乾徳山 - 山も(天気までも)変化に富み、大満足の山行でした。


- GPS
- 06:11
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 894m
- 下り
- 881m
コースタイム
- 山行
- 4:13
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 6:10
07:53 大平徳和分岐
08:38 扇平
09:32 乾徳山
09:55 水のタル分岐
09:55 (大休憩) 10:52
12:08 国師ヶ原
12:21 (小休憩) 12:51
12:57 道満尾根合流点
13:28 駐車場
天候 | ガス、のち晴れ、のちアラレ、のち雪、のち晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は2カ所あって十分(50台ほど)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場そばに、登山ポストありました。 <登山口-扇平> 作業道のような林道歩きや、林道をシュートカットする急坂。 尾根に乗ってからは傾斜は緩み、岩場も増えます。 <扇平-乾徳山山頂> ほぼ岩登りになります。ストックは仕舞った方が良いです。 山頂直下のクサリは長い(15m?)ので、腕力に自信が無い方は、マナーとして迂回路に回るべきでしょう。 <乾徳山山頂-水のタル分岐> 山頂にある「笠盛山(1時間30分)」に従い、ハシゴとクサリで岩の山頂を下ります。 北の日陰になるので、この時期は特に、凍結や残雪は覚悟の上で通る必要があります。 <水のタル分岐-国師ヶ原> 前半は、岩が多い急坂が続きます。道標はほとんど無いため、ピンクテープが頼りです。 後半は斜度が緩み、歩きやすくなります。 <国師ヶ原-道満尾根> 最初は少し登りますが、そのうち平坦なススキ原の中を気持ち良く歩ける場所があります。 |
写真
感想
晴天の元、見事な富士山が見られるはずだったのに、急激な天気の変化に少し翻弄されましたが、コース自体も(?)変化に富み、のんびり休憩も含めて約6時間、充実した山歩きを満喫することができました。
朝7時頃、大平荘の駐車場に到着。
地図には登山道入口付近にPマークがあったので、一旦は駐車場を通り過ぎて状況を見に行ってみると、牧草地のような駐車できるスペースがありました。が、先客もなく、つまらないトラブルに巻き込まれるのも嫌なので、結局戻って、素直に有料駐車場に入れました。と、すぐにお婆さんがやってきて、「駐車代をいただきに来ました。」。千円からの釣銭も持参しており、手抜かりなし。800円也。
スタート序盤は、林道をショートカットする急坂を落葉を踏みしめながら登ります。登っているうちにガスが引いて太陽が出てきました。予報通り晴れそうです。
大平徳和分岐で徳和側から登って来た人と出会い、山の話をしながら15分ほど一緒に歩きました。こんな経験は初めてです。いろんな話が聞けて楽しかったのですが、お互い息が上がって話すのが大変でした。
扇平を過ぎると、何組かの登山者と会うようになりました。月見岩で休憩している親子や、髭剃岩の隙間に入って楽しんでいるカップルなどがおり、やはり徳和-国師ヶ原-扇平-乾徳山がポピュラーなルートなんだということがわかります。
山頂直下のクサリは、ガイドブックには25mと書いてありましたが、実際には15mくらいではないかと思いました。途中で1回休める場所がありますが、基本、滑らから1枚岩なので、しっかり足を踏ん張って腕力で登る必要がありますね。
登り切って山頂に顔を出すと、そこには先ほど一緒に歩いた人が、「腹ごしらえもしたことだし。」と、ちょうど下山するところでした。「健脚ですね。」などと私に言っていた割には早いじゃないですか。「下りは迂回した方が良いんじゃないですか?」と一応言ってはみましたが、「登りも下りも同じでしょ。」とクサリで下りて行かれました。
岩だらけの山頂は狭く、あまりのんびりもしていられないので、一通り写真を撮って、少しだけ岩伝いに奥の方に行ってみたりした後、迂回路からクサリの下まで降りましたが、そこまで来て気付きました。私が進むルートはコッチじゃない、と。
もう一度クサリで山頂へ戻り、反対側へハシゴで降りました。
水のタル分岐からは左に折れ、国師ヶ原へ向かうルートなのですが、右側に風が避けられ、休憩するには良さそうな窪地があったので、展望はゼロですがここで昼食にすることにしました。
いつもながらのカップラーメンと食後のコーヒー(スティック)ですが、これらは単に身体を温めてくれるだけでなく、今まさに、山を堪能中だということを思い起こさせてくれる、私にとっては、一番「終わらないで欲しい」時間です。
が、現実に戻った1時間後、やむなく下山を開始します。
石が多い急坂を下っていると、あれほど晴れていた空から、なんとアラレが。そして、ついには雪に変わりました。石の上に積もった雪で滑らないように、またピンクテープを見失わないように注意しながら、慎重に歩を進めましたが、1時間ほどで、またピーカンが戻ってきました。なんとも気紛れな天気です。
この時は、この周辺だけのことだと思っていましたが、その後のニュースやヤマレコを見ると、けっこう広範囲で積雪があり、むしろココの積雪量は少なかったみたいでした。
国師ヶ原を過ぎて15分ほどの所に、ススキが広がる「三富からの富士」という場所がありました。「関東の富士見百景」の一つなんだそうです。ポカポカ陽気が戻っていましたし、まだゴールしたくなかったので、ここでまたザックを降ろし、コーヒーを飲みました。あいにく富士山は雲に隠れていましたが、秋に囲まれながらの最後の悪あがきです。
駐車場には13時半頃に戻りました。
スタートから約6時間。帰路の中央道もスムーズに通過し、16時半頃に帰宅しました。
最近は少々長めの山行が続いていたこともあり、若干物足りなさもありましたが、落葉が敷き詰められた雑木林、尾根歩き、広々した草原、岩登りにクサリ、そこそこの展望、山頂の高度感、おまけで天候の急変と、多くの山歩きの要素が詰まった大満足の山行になりました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する