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Yamareco

記録ID: 2501646
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大山・蒜山

大山(剣ヶ峰) 〜中国地方最高峰で高嶺の花を満喫してきた〜

2020年08月14日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:41
距離
5.9km
登り
784m
下り
778m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:39
休憩
0:58
合計
5:37
距離 5.9km 登り 784m 下り 785m
12:22
12:29
7
12:36
12:41
10
12:51
12:52
14
13:06
13:33
14
13:47
13:48
12
14:00
14:10
5
14:15
14:21
83
15:47
文殊堂登山口
天候
過去天気図(気象庁) 2020年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大山環状道路三ノ沢文殊堂のところに車が数台停まれる場所があります。
コース状況/
危険箇所等
三ノ沢脇の樹林帯を抜けた後は危険箇所ばかりです。沢の石はみんな浮いているし、尾根も崩れそうなところばかりです。充分に注意して歩きましょう。
その他周辺情報 大山寺の豪円湯院(大人\380)で汗を流して帰りました。
コロナ対策で、混んでいるときには入場時間が制限されます(30分ほど待ちました)。また、内湯は閉鎖されていて露天風呂のみ、休憩所も使用禁止になっていました。
三ノ沢の護岸工事のゲートから中に入ります。
2020年08月14日 10:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
8/14 10:12
三ノ沢の護岸工事のゲートから中に入ります。
朝方に山にかかっていた雲も消えてドピーカンになりました。日差しが暑そう(*_*)
2020年08月14日 10:18撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:18
朝方に山にかかっていた雲も消えてドピーカンになりました。日差しが暑そう(*_*)
ソバナ
沢の脇の樹林帯の中には夏の花が見られます。
2020年08月14日 10:23撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:23
ソバナ
沢の脇の樹林帯の中には夏の花が見られます。
随分大きなノイチゴが実を付けています。
2020年08月14日 10:28撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:28
随分大きなノイチゴが実を付けています。
沢に転がる礫はこの山をつくるデイサイト、流紋岩と安山岩の中間的な岩石です。
2020年08月14日 10:42撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:42
沢に転がる礫はこの山をつくるデイサイト、流紋岩と安山岩の中間的な岩石です。
一番上の堰堤を越えるにはロープを伝ってコンクリートの斜面を上らなければなりません。
2020年08月14日 10:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:45
一番上の堰堤を越えるにはロープを伝ってコンクリートの斜面を上らなければなりません。
沢の中から、これから歩く稜線を望みます。
2020年08月14日 10:52撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:52
沢の中から、これから歩く稜線を望みます。
カワラナデシコ
2020年08月14日 10:53撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:53
カワラナデシコ
クサボタン
花弁がだんだん捲(めく)れてくるようですね。
2020年08月14日 10:54撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:54
クサボタン
花弁がだんだん捲(めく)れてくるようですね。
(キュウシュウ)コゴメグサ
この花はこの先でも多く見かけました。
2020年08月14日 10:55撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:55
(キュウシュウ)コゴメグサ
この花はこの先でも多く見かけました。
ネジバナ
2020年08月14日 10:55撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:55
ネジバナ
コオニユリ
2020年08月14日 10:57撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 10:57
コオニユリ
帰省している息子と一緒に歩きました。山装備を持っていないので、とりあえずジャージとTシャツで。
2020年08月14日 11:07撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 11:07
帰省している息子と一緒に歩きました。山装備を持っていないので、とりあえずジャージとTシャツで。
シモツケソウ
これは草の方、木のシモツケもあったようですが、あまり意識してませんでした。
2020年08月14日 11:30撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 11:30
シモツケソウ
これは草の方、木のシモツケもあったようですが、あまり意識してませんでした。
アカモノ?シラタマノキ? 
2020年08月14日 11:31撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 11:31
アカモノ?シラタマノキ? 
オカノトラノオ
これ、ユートピアコースでもよく見かける花です。
2020年08月14日 11:49撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/14 11:49
オカノトラノオ
これ、ユートピアコースでもよく見かける花です。
オオバギボウシ
つぼみと、ややくたびれた花。
2020年08月14日 11:49撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/14 11:49
オオバギボウシ
つぼみと、ややくたびれた花。
ダイセンフウロ
シコクフウロとの区別がつきません。
2020年08月14日 11:56撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 11:56
ダイセンフウロ
シコクフウロとの区別がつきません。
ヤマアジサイ
ちょっと紫がかっているので、ノリウツギではないだろうと。
2020年08月14日 12:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 12:12
ヤマアジサイ
ちょっと紫がかっているので、ノリウツギではないだろうと。
花弁が大きく割れていますが、これもダイセンフウロ?
2020年08月14日 12:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 12:12
花弁が大きく割れていますが、これもダイセンフウロ?
ダイモンジソウ
中腹辺りで見られました。
2020年08月14日 12:17撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
