悪戦苦闘!雪の祖母・傾山&五葉岳縦走
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- GPS
- 45:31
- 距離
- 53.6km
- 登り
- 3,967m
- 下り
- 4,397m
コースタイム
7:10 五ヶ所バス停
↓ (所要時間 0:47 )
7:57 〜 8:07 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:25 )
8:32 1の鳥居
↓ (所要時間 0:23 )
8:55 〜 9:05 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:44 )
9:49 〜 10:00 千間平 休憩 0:11
↓ (所要時間 0:42 )
10:42 〜 10:57 国見峠 休憩 0:15
↓ (所要時間 0:42 )
11:39 〜 13:10 避難小屋 休憩 1:31
↓ (所要時間 0:13 )
13:23 〜 14:08 祖母山 快晴 休憩 0:45
↓ (所要時間 0:55 )
15:03 〜 15:13 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:40 )
15:53 〜 16:25 休憩 0:32
↓ (所要時間 1:20 )
17:45 障子岳 快晴(幕営1)
行動合計 10:35 (歩行 6:51 休憩 3:44 )
1984/3/30()
6:11 障子岳 快晴(幕営1)
↓ (所要時間 0:47 )
6:58 〜 7:07 休憩 0:09
↓ (所要時間 0:35 )
7:42 〜 8:20 道迷い 休憩 0:38
↓ (所要時間 0:20 )
8:40 〜 9:05 古祖母山 曇 休憩 0:25
↓ (所要時間 1:50 )
10:55 〜 11:05 道迷い 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:47 )
11:52 〜 12:12 休憩 0:20
↓ (所要時間 0:43 )
12:55 〜 13:05 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:32 )
13:37 尾平越(幕営2)
行動合計 7:26 (歩行 5:34 休憩 1:52 )
1984/3/31()
6:31 尾平越(幕営2)
↓ (所要時間 1:08 )
7:39 〜 7:50 休憩 0:11
↓ (所要時間 0:14 )
8:04 〜 8:14 雨具を着る 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:32 )
8:46 国見岩
↓ (所要時間 0:19 )
9:05 〜 9:25 本谷山 雨 休憩 0:20
↓ (所要時間 0:35 )
10:00 〜 10:15 雨具を脱ぐ 休憩 0:15
↓ (所要時間 0:45 )
11:00 〜 11:03 笠松山分岐 休憩 0:03
↓ (所要時間 0:05 )
11:08 〜 11:30 笠松山 晴 休憩 0:22
↓ (所要時間 0:05 )
11:35 〜 11:40 笠松山分岐 休憩 0:05
↓ (所要時間 0:55 )
12:35 九折峠(幕営3)
行動合計 6:04 (歩行 4:38 休憩 1:26 )
1984/4/1()
5:29 九折峠(幕営3)
↓ (所要時間 1:26 )
6:55 〜 7:21 傾山 霧 休憩 0:26
↓ (所要時間 1:01 )
8:22 〜 8:40 九折峠(幕営3) 休憩 0:18
↓ (所要時間 0:05 )
8:45 〜 8:58 水場 休憩 0:13
↓ (所要時間 0:22 )
9:20 林道出合
↓ (所要時間 0:15 )
9:35 林道分岐
↓ (所要時間 0:15 )
9:50 〜 10:00 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:40 )
10:40 〜 11:05 道迷い 休憩 0:25
↓ (所要時間 0:25 )
11:30 〜 12:05 見立 休憩 0:35
↓ (所要時間 0:20 )
12:25 上見立
↓ (所要時間 0:30 )
12:55 〜 13:05 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:45 )
13:50 〜 14:00 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:40 )
14:40 トッキン分岐?
↓ (所要時間 0:10 )
14:50 〜 15:10 休憩 0:20
↓ (所要時間 0:52 )
16:02 〜 16:40 天気図作成 休憩 0:38
↓ (所要時間 1:00 )
17:40 〜 18:25 五葉岳 曇 休憩 0:45
↓ (所要時間 0:15 )
18:40 臨時天場(幕営4;幕営敵地が見つからず、傾斜の無い場所で笹藪の笹を倒してテントを張る)
行動合計 13:11 (歩行 9:01 休憩 4:10 )
1984/4/2()
5:25 臨時天場(幕営4)
↓ (所要時間 0:25 )
5:50 〜 6:25 五葉岳 快晴 休憩 0:35
↓ (所要時間 0:15 )
6:40 分岐
↓ (所要時間 0:45 )
7:25 〜 7:35 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:35 )
8:10 道迷い
↓ (所要時間 0:50 )
9:00 〜 9:10 休憩 0:10
↓ (所要時間 1:00 )
10:10 〜 10:20 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:15 )
10:35 叶野
