ツルネ東稜 ゆるバリのつもりがとんだハードラッセル。。


- GPS
- 11:50
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,208m
- 下り
- 1,193m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
取り付きに急斜面あり、凍っていると厄介。 途中かなりのやせ尾根が数箇所あり。 トレースなしでもテープが多いのでルートは明瞭。 一般ルートではないので当然鎖等はありません。 以下写真 Nikon D600 AiAF Zoom-Nikkor f/3.5-4.5D 18-35mm IF-ED (stk) |
写真
感想
1月は4回ほど計画を立てるも、休出に妨げられ行けたのは正月のみ。この3連休は休みが取れたので山に行くことに。ただ、土日はt-kinjouの都合がつかない&月曜は期待できない天候。という事で日曜に一気に稜線に出られるプランにしよう、 さらに、人ごみがある山はいやなんでゆるバリ(ゆるいバリエーションw)にしよう!という事で、赤岳鉱泉に行きたがってたt-kinjouを説得しツルネ東稜を目指す事にした。プランでは、夜間車中泊で早朝早出。ツルネから権現を越えて帰るという目論見。正午に稜線に出られなかったらピストンに変更。2時間半程度仮眠し出発した。
美し森の駐車場は予想外の車の多さ。ここはバリエーションしかないけどこんなに入山するのか?3連休だからかな?ワカン要らんかな?置いていくことを迷ったがとりあえず持っていく事にした。
出合小屋までは林道をいき、1650m付近から川俣川渓谷上流の地獄谷に沿って沢を詰める。林道はやたらと獣くさい道だった。ここまではトレース明瞭。ほとんどアップダウンを感じず高度はあまりかせげない。出合小屋の先で地獄谷から赤岳沢の分岐がある。赤岳沢方面にはツルネに向かうものより明瞭なトレースがある。天狗尾根人気あるな〜。その後、ツルネ東稜に向かうには上ノ権現沢方面に分岐する。本谷方面にもトレースが着いていた。旭岳東稜でも目指しているのだろうか。いずれも登攀具がいるコースだ。そんな中でツルネは登攀具は不要。ゆるバリと称したのはこのためだ。
ここで先行パーティーが見える。6人パーティーだ。アイゼンを着けいよいよ取り付く、、がいきなり急斜面。しかもガチガチに凍結した箇所が多い。この山行で一番緊張したかもw 撤退して帰りロープなしで降りられるか不安だったが、木の幹をホールドにして通過。アイスバーンはこの後ほとんどないが、急斜面がず〜っと続く。地形図を見ても分かるが取付からキレット稜線までの斜度がすごい。バカ尾根認定!(笑)
2200m前くらいで先行に追いつく。どうやらラッセルでペースが落ちていたようだ。全員重荷だったので、日帰り装備の我々が先頭をいく事にする。ここからが今回の核心。ひたすらのラッセルの始まりだ。初冬は雪が多い八ヶ岳だったが、最近は平年通りくらいか。とはいえ最後の降雪後の通過は無かったようで時折胸のあたりまで来る雪を突き崩し、まさに雪との格闘が続く。あと、特筆すべきはナイフリッジが結構ある事。ナイフリッジは森林限界超えてからってのが普通だがここは樹林帯に結構ある。ナイフリッジの初回通過はなかなか勇気がいる。何度か足で踏み固め意を決して進んだ。2300m付近にニセピークっぽい箇所があり、いったん傾斜が緩まる。ここで一旦6人パーティーにラッセルを交代して貰う。相当足に来ていたので、ここでエネルギーを蓄える。50mほど上がってもらい、再び先頭に出ることにした。ここまで面倒でワカンなしで上がって来たが、さすがにもう無理。森林限界に近い木がまばらな箇所あたりからワカンで上がる。車に置いてこなくてよかった〜〜。ただそれでも沈む沈む!後続のt-kinjouはワカンなしなのでセカンドとはいえかなりもがいていた。
