月も星も、富山平野の夜景も良く見えていて、朝は期待どうりの快晴。槍ヶ岳も、浅間山も良く見える。今日は楽しい一日になるに違いない。
浄土山の南峰頂上から、北方側に少し滑って、北東に落ちる沢のコルからドロップイン。上部の雪の具合はどうかとゆっくり滑る間に、北峰山頂側から一人のスキーヤーが滑って行って、朝一番は取られてしまったがまぁいいか。雪質は凍ってなくて良好、一の越に向けて大勢登ってくるところにこちらは下りて行く。一の越へのラインとクロスして、さらに雷鳥平へと沢筋を滑っていく。対岸に野営場のある称名川床まで滑って来れた。
シール装着して雷鳥沢への登りとなるが、ここでちょっとトラブル。僕のシールの管理が悪く、スキーに着けたまま寒いところに放っておいたので、貼り付かずに外れてしまった。両足とも。糊面全面に雪がついて最悪とも思われたが、ガスバーナーで炙って、水気を取って、何とか貼り付いたようなので出発。どこまで持つのだろうとその時は心配したが、最後まで外れずにいてくれた。
明るい日差しの下、既に何本もトレースがついている雷鳥沢を、スキーで辿りやすい、スノーシューやツボ足で掘れていないトレースを選びながら登る。最近運動不足のDちゃんのペースでじっくり登って行く。まだまだボードを背負っている人もいるが、スプリットボードでシール歩きの人が目に付いた。
標高約2600mから上は斜面が急で雪も硬くなり、斜め登りでもエッジを外してスリップし易い。上手くいかなくてツボ足に変える人もいた。2650mで岩が露出している箇所を回り込むルートが特に悪く、方向転換で失敗したりすると立山川の谷に落ちて行きそうで結構恐い。Dちゃんは岩の下でギブアップ。僕はなんとか岩の上に到達し、この先は緩くなって剱御前小屋まで苦労しない2700m地点だが、ここから滑り下りることにした。
下り斜面もいたるところにシュプール付きまくりだが、斜面良し、雪質良し、眺め抜群、天気も良し、気分は最高である。途中昼食休憩を挟み、動画を撮り合ったりしながら称名川床まで楽しく到達。
再びシールを付けて室堂への登り返しになる。雷鳥荘のある山を東の谷筋から回り込み、ミドリが池裏に上がるルートを取る。まだ時間に余裕があるので、室堂山荘に寄ってビールでも飲めないかと思ったが、もう店じまいだった。一度板を外したので、シールも外して室堂までの短い、超緩斜面だが、スケーティングも交えて最後の滑降で行動を終えた。
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