8/14 12:17
ダイモンジソウ
中腹辺りで見られました。
槍ヶ峰
スゴイ尖がってるけど、あの上まで行けるんですよ。
2020年08月14日 12:27撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 12:27
槍ヶ峰
スゴイ尖がってるけど、あの上まで行けるんですよ。
高木限界に達しています。良い天気で良かった。
2020年08月14日 12:37撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 12:37
高木限界に達しています。良い天気で良かった。
稜線に達しました。ここから天空の縦走路になります。
2020年08月14日 12:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 12:39
稜線に達しました。ここから天空の縦走路になります。
怖いもの知らずの息子はスタスタと先を行きます。
2020年08月14日 12:41撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 12:41
怖いもの知らずの息子はスタスタと先を行きます。
コオニユリ
正に、高嶺の花ですね。
2020年08月14日 12:44撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 12:44
コオニユリ
正に、高嶺の花ですね。
日本海
かすかに隠岐の島も見えました。
2020年08月14日 12:50撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 12:50
日本海
かすかに隠岐の島も見えました。
ホソバノヤマハハコ
稜線にこの白い花が花盛りでした。
2020年08月14日 12:51撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 12:51
ホソバノヤマハハコ
稜線にこの白い花が花盛りでした。
時々危険な稜線をトラバースして北側の茂みの中の道を進みます。
2020年08月14日 13:00撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 13:00
時々危険な稜線をトラバースして北側の茂みの中の道を進みます。
南側は崩落が激しいです。
2020年08月14日 13:03撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 13:03
南側は崩落が激しいです。
剣ヶ峰の山頂碑が見えてきました。もう少し。
2020年08月14日 13:04撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 13:04
剣ヶ峰の山頂碑が見えてきました。もう少し。
山頂碑
ここがこの山で本当に一番高い所です。
2020年08月14日 13:28撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 13:28
山頂碑
ここがこの山で本当に一番高い所です。
予定より少し遅い昼食になりました。
お茶とシリアルで済ませます。
2020年08月14日 13:12撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 13:12
予定より少し遅い昼食になりました。
お茶とシリアルで済ませます。
右手前が烏ヶ山、5月に娘と登りました。
2020年08月14日 13:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 13:22
右手前が烏ヶ山、5月に娘と登りました。
弥山方向、ここは更に危険そうだ。
2020年08月14日 13:25撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 13:25
弥山方向、ここは更に危険そうだ。
下山します。道脇の薮の下に
ヤマホタルブクロが咲いているのを見つけました。
2020年08月14日 13:33撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 13:33
下山します。道脇の薮の下に
ヤマホタルブクロが咲いているのを見つけました。
シオガマギク
2020年08月14日 13:41撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 13:41
シオガマギク
ムラサキタカネアオヤギソウ(タカネシュロソウ)
色が地味で目立たないです。
2020年08月14日 13:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 13:45
ムラサキタカネアオヤギソウ(タカネシュロソウ)
色が地味で目立たないです。
先を行く登山者
そうですよねぇ、ヘルメットを被るべきですよねぇ。
2020年08月14日 14:02撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 14:02
先を行く登山者
そうですよねぇ、ヘルメットを被るべきですよねぇ。
せっかくなので、槍ヶ峰の穂先に登ってみました。
2020年08月14日 14:05撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 14:05
せっかくなので、槍ヶ峰の穂先に登ってみました。
上りより、下りの方が歩き難いです。焦らずに注意して歩こう。
2020年08月14日 14:19撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 14:19
上りより、下りの方が歩き難いです。焦らずに注意して歩こう。
砂防堰のある所まで下りてきました。あとは樹林の木陰の中を歩いて行きましょう。
2020年08月14日 15:22撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 15:22
砂防堰のある所まで下りてきました。あとは樹林の木陰の中を歩いて行きましょう。
重機のあるところにきました。膝がガクガクで、このなだらかな下りが思いの外辛いです。
2020年08月14日 15:39撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 15:39
重機のあるところにきました。膝がガクガクで、このなだらかな下りが思いの外辛いです。
文殊堂
少しこけたりはしましたが、命に別状なく最高の景色を楽しんで来られました。ありがとうございます。
2020年08月14日 15:47撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
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8/14 15:47
文殊堂
少しこけたりはしましたが、命に別状なく最高の景色を楽しんで来られました。ありがとうございます。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ サポーティングタイツ ズボン 靴下 グローブ 日よけ帽子(キャップ) 登山靴 サブザック(19L) 手拭い 昼ご飯(シリアルバー) 行動食(塩飴) 飲料(麦茶600mL+スポーツ飲料500mL) ヘッドランプ△ 予備電池△ iPhone(地図・GPS) iPad mini(サブGPS) 日焼け止め 虫除けスプレー△ 携帯電話△ 時計 カメラ ナイフ△ 携帯トイレ△ ウエットティッシュ△ マスク△ 財布△
備考 夏の暑さを侮っていました、飲料に500mLをもう1本持って行くべきでした。
△は持って行ったけれど使わなかったものです。

