登川金山沢
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- GPS
- 13:51
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,786m
- 下り
- 1,419m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
その他周辺情報 | くう海 https://www.google.com/amp/s/s.tabelog.com/niigata/A1504/A150402/15014143/top_amp/ |
写真
感想
会の後輩と沢登りへ。
経緯としては、もともとシーズン初め頃から、yoshikitoの今年の目標沢として、今回の沢に付き合うことになっていた。そこに佐藤さんが加わり、楽しい3人パーティに。
登川金山沢は巻機山の沢登りルートとして米子沢と並んで有名なルート。日帰り遡行されることが多いがかなり長い沢で、遡行グレードとしては、3級上がついている。
過去でいうと、takaさんパーティが遡行しており、15時間半かかっているので、かなり難しい沢だろうというところ。
今回は車を桜坂駐車場に止め、タクシーで林道まで送って貰う作戦で時短を狙う。
4:15、林道で下ろしてもらい、入渓点へ。
4:40頃に入渓点に着くが、まだ暗すぎるのでいったん明るくなるまで仮眠。それから再スタート。
全体の工程としては第一スラブ、第2スラブまでに達するまでが単調で長いようだったので、そこに達するまでをできるだけペースあげて巻けるようにする。
だが、しかしヌメる。あまり過去の記録でヌメる記述無かったんだけどな。
50m大滝までは平凡なゴーロ歩き。大滝は左岸巻き。踏み跡明瞭。
第一スラブに着いたところで先頭をyoshikitoに交代する。
第一スラブ、第2スラブの景色は圧巻。
紅葉と広大なスラブがよく映える。
すごく綺麗だ。写真をたくさん撮りつつ休憩する。
第一スラブは下部は右寄りに登り、途中水流を横切って、抜け口は左から登った。その先はフリクションが気持ち良いゾーンになり、第2スラブへ。
第2スラブは下部はフリーで登り、中間部からロープを出す。
1ピッチ目はyoshikitoリード。
右寄りに行った方がよいよとアドバイスしてしまったが、結果的にyoshikitoのルーファイが正しかった。ナイスクライミングでした!
2ピッチ目は自分リード。
最初のトラバースが悪くて苦労した。ヌメリがなければなんてことないんだろうが。少し下に下がりつつ、ガバを掴んでなんとか這い上がる。その後はホールドが豊富になり登りやすくなった。とはいえヌメリがひどい。タワシでこすりつつ、確実にあがっていく。後半はランナーとれるところがなく、怒涛のランナウトになった。抜け口付近で後続を引き上げ。これ、ノーロープはやばすぎるよ。。。
第2スラブ修了後は快適になる。とはいかず、その後出てくる滝もヌメリがひどく、登れる滝が全然なく、巻きが主体となる。記録には快適な登攀が楽しめるって書いてあった気がするんだけどな。。。巻きも登攀も気を使わされるのでなかなか消耗する。
そんなこんなでなんとか高度をあげていき、つめあがる。登山道に出た頃はヘトヘトだった。割引岳に着いて、本当に安心した。こんなに苦労させられるとは。
下山は夕日に照らされた巻機山の紅葉がとても綺麗で、絶景を見ながらだったので、とても感動した。最後はヘッデン下山でしたが、18:00には下山完了できて良かった
最後降りてきて、みんなでグーパン。本当に達成感があった。14時間近い行動時間でした。
お疲れ様でした。
・まとめ
本当にいい沢でした。明るい渓相に広大なスラブ。素晴らしい。
そして、予想以上にヌメリがひどく苦労させられた。でも、コンディションが明らかに悪くても、ちゃんとこなしきることができて、とても達成感があった。それも、2〜4年目という浅い年代でやりきれたのはとても良かった。まだまだ粗い部分が多いのは確かだが、みんなであーだこーだ言いながら挑戦していくのが大事だと思う。やはりヒイヒイ言いながらやり切るような山行の楽しさ、達成感の気持ちよさ、そういうのが病みつきになる。そんな楽しさを教えられるような先輩でありたいと思う。自分も先輩方に教えて貰ったように。
yoshikito
本当にお疲れ様。今年もたくさん沢に行ったけど、今回が1番痺れる遡行だったね。自分にない視点や得意分野を持ってるyoshikitoとはうまくお互いを補完できるいいバランスで遡行できて気持ち良いです。これからもたくさんいい沢に行きましょう。目標沢、遡行おめでとう。
genter
お疲れ様でした。やはりポテンシャル半端ない!その遡行本数の少なさでついてこれるのは流石でした。そして、何よりいいなと思ったのは、自分のポテンシャルの高さに溺れず、山行に対してとても謙虚な姿勢で臨んでいるところでした。強い人ほど、山行に対する謙虚さに欠ける傾向がありますが、そういった部分はこれからも大事にして貰えると嬉しいです。今度はもっと緩い泊まり沢に行きましょうね笑
こんなシーズン終盤に達成感バリバリの山行ができて嬉しかった。
強い後輩に負けないように頑張らなくてはなー。
会のイケイケな沢屋の先輩2人と金山沢へ。
今シーズンの遡行本数が私と比べて圧倒的に多い2人について行けるか不安もあったが、2人は昨年度に私に初めて沢登りを教えてくれた先輩なので、その先輩達とそれなりに遡行グレードの高い沢を一緒に歩けるのもけっこうワクワクしつつもあった。
金山沢は大きな美しいスラブが広がっていてスラブ登攀が核心の沢だった。
横に広い壁を登るのでライン取りとフリクションを目一杯使ったクライミングが重要。
今回はルーファイもリードも先輩2人にやってもらったけど、ヌメってるのでそれでも怖い!
