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Yamareco

記録ID: 270892
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無雪期ピークハント/縦走
大雪山

ウペペサンケ山(西峰) 〜大雪山屈指の展望台〜

2011年08月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
08:35
距離
13.7km
登り
1,256m
下り
1,253m

コースタイム

糠平コース登山口(7:00)→1399mピーク(8:05)→1595mピーク(8:55)→菅野温泉東コース分岐(9:15)→ウペペサンケ山東峰糠平富士(10:00)→ウペペサンケ山本峰(10:50)→ウペペサンケ山西峰(11:04←昼食→11:55)→ウペペサンケ山本峰(12:15←Teatime→12:30)→ウペペサンケ山東峰糠平富士(13:00)→菅野温泉東コース分岐(13:30)→1595mピーク(13:45)→1399mピーク(14:40)→糠平コース登山口(15:35)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
糠平コース登山口駐車場を利用。10台ぐらい置けるかと...
コース状況/
危険箇所等
鬱蒼とした林の中からスタートすると、1399mピークまで、いきなりの笹薮漕ぎに倒木ありのバラエティに富んだコース。

1399mピークからは一旦コルに下りて1595mピークまで登って行くが、この登りが曲者で、今までの笹薮漕ぎは序の口とばかりに、生い茂った熊笹に進むべき道はすっかり覆い隠されている。勾配はそれほど急ではないが、薮を掻き分けて進まなければならないので体力を消耗。高度計と地図が無ければ自分の位置なんて全くわからないぐらいの薮漕ぎ。延々続く笹薮にキレかけた頃に、ちょうど標高1500mに達して植生が一変し、ハイマツ漕ぎに変わる。東峰の稜線に出るまでは泣きたくなるルートです。
糠平温泉「元祖湯元館」。出発が早いほうが良いので前泊しました。
2011年08月28日 06:29撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 6:29
糠平温泉「元祖湯元館」。出発が早いほうが良いので前泊しました。
ウペペサンケ山糠平コース登山口の駐車場。結構余裕あります。
2011年08月28日 07:01撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 7:01
ウペペサンケ山糠平コース登山口の駐車場。結構余裕あります。
糠平コース登山口。
2011年08月28日 07:02撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 7:02
糠平コース登山口。
糠平コース最終水場。下山時に汲んで帰って飯炊きとお茶にしましたが美味しかったです。
2011年08月28日 07:14撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 7:14
糠平コース最終水場。下山時に汲んで帰って飯炊きとお茶にしましたが美味しかったです。
1399m峰よりウペペサンケ山。半分も来てないのに、かなりバテた。
2011年08月28日 08:10撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 8:10
1399m峰よりウペペサンケ山。半分も来てないのに、かなりバテた。
一旦、コルに降りて再び登るが、熊笹がすごくて体力消耗。
2011年08月28日 08:23撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 8:23
一旦、コルに降りて再び登るが、熊笹がすごくて体力消耗。
標高を上げると熊笹漕ぎがハイマツ漕ぎに変る。
2011年08月28日 08:40撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 8:40
標高を上げると熊笹漕ぎがハイマツ漕ぎに変る。
1595m峰より1399m峰を振り返る。
2011年08月28日 08:43撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 8:43
1595m峰より1399m峰を振り返る。
1595m峰にある図根点。測量点の一種で数が少なくて珍しいらしい。
2011年08月28日 08:55撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 8:55
1595m峰にある図根点。測量点の一種で数が少なくて珍しいらしい。
同じ人口の建造物でも四角い石の塊よりもダムが湛える糠平湖の眺望の方が美しい。
2011年08月28日 08:56撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 8:56
同じ人口の建造物でも四角い石の塊よりもダムが湛える糠平湖の眺望の方が美しい。
視界が開けてウぺぺサンケの山容も見え、稜線らしくなってきた...
2011年08月28日 08:58撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 8:58
視界が開けてウぺぺサンケの山容も見え、稜線らしくなってきた...
ただ、ハイマツのブッシュが道を覆って歩きにくい。
2011年08月28日 09:10撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 9:10
ただ、ハイマツのブッシュが道を覆って歩きにくい。
菅野温泉東コース分岐。
2011年08月28日 09:15撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 9:15
菅野温泉東コース分岐。
菅野温泉分岐を過ぎると、ようやくハイマツが衰えを見せはじめる。
2011年08月28日 09:33撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 9:33
菅野温泉分岐を過ぎると、ようやくハイマツが衰えを見せはじめる。
