有間山 - 2013年初の山歩きで、また無茶してしまいました。


- GPS
- 10:41
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,757m
- 下り
- 1,772m
コースタイム
- 山行
- 8:41
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 10:33
下山後の車道歩きのGPSデータが何故か正しくありません。
07:05 駐車スペース
07:26 登山口(落合)
08:57 槙ノ尾山
09:52 長尾丸山
10:29 クロモ山
10:41 山ナシ山
11:53 日向沢ノ峰
12:55 有間峠
13:28 タタラノ頭
13:57 橋小屋ノ頭
14:16 逆川乗越(大休憩)
15:24 蕨山展望台
15:48 藤棚山
16:15 大ヨケノ頭
16:45 中登坂
17:43 下山口(大ヨケの滝入口)
17:48 駐車スペース
天候 | 晴れ(関東では、この冬一番の寒さだったらしい) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
朝の温度は車の標示で-6℃でしたが、連日の好天もあり道路凍結はありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
このルートは、標準で約9.5時間になります。 最後の1時間が最も危険な場所でもあるため、時間に余裕をもって、できれば日照時間の長い時期にトライすることをお勧めします。 <棒ノ峰登山口(落合) 〜 槙ノ尾山>仙岳尾根 基本的に急登です。 最初の登山口と林道から再開する入口を見つけさえすれば、登りで道に迷うことはないと思います。 しかし、下る際には、迷いやすい場所がありますので、よく周りの踏み跡やテープを確認すべきでしょう。 <槙ノ尾山 〜 長尾丸山> 穏やかな尾根歩きです。 長尾丸山手前に巻き道があります。私は知らぬ間に巻き道に進んでしまったので、稜線伝いに進めば良いのではないかとは思いますが、案内があったかどうかは未確認です。 <長尾丸山 〜 日向沢ノ峰> 結構きついアップダウンがあります。 <日向沢ノ峰 〜 有間峠> 蕎麦粒山と有間峠の分岐直後の下りは、距離は短いですが凍結していました。 <有間峠 〜 中登坂> 危険個所はありません。 有間峠からの入山口は、林道を落合側に30mほど下った左側にあります。 <中登坂 〜 下山口(大ヨケの滝入口)> 急峻な岩場の下りが続き危険です。最大級の慎重さが求められます。 途中、少しだけ登った直後に、左の尾根に曲がる部分を見落とし直進すると、断崖絶壁の行き止まりになります。 |
写真
感想
2013年最初の山歩き、先週以上に危うい山行となってしまいました。
手頃なルートを検討する時間もなかったので、いつか歩こうと以前から頭に描いていた唯一のルートを回ることにしました。(選択肢がなかったので)
ただ、このルートは標準でも約9.5時間の行程なので、日没後の下山になる可能性が十分にあったのですが、割と土地勘(?)のある地域なので大丈夫だと、後で思えば高を括ったのでした。
また今回は、新しく買った靴(ハイカットのゴアテックスの防水仕様)の足慣らしも兼ねます。もちろん念のため、履き慣れた靴も持参しましたので、不安材料とは考えていませんでした。
駐車場所に手間取ってしまい、スタートしたのは7時過ぎになってしまいました。
新しい靴を履き、コンビニ袋に入れた予備の靴はザックに吊るす状態にして、登山口に向かう川べりを歩いていた時、コンビニ袋の結び方が悪くザックから外れ、川に下る石段を転がっていきました。幸い途中で止まってくれたから良かったものの、川まで落ちていたら回収さえもできず、たぶん山行を決行した後、どこかで断念することになっていたでしょう。
その後はコンビニ袋は止めて、片方ずつザックに直接キーリングで吊るすように変えました。
仙岳尾根を登り始めて1時間くらいで、やはり踵が痛み出しました。最初の急登から履いたのは失敗だったかもしれません。
多少の負荷も与えないとダメということもあり、結局、長尾丸山まで辛抱してから履き替えましたが、タイミングが正解だったかどうか・・・履き替えても痛くなった踵の痛みが無くなることはありませんでした。
日向沢ノ峰で時間を確認してみたところ、足のせいか霜柱のせいか、標準より少し遅いことに気付き、ペースを上げなければと思いました。