感想

 中国地方最高峰の大山(だいせん)は鳥取県民にとって誇りなのだが、通常、大山山頂というのは大山寺から夏山登山道を登って行ける「弥山」(1711m)を指している。本当の最高峰は剣ヶ峰(1729m)なのだが、弥山山頂から「あそこに行けるらしいよ」と眺めるだけだった。けれども、一度はその最高峰に登ってみたいと思っていた。ただ、危険個所があるらしいので、コンディションの良い時に万全の態勢で臨みたいと、考えていた。
 お盆で帰省している息子と山を歩いてみようという話になり、いくつかの山を候補に挙げたところ、「せっかっくなので、大山の一番高い所へ」と言うので、一緒に登ってみることにした。
 自宅(鳥取市)を出発したのは朝8時頃、登山口へ着いたのは10時頃だった。来る途中に眺める大山は上の方に雲がかかっていて少し不安だったが、歩き始める頃にはほぼ雲は無く、山頂よりもっと高い所を薄い雲が流れている。風は少しあるかもしれないが展望は良さそうだ。
 最初は砂防提工事の重機通行用の砂利道を上り、幾つか砂防提を越えたところで沢の脇の灌木帯に入る。地図で見ると三ノ沢の礫の斜面を上っていくのかと思っていたが、実際は樹林帯の中に道がついている。とはいっても、時々流されてしまうのか、大きな木は無く、若く細い灌木の林で、足下には夏の花を見ることができた。
 一番上の砂防堤を越えると高い木が少なくなる。ここで「大山には何度も登っている」と言うベテランクライマーが追いついてきた。挨拶して、ルートを案内してもらった。初めてのコースで標識もない登山道なのでずいぶん心強かった。若いモン相手だと話しかけ易いのか、息子にいろいろ声を掛けてくれた。大山ではこのコースが一番だとか、もう2時間早く登り始めるべきだよ、とか、何も知らない父親に代わって色々アドバイスをしていただいた。ありがとうございます。
 そのうち、ひときわ尖った峰の下へ出た。鎗ヶ峰だ。空は全く雲の無い青空となった。そして、ここからは細い稜線を一番高い頂に向けて進む縦走路となる。日差しは強いが爽やかな風が吹き、気持ちが良い。正午を過ぎているが、立ち止まらずに最高峰の剣ヶ峰へ向かった。
 稜線は細く、幅は30cm程度しかない。向こうから歩いてくる人がいないことを確認して、早足で進む。傾斜のきついところがないのが救いだ。天気も良くコンディションとしては最高だろう。それでも稜線に見つけた花の写真を撮ろうと立ち止まっているときに横風が吹いたりすると体が揺れてドキッとし、思わずしゃがみ込んだりしてしまう。南側斜面はほぼ崩落しつつある絶壁だが、右側は少し植物の生えている所や、岩場で腰を掛けられるようなところもある。道に迷うようなところではないので息子を先に行かせたら、怖がる様子もなくどんどん先へ進み、山頂へ着く頃には100m近く後塵を拝することになってしまった。
 山頂には数名の登山者が休憩をとっており、私たちも少し離れた位置に腰掛けて昼食をとった。私はシリアルバーを、息子は来る途中で買ったおむすびを頬張った。周囲にはここより高い山はない、本当の中国地方最高峰に立った達成感を噛み締めた。
 帰路は往路を引き返した。一度歩いた道ではあるが、標識はなく、中腹の低木林は道の不明瞭なところもあるため、息と同じ軌跡は踏めていない。眼前に広がる景色を眺めながら一歩ずつ踏み締めながら標高を下げていった。
 今回は天候にも恵まれて、比較的難易度の高い山行を気持ちよく完遂することができた。これまで大山の弥山に登山したときにいつも感じていた「ここが本当の最高峰じゃないんだよね」という気持ちを晴らすことができた。鳥取県に住んでいて、山歩きを趣味にしているからには一度は登っておくべき山だと思っていた場所を良いコンディションで歩くことができて満足している。

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体力レベル
2/5

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