糠平富士山頂。ウペペサンケ山の標識がある。
2011年08月28日 10:02撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 10:02
糠平富士山頂。ウペペサンケ山の標識がある。
糠平富士の一等三角点。点名「鳥邉珊山」
2011年08月28日 10:02撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 10:02
糠平富士の一等三角点。点名「鳥邉珊山」
もちろん糠平富士の山頂標識もある。なんだかややこしい。
2011年08月28日 10:02撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 10:02
もちろん糠平富士の山頂標識もある。なんだかややこしい。
ウペペサンケ本峰に向かう稜線。やや痩せ尾根。
2011年08月28日 10:09撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 10:09
ウペペサンケ本峰に向かう稜線。やや痩せ尾根。
一旦、コルに降りてウペペサンケ本峰へと続く稜線道。
2011年08月28日 10:14撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 10:14
一旦、コルに降りてウペペサンケ本峰へと続く稜線道。
ニペソツ山も綺麗に見えている。
2011年08月28日 10:32撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 10:32
ニペソツ山も綺麗に見えている。
本峰が見えてきた。
2011年08月28日 10:37撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 10:37
本峰が見えてきた。
もう少し...
2011年08月28日 10:47撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 10:47
もう少し...
ウペペサンケ本峰に到着。狭い山頂。
2011年08月28日 10:51撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 10:51
ウペペサンケ本峰に到着。狭い山頂。
ウペペサンケ山西峰。ハイマツに覆われているが本峰と対称的に広い山頂。360°の景色が楽しめる。
2011年08月28日 11:05撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 11:05
ウペペサンケ山西峰。ハイマツに覆われているが本峰と対称的に広い山頂。360°の景色が楽しめる。
西側には十勝岳連峰。
2011年08月28日 11:05撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 11:05
西側には十勝岳連峰。
南側には然別湖。
2011年08月28日 11:05撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 11:05
南側には然別湖。
東側にはウペペサンケの稜線。
2011年08月28日 11:06撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 11:06
東側にはウペペサンケの稜線。
北側にはニペソツ山。
2011年08月28日 11:16撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 11:16
北側にはニペソツ山。
あまりに美しいのでニペソツ山を縦アングルでも。
2011年08月28日 11:44撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 11:44
あまりに美しいのでニペソツ山を縦アングルでも。
山頂到達記念。
2011年08月28日 11:52撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 11:52
山頂到達記念。
ニペソツ山に雲が出てきた。
2011年08月28日 12:20撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 12:20
ニペソツ山に雲が出てきた。
糠平富士へと下山?中。
2011年08月28日 12:21撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 12:21
糠平富士へと下山?中。
少しずつ大きくなるニペソツ山上の雲。
2011年08月28日 12:33撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 12:33
少しずつ大きくなるニペソツ山上の雲。
このガレ場の稜線を越えると糠平富士に戻れる。
2011年08月28日 12:51撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 12:51
このガレ場の稜線を越えると糠平富士に戻れる。
糠平富士から下山方向。まだまだ距離がある。
2011年08月28日 12:57撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 12:57
糠平富士から下山方向。まだまだ距離がある。
1595m峰で休憩。地図でみるよりも長いコース。
2011年08月28日 13:47撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 13:47
1595m峰で休憩。地図でみるよりも長いコース。
無事に下山。
2011年08月28日 15:37撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 15:37
無事に下山。
帰りは三股山荘で食事。
2011年08月28日 17:26撮影 by  SP550UZ , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/28 17:26
帰りは三股山荘で食事。

