氷のトンネル沢(藻興部川ウェンシリ岳東面)
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 803m
- 下り
- 803m
コースタイム
- 山行
- 14:00
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 15:30
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
共同装備 |
ガス
ツェルト
ダブルロープ60m×2
リンクカム
マスターカム
トライカム
|
---|
感想
百名谷の1つ。
Web上に記録はないが昔は登られていたような雰囲気が、少ない記録から感じられる。
この沢は以前からターゲットには入っていた。
それでもこんな時期に誘われて「まじかよ」と思ったが、
好奇心が優ってほとんど悩まず決行となった。
はじめましてのnrtk7くんも参加となり、大変助けられた。
当日。
あろうことか雨具を忘れた。
百名谷の記録では「シャワー」の文字を見たが、1〜2箇所だろうと高をくくる。
すると入渓5分で釜を持つ小滝が現れ、その後はずーっと滝の連続。
水は恐ろしいほど冷たい。
しかもシャワーだらけ。
一度、シャワーを避けて側壁を登るも脆くお助けをもらう。
毎年1度は感じるが、「濡れたくない」やら「寒い」やらルーファイで雑念が入ると危険な登攀になる。
一度頭から水流に突っ込むと、低体温症の始まり。
震えは止まらず、全身の筋肉がつりそうになる。
手足は猛烈に熱感を帯び感覚がない。
内臓まで痛くなってくる。
お湯を飲むたびに意識が遠のいていたことに気づく。
体が思うように動かなくなり、呂律も回らない。
心は完全に折れていて、他の2人に頼りきり。
過去一でツラい山行になりました。
コンディションはさておき、素晴らしい谷でした。
深い谷、狭いゴルジュ、飽きるほどの滝。
一見難しそうに見えても取り付いてみれば登れる滝が多い。
ゴルジュ好きには是非おすすめ。
登られていないのが勿体無い。
ウエンシリ岳の他の谷も行ってみたい。
低体温で心折れてたから、グレードはよくわからん。
ラバーで行ったがヌメリがキツい部分もあったのでフェルトでもいいかも。
!!!*はありそう。
4級上〜
合羽必携。
2年前にエダマサクルー川を遡行した時から気になっていた氷のトンネル沢(藻興部川ウェンシリ岳東面)にやっと行くことができた。最近の記録は全く見つからず、4~50年前のものが数件見つかった程度。雪渓の多い沢なので、遅い時期に行くつもりだったが、天気等諸々の都合でこんな時期になってしまった。結果として、想像以上のシャワークライミングの連続に、身も心もガタガタに震える山行となった。しかしながら、その内容は入渓直後から上部までずっと続く狭い函の中に手強い滝の連続する、一瞬たりとも冗長なパートのない素晴らしいものであった。沢のスケールが違うので単純な比較はできないが、内容の充実度は中ノ川支六の沢右股に匹敵、密度はそれを上回るかもしれない。北海道で沢屋を名乗るのであれば、絶対に行っておくべき沢である思う。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する