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Yamareco

記録ID: 2517532
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾

戸隠山、高妻山

1993年09月11日(土) ~ 1993年09月12日(日)
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littletrekker その他5人
GPS
32:00
距離
16.7km
登り
1,780m
下り
1,780m

コースタイム

 妙高山を代表とした「頸城山隗」の南の端にあるのが、戸隠山と高妻山である。戸隠神社から八方睨みに登り、戸隠山を踏んで一不動避難小屋で宿泊、翌日に高妻山を目指すことにした。
 東京を早朝に出発し、一路長野を目指す。まだ上信越道が全通しておらず、戸隠神社に着いたのは昼前であった。社務所近くの蕎麦屋で昼食を取った後、戸隠神社表参道の立派な杉並木を歩き、登山道入口の「戸隠奥社」にむかった。
 「戸隠奥社」の脇には、「危険箇所有り、入山注意」の看板が立っている。警告の看板を横目に、気を引き締めて登山道に足を踏み入れた。樹林の中を右に左へと登りが続く。50軒長屋、百軒長屋の岩壁を越える頃から、鎖場が現れる様になる。一般的な縦走路の鎖場は、鎖はあくまで補助であり、基本的には岩のホールドを確保しながら登ることが出来る処が多いのであるが、戸隠山の鎖場は、ほぼ垂直に登る場所が多く、鎖で体を持ち上げる様な場所が次々と現れる。さすがに修験道の山の名に恥じない厳しいコースだ。一泊の荷物を背負っての鎖場はさすがにきつい。
 登りはじめて約2時間、このコース最大の難所「蟻の門渡り」「剣の刃渡し」に取り付く。この痩せ尾根、来る前にガイドブックの写真で見たより、ずっと道幅が狭い。ごつごつして歩き難い尾根道の幅は、30〜50cm位しか無い感じた。一見するとどうやって越えていいのか、思わず足が竦んでしまうような難路であった。尾根の両サイドはスパッと数十m切れ落ち、一歩足を踏み外せば、助かるとは思えない。手前にある「蟻の戸渡り」には巻き道、(巻道といっても「鎖で確保しながら、岩壁の側面をへつっていく」なかなか厳しい道であるが、痩せ尾根よりは安全。)があるが、その先の剣の刃渡しには、迂回路も無い。腹をくくり、慎重に慎重に進んでいく。顔が引き攣っているのが、自分でもわかる。剣ノ刃渡しは、尾根を跨ぐようにして越えた。
 難所を越えると、すぐ主稜線上の「八方睨」に出る。ここでしばし休息を取り、体勢を整えてから歩き始めると、程なく「戸隠山」頂上に到着した。戸隠神社の山門から戸隠山頂迄、登山マップの標準タイムは2時間45分になっていたが、この日は正味歩行時間で、約3時間15分を要した。何時もコースタイムの80%程度で歩いている事からして、このコースタイムは少々厳しいのではないかと思われる。何れにせよ、鎖場のある登路は、何時もより時間に余裕を持つことが必要であろう。ここから初日の宿泊地「一不動避難小屋」迄は、約1時間半であった。
 翌朝、「一不動避難小屋」から朝露の登山道を踏んで、高妻山を目指すことにする。この登山道は、二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵、六弥陀、七観音、八薬師、九勢至、と石祠が置かれているが、五地蔵から先は、登るのに必死で数えるのを忘れてしまった。高山性の中低木帯の中を進む急登を登りきり、草地を越えると、漸く「高妻山」の山頂に到着である。薄曇りで360度の眺望は得られなかったが、戸隠山を越えての道を思い出しながら、昔の修験者の辿った道を登りきったと言う、満足感に浸ることが出来た。
天候 晴れ時々曇り
アクセス
利用交通機関:
自家用車
戸隠神社の杉並木
戸隠神社の杉並木
岩場を登る。
蟻の戸渡りが迫って来た。
蟻の戸渡りが迫って来た。
蟻の戸渡り
戸隠山の山頂にて。
戸隠山の山頂にて。
高妻山の山頂に到着。
高妻山の山頂に到着。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 時計 タオル ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ
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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

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