赤牛岳(チャリミネンコ・ワンディ22時間)


- GPS
- 22:28
- 距離
- 86.0km
- 登り
- 6,863m
- 下り
- 6,847m
コースタイム
- 山行
- 20:16
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 21:10
天候 | 晴れ、暑かった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
有峰林道20km、標高差1000m 道はきれい、20時以降車の通行はできない |
その他周辺情報 | 亀谷温泉白樺ハイツ |
写真
感想
200名山も残すとこ尾鈴山、東赤石岳、赤牛岳の3つ、いよいよワンディ最難関の赤牛岳に挑戦、新穂高からのワンディ記録はチラホラあるが富山側の亀谷からの記録はない、やるならチャリリンだろう。新穂高と折立はほぼ同じ標高、亀谷からはチャリリンで標高差1000mがプラスされる。ワクワクする、やるしかない!
数時間の仮眠の後時に自宅を出た。23時に亀谷に着き15分にゲートをチャリリンでスタート。今日は長丁場になるので普段以上の食料と飲み物を持つのでザックはパンパン、今日も夜間は山風が吹き安定の向かい風となり辛かった。もうトンネルがいくつあってどこが辛いかまで完璧に把握している。最後の緩いトンネルを過ぎるとしばらくで有峰ダムが見えた。湖岸を周り激坂をこなすと新折立トンネル、ここは特に向かい風が強い。重荷でいつもより少し時間がかかり1時間45分で最初の関門を突破した。
折立は車でいっぱい、キャンプ場は熊の出没で閉鎖されていた。自販機でジュースを買って休憩した。1時過ぎ折立発、蒸し暑くとても明るくなって出る気はしない、深夜スタートに限る。三角点まで上がると今日は満天の星、富山の夜景が綺麗だった。これは撮るしかない、良い夜景や星空を撮るため色々シャッター時間を変えて撮影した。先は長いけど写真は必要だ。
折立から3時間で太郎平小屋に着いた。薬師へ向かうライトが一つ見えた。小屋は真っ暗だった。薬師沢小屋まで下り基調だが帰りの登り返しはいつも辛い、それなりに飛ばして途中で帰りの食料をデポした。薬師沢小屋では沢へ向かう登山者が2名いた。ここで黒部川に降りて大東新道へ、この登山道はアップダウンが多い上沢を5ヶ所横断する。雨が降ると帰りの渡渉が心配だ。
長い歩きで高天原峠に着いたがここからはまた下り、高天原は花や湿原が素敵で薬師岳が見事な景観だった。温泉では湯に浸かる宿泊客がチラホラ、入りたいが時間がない、温泉沢はパドルシューズなのでジャブジャブ水に入りながら進む。もう暑いので頭から水を被っていく。沢を外れ尾根に取り付くともうめちゃ暑かった。温泉沢の頭まで標高差700m暑さとの闘いだった。
頭に着くと右が水晶、左が赤牛、赤牛まで目視でもマジ遠かった。風もなくとにかく暑い、赤牛方面から来る登山者はそこそこいた。頭から1時間半で赤牛岳にようやく到着スタートから12時間半であった。赤牛は来たことがなかったので感慨無量だった。展望は素晴らしかった。黒部湖や槍、剣までよく見えた。さあ帰りも長い急ごう。
とにかく暑い早く水浴びをしたい一心だった。頭まで1時間半、ここから急な尾根を下り温泉沢に入ると水に飛び込んだ。この時期は温泉よりこれでしょう。気持ちよかった。高天原小屋前では多くの登山者がくつろいでいた。自分は金沢まで帰らねばならない。高天原峠までの登り返しその先の沢の横断、さらに黒部川の歩き、疲れた体にムチが打たれた。
薬師沢小屋着が17時過ぎ、もう暗闇確定となる。ケベックヶ原でデポした食料を食べさあ登り返しだ。太郎平小屋手前で空が夕焼けに染まる。暗がりの太郎平小屋では多くの登山者が夕食を食べていた。もう足元が暗くライトを付けて歩くが危ないので飛ばせない。安全第一でゆっくり降ろう。ライトに向け虫がうざいからネットを被る。
折立に着いたのは21時過ぎ、車ならもうゲートは通過できないが、チャリリンなら大丈夫、真っ暗な有峰林道はもう車が来ないから安心だ。ぶっ飛ばして亀谷に着いたのは21時半過ぎ、22時間山行であった。荷を片付けて自宅に着いたのは23時、今日は25時間行動であった。長い長い一日を経て念願の赤牛岳をピクリ200名山はもう終わったも同然となった。
もう赤牛岳は良いだろう。本当に苦行であった。一生忘れない山行になるだろう。
この猛暑の中、単独で凄いですね。まあ、このルートでご一緒できる方は日本中にそうはいませんね。(笑)写真も綺麗で素晴らしいですね。200名山残り2座、頑張ってください。しかし23時間凄いです。
レス有難うございます、新穂からワンディするトレランの方は多いと思います。富山側はチャリや沢など総合力が試されます。特にチャリの配分を誤ると終わってしまいます。中々考えさせられる難コースだと思います。
感動いたしました‼️
自転車での下立までのアプローチ、太郎平からのアップダウンと沢、そして猛暑の中での日帰り赤牛岳は俗な言葉で恐縮ですが凄すぎます‼️
改めて、素晴らしいリポートと画像をありがとうございました‼️
レス有難うございます。沢を外れ尾根に取り付き稜線を歩いている時は暑くて目玉焼きのようでした。帰路急いで温泉沢でドボンした時は救われました。このコース至る所で水が取れるので猛暑の日にはオススメです。いつも薬師岳から眺めていた赤牛岳、200名山じゃなかったら絶対足が向かない程遠いと思っていました。富山側から行けて北陸人として本当に嬉しかったです。
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