熊野古道(小辺路)
- GPS
- 24:23
- 距離
- 72.7km
- 登り
- 4,767m
- 下り
- 5,492m
コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 5:43
- 山行
- 5:01
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 6:34
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:27
天候 | 10/5:晴 10/6:晴 10/7:晴/雨 10/8:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三浦口から民宿山本までの道路は途中土砂崩れとなっています。 三浦口手前にある別荘のような家の脇を通って川へ下り、仮設の橋を渡って右岸にある河中道路を川沿いに進んでください。もう一度仮設の橋を渡って左岸に戻り少し進んだ先で、崩落した先の道路と合流します。 矢倉観音堂〜西中の一部ルートが崩落のため迂回路あり。 |
その他周辺情報 | 宿泊施設 10/4前泊:高野山 宿坊 桜池院 10/5:野迫川温泉 ホテルのせ川 10/6:農家民宿 山本 10/7:十津川温泉 静響の宿 山水 |
写真
感想
■1日目
高野山の宿坊で般若心経を聞き、朝ごはんを食べてから出発。
薄峠まではいちお車道のため、山道っぽいところにガードレールが付いているのが面白かったです。
葵いの井戸が初め見つけられずに焦りましたが、下ってきた道をトイレへ曲がらず、さらに1分ほど直進した左手にあるのを見つけてもらい、無事水を汲むことができました。
道は単調ですが、時折展望があると見える景色は山が幾重にも重なっていて、紀伊山地の奥にいるんだなぁという実感が湧きました。
お昼に食べた高野山の小倉屋で買った笹ずしが美味しかったです。椎茸が変わり種?っぽかったけど好みでした。
全体的に登りも下りも緩やかで※、初日のウォーミングアップとしては丁度よかったです。
※ラストの大股への下りだけは急なガレ場で神経使いました
■2日目
雲ひとつない晴天の1日でした。
伯母子岳の山頂は展望がよく、紀伊半島の山々が一望できてとても素敵なところでのんびりと過ごしました。
この日泊まった民宿山本さんは、ごはんも旅館の懐石料理に負けなず劣らず豪華で美味しく、洗濯機を貸してもらえたり、朝ごはんの時間を早めてもらったりととても親切にしていただきました。
初めて食べた郷土料理の「ゆうべし」が美味しかったので、見つけたらお土産に買って帰ります!と来客ノートに書いたところ、売ってるところないかもしれないからとお母さんが心配してくださり、なんと自家製のゆうべしをお土産に持たせてくれました…!本当に良くしていただき、また泊まりに来たいなと思えるお宿でした。
■3日目
この日は午後から雨予報だったため、6時と早めの朝ごはんにしていただきました。
民宿山本で飼っている烏骨鶏の卵かけごはんがとても美味しく、朝からエネルギーチャージばっちりで出発。
朝はまだ天気がよく、三十丁石の近くの水場で水をくみつつ、立派な東屋のある三浦峠まで登りました。
三浦峠からの下りが長いので心配していたのですが、道は整備されていて下りやすく、脚への負担も少なかったように思います。
西中から先は長めの川沿いの街道を歩き、昴の郷の先にある吊橋を渡らずに小辺路から逸れてこの日の宿の山水にたどり着きました。
最後の方は雨に振られましたが、なんとか小雨程度ですみました。
山水さんは2013年に内装を全面改装したそうで、年期の入った外観とは裏腹に、館内は綺麗で、かけ流し温泉も素晴らしかったです。
チェックイン時にお部屋に運んできてくれたお茶菓子が、手作りの水ようかんだったのもよかったです。
■4日目
台風の前線の影響で予報どおり朝からしっかり雨。
本宮大社から速玉大社までの舟下りの時間に間に合わせるため、前日のうちに朝ごはんをお弁当にしてもらい、当日の朝、部屋でお弁当を食べ5時に出発。暗い中雨で濡れた石畳の上りを慎重に登ります。