感想

稜線好きとしては、初めての東大雪はウペペサンケしかないだろうということで、行ってきました。前日は糠平温泉湯元館に泊り、朝6時30分に出発。温泉街からは林道を20分ほど走ると登山口に到着。鬱蒼とした林の中からスタート1399mの薮漕ぎには本当に参った。1399mピーク手前で本峰まで行くと言っていたパーティに「山頂で会いましょう」と声を掛けて抜いたものの、後から聞いた話では、メンバーの一人が遅れて糠平富士(ウぺぺサンケ東峰)で引き返したそうで、それほど今日のこの山は辛かった。

標高1500mからの背丈ほどのハイマツ漕ぎも苦労した。登っては押し戻され、「何くそ!」とパワーで乗り切る。1595mピークに着くと図根点というのがあった。素人には三角点と違いがわからないが、測量点の一種で数が少なくて珍しいらしい。しかしながら、同じ人口の建造物でも四角い石の塊よりもダムが湛える糠平湖の眺望の方が美しい。

ここまで来ると視界が開けてウぺぺサンケの山容も見え稜線らしくなった・・・と思ったが、全然そんなことはなく、ハイマツのブッシュの中を進んでいく。顔にはトゲが、足には根が、手には松ヤニが...容赦のないハイマツ攻撃。菅野温泉分岐を過ぎるとようやくハイマツが衰えを見せはじめる。ここぞとばかりにスパートをかけるが、敵もさる者、所々でジャブを連発してくる。まぁ、そんなわけでフラフラになりながら、ウペペサンケ東峰、通称糠平富士に到着した。ニペソツ山は見えるが構図的に今ひとつ。やはり景色では先人のブログでも紹介されていたように、西峰に適うものはないかなぁと思う。

少し休憩して本峰に向かう。ここからは本当に稜線らしい稜線が続く。痩せ尾根だが恐怖感を覚えるほどでもない。時折ハイマツのジャブが入るが、美しいニペソツの山容や遠くに見える十勝岳連峰、トムラウシ山などの稜線を見ていると、そんなものはダメージにすらならない。途中70mぐらい一気に標高を下げて登り返すが、この標高差のほうがダメージが大きかった。で、本峰着。糠平湖が見えなくなって、然別湖が見え始めたが、眺望は糠平富士と大した差はない。

やはり西峰かと進むべき道を見てみるがまぁ遠いこと。しかしながら、先人のブログではそんなに時間は掛らないとのことで、その言葉を信じて進んで行く。やぁ、確かに思ったよりも楽な稜線。15分ほどで西峰に到着。そして圧巻の風景。今年の夏休みに大変な思いをして縦走したオプタテからトムラウシの稜線、そしてそこから続く化雲岳と五色岳、忠別岳までがはっきりと見える。

ニペソツは登ったことはないがとにかく美しい。きっとこの山もトムラウシと同じで、登るよりも周りから眺める山なんだろうなと思う。この場所はとにかく素晴らしい。北にニペソツ、南に然別湖、西に十勝岳連峰、東にウペペの稜線、360°の景色が堪能できる。昨年登った平山の展望も良かったが、こんなに360°の景色を堪能できるのは大雪山では他にはないんじゃないかと思う。

と、ここで「世界の名峰」みたく番組が終わって、一気に下界に連れて行って来れるとありがたいが、まぁ、そんな都合の良い話は当然なくて、景色を堪能した後は地道にブッシュと薮漕ぎの道を戻っていく。本峰で会った帯広の青年と、おっちゃん3人パーティ、御年配の夫婦と似たようなペースで下山して行く。中でも、一番頑張ったのは御年配夫婦で、休憩すると動けなくなりそうだと言ってずっと休憩なしで下山されていた。結局、下山したのは15:30ぐらい。ブログ等々見ていても、この山、みんな6時台に出発していて、地形と距離的に表大雪だとか十勝岳連峰とかなら8時スタートでも楽勝な感じなのに何故だろうと思っていたが、実際に歩いてみてその理由が良くわかった。まぁ、一言で言ってしまうと、「最高の山だが、最低なコース」だと言うことか。下山後は糠平温泉で汗を流し、十勝三股の三股山荘で食事をした後、長い長い帰路についた。

帰ってから、ウペペコース最終水場の水で御飯を炊いた。うまい! お茶も作ってみた。美味。この水は中々の名水ですよ(^^)。

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