↓ (所要時間 0:10 )
10:45 叶野小屋跡
↓ (所要時間 0:25 )
11:10 〜 11:25 休憩 0:15
↓ (所要時間 1:00 )
12:25 〜 12:35 大崩山荘跡 休憩 0:10
↓ (所要時間 0:15 )
12:50 林道
↓ (所要時間 0:50 )
13:40 上祝子バス停
行動合計 8:15 (歩行 6:45 休憩 1:30 )
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
|
---|---|
コース状況/ 危険箇所等 |
当時はほとんど地方の山の情報は無く(アルパインガイド「九州の山」、山と高原の地図のみ)、地元役所の観光課や、山と高原の地図の執筆者へ”手紙”で問い合わせをして情報をあつめていました。 以下、当時の状況を覚えている範囲で記載しますが、現在とはだいぶ異なっていると思いますので、あまり参考にはならないかと思います。 祖母山〜障子ヶ岳;祖母山まではしっかりした登山道でしたが、山頂付近は積雪があったと記憶。祖母山以降は道も細くなり、急斜面の岩の鎖場を完全に氷で覆われている場所があり、滑り落ちて下の倒木に引っかかって止まるという大変危険な場所がありました。地元に問い合わせた事前情報では、アイゼン、ピッケル、ロープは今回の全コースで不要とのことでもっていなかったため、強引にこれらの道具無しに突破しようとしたが、今考えると大変危険な行為であった。当時のワンゲルではこれらを使わず行ける場所のみを活動の場としていたが、かえって危険であった。 障子ヶ岳;事前の地元への問い合わせでは幕営適地とのことであったが、6人用ドームテントが何とか1張りできるだけの狭い場所であった。水は雪を溶かして作ったと記憶。 障子ヶ岳〜尾平越;道は一段と細くなり、ついには踏み跡が判らない場所もあり、何度か道をロスト。特に、古祖母山からの下りで、尾根を直進してしまい、踏み跡がほとんど無い急斜面に出てしまい、木の枝につかまって無理やり下っていきましたがついに下降不能となり、ルートを間違えていることにようやく気がついて、木につかまって登り返し、正規ルートに戻った。 尾平越〜九折越;祖母山かずっとアップダウンがきつく時間を要す。この日は雨も降り、まだゴアテックスの雨具など高価で手が出なかったので、ハイパロンの雨具で体も足も中までびしょ濡れ。広い九折越の天場で、ようやく晴れて暖かくなり、濡れたものを干して、のんびりした。 九折越〜傾山;しっかりした登山道だった。 九折越〜見立;記録によると見立の手前で一回道迷いしているが覚えていない。 見立〜五葉岳;笹薮で歩きにくく、時間が大幅に超過したのを記憶している。天場に着かない内に16時になってしまい、途中で急遽天気を書いたのを覚えている。もうすぐ着くだろうと、食べ物を口にせずに上り続けて腹ペコになりながら笹と格闘し、パワーが出なかったのをよく覚えている。途中にキャンプ適地があるとの事前情報に反してそのような場所はまったく無く、ずっと笹の密生した斜面で、とうとう日が暮れるころに五葉岳に着いてしまった。仕方なく少し戻ってやや平坦なところで笹を踏み倒してテント人張り分の平地を作り、そこに幕営した。水は見立から担ぎ上げた。 五葉岳〜上祝子(かみほうり);最終日にようやく快晴。しかし瀬戸口谷へのルートは大変荒れていて、ほとんど踏み跡が無く、沢沿いに歩けるところを探しながら下った。ときどき現れる滝のところは沢沿いに下れず、横の急斜面を木の枝にしがみつきながら高巻くことも数回で滑落にの危険もあり、時間がかかるととともに大変疲れた。沢沿いに濡れた岩の上を歩いているときに、メンバーの中の新人が沢に落ちるというアクシデントもあったが、この日は暖かい日だったのので、事なきを得た。下るにしたがって、踏み跡がはっきりしてきたが、高巻き道の一部に、花崗岩の1枚岩の谷側に傾斜したところを横切る場所があり、谷側がすっぱり切れ落ちていてつかまる所も無く、かなり恐ろしい思いをしてそこを渡ったのを覚えている。 |
その他周辺情報 | 前夜、高千穂町のYHに宿泊して集合 |
感想
大学のワンゲルで、3月の春休みに、アイゼン、ピッケルを使わずに行ける山として九州遠征を実施しました。
詳しくは、コース状況のところに書きましたが、踏み跡や指標となるものがほとんど無いルートが多く、まったく予想外の大苦戦を強いられ、今考えても、今までの中でもっとも大変だった長期登山でした。上祝子のバス停に到着したときは、本当にほっとするとともに、大変なことを成し遂げたという達成感と充実感でいっぱいだったことを覚えています。(またこのような達成感を味わうことはできるでしょうか)
現在は百名山ブームで祖母・傾も人気のコースのひとつですから、このようなことは無いのでしょうが、当時はまだブームの前で、訪れる人が少なかった時代でした。
当時は地方の山に関する書籍がほとんど無く、ネットなどという便利なものも無かったので、行ってみないと判らない。という冒険的な要素が多分にあり、その分苦労もしましたが、楽しい登山でした。
現在はどのくらい変わってしまったのか、当時のことを思い出しながらぜひまた行ってみてたいと思います。
(以上、2011年記載)
追伸;
本日(2019/12/19)、テレビのグレートトラバース3の再放送で、田中陽希さんが傾山から祖母山へ縦走で苦労ているのを拝見しました。田中さんはこのレコのルートのほぼ逆コース+大崩山(このレコの当時は五葉岳から大崩山へのルートはありませんでした)で、しかも積雪期、それを2泊3日なので、そうとうハードだったと思います。
このテレビを見て、このレコの時のこと、特に危険な急斜面をリアルに思い出すともに、やっぱり今でも十分危険で難しい道なのだと判りました。
そして、この時一緒に登ったメンバーたちは今どうしているだろう、と懐かしく思いました。
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