剱岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 1,372m
- 下り
- 804m
天候 | 15日晴れのち雨 16日晴れ 17日晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
9月の三連休を利用して劔岳に登ってきた。
一般ルートでは難所が多いと有名で毎年事故が発生している。
登山愛好家の間ではカニのタテバイ、カニのヨコバイとして有名な難所を含めクサリ場が続く緊張を強いられるコースだ。
GW に鹿島槍ヶ岳から見た劔岳。
絶対に登ると決めて今回を迎えた。
金曜日の夜東京から毎日アルペン号に乗り、室堂までバスで移動。
土曜の朝、室堂でFさんYさんと合流。
今回はテント泊の為、60Lのリュックを背負いまずは雄山に向かう。
一ノ越までは整備された舗道を観光客に混じりながら歩く。
曇り空はあるものの青空が広がり気持ちのいい天気だった。
雄山で一休み。大汝山今回の最高峰3015m、富士ノ折立を登り、別山はパスして劔澤キャンプ場を目指す。
途中から雨が降りだした。天気予報は晴れなのにどうして?
真剣に自分は雨男かと思った。
キャンプ場に着いても雨は降り続けた。初日からひどい目に遭った。
二日目、昨日の雨がうそのように星空が広がっている。満天の星のきらめきにしばし、空を見上げ続けた。
5時の空が明るくなるのを待って出発した。既に多くの人が暗いうちからヘッドライトの灯りを頼りに出発していた。
剣先小屋を抜けて一服劔を目指す。
岩が多く歩きにくい道を歩きながら朝日に照らされる山を眺めながら歩く。
一服劔の目前には前劔が立ちはだかる。険しい岩石が登山者を拒んでいるようだ。
一服劔を一旦下り、前劔の険しい岩場に取りつく。
クサリ場の連続。
足を滑らせば谷底へまっ逆さま。
とはいってもそれほどの怖さはない。
一服劔から40分ほどで前劔の頂上に到着。
憧れの劔岳が目の前に現れた。
屹立した岩肌が荒々しく人を寄せ付けない迫力がある。
前劔から一気に下って、劔岳にアタックする。
何度もクサリ場を越え、いよいよカニのタテバイに近づいたら渋滞。
ここからカニのタテバイまで二時間かかった。
待ってる間、目の前に広がる北アルプスの雄大な景色を楽しんだ。
いよいよカニのタテバイ。
10メートル位の絶壁をクサリを頼りによじ登る。足場の確保さえしっかりすればさほど危なくない。
でも絶壁だけに緊張はした。
ここを抜ければ頂上はすぐそこ。
ついに登頂!
北アルプス、立山、日本海が一望。
頂上は広いが人で溢れていた。
しばし景色を眺めながら休憩。
下りはカニのヨコバイ。頂上付近は行きと帰りでコースが違う。
ここも一時間位待たされる。
ここも落ち着いて渡ればなんてことないけど足場は15センチ位しかなく、落ちたら大ケガ、命も危ない。
さすがにクサリを掴む手に力が入った。
後は何ヵ所か高度感のある下りはあったが、なんなく通過。
途中休んだのであまり疲れずに降りてこれた。
今まで登った山とは難度が全く違った。さすが劔岳だ。
三日目、今日は初日雨のためエスケープした別山を登って剣御前から雷鳥沢を経由して室堂へ帰る。
別山に登ると途中から強風が吹き出し、稜線に出ると横風に吹き飛ばされそうになりながら細い稜線を緊張しながら歩いた。
頂上でも立っているだけで吹き飛ばされそう。
こんな強風は初めての経験。
すさまじかった。
剣御前を経て雷鳥沢へ降りると、一転この世の楽園みたいな素敵な場所だった。
周囲を緑の山に囲まれ、青空と山の緑がこの世とは思えない風景だ。
いつかここでテントを張って近くの山を歩くのもいいなと思った。
ここから室堂までは遊歩道が出来ていて観光客と一緒に地獄谷、ミクリが池の景色を楽しんだ。
一時間程で室堂に到着。
念願の劔岳な登り、素晴らしい景色に出会い、とても満足の三日間だった。
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