急いでいたせいではありませんが、蕎麦粒山と有間峠の分岐に入ってすぐの下りで、滑って尻餅を付きました。ここは以前に歩いた時も枯葉の下が濡れたままでしたので、それが凍っていたようです。最近購入したばかりのスノースパイクを装着し通過しましたが、凍結していたのはほんの30mくらいで、結局51号鉄塔で回収しました。
逆川乗越に着いたのは14:16でした。残りの行程は2時間と少しです。急げば日没は避けられないにしても真っ暗になる前にはゴールできると思いましたが、ここから先は歩いたことのある道だということで、変な余裕が出てしまい、昼食を取って呑気に50分も休憩してしまいました。
本当に向こう見ずと言うかバカですね。客観的に見れば、この50分は確実に真っ暗闇を招くもので、事実この後、危機に遭遇することになったわけですから。
そんな危機が迫っているとも知らず、ここから先はほぼ下りだろうと、新しい靴に履き替え、テッ電を準備し、中登坂に向かい歩き出しました。
途中の大ヨケノ頭では、「落合へ」のショートカットと思われる案内があり悩みましたが、暗闇の中、歩いたことのない道をテッ電だけで下るのはリスクが大きいと判断し、予定通り中登坂に向かいました。
16:45。中登坂に着いた頃にはだいぶ暗くなっていました。残りは50分です。足の方は、踵の痛みは増すことはなかったのですが、ハイカットの靴なので、靴の上端が当たる辺り(ふくらはぎの下辺り)が擦れて痛くなっていましたが、これからの急坂には、むしろコッチの靴の方が良いとも思い、履き替えませんでした。
いよいよ岩場の急峻な下りです。
以前は登りで通りましたが、こんなに急で長かったっけ?と思わせられるほど果てしなく続く気がしました。
慎重に慎重に歩を進めて行ったところ、なんと道が消えています。何とか降りられる状態であれば強引に進んでしまったかもしれませんが、幸いにも(?)断崖絶壁の行き止まりになっていたので到底無理です。
これにはさすがに焦りました。こんな時にルートを外すとは・・・
「まず、落ち着け。悪くても中登坂までは戻れるはずだ。」
最悪の場合は、中登坂から、以前歩いた道をさわらびの湯の近くまで歩くことも考えました。
後ろを見上げると、よく降りて来たなぁと思うような岩壁がそびえています。
とりあえず、その岩壁を這うように登り、正しいルートを探しながら登っていくと、幸運にも割とすぐに、白いマークが塗られた木を右側に見つけました。近づいてみると、木の脇に木段が下に続いており、コッチが正規のルートだと確信し一安心しました。本当に生き返った思いでした。
やはり、歩いたことがある道だとは言っても、登りと下りでは勝手が違いますし、ましてやテッ電だけでは視界が狭く、こういう単純な過ちも犯しやすくなります。
その後は、更に慎重に歩を進め、無事に危険個所を抜け下山口に到着できました。
最近、冬山での遭難のニュースが報道されています。
私が言うのもおかしいですが、たとえ低山であっても遭難の可能性は決してゼロではないので、非常時の装備をしっかりして、安全第一に、分相応の山行を楽しみましょう。
私も本気で反省し、日没1時間前までに下山できない山行は行わない、などのルールを決めようかと考えています。
ちなみに、今日、山であったのは、土曜日というのに、わずか3組4人でした。
やっぱり寒くなると減るのかなぁ。それとも、まだ正月モードなのかなぁ。
コメント
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はじめまして。以前同じルートを歩いたことがありますが、その時もなかなか大変でした。仙岳尾根の急登、日向沢の峰までのアップダウン、有間山の稜線と...。自分は大ヨケノ頭から落合におりましたがホントおすすめできません。ちなみにこの山域のおすすめはウノタワです。
kazutaro24さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
実は、kazutaro24さんの山行は事前にチェック済みで、大ヨケノ頭から下るルートが、よろしくないことは把握していました。
もし把握していなかったら、大ヨケノ頭から下って、更にとんでもないことになっていたかも知れません。ありがとうございました。
ウノタワ、どこか異空間って感じがいいですよね。私も大好きな場所で、ウノタワを目的に歩いたこともあります。
kinoe
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