雨飾山(荒菅沢上部)
- GPS
- 07:06
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 1,000m
- 下り
- 998m
コースタイム
天候 | 高曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下りの一般ルートは登りと下りの人の行き違いで大渋滞になった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
荒菅沢までは一般ルート、以降の登りは沢地形を登る。ルートファインディング能力が必要。 |
その他周辺情報 | 風呂:雨飾高原 露天風呂。男女別の露天風呂、寸志で入浴可能。洗い場は無し。 昼食:だいほういん。天ぷらそばが美味だった。 |
写真
感想
9月に雨飾山の募集をかけるも、誰も人が集まらずに断念。10月あたりにでもリベンジするかなぁ、と思っていたところ、kudanからバリエーションルートのお誘いをいただいた。調べてみると、冬のバックカントリーの滑走ルートだとわかり、スキーの下見という意味でもうってつけ。雨飾山のバリエーションルートは全然見つけられなかったので、荒菅沢からルンゼに入るという思いがけないアイディアに驚いた。さすがの情報収集能力、kudan。
元々9月に予定していたが、雨で中止になったので10月に延期。今回も台風でいったん中止を決めたものの、思ったよりも台風が逸れてくれたので急遽日曜日に決行することになった。
土曜日は17時に集合、22時ごろに駐車場についてゆっくり寝る。いろいろな意味で早発したほうがいいだろうってことで、まだ暗い5時に出発。荒菅沢までは一般ルートなので、特に困難もなく、サクッと到着。ここでヘルメットとハーネスを装着、一般道を外れて荒菅沢を登り始める。しばらくは水量もそこそこあったが、すぐに水流は消える。確かにこれなら登山靴で十分。クライミング的な要素がある場所はCS滝だけで、それも難易度は高くない。
ということで途中までは順調だったものの、見事に1600m付近でルートミスをして右の沢に入ってしまった。あとで振り返ると「何故ここで間違えた?」と思うのだけど。草付きがある左側を登ると、途中が異常に悪く、草をつかみながら何とか登れる状態。「こんなに悪いなら、過去ログにも載ってるんじゃないか?」という話になり、GPSを確認して「どうやら間違っているらしい」という結論に至る。尾根を越えて復帰するには不確定要素が大きいので、いったん戻ることに。登ってきた場所があまりにも悪かったので、懸垂で降りることにした。この時点では確信には至らなかったが、下から二人組のクライマーが登ってきたので声をかけると、「ルンゼはもう一つ左の谷、そっちはVery Easyだよ」と教えてくれた。ここでルートミス確定。戻って隣の谷に入ると、過去ログに出てきた景色が広がっていた。
ルートミスした要因はいろいろとあって、
・コル部分に方角をあわせてしまったためにコンパスが微妙にズレが出たことに違和感を覚えつつも、間違いを見抜けなかった。沢に丁寧に方角をあわせたら、結果は違っていた。
・地形図を見て、真ん中に尾根があるであろうことを想像できなかった(よく考えれば当たり前のことなのに)。崖のマークに惑わされて、正しく下読みできてなかった。
・一番間違えてはいけない場所なのだから、GPSでダブルチェックすべきだった。
というあたりが反省点。とはいえ、二人で冷静に復帰方法を考え、安全な方法で復帰できたのは何よりも良い経験になったと思う。(とはいえ、懸垂部分も振り返ると反省点あり。後述。)
正しいルートに入ってからは、先ほどとは比べ物にならないくらいのVery Easyなルート。とはいえ、草付きに入るあたりからは足元も悪くなり、時折ちぎれる草をホールドにしながらジワジワと登っていく。振り返ると先ほどルートを教えてくれたクライマーさん達も楽しそうに登っていて、お互いに手を振ったりして、奇妙な一体感を覚える。草と格闘すること30分ほど、登山道に到着。バリエーション部分は2時間半(そのうちルートミスによるロスは1時間)とそれほど長いものではなかったけど、ルートミスによってやたらに濃い内容になった。間違いなく経験値アップできたと思う。
一般ルートに入って山頂を踏み(途中で何回か布団菱登ったのかと聞かれた)、大渋滞の下山。先ほどまで誰もいなかったのが嘘のよう。でも、ちょうど紅葉も見ごろを迎えて美しい時期、百名山のここが混むのは当然。混んでいたとしても、それだけの価値があると思える景色を下山時に味わえた。一粒で二度美味しい。
素晴らしいルートを見つけてくれたkudanさんに感謝。ルートミスはしてしまったものの、二人で何とか対処したのは良い経験&思い出に残りました。またぜひ、よろしくお願いしますー!
