鈴鹿 アカイシ 〜年明けからマニアックな山域へ〜
- GPS
- 05:58
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,077m
- 下り
- 1,059m
コースタイム
天候 | 雲時々雨 宇曽川ダム 8℃ アカイシ 6℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標識は一切有りません。 色んな踏み後が交差しているのでしっかり地形図で確認すること。 低山といえど難易度はそれなりに高いので初心者だけでは立ち入らない事。 野犬が何匹かいますのでビックリして逃げないように。 追いかけられて噛まれます。 |
写真
感想
年明けの2日目。
雪の予報があるものの、どうせ当たらないので登山を結構する。
目的の山は高取山を登ったときに気になっていたアカイシという山だ。
当然ヤマレコ未踏なのでこのサイトでは参考になるものが無く、別のサイトで予め下調べはしている。 それと地形図を合致させて頭に入れておいた。
まず宇曽川ダムから少し行くとバリケードがあるので車を停めて登山口まで林道をテクテク歩く。
美しい宇曽川の上流を楽しみながら歩いていると後ろから気配を感じた。
振り返ると犬がこっちにやってくる。
少々怖いが話を掛けた。 首輪をしているところを見ると捨て犬や。
「どうした? お前一人か?」などと話を掛けるが犬は俺を見ては先に行ってしまう。 だけどカーブを曲がると犬が待っている。
多分一緒に散歩がしたいのだろう。 それならば気が済むまで付き合うでよ!
ただし登山道までやからな!
そう言い聞かせながらしばらく歩いていると突如犬は足早にいなくなった。
そして川の対岸の山の斜面から激しい泣き声が聞こえた。
鹿でも捕らえたのかな? しかしそこまで野生化するものなのか?
よく分からんが、これ以上はどうする事も出来ないので先に進む。
登山道までの間は何度も後ろを振り返ったがさっきの犬が現れる事はなかった。
登山道の手前で別の犬が遠吠えしている。
流石に怖いので足早に登山道に入る。
道は巡視路なので標識はない。
山頂まで単調な直登が続くので結構疲れる。
鉄塔が現れると残りの登りは僅かだ。
すぐに尾根に出て、アップダウンを一個クリアした先が山頂だ。
展望は無いが、その分誰もいないし静かな時を過ごせる。
飯を食べている最中もあの犬の事が頭に過ぎる。
それに風が強く、弱い雨も降りだしたので少し早いが出発だ。
ピストンもいいが、どうしても野犬の事が気になるし、林道歩きの長さもあったので違うルートで帰ろう。
まずはこの巡視路を反対の多賀側に下りきる。
途中の鉄塔から見る景色は山頂で展望が無かった分、最高だ。
やはり見てしまうのは、この前登った高取山と八ツ尾山だ。
あれ、俺が高取山から見たアカイシだと思っていた山があそこにある??
ならあの山はなんていう山だろう??? どちらにしてもいい形の山やわ。
林道まで下りきり、今度はもう一つの巡視路でまた反対側に戻る作戦だ。
巡視路の入口が見えたので渡渉し登り始める。
沢沿いなので上の見通しがきかないため、鉄塔を確認することが出来ない。
半信半疑で沢を詰めるとトラバース路が交差している。
この時点で80パーセント間違いだと思っていたが、とりあえずトラバース路を西へ歩いてみる。
展望が開け、山と鉄塔を確認してすぐに間違いに気が付く。この沢はまだ手前だ。
とりあえずトラバース路で目的の鉄塔まで向かおうとするも、最終的に道がなくなったので、しかたない。 林道まで戻る事にする。
林道に戻ったのは15時過ぎ、あまり時間がなくなってきた。
しかし、すぐに目的の巡視路が現れた。 しかも分かりやすい!
一安心して登っていく。
このまま林道で行くと期待したが、廃道になっていき、登山道に変わる。
沢沿いを真っ直ぐ登っていくと段々道が道でなくなって、終いには踏み後さえもなくなっていた。
間違えた、もう時間は16時前。 戻って林道で大回りして車に戻る覚悟をした。
廃道の手前に右にそれる道があった。 「これだ!」
地形図を見ても間違いではないし、鉄塔が見えている!
日没までもう時間がないのでハイペースで登りきると期待どうりの景色が待っていた。 「危なかった! もう少しでビバークやったわ」
しかし、安心するのは下りきるまでだ。 気は抜かない。
こちら側の踏み後は明確で迷うところもなく、呆気なく下りきる事ができ、車に戻ったのは16時21分。 まぁギリギリか。
年始早々波乱万丈の登山にはなったが楽しかったし、何よりも登山の知識は無い訳ではなかったのが分かった。
上級者にはほど遠いが、最低限の知識があって良かった。
コメント
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不気味で怖いなぁ。流れ星系なら近くに赤カブトがいたかも(笑)
里山は意外に踏み跡が多くて分かりづらいですよね。特に電力の巡視路は辿りやすかったりするし、どうしても視界が開ける方向に行ってみたくなるんだよね。
現在の国土地理院の地形図には電力の鉄塔なんかは載っていないから、私はカシミール3Dの一世代前の地図で確認しています。この地図には送電線が記載されているので、確認しやすいんですよね。
とにかくまだ日が短いから気をつけて!というより、野犬に注意ですね。
野犬は熊同様絶対に逃げてはアカンです。
何もしなければ向こうも何もしてきません。
でも怖いけどね
里山とは言ってもこの山は深いので携帯の電波も届きません。
色んな踏み跡が入り組んでいるのは多分釣り人も入っているからやと思います。
その証拠に沢を詰めたら踏み跡無くなりますしね。
地形図...俺は国土地理院は使っておらず山と高原地図を見ちゃってます。
でも送電線はちゃんと描かれてますよ。
現代は鉄塔が目印にもなるからほんまに便利な世の中やわ。
冬はほんまに日が短いね。
冒険心満載な俺やけど、この時期は気を付けてますよ
ビバーク一歩手前だったのですか!
ご無事で何よりでした。
野犬がいる山で一晩過ごしたくはないものです…寒さも危険そうですし!
山の動物として、野犬もいるのですね。
動物対策としては、ヒル、熊、蜂などは頭に入ってましたが、犬までいるとは!
逃げちゃだめなんですね…覚えておきます。
大概の動物を目の前にして逃げるという行為は厳禁やで。 動物だけでなく蜂もね。
野犬は西丹沢(特に犬越路峠)付近にもいるのでそれほどビックリすることはなかったが、やはり怖くない事はないね
野良犬=狼ってイメージを持つと怖いね。
ビバーク寸前っていうのは大袈裟に書いただけや。
林道からは離れてないので、いざとなれば林道で国道を廻ってダムに止めてある車に戻ったけど距離が長すぎるだけや。
道間違いは誰にでもあることやけど、気が付いて修正が効けば問題なし。
アカンのは自分が何処にいるかすら分からなくなる事や。
それを無くすためにも地形図とコンパスの使いこなしは必須なんやで
あとは冷静になることや。
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