奥後山ー雲取山ー酉谷山ー熊倉山縦走
- GPS
- 31:35
- 距離
- 48.7km
- 登り
- 2,938m
- 下り
- 3,234m
コースタイム
2日目:雲取山荘(5:25)-芋ノ木ドッケ(6:15)-長沢山(7:25)-水松山(7:55)-酉谷山(9:05-9:10)-小黒(9:25)-檜岳(10:20)-熊倉山(11:00-11:10)-林道(12:20)-弟富士山(13:15)-武甲の湯(15:30-16:45)-横瀬駅(16:55)
天候 | 1日目:快晴 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り:西武秩父 横瀬駅 |
感想
3日前に登ったばかりの雲取山だが、前回、テント装備の人を何人も目にして、羨ましくなってしまった。テントを担いで、以前から計画していたルートで秩父側に抜けることにした。
■1日目
鴨沢西行きのバスに乗り込む。このバスは、お祭まで行かないので、少し歩くが、丹波行きのバスに乗るよりも、1時間ほど早く歩き始められる。
後山林道は日陰が多く、寒い。3日前の暖かさが嘘のように今日は冷え込んでいる。
塩沢橋に着いて、右手の林道に入る。ここは、落石、倒木、巨大な穴などで、既に林道としては使えない状態になっている。左手に石の階段があり、そこから取り付くと、すぐに分岐に着いた。
「←登山道、巡視路→」「←奥後山→」と書かれている。どちらからでも奥後山に行けるようだ。巡視路の方に入ってみる。
しばらくはとても良く整備された道。ずっと巻き道が続き、桟橋などを越えて行くと、少し危ない所も出て来た。落ちたら助からなそうな急斜面だ。
しかし、一向に尾根に取り付かない。地形図を確認しながら進む。次の尾根に乗らなかったらおかしいという所まで来てみたが、道はずっと先まで巻いているようだ。
先ほどの道標からすると、この道でも奥後山には行けるのだろうが、相当大回りをすることになりそうだと、引き返すことにした。落ち葉で滑りやすい道を滑落しないよう、慎重に戻る。
先ほどの分岐から登山道に戻った。こちらもトラバースが続く。まるで車道を作る時のような道の付け方で、折り返してもトラバースが続き、少しずつ高度を上げて行く。こちらの道も、かなりの大回りで、危ない所もある。
ようやくニジュウタキ尾根に乗り、檜林の中を登って行くと、奥後山に着いた。大分、疲労が濃い。西側に少し眺望があった。
その後のヨモギ尾根は、道がはっきりしている。途中、奥多摩小屋に向かう巻き道に入った。少し凍結部分が出て来たため、アイゼンを付けて進む。
心配していた小屋の下の水場は、細いながらも出ている。水を3Lほど調達。
今日も快晴で、雲取山の山頂からの眺めが良い。しかし寒い。すぐに雲取山荘に向かう。
テントの受付をして、テント場に向かうと、他には1張しか張られていない。
山荘から一番離れた場所にテントを張った。ここは4年半前に私が初めてテント泊をした思い出の場所だ。その時は夏で、大量の小バエに悩まされたが、今日は辺り一面、雪で真っ白で、虫の気配は全くない。
雪の上にテントを張って、すぐに入り込んだが、異常な寒さで震え上がる。
急いで食事を取り、ありったけの服を着込んで、シュラフに潜り込むと、疲れからすぐに眠りに落ちた。
20時頃、一度目を冷ますと、テント内の水が既に凍り始めている。これはいかんと、寝袋の中に水を入れる。外を見ると、東京の街の灯と、星空が輝いている。
■2日目
3時30分に目が覚めた。テントの中に置いた温度計が、-12℃を指している。予想以上に寒い。寒すぎて出発準備がはかどらず、出発まで2時間ほどかかってしまう。
いつものように暗い中、出発する。雪がカチカチに凍っていて、アイゼンが良く効く。出発時に冷えていた足先は、動き出すとすぐに暖まった。
芋ノ木ドッケを過ぎると、2人程の足跡があるだけだ。北からの風が冷たい。顔をタオルで覆って歩いていくと、息で濡れたタオルがあっという間に凍ってしまう。
少しずつ日が上がってくる。今日もいい天気になりそう。
長沢山からの下りで、テントを回収している2人組を見かけた。その先トレースが無くなったところから、それまでの足跡はこの方達のものだったようだ。