タワシがないと突破出来ない所もけっこうあった。
第二スラブ登攀は1P目も2P目も私は2番手で登ったけど緊張した。
いやー、よくこんなにランナウトできたなと思う。プロテクション取れる所がないし、登るしかないから行くんだろうけど、もし自分がリードしたらもっと時間かかってただろうなぁ。
ナイスクライミングでした!
スラブを終えても稜線まではけっこう距離がある。めんどくさい小滝も所々現れた。
難しい、落ちたら死にそう、な所はないけどヌメりが増えて神経使った。
長い遡行を終えて稜線に出た時は疲れてたけど、自然と笑顔に。
登山道出た時のこの安堵感と達成感はやっぱ何度味わっても良いなぁ。
ご褒美の様な、夕陽に染まって真っ赤に燃える紅葉も見事な景色でした。
今回は先輩の今シーズンの目標沢について行く形だったが、2人共やはり沢登りがすごく巧い。遡行スピードもあるし、登りの足の置き方、ルーファイの判断の早さ、数ある選択肢の中からひとつを選ぶ能力と判断基準。一緒に遡行していてとても勉強になった。
2人と同じレベル感で遡行するにはまだまだ経験積まないとなぁ。
私は今回の遡行で沢納め。
今年は遡行本数は少ないものの、内容が濃ゆい山行ばかりで確実に経験値は上がった様な気がする。
と言うか、なんか悪い所ばっかり行ってる様な!?
癒し渓で魚釣って、焚き火して、山菜と戯れつつお酒呑んでとかやってみたいんですが!
沢登りに関してはまだまだ足りない所ばかり、伸ばしたいところばかりだなと思ってるので来年はもうすこし自発的に沢に行けると良いかな。
下山後はあまりにもお腹減ってたのでステーキ屋さんでハラミステーキ1ポンドが胃袋に入った。こんなにたらふく肉を食べたの初めて。
にも関わらず消化吸収が早かったのか横浜着く頃にはお腹減っていた。AM1:00くらいだったけど。それだけ体力カロリー消耗した沢だったんだなぁ。
やりがいある沢が登れて良かったです。
ご一緒させてもらってありがとうございました!素晴らしい沢でした。
また来シーズンもよろしくお願いしますー!
メモ:
・今回初めて巻きと詰めの要所要所でチェーンスパイク使った。感動レベル。斜度ある所でもしっかり立てる。
自分はアイスクリッパーにハンマーを携行してるので一緒にチェーンスパイクもそこに付ければ着脱がスムーズ(1分もかからない)だし、巻き、詰めのスピードアップに繋がる。巻きの練習にはならないけど本気の時は全然アリだと思う。
・服装は下は極暖スキンメッシュにモンベルのパドリングジョン
上は普通のスキンメッシュにラピッドラッシュ+フラッドラッシュ
これにカッパ上下
ビレイ中はちょい寒いくらい、他パートはカッパの上を脱いで快適な感じだった。
今年の目標山行である登川金山沢を遡行してきました。
水は冷たいし、めちゃくちゃ滑るし、すごい長い行程でしたが、スラブと紅葉と夕日が映えて、沢シーズン終わりに思い出に残る山行ができました。
今期は、場所というよりもグレードで目標を立ていた。
3級沢の計画を当たり前のように出すこと(もちろん下調べはするが)、3級上の沢を何とかこなすこと。
グレードで目標と言っても、やはり憧れの沢というものはあり、釜川、黄蓮谷、金山沢に行きたいなと考えていた。
コロナで開始は遅かったが、9月からはペースを上げ、3級の沢は余裕を持って入れることが分かったし、記録の少ない沢でも対処できるようになってきた。
9, 10月は天気やら何やらで行けず、10月中になりやっと、遡行することができた。
余裕でとは言えないが、昨年の笹穴沢ほど、ギリギリまで切り詰めてということもなく抜けることができた。
しかし、まだまだ遡行する沢に応じた道具の選択と支点作り、高巻き力や単純に登攀力とやることは沢山あり来シーズンも良い沢に沢山いけるようにしたい。
山岳会に入ってから、金山沢で59本目らしい。昨年はガイド本から選びたい放題だ!と書いた記憶があるが、もう少し頑張れば地形図から選びたい放題になりそうだ。
