三段山・十勝岳
- GPS
- 29:30
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,295m
- 下り
- 1,279m
コースタイム
十勝岳:C1(6:40)十勝岳避難小屋(7:40-8:40)Co1540付近(9:40)白銀荘(12:30)
天候 | 一日目:曇り→ガス 二日目:曇り(上部ガスガス) |
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過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
一年班準備山行二回目!
三段山と十勝岳行ってきました。
一日目:三段山
あんまりよろしくない天気だったが、風弱く、ガスの隙をついてガンガン進むことに。
今回の私のポジションはまさにおまけ的な立ち位置。一年生の面倒を観ることはあってもあくまでもM2なので終始メモリアル記録係に徹することにする。一年目とLsの人数の関係上、ふたパーティーに分かれての山行だったので二つのパーティーを行ったり来たりした。
三段山のピークは今年の4月に踏んでいるので私としてはスキーが楽しめたらそれでいいやというような心境。だったのだが、三段山お隣の前十勝の猛々しさを見てしまうと山岳部がピーク目指さないでどうするよ!?と自分を律するような心境に早変わり。一年生は冬山ピークを踏んだことがないから早くあのやりきったぜ感を味あわせてやるのも先輩の使命のひとつなわけで。
てことであっという間に高度があがっていきました。が、先はガスガスで視界が安定しない。視界の状況を常に確認しつつ登っていく。私一人もしくは一年生を引き連れている状況だったらどう行動するかを想像してみると、なかなかここまで行動できないかもしれない。経験とか判断不足であるなぁと先を行くLsの背中を見て思うのであります。
ピーク直下でEPに切り替える。ピークまではあっという間。360度ガスでなんも(面白くないし)見えない。高身長Lはがたがた身体を震わせてとっとと下山したげ。ワンゲルからやってきたMはさすが、ノリノリで写真に写ってくれるので、そのノリをお借りして集合写真を撮った。大雪メモリアル大切。
高身長L率いるパーティーを追いかけるようにして札幌出身Lパーティーも下り始める。シーデポ地点からは視界もあまりないのでしばらくシーズリで下ることにした。視界が回復し始めたところでスキー装着☆こけるけれど面白いからまぁいいや。
一年生は前回旭岳よりも格段に上手くなっていた。成長が速いなぁ(・・;)
途中でMの一人がリッジレストを落とす。後続は私だったので、M2という立場からもそこは気を利かせてリッジレストが落っこちていることに気が付くべきだったのだが、私は全く気が付かずに滑り降りてしまっていた。
そんな私に最上級生Lが一言、「使えないM2だな」。
最初の一段に登る斜面は登りかえして二回滑った。下手でも楽しけりゃいいのだ。
4月のここの記録によれば無償の愛とはなんとやらと何か得たものがあったらしいが、そんなものは忘れてしまった。
テンバへ移動しテント設営。少し休んだ後、ビーコン訓練とゾンデ練習(埋没訓練)を行う。
ビーコンの扱いにはもう少し慣れが必要かも。
ゾンデ練習では実際に人(私)が埋没して、ゾンデで人間をつつく時の感触を経験してもらった。私にとっては埋没体験。エアポケットは大きめに作ったが、「10分以内に救出してくださいね」と念を押して頼んだ。埋まっていく最中に万一の時のためにとALから木の枝を握らされた。木の枝先は雪上へ突き出しているのでやばくなったら木の枝を揺さぶってくれというのだ。雪に埋もれ足で圧雪され、もうカチンコチン。完全に動けない。
早速つんつんとゾンデでつつかれる。腰のツボをピンポイントでつかれ、結構痛い。驚きだったのは完全に埋没してからたった3分ほどで息ができなくなっていったこと。胸郭が雪に圧迫されているから空気を吸い込むことができず、さらに空気はどんどん薄くなってゆく。呼吸は速く浅くなっていき、手に力が入らなくなっていったので、これはやばい!!とめっちゃ焦り、握らされていた木の枝を一心の動かした。
木の枝を握ってなかったらどうなっていたのか。
屋根の雪の下敷きになって亡くなる人がいることをなんとなく信じられなかった自分がいたが、もう十分分かった。雪はコンクリートである。
夜は、栄光の架け橋とか歌って騒いだ。
二日目:十勝岳
天気悪く、朝は暗いので6時半出発。高身長L率いるパーティーは既に出発済みだった。
スノーブリッジを越えて十勝岳避難小屋までは磁石を切る。小屋には予定よりも1時間早くついた。そこで小屋の中でしばしまったりする。ここでも色々騒いだ気がする。
小屋から先は夏道の乗る尾根を登る。小屋を出てすぐにEPに切り替えた。もう一方のパーティーはツボにストックというスタイル。そのままデポ旗を打ちつつCo1520付近まで。札幌出身Lsパーティーはデポ旗がつきるまでEPで尾根を詰めることにした。私は朝の流れからこちらのパーティーに所属していたので付いて行く。視界は100あったかな…。斜面が硬くなってきたところでデポ旗が尽きる。せっかくなので集合写真を撮っておく。引き返していくともう一方のパーティーは時間待ちをしていたのでなんとなく(意地の張り合いで?)一緒に時間待ちをする。が、時間になっても一向に良くならないのであきらめて下山開始。
最上級生曰く「十勝は攻めればピークに行かせてくれる山」らしいのでいつか行けると信じましょう。
帰路、車の荷物に押しつぶされて身動きが取れなくなったのが、埋没訓練をしていたおかげで「まぁ死にはしないだろ」と心にだいぶ余裕ができていた。
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