中北山 427,2m
コースタイム
12:30林道ーー12:40中ノ沢林道入り口12:50
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2008年02月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
桑園9:20ーー9:50福井堰堤10:10ーー10:15採石場(駐車場所)ーー10:20中ノ沢林道入り口10:30ーー10:55分岐点ーー11:15肩ーー11:40山頂12:10ーー 12:30林道ーー12:40中ノ沢林道入り口12:50ーー13:00採石場(駐車場所)13:10ーー13:25琴似駅ーー13:35桑園 |
写真
感想
風が冷たく、雪がちらちらする天気が続いていたが、予報では19日(火)は快晴である。中北さんから山歩会に誘われた。今回は「中北山」だという。
この会は名前のない山にメンバーの名前を順次付けるのである。
毒矢峰を考えていたが、新に降った雪のため道路の路面状態がよくない。今回は山歩会に参加することにした。
予報通り久し振りの雪山日和である。
集合は福井堰堤バス停10:10である。
桑園を9:25出発、9:50福井堰堤バス停着、まだ誰も来ていない。
靴を履き替えているとそれらしい車が1台やって来て山スタイルの高年男性が降りてきた。初対面、小野田さんである。奥さんに送ってもらったようだ。
間もなく地蔵さんの車がやって来て、富岡さん夫妻と末岡さんが降りてきた。末岡さんとは2年ぶりである。
バス停にバスが来て中北さんと加藤さんが降りてきた。これで全員、8名である。もっと奥に駐車できる場所があるらしい。2台にそれぞれ分乗して、僕は地蔵さんの車に続く。
間もなく採石場の建物が見えてきた。その手前の広いスペースの端に車を停める。
採石場構内の緩やかな坂道を登って行く。道の両側に採石場独特の建物が建っている。地蔵さんが事務所に寄って、駐車の件をことわる。中年の女の人が「本当はダメですけど・・・」とむしろ「どうぞ!」という感じの返事である。
道端の鉛直に近い急斜面に綺麗な足跡が付いている。みんな感心してしばし見とれる。
中ノ沢林道入り口に着いた。ここでカンジキを着ける。標高約210m。
多くの人はアルミ製だ。木製の人もいる。中北さんはスノーシューである。
中北、地蔵、加藤、末岡、西山、小野田、富岡、富岡夫人の順で林道を歩き始める。
この林道は誰も入る人はいないようだ。そしてこのところの降雪でカンジキでも15〜20cm埋る。トップでラッセルの中北さんは大変である。
やがて高圧送電線の鉄塔が現れ、その下で小休止する。標高約270m。ヤッケを1枚脱ぐ。
写真をとるためラストにしてもらう。再び歩き始めて100mぐらいの所で林道を離れ、斜面の登りに取り付く。
斜面が急になって、疎林の中を縫ってジグザグに登って行く。
今の時季、雪が藪を覆っているからこそ歩けるのであって、夏歩こうと思ったらそれこそ大変な藪漕ぎを強いられるところである。
やがて傾斜が緩み平坦な場所に出た。小休止する。標高約350m。
木立を通して山頂らしき形が見える。
平坦な道は束の間で、愈々最後の急斜面に取り付く。
山のスケールの割には傾斜は急である。
中北さんがトップで頑張っている。
傾斜が緩み、やせ尾根に出た。そしてその延長線上に最高点が見える。
山頂は痩せ尾根で狭い。超えてやや広い緩やかな斜面で昼食とする。
風はなく天気もいいが薄い疎らな雲に遮られて日射しは強くない。したがって手袋を脱ぐと手がすごく冷たい。先週四ツ峰の時より気温が低い。
木立に邪魔されて眺めはあまりよくない。それでも木立の間から藻岩山、遠くに霞んで夕張岳や芦別岳が見える。すぐ下に盤渓、その先に札幌の街が見える。
皆さんは写真にはあまり興味がないようで、カメラを持ってきたのはAさんだけである。記念写真を撮ることを提案した。光線の関係でちょっと窮屈だったが、山頂に並んでもらって撮った。
下山は、少し引き返して、すぐ別の尾根に入った。こちらも急である。登りは急でもジグザグに、という手があるからいいが、降りは直下降だから難しい。
踵を利かせようとしても深いフワフワ雪だからずり落ちてしまう。
滑り降りようとしてもバランスが非常に難しい。
途中やせ尾根があった。雪庇も出来ていた。木が生えていたからよかったが、そうでなければとても通れそうにない。
最後の急斜面はシリセードで降りた。みんなが歓声をあげた。
この地点は登る時斜面に取り付いた地点よりかなり下である。
林道を緩やかに下ってあっけなく中ノ沢林道入り口に着いた。
カンジキを外し、採石場の構内を下って車の場所へ。
僕の車には中北さん、加藤さん、小野田さんが乗った。小野田さんは奥さんが福井堰堤バス停まで迎えに来ていた。中北さんと加藤さんはJR琴似駅まで送った。
家に着いたのは2時前だった。ちょっと物足りない山行だった。
皆さんはどうだったろうか。あの山、あの急斜面をあのペースで登れるのだからペース配分さえうまく摂れば、標高差7、800mの山は十分登れると思う。
「山高きが故に尊からず」とは言うけれど、高ければそれだけ見晴らしはいいし、
山頂に着いたときの達成感も違う。
いつも1人でマイペースで行っているので、「休みたいときに休む、写真をゆっくり撮る」というわけにいかないのがちょっと窮屈だった。
でもみんなと一緒に歩くのも、単独では味わえない楽しさがある。
後でわかったことだが、富岡さんのご主人は肺がんでずっと休んでいてまだ療養中だが今回久し振りに参加されたそうである。そんなことを少しも感じさせない元気さであった。立派で、感心した。
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