さらに岩やキャニオニングの技術も習得すれば、尾根だろうが谷だろうが自由に選びたい放題になる。そこまでは時間がかかると思うが気長にやっていきたいなと思う。
金山沢の感想
もともとは駐車場から入渓点まで自転車でと考えていたが、タクシー使用。この時期は日も短いし、3人で割れば安くなるので良い選択だと思う。
入渓点まで歩いてみたものの、暗くて遡行は心配だったので5:30まで眠る。明るくなってきて入渓したが、当然冷たい。しかもヌメっている。入渓早々に尻もちをついてパンツを濡らし、だいぶテンションが下がった。
ヌメるスラブ沢って。。2時間ほどで50m大滝に到着し、左岸巻き。ヤブがうっとおしい。金山沢は高巻き多く、生えている木が強く、ザックが引っ掛かって体力を消耗した。
もっとコンパクトにしておけば良かった。この辺りから草木が色づき始めた。Co1050付近の等高線が広くなったところを抜けると眼前に広大なスラブが広がっていた。紅葉も綺麗だった。
先頭を譲ってもらったが、ルートは右でも左でも行けそう。でも、ここまで散々ヌメりに苦しめられていたので水流をトラバースは嫌だ。左は草木多めでせっかくのスラブがもったいないので、右寄りに行くことに。
頼む!ヌメらないでくれと祈っていたら、これまでよりはずっとマシで気持ちよく登ることができた。今になって思うと、もっとゆっくり楽しめば良かった。7m滝とクラック状を抜けて、第2スラブに突中する。
途中から2Pロープを出した。1P目は自分がリード。左のクラック沿いを登っていく。途中で右に寄った方が良いと聞いていたので、狙ってみたが厳しく、凸角状まで50mロープほぼいっぱい伸ばした。2P目はyutaさんリード。
始めのトラバースがめちゃ悪い。ヌメる上に手がない。。下は100m以上の高斜度スラブ。。何とか無事に突破し、岩の裏へ進んでいったが、その後もヌメるスラブで怒涛のランナウトを決めていた。
第2スラブはだいぶ悪かった。第1スラブよりも斜度があるし、ヌメっているし、プロテクションも小さいカムや草でしか取れないし。途中、ピッチを切る場所も50mロープでないと安心できる灌木まで届かないと思う。
1P目の終了点は0.3カムと灌木で流動分散したが、03なんて弱いプロテクションかつほぼ一直線に登っていたので固定分散にした方が良かった。中間支点はカムを打つには小さすぎるリスが多く、ボールナッツやナッツも適所に使える技術が欲しいなとも思った。
カモの会では過去数組が金山沢に入っているが、家に帰って記録を読んでみると皆同じラインを辿っているようだ。しかし、あそこをロープなしで行った人がいるなんて。メンタルがやばい。。
沢が細くなるが、そこからが長い。ヌメる。これまで以上にヌメる。ヌメり過ぎて小滝も登れないので、高巻くが灌木が強くて気が滅入ってくる。
水が涸れはじめ、Co1720を左へ。沢っぽい所を詰め、最後はけっこうな笹藪を漕いで尾根に出た。急騰でだいぶ疲れた。
下山は付かれていたが、夕日に照らされた紅葉が綺麗で、写真を撮りまくる。頑張ってきたので、さらに綺麗に見えたのかもしれない。下山途中、ヘッデンを出した。会に入ってから、初めてヘッデン下山した。
駐車場に着くと、出発した時と同じように星空が広がっていて、長いのやったんだなと実感することができた。今回、2,3,4年目の3人パーティだったが下山遅れなく、あれだけヌメヌメだった割にスムーズに行動できたと思う。
今シーズンの終わりにとても良い山をやれたと思う。ありがとうございました。
備考:
入渓点〜第1スラブ: 3.5h,0.8km/h,up170m/h
〜第2スラブ上: 3.5h,0.16km/h,up85m/h
〜Co1720分岐: 1.5h,0.8km/h,up250m/h
〜稜線: 0.5h,0.6km/h,up300m/h
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