【現場検証】前山行終了地点〜虚空蔵峠〜刈場坂峠〜丸山【&前回の続き】【戊40.1】
- GPS
- 07:43
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,145m
- 下り
- 1,223m
コースタイム
- 山行
- 7:22
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 7:44
天候 | 晴れ・徐々に雲増える・下山時なごり雪ちらほら |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:西武秩父線横瀬駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況:1週間前に比べて量は激減しているが積雪あり。 一部雪が凍っている箇所がある。 滑ってこける自信があるという人にはアイゼン装着をお勧めする。 絶対滑らない自信があるという人には山行回避をお勧めする。 冷たい強風にさらされると顔面等露出部分が大変なことになるので、耳あてや顔を覆えるものを持って行くと良い。 下山後の温泉等: 武甲温泉 丸山の常設トイレ・自動販売機は冬期閉鎖 |
写真
感想
一週間前に正丸界隈の雪上をぐるっと歩いてみたわけだが、「終わりよければ全て良し。アハハハハ」と笑って済ませるわけにはいかないと考え、現場検証を行うこととした。
【元となる山行:正丸雪上演習】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-262521.html
先週より1時間早く家を出、忘れ物も寝過ごしもすることなく正丸に到着。現場検証が第一であるため、前回下ってきた道を歩くこととする。
しかし、近づいても山肌に雪が見受けられない。山に入ってみると、日陰となっている入口には雪が若干残っているが、尾根を上り始める頃には雪が綺麗さっぱりなくなっている。道があると言うより踏み跡があるだけで、しかも急なので登るのは大変である。すぐに体が熱くなる。
これなら雪があった方が歩きやすいかなと思ったが、わずかに残る雪が凍って滑るようになっており、雪のあるなしに関わらず要注意だ。
中腹辺りから雪の上を歩き、問題のピークに到達する。先週はこのピークまで到達したものの虚空蔵峠に至るトレースを確認できず、やむなく国道299号線に降りたのだった。今回は積雪量が前回の半分くらいなので、同条件とはいかないが検証に差し障りはあるまい。
まず、ピークからサッキョ峠に降りながら、トレース分岐が無いか確認する。雪が融けて地肌が見えており、そもそものトレース自体が消えかかっている。だが、地面が見えたおかげで、無雪期の本来のルートでないことがわかった。それにしても道が無いな。
次は、前回と同様、トレースを左にずれて道を探索。しかし、道がある場合、木々の間隔からルートがわかるものだが、それらしい箇所が無い。ピークに登っていっても、これまた前回と同様に茂みに入っていくばかりで、ピークの先にも道らしいものは無い。
そこで、一旦サッキョ峠からの取り付きに戻って、改めてピークを見渡してみることとする。
すると、今まで一顧だにしなかった進行方向右側(東側)にピークを経由しない巻きのトレースがあることを確認。よくよく見れば木々の間隔から見てもこちらが本来のルートだ。この道に従って歩いて行くと、前回下り、今回上ってきたトレースが見えてきた。そして森林公社の標柱がある地点で、その右折して国道299号線方面に下るトレースと交差する、直進する足跡があるのを発見。しかし国道に下るトレースがはっきり明確なのに比べてこちらのトレースは弱い。例えるなら、国道に下る道が4車線なのに対し、虚空蔵峠に進む道はセンターライン無し・擦れ違いもギリギリの街中の道路といった感じである。
これで全て判明した。つまり顛末はこうである。
1.当初トレースに従い、ピークに上った後、右折して尾根を下るも途中で虚空蔵峠方面とは違う尾根を下っていることに気がつき引き返す。
2.今度は地図を見ながら従ったトレース以外のトレースが無いか確認した。しかし、実際の道がピークの東側を巻いていたのに対し、地図上の道がピーク西端を通り、同じくピークを通過するトレースが地図上の道の若干東を通っていたことから、道はトレースの西側にあるものと思い込み、ピークの南手前(サッキョ峠)側の西側(サッキョ峠からの進行方向左側)という限られた範囲だけ探索対象としていた。今回の検証の最初まで、その思い込みによる視野狭窄が続く。
3.ピークから国道方面に下る際、そのトレースがあまりにも明瞭だったために森林公社標柱地点でクロスする小さなトレースが目に入らなかった。
というわけで、そもそも道の無いところで道をずっと探していたというしょうもないことだった。真に恥ずかしい限りである。地図を見るのも大事だが、それ以上に現場をよく見るべきなのは基本中の基本だ。基本を疎かにしては安全も心もとない。
しかし、今回このようなことがあったおかげで改めて基本の徹底について意識を喚起することができたとも言える。これを教訓として基本を大事にしながら安全山行に努めていきたい。
トレース見落しの原因として、もう一つ虚空蔵方面へ向かうトレースがしょぼかったということもあるので、それについてはトレースがクロスする部分で虚空蔵峠方面へのトレースの拡張を行った。虚空蔵峠までまともなトレースが無ければ自分がラッセルする覚悟で来ていたが、このピークから先の部分では立派なトレースがあったので、その分の時間を前回の続きに充てることとした。
虚空蔵峠へは意外と呆気なく出て奥武蔵グリーンラインを刈場坂峠から丸山へ。丸山では強い冷たい風が唯一露出していた顔にぶち当たって痛いくらいだったが、刈場坂峠周辺以降は、苦労した分以上の成果たる好展望を得られる。
今回は前回山行の検証というシリアスな理由で来たのだが、最終的には楽しい山行となり、おいしい思いをすることとなったのだった。
narodnikiさん こんにちは
【現場検証】お疲れ様でした
私も同じ場所で迷いました。
虚空蔵峠方面のラッセルを確認しながなも、おかしいと思いながらも明確なラッセル方向に行き、地図、コンパス、GPSを確認して本来の登山道に戻る事ができました。
「地図を見るのも大事だが、それ以上に現場をよく見るべきなのは基本中の基本だ」
私も同感です
昨日も、取り付きを見ながらも行き過ぎて戻る事していますので、現場を良く見る事の大事さを痛感しました。
これからもヤマレコの事前調査をしっかりしてから、安全山行して行きたいと思います。
miuraj2さん こんにちは
miuraj2さんの記録を拝見しまして、トレースがあるんならもう一度確認しに行こうと思い立ちました。
もともとの道が雪で覆われているとトレースが大きな頼りですが、トレースと自分の考えがずれると物凄く不安になりますね。
この第二の山行でも、大野峠までの山道を歩いていたら、木立から見ると直進なのに足跡が直角に左折していて、一瞬「え?」となりました。その足跡は道から外れて展望の好い箇所に立ち寄ったもののようですが。
関東ふれあいの道になっているような道でもこうですから、雪山というのは「ここはどちらへ行くべきか」「この道であっているか」と判断・確認しながら歩くことの意識を高めるのに適していると思いました。
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