大山(剣ヶ峰) 〜中国地方最高峰で高嶺の花を満喫してきた〜
- GPS
- 05:41
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 784m
- 下り
- 778m
コースタイム
- 山行
- 4:39
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 5:37
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三ノ沢脇の樹林帯を抜けた後は危険箇所ばかりです。沢の石はみんな浮いているし、尾根も崩れそうなところばかりです。充分に注意して歩きましょう。 |
その他周辺情報 | 大山寺の豪円湯院(大人\380)で汗を流して帰りました。 コロナ対策で、混んでいるときには入場時間が制限されます(30分ほど待ちました)。また、内湯は閉鎖されていて露天風呂のみ、休憩所も使用禁止になっていました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
サポーティングタイツ
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子(キャップ)
登山靴
サブザック(19L)
手拭い
昼ご飯(シリアルバー)
行動食(塩飴)
飲料(麦茶600mL+スポーツ飲料500mL)
ヘッドランプ△
予備電池△
iPhone(地図・GPS)
iPad mini(サブGPS)
日焼け止め
虫除けスプレー△
携帯電話△
時計
カメラ
ナイフ△
携帯トイレ△
ウエットティッシュ△
マスク△
財布△
|
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備考 | 夏の暑さを侮っていました、飲料に500mLをもう1本持って行くべきでした。 △は持って行ったけれど使わなかったものです。 |
感想
中国地方最高峰の大山(だいせん)は鳥取県民にとって誇りなのだが、通常、大山山頂というのは大山寺から夏山登山道を登って行ける「弥山」(1711m)を指している。本当の最高峰は剣ヶ峰(1729m)なのだが、弥山山頂から「あそこに行けるらしいよ」と眺めるだけだった。けれども、一度はその最高峰に登ってみたいと思っていた。ただ、危険個所があるらしいので、コンディションの良い時に万全の態勢で臨みたいと、考えていた。
お盆で帰省している息子と山を歩いてみようという話になり、いくつかの山を候補に挙げたところ、「せっかっくなので、大山の一番高い所へ」と言うので、一緒に登ってみることにした。
自宅(鳥取市)を出発したのは朝8時頃、登山口へ着いたのは10時頃だった。来る途中に眺める大山は上の方に雲がかかっていて少し不安だったが、歩き始める頃にはほぼ雲は無く、山頂よりもっと高い所を薄い雲が流れている。風は少しあるかもしれないが展望は良さそうだ。
最初は砂防提工事の重機通行用の砂利道を上り、幾つか砂防提を越えたところで沢の脇の灌木帯に入る。地図で見ると三ノ沢の礫の斜面を上っていくのかと思っていたが、実際は樹林帯の中に道がついている。とはいっても、時々流されてしまうのか、大きな木は無く、若く細い灌木の林で、足下には夏の花を見ることができた。
一番上の砂防堤を越えると高い木が少なくなる。ここで「大山には何度も登っている」と言うベテランクライマーが追いついてきた。挨拶して、ルートを案内してもらった。初めてのコースで標識もない登山道なのでずいぶん心強かった。若いモン相手だと話しかけ易いのか、息子にいろいろ声を掛けてくれた。大山ではこのコースが一番だとか、もう2時間早く登り始めるべきだよ、とか、何も知らない父親に代わって色々アドバイスをしていただいた。ありがとうございます。
そのうち、ひときわ尖った峰の下へ出た。鎗ヶ峰だ。空は全く雲の無い青空となった。そして、ここからは細い稜線を一番高い頂に向けて進む縦走路となる。日差しは強いが爽やかな風が吹き、気持ちが良い。正午を過ぎているが、立ち止まらずに最高峰の剣ヶ峰へ向かった。
稜線は細く、幅は30cm程度しかない。向こうから歩いてくる人がいないことを確認して、早足で進む。傾斜のきついところがないのが救いだ。天気も良くコンディションとしては最高だろう。それでも稜線に見つけた花の写真を撮ろうと立ち止まっているときに横風が吹いたりすると体が揺れてドキッとし、思わずしゃがみ込んだりしてしまう。南側斜面はほぼ崩落しつつある絶壁だが、右側は少し植物の生えている所や、岩場で腰を掛けられるようなところもある。道に迷うようなところではないので息子を先に行かせたら、怖がる様子もなくどんどん先へ進み、山頂へ着く頃には100m近く後塵を拝することになってしまった。
山頂には数名の登山者が休憩をとっており、私たちも少し離れた位置に腰掛けて昼食をとった。私はシリアルバーを、息子は来る途中で買ったおむすびを頬張った。周囲にはここより高い山はない、本当の中国地方最高峰に立った達成感を噛み締めた。
帰路は往路を引き返した。一度歩いた道ではあるが、標識はなく、中腹の低木林は道の不明瞭なところもあるため、息と同じ軌跡は踏めていない。眼前に広がる景色を眺めながら一歩ずつ踏み締めながら標高を下げていった。
今回は天候にも恵まれて、比較的難易度の高い山行を気持ちよく完遂することができた。これまで大山の弥山に登山したときにいつも感じていた「ここが本当の最高峰じゃないんだよね」という気持ちを晴らすことができた。鳥取県に住んでいて、山歩きを趣味にしているからには一度は登っておくべき山だと思っていた場所を良いコンディションで歩くことができて満足している。
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