このあたりで今日の権現越えは微妙かな、、と思い始める。かなり高度は上げたがツルネがすごく遠い。権現岳はずっと前から左に旭岳と共に雄姿を見せているのだが。。2500m付近の最後の急登終わりで、対向者に遭遇。2人パーティーで天狗尾根から来たとの事。ツルネの下りはラッセルかも知れないと思っていたようで喜んでいた。我々も後僅かだが、ここから先はトレースをたどる事が出来た。
そしていよいよツルネ到着。いきなり稜線らしく強風が駆け抜ける。寒い。。
景色も赤岳、阿弥陀、権現と、登っている最中見えてたものばかりで目新しくない(笑)
時刻は13:20。ここから権現は最低1時間。その後さらに3時間。アタックすれば、まぁヘッデン下山は確実ですわな。二人とも、やり切った感が満載で自然とピストン決定でしたw まぁハードラッセルで足がズタボロ(3箇所つりかけ)だったりするし、大汗がひいてきてかなり体感温度低い気がするし。後続の6人パーティーはテント装備なのでそのまま先へ向かっていきました。青年小屋あたりで幕営でしょう。
戻るとなると一気に気が抜けました。少し下ると風も収まり「戦いは終わった」感が(笑)。足にキてたので帰りはゆっくりペース。
ツルネ東稜、ゆるバリのつもりがラッセルのおかげでかな〜りハードな山行になりました。充実はしましたが^
追伸
出合小屋からの戻りはうんざりするくらい長く感じました。。
天女の湯は3連休もあってか激混み。すごくリラックスは出来ましたけどね。
八ヶ岳東面バリエーション。
快晴の八ヶ岳。今回はツルネ東尾根の日帰りピストンしてきました。
アックスを2本持参するものの、雪面でピックが使えたのは序盤のごくわずか。
雪が安定しておらず使い物になりませんでした。
後半の急登ではピッケルを真横に向けて刺しながらの登り。
ノートレースの樹林帯をワカンをつけて爆走するstkをつぼ足で、必死に追いかけました。
それでも天候に恵まれて、気持ちよい山行になりました。
コメント
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stkさん、こんにちわ、t-kinjouさん、先日はどうもです♪
一回コメント書いたのに途中で消えてしまい再トライ。
天狗尾根は聞いたことありますが、
ツルネって知りませんでしたが、最後の稜線、気持ちよさそう!
山の形もかっこいいですね。
しばらく留守にしていたので(山ではありません)地図が見れませんが、権現ごえという響きがよいです。(笑)
ラッセルはしんどいですが、ノートレースを進むのは気持ちいい&やりきった感ありありですよね。
自然にピストンが決定するのも当然ですね
ツルネ東稜なかなか面白かったです。
アプローチも地獄谷という名前の割りに、それほど急峻な谷ではないため明るく、陰鬱な感じは無かったです。
取り付きからは相当な勢いの登りになり、さらにロングラッセル。後で時間見て5時間もかけてあの距離しか進めてないのか〜と驚きでした^
ただ、その時間のほとんどをトップをきって歩いたので、まさにルートを切り開いてる感じでその意味では充実度100%でしたね
ピストンはまあ正解なのですが、後で地図見て権現まわっても距離的にはほぼ変わらないので、ちょっと頑張ってでも天女山口に下りればよかったかな〜なんて思ってしまいました。まぁ結果論なんですが^
ツルネはマイナーですよね。
昨夏に八ヶ岳キレット縦走で通ってますが、
キレット小屋直前の目立たない通過点な感じで、
写真を撮っていなければ、忘れていたかも。
今回のツルネ東稜も樹林帯が続く、八ヶ岳東面でもマイナー系(?)のルートで、
期待はせずに登りましたが、、最後の稜線のあたりは左右に権現、赤岳・阿弥陀の稜線を眺めながら
そこそこの高度感もあって、気持ちよく登りきりました。
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