冬の蛭が岳(撤退)【過去の記録をUP】
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,241m
- 下り
- 1,241m
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今回も霧氷の山行となる。先週から雪多く降ったことから、かなりの積雪も予想された。ルートで悩んだが、いつも大倉なのでたまには別も良いかと思い、塩水橋は起点とした「本谷周遊ルート」とした。この塩水橋周辺は、かなり歩いているので、夜間でも問題無いと自信がある。往路は塩水林道から堂平、丹沢山と決めていたが、復路をどうするか、決めかねていた。悩んだ結果、結局ピストンとした。
いつもの様に12:30に自宅を出発し、2時過ぎに塩水橋に着いた。道路の凍結もあるかと思っていたが、気温が高いので、全く凍結は無かった。準備を整えて2:40に出発した。月がほぼ満月なので、非常に明るい。ヘッドランプ明かりあっても無くても関係無いほどであった。但し、木陰に入ると暗く全く見えなくなるのと、野生動物への合図としてランプは着けておいた。丹沢山頂方面を見ると霧が流れており、霧氷も期待出来たが、気温が高いので、どうなるか解らなかった。
塩水林道中央部には全く積雪は無かったが、脇には多くの雪が残っており、かなりの積雪があったと思われた。雪が溶けた部分が凍結しており、非常に滑る。一部はその場に留まることが出来ず、そのまま傾斜を滑って落ちて行くだけであった。
しばらくして、堂平への近道分岐と思われる場所に着いたが、どうも確信が無かった。記憶では堂平近道みたいな表記があったはずだが、その様なものが全く見あたらない。ガードレール支柱に「ワサビ沢出合」と書いてあるだけで・・・。少し踏み入れてみたが、どうも確信が持てない。このまま林道を歩いても堂平への登山道入り口に出られるので、無理をせずこのまま直進することとした。しばらくすると林道舗装がアスファルト舗装から見慣れないコンクリート舗装に変わり、堂平近道分岐を見逃したことが明らかになった。標高が上がったこと、夜明けが近くなったことから、気温が下がったのか、道路凍結部分が増えて歩行が困難となることが多くなった。そのたびに積雪部分を通り、何とか堂平登山道入り口に着いた。だいぶ時間が掛かった。
堂平に入り、杉林の中を歩く。さすがに杉林の中には月明かりが届かないため、真っ暗となる。夜間歩きもだいぶ慣れたか、あまり恐怖を感じなかった。明るい時はあまり感じなかったが、登山道が少しでも不明瞭になると方向を見失うことが度々あった。一時完全に見失ったので、少し数分戻って登り返えすこととした。登り返しでは簡単に見つけられた。やはり、ヘッドランプで見えるだけで判断するので、簡単に見失う。見失った時はその場でじっくりと探すか、今回の様に戻って再トライするのもアリかと思った。但し、あんまりウロウロするのもどうかと思うが・・・。
堂平を過ぎ、崩壊箇所に出る。この辺から積雪がだいぶ残っており、凍結も進んであり、歩行もだいぶ困難となってきたが、何とか歩けた。砂防堰を過ぎ、登りになると更に積雪が増え、凍結も進んでおり、かなり滑ることから、アイゼンを付けた。先日の歩行者と思われるツボ足あとに歩幅を合わせ、歩いた。
しばらくして天王寺尾根との分岐を過ぎ、崩壊場所についた。あいかわらず崩壊はかなり進んでおり、登山道がほほ無くなっていた。旧登山道の東側に土嚢と積んだ新しい登山道が出来ていた。アイゼンを付けているので、鎖場を慎重に通過した。この頃から東の空がだいぶ明るくなった。新しい木道を通過、丹沢三峯との分岐に着いた。この辺の木々は若干ではあるがが霧氷となっていた。そしてみやま山荘に着いた。
前回塔の岳に来た時は温度計下限オーバーの-15℃であったが、今回は-3℃と非常に暖かかった。ココアを飲み、チョコボールを食べていると塔の岳方面から単独の登山者が現れた。考えてみれば初めて合う登山者であった。彼は軽く会釈をし、休憩をせずに蛭が岳方面に向かっていった。カップの片付けをし、自分も蛭が岳方面に向かった。
トレースはさっきの登山者と思われる踏み後のみで、雪が降ってから誰も蛭が岳に向かった様子は無かった。丹沢山から少し下って、登り返えすところは膝程度の積雪量であったが、丹沢山北西斜面は相当な積雪量であった。登山道がえぐれて吹きだまりとなっているので、太股まで潜った。途中でさっきの先行者が写真を撮っていた。
私も先行者の後ろで写真を撮った。やはりバックが青空でないので霧氷がいまいち冴えない。そして先行者は丹沢山に戻っていった。私もどうしようかと思った。霧氷を下から撮りたいのでコルまで降りることとした。しかし、積雪量がハンパでなく、途中であきらめた。登り返しもハンパでない。下るよりも登る方が重力に逆らうのでラッセルはきつかった。たまに腰まで潜るので脱出するのに足下の雪を崩して登ることになる。ここで発見したのは、あたまえのことであるが、四つん這いになると重さが分散して潜りにくくなる。山野井靖史の本にも書いてあったが、一人のラッセルの場合はかなり有効な行為となった。そして何とか丹沢山まで戻った。
帰りはどうしようかと思ったが、予定通り堂平から帰ることとした。帰りは雪がゆるんで足下が潜るので歩きにくいと思ったが、大股で飛ぶ様に下ると非常に早く降りることが出来た。丁度、富士山の大砂走りの様な感じであった。塩水林道から近道を通り、分岐に出た。やはり分岐には「ワサビ沢出合」の表記があり、往路で悩んだ場所は間違いでは無かった。林道には凍結箇所がかなり残っており、たまに大きく滑り、股が大きく開くことがあった。
そして10:13に車に戻り、家路についた。若干道は混んでいたが、12:30程度に家に着いた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する