途中道のど真ん中に両手いっぱいサイズのガマガエルが鎮座していること4・5回…!!迷彩色で気がつくの遅れて踏んづけそうになり、驚きのあまり何回か悲鳴を上げてしまいました。
果無峠から八木尾までの下りや、八木尾から本宮大社までの道のりは、霞に浮かぶ紀伊の山々や、その間を流れる熊野川など熊野らしい景色を望むことができました。
最終日は終始雨に降られましたが、道沿いに祀られている三十三体の観音様に見守れながらの熊野古道歩きは趣があり感慨深かったです。
■追記
ふとした瞬間にネパールのトレッキングと感覚が重なることが何回かありました。山道の途中にある集落を通り抜ける感じが似ていたのかもしれません。
一日目:高野山〜大股
林道と車道が何度も切り替わるルートです。
林道はほとんどの場所で展望がなく、史跡も少ないので黙々と歩き続けました。全体的にゆるやかなところが多く楽に歩けますが、最後の行程である平辻から大股への下りはザレた急坂を下るので苦労しました。
コースを通して全ての分岐には標識が建てられているので迷うことはありませんでした。一点、大滝集落の葵いの井戸に立ち寄る場合は、小辺路ルートの標識どおりに左折せずに直進し、数十メートルとおりすぎる必要がありました。
この日は、ホテルのせ川さんに宿泊しました。ホテル内の売店は午後9時まで営業しており、菓子、カップ麺、パンなど多数販売されているので、食糧の調達には困らないでしょう。ランドリールームもあり洗濯機、乾燥機が利用できました。
二日目:大股〜三浦口
伯母子岳を北から南に越えていくルートです。伯母子岳山頂は展望がよく、全方位に渡って紀伊山地が見渡せました。天気もよく風も穏やかだったので、のんびりと景色を楽しみました。山頂前の伯母子峠分岐で「伯母子峠」「伯母子岳山頂」とあり、後者が山頂を経由して峠に至るルートです。
伯母子岳からはゆるやかな下りのトラバースが続きますが、上西家跡周辺は谷側が切り立っており道も狭く谷側に傾斜しているため通行に注意を要しました。
紛らわしい分岐には、「この道は、熊野古道ではありません。 NOT KUMANOKODO」標識が立っています。この標識には、以前中辺路を歩いたときに何度か助けられたので再会できて感慨深いものがありました。
この日は農家民宿山本さんに宿泊しました。付近には店舗はなく食糧補充はできませんが、洗濯機を使わせてもらえるので洗濯ができました。また、夕飯で頂いた十津川村の郷土料理であるという、ゆずを使った保存食、ゆうべし(柚子釜)は絶品でした。これは全人類一度といわず二度、三度と食べるべきものです。
三日目:三浦口〜十津川温泉
三浦峠を越えて十津川村の街道を歩くルートです。三浦峠は山頂付近以外は展望のない樹林帯を歩きます。上り下りともに地面は整っていて歩きやすく、落ち葉が積もって適度に柔らかいところも多くありました。
矢倉観音堂〜西中の一部ルートが崩落のため、舗装路を通り迂回する必要がありました。
西中から昴の郷までは小辺路の標識はなく、国道425号に沿って十津川村の街道を歩きました。昴の郷からは再び小辺路の標識が設置されていました。
この日は昴の郷の近くにある十津川温泉 静響の宿 山水さんに宿泊、川原に面した露天風呂を堪能しました。
四日目:十津川温泉〜熊野本宮大社
果無峠を越えて熊野本宮大社に至るルートです。果無峠には三十三観音像と呼ばれる観音像が並んでいて、順番に拝んでいるうちに麓の八木尾までたどり着きました。第一番の観音像は、八木尾に降りたあと、国道168号をルートと反対方向(降りて左手、北東)に数十メートル歩いたところにある旧集会所の敷地内にありました。
八木尾から熊野本宮大社へは車道を歩きます。車道とはいえ、すぐ傍を流れる熊野川と靄に煙る山地という情緒ある景色を眺めながらの歩きだったので楽しめました。
ルートは最後に中辺路と合流し、熊野本宮大社に無事到着できました。本宮の参拝客はコロナ、平日、雨と重なったためか10人程度しかいないように見受けられました。
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