扇ノ山(河合谷コース)〜ブナの葉積もる尾根を歩く〜
- GPS
- 04:17
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 370m
- 下り
- 365m
コースタイム
天候 | 曇(霧→日差し) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
概ねなだらかなコースで、木道や木段も設置されています。昨日までの雨で地面が濡れて滑りやすくなっていました。分岐点等には標識が設置されているので道を迷うことはないでしょう。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
ウインドブレーカー
帽子(ハット)
靴
サブザック(19L)
昼食(インスタントラーメン+カット野菜+ソーセージ)
コッヘル
シングルバーナー+OD缶
割り箸
行動食(飴)
非常食(シリアルバー)
飲料(お茶500mL+水500mL)
iPhone(GPS+ナビ)
iPad mini(GPS)
カメラ
サブバッテリー
携帯電話
腕時計
手拭い
|
---|---|
備考 | ドローン(Magic mini)も持っていきましたが、霧と風で飛ばせそうな状況でなかったため出さずじまいです。 |
感想
今年は新型肺炎のおかげで、生徒と一緒に山に登る機会がほとんどなかった。大会は軒並み中止や縮小、練習にも様々な制限がついて、生徒は放課後学校の裏山で細々と練習する(これとてクマ出没情報のためかなり制限された)ぐらいしかできなかった。7月に、一緒に山に登ろうと計画を立てていたのだが、天気が悪く中止にしていた。
年度も後半になり、秋も深まったこの日、やっと生徒を連れてハイキングをすることができた。天気予報は曇りのち晴、降水確率は10%だったので、ま、なんとか歩けるかなといった状況だったのだが、これから山陰地方はどんどん天気の悪い日が多くなる。これを逃して、ろくに山も歩かないまま1年が過ぎてしまうことだけは避けたかったので、山岳部親睦秋ハイクを決行した。
登山口に着いた時の空模様は曇りで、これから天気が好転していくかなと期待していたのだが、歩くにつれて霧が深くなり、周囲がぼんやり白くなってきた。道を見失うほどではないが、葉を散らしたブナの樹林が物寂しいばかりだった。
山頂についても霧は濃いままで、風はさほど無いもののじっとしていると寒い。避難小屋に入って休憩&昼食とした。今回のハイクは登山技術の向上というより、親睦が主目的なので、ここでしっかりと時間をとった。生徒達は焼きマシュマロをしたりアイスクリームトーストやホットサンドなど色々と楽しげなメニューで昼食を楽しんでいた。
私たちの他にも何組かの登山者が山頂を訪れていたが、天気が好転しないままで残念そうに山を下りて行った。12時半を過ぎて、帰ろうとしたときに突如雲が晴れて日が差してきた。雲が完全に晴れるところまでは行かないものの、南側には氷ノ山の山影を辛うじて見ることもできた。
下山時には往路の霧が嘘のように消え、秋の陽気を感じながら稜線のブナ林の中を歩くことができた。既にブナはほぼ落葉していたが、地面一面に積もった赤茶色の葉に光が当たると、晩秋の静かで落ち着いた雰囲気に包まれる。場所によって大きな朴(ホオ)の葉や赤いカエデの葉が混ざっているのが目を引く。ただ残念ながら今回はキノコにはあまり出会えなかった。今年は森であまりキノコを見ないような気がする。そういう年廻りなのか、気象条件なのか。
万全の状況ではなかったものの、年度当初から気にかかっていた部活の懸案事項を何とか一つクリアすることができた。今年は様々なことが自粛されて残念な一年だった。それでもみんな歳を一つとり、生徒は学年を一つ上がっていく。その学年でしかできなかったことを経験できないまま次のステップへ進まざるを得ない。ただ、そこでできなかったことがあるにせよ、それが何か別の行動や思考の時間になっていることは間違いない。例年と同じことができなかったことをネガティブに捉えるばかりでなく、先人ができなかったことを体験できた貴重な一年と考えたい。まだこの災厄が収束しない中、先行きの不安は消えないものの、生徒には今できることをきちんと実行し、着実に経験値を積み重ねてもらいたい。今日の活動がその一つのステップとなっていることを願う。
追加情報:今回歩いた登山道あたり(標高1000m以上)の紅葉はほとんど落葉し終わっていたが、登山口までの林道途中(標高500〜1000mぐらい)の紅葉は今が見頃だった。これからどんどん紅葉が里へ下りてきて11月下旬には標高100m以下の市街地辺りが紅葉の盛りとなることだろう。そして、12月の初雪を迎えるのかな。
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