【備忘録】
懸垂下降時の反省点もろもろ。
・支点を取れる位置の足元が悪く、捨て縄やナイフを出すのに手間取ってしまった。やはりナイフはハーネスにつけたほうが良いような気がする。
・ロープの準備をするときには完全にセルフに身を預けてしまったほうが圧倒的にやりやすかった(最初はセルフも強度が怪しい気がして座りながらごにょごにょ準備してた・・・)。
・背の低い細い木しか支点が取れず、まとめて捨て縄で支点を作ったものの、写真で見ると結構怪しかったような・・・懸垂だけであれば外れる可能性は低いと判断して普通に一重に巻いただけにしたものの、カウヒッチ+αでしっかり絞めても良かったかも。ただ、足場が悪くてあまり凝ったことができなかったことを考えると、スピード重視でこれで良かった気もする。難しい。
・焦っていたこともあってPAS経由でACTをつけず、ビレイループに直付けしたら、ロープの扱いがしにくくなった(最初に教わったのが直付けだったから、うっかりするとついそっちでやっちゃうのよね。。)。
・ロープを投げると絡まりかねない状態だったので首にロープをかけて繰り出しながら下降したら、気が付いたら首に擦り傷を負ってしまった。これも昔、先輩から聞いたことがあったような・・・この場合ハーネスにスリングなどでかけたほうが良かったと思う。
【BCルートの下見メモ】
・滑走ルートとしては、急な山頂直下はともかくとして、コル部分からドロップすれば幅広な斜面を楽しむことができそう。斜度も問題にならないレベル(雪崩の危険は高そうだが)。ただ、途中の幅が狭い部分については気を遣うと思われるし、途中で止まるわけにはいかない箇所が続くだろう。滑走はともかくとして、どちらかというと登りの1894ピークに登るルートが厳しくて問題になりそう。当然アイゼン歩行になるだろうけど、斜面も急だし、ラッセルになったらたまらないだろう。よくよく百山を読むと、やはり登高ルートの選定が難しい旨が記載されている。さすがにグレード三ツ星だけあって、まだまだ私には目標にすることも許されないということを痛感した。
雨飾山に登ってきました。通常ルートは去年紅葉最盛期に登ったので、今回はバリルートの荒菅沢から詰めてきました。
以前にtartletさんが雨飾山の募集をかけてましたが、流れたらしいのでバリルートでよければと声をかけた。ルンゼがちょうどねらっているBCルートらしいが参考になったかしら。
今回は痺れる感じではないが中々濃い山行だった。
台風通過でほぼあきらめだったが、金曜日時点で影響なさそうだし、関東もたいして降らなさそうだったので、実施確定。結果としてコンディションは最高クラスでした。
前泊として午後10時半には就寝。この時点で駐車場の空いてるスペースは二割程!まだ紅葉最盛期じゃないのに。
事前に荒菅沢から大きな分岐は二つと考えていた。が、その内一つを大きく間違えた。
コンパスの向き先を目標値設定を遠くにしすぎたことが大きな敗因。
ちゃんと読図していこうとGPSウォッチにルートを入れずにきたら早速失敗してしまった。
途中でカチ持ちからのハイステップをしたりしたので、明らかに悪いと思っていたが、行けない程ではないと思っていたので進んでしまった。その後、ルンゼ上に木が生えてて掻き分け進んだ時点で、こんなに悪いはずがないと疑惑を持ちGPSで確認すると思っていたルートとは違っていることは確定。地形図上だとこのまま尾根に上がって降りれれば正規の沢ルート復帰はできそう。でもロープは30mしかないため、もし降りれなければ完全に詰み。ノータイムでその場で降りる決断。クライムダウンするのがかなり厳しい傾斜と草付きのため懸垂下降を実施、捨て縄を使った懸垂支点構築はtartletさんにやっていただいた。補助ロープが捨て縄として消費してしまい、申し訳ない、、
懸垂支点構築中に後続二人組が来たので少し話をしたら、こっちは中央稜リッジのアルパインルートであることを伝えられる。荒菅沢をダイレクトに詰めたいとはなしたら、道違いで『そっちはベリーイージー』だと伝えられる。そのあと『でも、上部はそれなりに悪いです』とパートナーに訂正された。
正規のルンゼに復帰してこれなら楽勝と思ったが、段々岩がもろい、草も脆いで辛くなる。
またルートを微妙に間違えてトラバースをした。まぁこれくらいは想定の範囲内。
最終的には草をぶちぶち抜きながら登る、バイル持ってくれば良かったとちと後悔。
無事つめあがると、結構色んな人にどこ歩いたのですかと聞かれた。
山頂はガスっていたが、少し降りれば、海谷山塊、妙高方面の展望は開けていた。紅葉はまだ早いが遠目にみるとよし。所々渋滞してのんびり歩きながら下山した。
帰りの高速は一切渋滞せず快適に帰れました。
今回はよい経験になりました。クライミング教本をみながら復習しないと、、
大体毎回、思ったより悪かった。募集に乗ってくる人がいなくてよかったと思ってる自分がいる。早く技術を身につけなければ
tartletさん、またよろしくです!
ps:下山中に○上さんにお会いしました。見てるかどうかわかりませんが、機会があればまた登りましょう!
沢地形の道誤りは復帰に大きく時間がかかる。トータル一時間かかってしまった。。ルーファイは慎重に行動すべし
※帰宅後、中心線は即書き足しました。
50mダブル、10m7mm、5m6mmは買おう、すぐ買おう。
追伸:遭遇した二人組の中央稜リッジの記録、すげー、改心の山行
https://yamap.com/activities/8114085
流した映画
・倍速紀行
・来る
・奇跡の2000マイル
・新感染 ファイナルエクスプレス (原題 釜山行き)
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