この辺り、霧氷がすごい。強い北風に舞う霧氷が、朝日に照らされてキラキラと輝いている。とても美しい。
トレースが無くなっても道は分かりやすく、心配はない。水松山は直登して、先を急ぐ。酉谷山までの長沢背稜は、なだらかな道が続く。
酉谷山からが少し心配なルートだ。ここから北に向かい、熊倉山に抜けたい。
まずは小黒に向かう。地形的には、すぐ北にあるピークに登るだけなので間違いようはないが、踏み跡が分かり辛い。赤テープを見逃すと、かなり歩き辛い。
下り始めは、少し東に進む。ここで戸惑ったが、すぐに踏み跡を見つけ、小黒に着いた。地形図を確認しながら、東に向かうことを意識して進むが、実際は、少し南に折り返してから東に進むように道がつけられていて、少し分かりにくい。
その先、大血川への分岐(道標あり)を過ぎて、尾根に乗ってしまえば、道もはっきりし、後は熊倉山まで迷うことはなかった。赤テープも多数ある。途中の檜岳は、かなりの急登。
熊倉山まで細かいピークが続く。熊倉山に到着。東側に少し展望があり、妙法ヶ岳が見えた。軽く食事を摂る。昨日の夜、凍らせないようにした飲料は、歩いているうちに、半分以上凍ってしまい、飲み辛い。
城山コースを下山する。この下りはものすごく急な所があり、危ない。慎重に下って、その先も長い下りを降りると、林道に出た。
駅に向かう途中、弟富士山という丘のような小山に登ってみる。下山したところにある浅間神社に、弟富士山の名前の由来が書いてあるが、難しくて理解できず。
大分、予定より早く下山してしまったことだし、温泉に浸かって帰ろうと思う。少し遠い武甲温泉に向かうことにした。
コメント
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寒かったでしょう? シュラフカバーは使ってないの?
boneさん、どうもです。
寒いという予報だったんで、シュラフカバー持って行きました。カバー無しでは、キツかったと思います。
冬のテント泊はあまりやらないんですが、今までの中では、間違いなく一番寒かったと思います。雪の上だと底冷えがすごいです。
冬は水の凍結に気をつけないといけないですね。行動中にどんどん凍っていくのを避けるには、テルモスみたいなの用意しないといけないのかな?
やっぱりモンベルの#0が一つ欲しいな〜。
#0だったら、-31℃まで耐えられるようなので、かなり暖かいでしょうね。
ただ、私の使ってる#1でも相当かさばるんで、#0を買うなら、コンパクトなU.L.モデル(48,000円!!)を買わないと、それだけでザックが一杯になってしまいそう...
あの日は寒かったですね、奥多摩小屋のテント場に16:10に着いたのですが、手が悴んで風にも煽られて中々設営出来ずに難儀をしました。
僕はモンベルの#3に、シュラフカバーとバロウバッグのサーマルシーツを使っています。
カサ張るけど、そこは大きなザックでなんとかカバーしています。
下山されてからの武甲の湯では、浴槽出入口で足を滑らせませんでしたか?僕は転んだ事があります。
よく雲取山に行っているので、お会いできたら幸いです。
初めまして。同じ日に雲取登ったようですね。
奥多摩小屋のテント場でしたか。テント担いでの稲村岩〜鷹ノ巣経由は、なかなか大変そうです。
天祖山の下りは怖いですね。最後の林道に降りる手前がものすごく急です。
奥多摩小屋のすぐ下の水場が出てて助かりました。涸れてたら、奥多摩小屋テント場に泊まって、翌日は、鴨沢に降りるしかありませんでした。
モンベル#3で、あの寒さはキツかったのではと思ったんですが、サーマルシーツというものがあるんですね。初めて知りました。なかなか良さそうです。
武甲の湯の浴槽のところ、確かに危ないですね。転びそうになりました。今回、疲れ過ぎで、武甲の湯から駅までが辛かったです。
奥多摩、よく歩かれているようですから、どこかでお会いするかもしれません。私も近々行く予定です。
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